14 / 25
仮病と誤解 03 ※男性自慰
しおりを挟む
(綺麗な体……)
少しずつあらわになるユベールの体にマリーは見とれた。
細身に見えるのに、無駄な肉は一切ついておらず、しっかりと発達した筋肉が全身についている。
前にも見たから胸やお腹の筋肉が綺麗なのは知っていたが、そこ以外の部位も綺麗だ。
二の腕も、手首から肘のラインも、太腿もふくらはぎも。
彼の体は武のラトウィッジの、戦う為の体だ。
しかし、後は下着だけという段階になってユベールは逡巡した。
「……下着も取ってください」
「それは……」
「下着の上からでもわかる状態じゃないですか。だから隠しても一緒ですよ」
マリーはユベールに近付くと、硬く勃ちあがった先端の部分を指さした。
「ここ、いやらしいです。なんで濡れてるんですか?」
指摘すると、ユベールは俯いて唇を噛んだ。
羞恥に耳まで赤く染まっている。
「ね、取っちゃいましょう。ユベール様が出来ないなら私が脱がせてあげましょうか?」
「……! 自分でする……自分でするから、先にマリーに触れたい」
縋り付くような眼差しにマリーはふっと笑った。
「仕方ない人ですね。……いいですよ」
許可を出すと、指先が胸元に伸びてきた。
「……かたい」
当たり前だ。コルセットを着けているのだから。
しかし、マリーが今日着ているのは、胸元が開いた形で、しかも前開きのデイドレスだった。
「……っ!」
唐突にユベールの手がボタンに伸びたかと思うと、コルセットに覆われた胸元が露出した。自分一人でも着用できる前開きのソフトコルセットだった事も災いして――
マリーの柔らかなそこがまろびでた。
「マリーのおっぱい……」
胸の先端に指先が伸びてきて、マリーはひっと息を呑んだ。
「やっ……脱がすのは駄目って……」
「お腹は出してない」
ユベールはそう言いながらふに、と胸を揉んだ。
マリーはユベールを引き剥がそうと肩を押すがビクともしない。
「やわらかい」
(こいつ……!)
「この、いい加減に……」
「駄目か?」
「駄目に決まってます! 離してください」
「……わかった」
しゅんとした表情で手を離したユベールに、不覚にもきゅんとした。
(何この生き物。本当にユベール様……?)
「なんでそんなに素直なんですか」
「マリーに触りたいけど、嫌がることはしたくない」
そう言いながらもユベールの視線は、さりげなく隠したマリーの胸元に向いている。隠したとはいえ乱れたままなのは変わらないので、谷間がくっきりとユベールからは見えるような状態だった。
「触りたいんですか」
「触りたい」
即座に返ってきた答えに笑いが込み上げてきた。求められるのは悪い気がしなかった。
「脱いで下さい。そしたら考えてあげます」
マリーの囁きにユベールは目を見張り、恥ずかしげに目を逸らしながら下着に手をかけた。
しかしそこでも尚逡巡するので、どこの乙女かと問い詰めてやりたくなる。
のろのろとした手つきで下着がずらされるが、硬く勃ちあがったものが引っかかる。
ユベールは諦めたように目をつぶると、手でそこを掴み出して下着をようやく取り払った。
ユベールの先端は、溢れ出た先走りで濡れていた。
「はしたないですね、こんなに濡らして」
「仕方ないだろっ……マリーの胸とか、みたから……」
こちらを見たかと思ったら、やはり視線は胸元にいく。なんともわかりやすい男である。
「触りたい」
「まだ駄目です。……そうですね。ねえユベール様、自分でして見せてください」
「は……?」
「しますよね? お一人で。時々発散しないと寝てる間におねしょのように出てしまうものなんでしょう? それとも、はしたなくおもらしするまで我慢してるんですか?」
ユベールはぎょっと目を見開いた。
「なっ! 何でそんな男の生理現象を知ってるんだ!」
「侍女が教えてくれました。やっぱり本当の事だったんですね……是非見せてくださいユベール様。未来の妻として、これは知っておくべき事だと思います」
「未来の妻……」
「はい、夫婦の間に隠し事があってはいけませんから。見せてくださいますよね?」
適当にもっともらしい理由をつけて言いくるめるのは子供の頃からのマリーの得意技である。
じっと目を合わせて言葉を紡ぐと、ユベールは恥ずかしげに目を逸らした。
そして、のろのろとそこに手を添わせると、わずかにためらった後、緩やかに上下させ始めた。
「気持ちいいですか?」
「いいたく、ない」
「気持ちいいんですよね?」
少しずつ早くなっていく手の動きに連動し、息も荒くなっていく。その様子を見ると、快感を得ている事は明らかだ。
「マリー、言う通りにしてる。だから」
さわらせて。
ねだりながら自分を慰めるユベールは、いやらしいと同時に滑稽だった。
普段の怜悧な貴公子の姿からは想像もつかないほど情けない姿だ。
マリーが性癖を開花させたからだ。そう思うとぞくぞくした。昏い愉悦が湧き上がってくる。
「恥ずかしくないんですかユベール様、こんな風に私にお願いしたりなんかして」
「恥ずかしい、けど……それでマリーに触れるなら何でもする」
荒い息遣いに蕩ける鮮やかな空色の瞳。
哀れで情けなくて――なんて可愛らしいんだろう。
マリーはユベールの頬に手を伸ばすと、頭を胸元に引き寄せた。
着衣が乱れて、膨らみの半分ほどが露出している胸に。
情けを与えてやってもいいと思った。あんまりにもユベールが必死だから。
ユベールは至近距離にきた胸の谷間に息を呑むと、より激しくそこを扱く手を動かした。
「マリー、も、イキそ……」
「いいですよ、イッても。見せてください。またそこからいっぱい出すところ」
はあはあと荒い息をつきながら、縋るように見つめてくるユベールにマリーは穏やかな笑みを向けた。
男性は胸に触れたり口付けたりするのが好きなはずなのに、顔を埋めるだけで酷く興奮した様子を見せるユベールがとても可愛らしく見えた。
(ユベール様って、実は御しやすい……?)
今のユベールとなら、未来を考えてもいいかもしれない。
ちらりとそんな考えが過ぎった時――ユベールのそこから白いものが溢れ出て、寝台のシーツを汚した。
「マリー……」
とろんとした眼差しがマリーを見上げてきた。
「マリー、言う通りにしたから……」
「そんなに私に触りたいんですか?」
「触りたい」
即答が可笑しかった。
可哀想なユベール様。可哀想で、それが可愛い。
こちらは着衣なのに対し相手は全裸。それがより優越感を煽る。
「服を脱がせるのはダメです。触るだけならいいですよ」
許可を出すと、ユベールの手がマリーに伸びてきて、次の瞬間には抱きすくめられていた。
しっかりと鍛えられた大胸筋が至近距離に来て、マリーの心臓がドクリと鳴った。
「マリーは小さくていい匂いがする」
いい匂いという事ならユベールもだ。白檀に似た匂いがまた微かに香る。
「マリー、マリー……」
抱きすくめられたまま、優しく寝台に押し倒された。硬いものが下腹部に当たり、マリーは目を見張る。
「やだ、ユベール様、当たって……」
「煽ったマリーが悪いんだ」
「ちょっと……!」
ぐりぐりと押し付けられ、マリーは抗議の声を上げた。
「触っていいって言った」
「押し付けていいとは言ってません! 服が汚れるじゃないですか!」
「マリーの服に俺の精液……」
「最低! この変態!」
かっときたマリーはユベールの体に触れると魔力を流した。
貴族女性にとっての最大の攻撃手段は、相手の体に直接触れ、魔力を流す事である。
身内や配偶者以外、という但し書きはつくし、相手との魔力量に差があれば抵抗されてしまうが、平民や無警戒の相手に対してならかなりの攻撃力を発揮する。
「ぐっ……、っあああああっ!」
ユベールは油断しきっていたのだろう、大きな悲鳴を上げた。
手加減なしに魔力を流したのは流石にまずかったかもしれない。マリーは慌てて声をかけた。
「大丈夫ですか、ユベール様」
「あ、あ……」
ユベールはマリーの上で体を痙攣させたかと思うと、かくんと気を失った。
(重っ)
意識のない人間は重い。全体重がマリーにかかり、息が詰まりそうになった。
マリーはどうにかこうにかユベールの下から抜け出すと、焦りながら様子を確かめた。
心臓は動いているし息もしていたのでほっと安堵する。
続いてマリーは、ユベールの局部が触れていたデイドレスのスカート部分を確認し、ぎょっとした。
明らかに追加で出たと思われる精液らしき体液がべっとりと付着していた。
(嫌だ……ユベール様ったらまさか私の魔力で……?)
一般的に他者の魔力が体内に流れる時に感じるのは違和感や苦痛である。
その感覚で射精するなんて、やっぱりユベールは変態だ。マリーはぞっとして身を震わせた。
少しずつあらわになるユベールの体にマリーは見とれた。
細身に見えるのに、無駄な肉は一切ついておらず、しっかりと発達した筋肉が全身についている。
前にも見たから胸やお腹の筋肉が綺麗なのは知っていたが、そこ以外の部位も綺麗だ。
二の腕も、手首から肘のラインも、太腿もふくらはぎも。
彼の体は武のラトウィッジの、戦う為の体だ。
しかし、後は下着だけという段階になってユベールは逡巡した。
「……下着も取ってください」
「それは……」
「下着の上からでもわかる状態じゃないですか。だから隠しても一緒ですよ」
マリーはユベールに近付くと、硬く勃ちあがった先端の部分を指さした。
「ここ、いやらしいです。なんで濡れてるんですか?」
指摘すると、ユベールは俯いて唇を噛んだ。
羞恥に耳まで赤く染まっている。
「ね、取っちゃいましょう。ユベール様が出来ないなら私が脱がせてあげましょうか?」
「……! 自分でする……自分でするから、先にマリーに触れたい」
縋り付くような眼差しにマリーはふっと笑った。
「仕方ない人ですね。……いいですよ」
許可を出すと、指先が胸元に伸びてきた。
「……かたい」
当たり前だ。コルセットを着けているのだから。
しかし、マリーが今日着ているのは、胸元が開いた形で、しかも前開きのデイドレスだった。
「……っ!」
唐突にユベールの手がボタンに伸びたかと思うと、コルセットに覆われた胸元が露出した。自分一人でも着用できる前開きのソフトコルセットだった事も災いして――
マリーの柔らかなそこがまろびでた。
「マリーのおっぱい……」
胸の先端に指先が伸びてきて、マリーはひっと息を呑んだ。
「やっ……脱がすのは駄目って……」
「お腹は出してない」
ユベールはそう言いながらふに、と胸を揉んだ。
マリーはユベールを引き剥がそうと肩を押すがビクともしない。
「やわらかい」
(こいつ……!)
「この、いい加減に……」
「駄目か?」
「駄目に決まってます! 離してください」
「……わかった」
しゅんとした表情で手を離したユベールに、不覚にもきゅんとした。
(何この生き物。本当にユベール様……?)
「なんでそんなに素直なんですか」
「マリーに触りたいけど、嫌がることはしたくない」
そう言いながらもユベールの視線は、さりげなく隠したマリーの胸元に向いている。隠したとはいえ乱れたままなのは変わらないので、谷間がくっきりとユベールからは見えるような状態だった。
「触りたいんですか」
「触りたい」
即座に返ってきた答えに笑いが込み上げてきた。求められるのは悪い気がしなかった。
「脱いで下さい。そしたら考えてあげます」
マリーの囁きにユベールは目を見張り、恥ずかしげに目を逸らしながら下着に手をかけた。
しかしそこでも尚逡巡するので、どこの乙女かと問い詰めてやりたくなる。
のろのろとした手つきで下着がずらされるが、硬く勃ちあがったものが引っかかる。
ユベールは諦めたように目をつぶると、手でそこを掴み出して下着をようやく取り払った。
ユベールの先端は、溢れ出た先走りで濡れていた。
「はしたないですね、こんなに濡らして」
「仕方ないだろっ……マリーの胸とか、みたから……」
こちらを見たかと思ったら、やはり視線は胸元にいく。なんともわかりやすい男である。
「触りたい」
「まだ駄目です。……そうですね。ねえユベール様、自分でして見せてください」
「は……?」
「しますよね? お一人で。時々発散しないと寝てる間におねしょのように出てしまうものなんでしょう? それとも、はしたなくおもらしするまで我慢してるんですか?」
ユベールはぎょっと目を見開いた。
「なっ! 何でそんな男の生理現象を知ってるんだ!」
「侍女が教えてくれました。やっぱり本当の事だったんですね……是非見せてくださいユベール様。未来の妻として、これは知っておくべき事だと思います」
「未来の妻……」
「はい、夫婦の間に隠し事があってはいけませんから。見せてくださいますよね?」
適当にもっともらしい理由をつけて言いくるめるのは子供の頃からのマリーの得意技である。
じっと目を合わせて言葉を紡ぐと、ユベールは恥ずかしげに目を逸らした。
そして、のろのろとそこに手を添わせると、わずかにためらった後、緩やかに上下させ始めた。
「気持ちいいですか?」
「いいたく、ない」
「気持ちいいんですよね?」
少しずつ早くなっていく手の動きに連動し、息も荒くなっていく。その様子を見ると、快感を得ている事は明らかだ。
「マリー、言う通りにしてる。だから」
さわらせて。
ねだりながら自分を慰めるユベールは、いやらしいと同時に滑稽だった。
普段の怜悧な貴公子の姿からは想像もつかないほど情けない姿だ。
マリーが性癖を開花させたからだ。そう思うとぞくぞくした。昏い愉悦が湧き上がってくる。
「恥ずかしくないんですかユベール様、こんな風に私にお願いしたりなんかして」
「恥ずかしい、けど……それでマリーに触れるなら何でもする」
荒い息遣いに蕩ける鮮やかな空色の瞳。
哀れで情けなくて――なんて可愛らしいんだろう。
マリーはユベールの頬に手を伸ばすと、頭を胸元に引き寄せた。
着衣が乱れて、膨らみの半分ほどが露出している胸に。
情けを与えてやってもいいと思った。あんまりにもユベールが必死だから。
ユベールは至近距離にきた胸の谷間に息を呑むと、より激しくそこを扱く手を動かした。
「マリー、も、イキそ……」
「いいですよ、イッても。見せてください。またそこからいっぱい出すところ」
はあはあと荒い息をつきながら、縋るように見つめてくるユベールにマリーは穏やかな笑みを向けた。
男性は胸に触れたり口付けたりするのが好きなはずなのに、顔を埋めるだけで酷く興奮した様子を見せるユベールがとても可愛らしく見えた。
(ユベール様って、実は御しやすい……?)
今のユベールとなら、未来を考えてもいいかもしれない。
ちらりとそんな考えが過ぎった時――ユベールのそこから白いものが溢れ出て、寝台のシーツを汚した。
「マリー……」
とろんとした眼差しがマリーを見上げてきた。
「マリー、言う通りにしたから……」
「そんなに私に触りたいんですか?」
「触りたい」
即答が可笑しかった。
可哀想なユベール様。可哀想で、それが可愛い。
こちらは着衣なのに対し相手は全裸。それがより優越感を煽る。
「服を脱がせるのはダメです。触るだけならいいですよ」
許可を出すと、ユベールの手がマリーに伸びてきて、次の瞬間には抱きすくめられていた。
しっかりと鍛えられた大胸筋が至近距離に来て、マリーの心臓がドクリと鳴った。
「マリーは小さくていい匂いがする」
いい匂いという事ならユベールもだ。白檀に似た匂いがまた微かに香る。
「マリー、マリー……」
抱きすくめられたまま、優しく寝台に押し倒された。硬いものが下腹部に当たり、マリーは目を見張る。
「やだ、ユベール様、当たって……」
「煽ったマリーが悪いんだ」
「ちょっと……!」
ぐりぐりと押し付けられ、マリーは抗議の声を上げた。
「触っていいって言った」
「押し付けていいとは言ってません! 服が汚れるじゃないですか!」
「マリーの服に俺の精液……」
「最低! この変態!」
かっときたマリーはユベールの体に触れると魔力を流した。
貴族女性にとっての最大の攻撃手段は、相手の体に直接触れ、魔力を流す事である。
身内や配偶者以外、という但し書きはつくし、相手との魔力量に差があれば抵抗されてしまうが、平民や無警戒の相手に対してならかなりの攻撃力を発揮する。
「ぐっ……、っあああああっ!」
ユベールは油断しきっていたのだろう、大きな悲鳴を上げた。
手加減なしに魔力を流したのは流石にまずかったかもしれない。マリーは慌てて声をかけた。
「大丈夫ですか、ユベール様」
「あ、あ……」
ユベールはマリーの上で体を痙攣させたかと思うと、かくんと気を失った。
(重っ)
意識のない人間は重い。全体重がマリーにかかり、息が詰まりそうになった。
マリーはどうにかこうにかユベールの下から抜け出すと、焦りながら様子を確かめた。
心臓は動いているし息もしていたのでほっと安堵する。
続いてマリーは、ユベールの局部が触れていたデイドレスのスカート部分を確認し、ぎょっとした。
明らかに追加で出たと思われる精液らしき体液がべっとりと付着していた。
(嫌だ……ユベール様ったらまさか私の魔力で……?)
一般的に他者の魔力が体内に流れる時に感じるのは違和感や苦痛である。
その感覚で射精するなんて、やっぱりユベールは変態だ。マリーはぞっとして身を震わせた。
3
お気に入りに追加
817
あなたにおすすめの小説
一年で死ぬなら
朝山みどり
恋愛
一族のお食事会の主な話題はクレアをばかにする事と同じ年のいとこを褒めることだった。
理不尽と思いながらもクレアはじっと下を向いていた。
そんなある日、体の不調が続いたクレアは医者に行った。
そこでクレアは心臓が弱っていて、余命一年とわかった。
一年、我慢しても一年。好きにしても一年。吹っ切れたクレアは・・・・・
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる