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報復計画 02
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マリーはコートニー子爵家のお嬢様である。
ミラの影響で多少汚い言葉を使ってしまうこともあるが、れっきとしたお嬢様である。
故に男と女の閨については女学校で習ったものの、大した知識は持っていなかった。
女学校の教師は、女の性器に男の性器を、花のおしべとめしべよろしく引っ付ける事で子供ができるが、具体的には旦那様に任せましょう、としか教えてくれなかったからである。
そこにミラが持ってきたのは、大変刺激的な――身も蓋もない言い方をすると官能小説で、マリーはあまりのいやらしさに悶絶する事になった。
(でも私やるわ。やってやる)
ユベールとの婚約が嫌すぎて、マリーの目は据わっていた。
ミラに協力してもらい作戦は綿密に立てた。
後は腹を括り実行するのみだ。
時間が流れるのは早いもので――あっという間に約束の日が来てしまった。
午前中から呼び出すあたり、気合が入っているように感じられていやらしい。
ふん、と鼻息荒く出かけようとすると、玄関ホールまで見送りにやって来たルカリオが声をかけてきた。
「マリー、なんだか今日はすごく気合が入ってるね……」
「お父様、私、今日は頑張って、徹底的にユベール様に嫌われてきます」
「……止めないけどあんまり過激な事はしないでね」
その返事にむっとしたので、マリーは役立たずは黙ってろという意味を込め、ルカリオをぎろりと睨みつけた。すると、何かを察したのか、どこからともなく猫のミュウが現れ、マリーの足に体を擦り付けてきた。
「あら、ミュウ、どうしたんでちゅかー?」
純白の毛並みにマリーとお揃いの琥珀色の瞳を持つミュウは、視界に入るたびにマリーを和ませてくれる。
抱っこ嫌いで抱き上げると全力で突っ張ってくるのが残念だが、それはそれで可愛いからたまらない。
「ミュウ、私頑張るからね。応援してね」
抱き上げると案の定、四肢を全力で突っ張る拒否のポーズでニャアと鳴かれた。
降ろせとばかりにぐいんぐいんと暴れ出したので腕の中から解放すると、ミュウはすかさず距離を取り、毛並みが乱れたとばかりに全身をべろんべろんと舐め始めた。
(んもう。今日もツンツンなんだから)
だがそれもいい。
どちらがご主人様なのかわからない。それが猫の魅力である。
ミュウのおかげで少しだけ肩の力が抜けた気がする。
(よし)
マリーは心の中で気合を入れなおすと、コートニー子爵領内にある転移陣へと向かった。
主だった貴族の領内に置かれている転移陣だが、大抵の場合、マナーハウスのある街――領都に置かれることになっている。
ラトウィッジ侯爵領への転移陣もそうなので、街からは侯爵家が手配してくれた馬車での移動となる。
用意されていた馬車は二頭立てで、キャリッジという種類の最新型のものだった。黒塗りの塗装がされた艶やかな車体には侯爵家の家紋が刻まれており、馬車を引く馬もこれまた綺麗に手入れされた栗毛である。
(お金持ちめ)
総資産ではコートニー子爵家も決して負けていないのだが、何となくムカついたのでマリーは心の中で罵倒した。
侯爵家のマナーハウスに到着すると、来なくていいのにユベールが玄関口で待機していた。
最近日中は暑いのに、きちんとジレとタイを身に着けた貴公子然とした姿でご苦労な事である。
「今日は見れる格好じゃないか」
「はあそうですか。ありがとうございます」
適当に返事をすると、ユベールはふん、と鼻を鳴らした。
そんな姿も麗しいが、実に憎たらしくもある。
年下のくせに舐めやがってこの野郎、という思いが湧き上がるが、無表情の仮面の下に押し込める。
「心の準備はしてきたんだろうな」
「はい」
(別の準備もしてきております)
今に見てろ、という思いを心に秘めつつマリーは頷いた。
ちなみに、婚前交渉すること自体は両家とも承知している事だが、具体的にいつするかは流石に明かしていない。
そんな事知られたら恥ずかしさで憤死する。
この辺の配慮はユベールにもあったようだ。ユベール自身も恥ずかしいだけなのかもしれないが。
なので今日は、お互いの親には定期的に催しているお茶会という事になっている。婚約者同士の定期的な交流というやつだ。
「……行くぞ。母上は今日は出掛けて留守だから、余計な茶々も入らない。お前はただ寝てればいい」
「はい」
(ただ寝るのはあなたですけどね)
マリーは心の声を仮面の下に押し込め、ユベールに従った。
◆ ◆ ◆
通されたのは、邸の二階にあるユベールの寝室だった。
男性の部屋らしく、ダークブラウンの家具を中心にまとめられており、無駄なものが一切置かれていない質実剛健な印象の部屋である。
唯一装飾として置かれているのは、チェストに置かれた硝子製の天球儀で、内側には魔石灯が仕込まれており、青い光を放っていた。
通常未婚の男女が同室で過ごす場合、扉を少しだけ開けておくのがマナーだが、ユベールとマリーの場合、ユベールが十八の誕生日を迎えてからはそのルールは撤廃されていた。
さっさと婚姻契約を結べという、ラトウィッジ侯爵家からの意図が感じられる処遇である。
「マリー、こっちだ」
「お待ち下さい。私喉が乾きました。お茶を飲んでからに致しませんか?」
早速寝台に連れて行こうとするユベールを、マリーは慌てて制した。
「その……そういう事をしたら、きっと喉が乾くと思うんです。だから……私がお淹れしますから」
「……わかった。早くしろ」
舌打ちしやがった。つくづく腹の立つ男である。
勝手知ったる他人の部屋、訪問の度にお茶を淹れさせられるので、茶器の場所はよく知っている。
マリーは茶器が納められているアンティークの戸棚の傍に行くと、お茶を淹れる準備をしながら、こっそりと隠し持ってきた霊薬をユベール用のカップに仕込んだ。
意識を保ったまま身体だけは動かなくなるという代物で、コネを総動員して秘密裏に手に入れた逸品である。
その分値は張ったが、望む未来を手に入れるためなら決して惜しくはなかった。
マリーの持つ属性は水。なので水の生成はお手の物だ。
魔法で生成した水を魔道具でお湯に変え、茶葉を投入したポットに注ぐと、茉莉花のいい香りがした。
「ユベール様は相変わらずこのお茶がお好きなんですね」
茉莉花茶は東方からの輸入品でとても希少である。
ブルーのカップはユベール、ピンクはマリー。揃いの茶器はアライン王国でも有名な陶磁器メーカーが造った高級品だ。
マリーはソファにふんぞり返るユベールにお茶をサーブすると、向かい側に座り、香り高いお茶を口に含んだ。
ちらりと向かいを伺うと、ユベールもまたカップを口元に含んでいる。
その、直後――
ガチャン、とユベールがカップを取り落とした。
「ぐっ……」
熱いお茶が胸元から下肢にかかり、ユベールは小さく呻き声を上げた。
「あらあら大変。すぐ治して差し上げますね」
立ち上がり、駆け寄ろうとしたマリーを、ユベールはぐったりとソファに身を預けた状態で睨み付けてきた。
「お前……何か盛ったのか……」
「虐められた猫はライオンのように勇敢になりますのよ」
うふふ、とことわざを引用し、笑いながら答えたマリーに、ユベールは青ざめた。
「まあ、そんなに怯えなくても、痛いことはしませんから」
マリーはその場に屈むと、ユベールが取り落としたティーカップを拾い上げた。
カップは床に落ちた時の衝撃で、罅が入ってしまっている。
(あらあら、残念)
勿体ないが、もうこのカップは使い物にならないだろう。
マリーはカップを机の上に置くと、改めてユベールに向き直った。
「まずは火傷の治療を致しましょうね」
マリーはユベールの耳元に唇を寄せて囁くと、濡れたジレに手を伸ばした。
ミラの影響で多少汚い言葉を使ってしまうこともあるが、れっきとしたお嬢様である。
故に男と女の閨については女学校で習ったものの、大した知識は持っていなかった。
女学校の教師は、女の性器に男の性器を、花のおしべとめしべよろしく引っ付ける事で子供ができるが、具体的には旦那様に任せましょう、としか教えてくれなかったからである。
そこにミラが持ってきたのは、大変刺激的な――身も蓋もない言い方をすると官能小説で、マリーはあまりのいやらしさに悶絶する事になった。
(でも私やるわ。やってやる)
ユベールとの婚約が嫌すぎて、マリーの目は据わっていた。
ミラに協力してもらい作戦は綿密に立てた。
後は腹を括り実行するのみだ。
時間が流れるのは早いもので――あっという間に約束の日が来てしまった。
午前中から呼び出すあたり、気合が入っているように感じられていやらしい。
ふん、と鼻息荒く出かけようとすると、玄関ホールまで見送りにやって来たルカリオが声をかけてきた。
「マリー、なんだか今日はすごく気合が入ってるね……」
「お父様、私、今日は頑張って、徹底的にユベール様に嫌われてきます」
「……止めないけどあんまり過激な事はしないでね」
その返事にむっとしたので、マリーは役立たずは黙ってろという意味を込め、ルカリオをぎろりと睨みつけた。すると、何かを察したのか、どこからともなく猫のミュウが現れ、マリーの足に体を擦り付けてきた。
「あら、ミュウ、どうしたんでちゅかー?」
純白の毛並みにマリーとお揃いの琥珀色の瞳を持つミュウは、視界に入るたびにマリーを和ませてくれる。
抱っこ嫌いで抱き上げると全力で突っ張ってくるのが残念だが、それはそれで可愛いからたまらない。
「ミュウ、私頑張るからね。応援してね」
抱き上げると案の定、四肢を全力で突っ張る拒否のポーズでニャアと鳴かれた。
降ろせとばかりにぐいんぐいんと暴れ出したので腕の中から解放すると、ミュウはすかさず距離を取り、毛並みが乱れたとばかりに全身をべろんべろんと舐め始めた。
(んもう。今日もツンツンなんだから)
だがそれもいい。
どちらがご主人様なのかわからない。それが猫の魅力である。
ミュウのおかげで少しだけ肩の力が抜けた気がする。
(よし)
マリーは心の中で気合を入れなおすと、コートニー子爵領内にある転移陣へと向かった。
主だった貴族の領内に置かれている転移陣だが、大抵の場合、マナーハウスのある街――領都に置かれることになっている。
ラトウィッジ侯爵領への転移陣もそうなので、街からは侯爵家が手配してくれた馬車での移動となる。
用意されていた馬車は二頭立てで、キャリッジという種類の最新型のものだった。黒塗りの塗装がされた艶やかな車体には侯爵家の家紋が刻まれており、馬車を引く馬もこれまた綺麗に手入れされた栗毛である。
(お金持ちめ)
総資産ではコートニー子爵家も決して負けていないのだが、何となくムカついたのでマリーは心の中で罵倒した。
侯爵家のマナーハウスに到着すると、来なくていいのにユベールが玄関口で待機していた。
最近日中は暑いのに、きちんとジレとタイを身に着けた貴公子然とした姿でご苦労な事である。
「今日は見れる格好じゃないか」
「はあそうですか。ありがとうございます」
適当に返事をすると、ユベールはふん、と鼻を鳴らした。
そんな姿も麗しいが、実に憎たらしくもある。
年下のくせに舐めやがってこの野郎、という思いが湧き上がるが、無表情の仮面の下に押し込める。
「心の準備はしてきたんだろうな」
「はい」
(別の準備もしてきております)
今に見てろ、という思いを心に秘めつつマリーは頷いた。
ちなみに、婚前交渉すること自体は両家とも承知している事だが、具体的にいつするかは流石に明かしていない。
そんな事知られたら恥ずかしさで憤死する。
この辺の配慮はユベールにもあったようだ。ユベール自身も恥ずかしいだけなのかもしれないが。
なので今日は、お互いの親には定期的に催しているお茶会という事になっている。婚約者同士の定期的な交流というやつだ。
「……行くぞ。母上は今日は出掛けて留守だから、余計な茶々も入らない。お前はただ寝てればいい」
「はい」
(ただ寝るのはあなたですけどね)
マリーは心の声を仮面の下に押し込め、ユベールに従った。
◆ ◆ ◆
通されたのは、邸の二階にあるユベールの寝室だった。
男性の部屋らしく、ダークブラウンの家具を中心にまとめられており、無駄なものが一切置かれていない質実剛健な印象の部屋である。
唯一装飾として置かれているのは、チェストに置かれた硝子製の天球儀で、内側には魔石灯が仕込まれており、青い光を放っていた。
通常未婚の男女が同室で過ごす場合、扉を少しだけ開けておくのがマナーだが、ユベールとマリーの場合、ユベールが十八の誕生日を迎えてからはそのルールは撤廃されていた。
さっさと婚姻契約を結べという、ラトウィッジ侯爵家からの意図が感じられる処遇である。
「マリー、こっちだ」
「お待ち下さい。私喉が乾きました。お茶を飲んでからに致しませんか?」
早速寝台に連れて行こうとするユベールを、マリーは慌てて制した。
「その……そういう事をしたら、きっと喉が乾くと思うんです。だから……私がお淹れしますから」
「……わかった。早くしろ」
舌打ちしやがった。つくづく腹の立つ男である。
勝手知ったる他人の部屋、訪問の度にお茶を淹れさせられるので、茶器の場所はよく知っている。
マリーは茶器が納められているアンティークの戸棚の傍に行くと、お茶を淹れる準備をしながら、こっそりと隠し持ってきた霊薬をユベール用のカップに仕込んだ。
意識を保ったまま身体だけは動かなくなるという代物で、コネを総動員して秘密裏に手に入れた逸品である。
その分値は張ったが、望む未来を手に入れるためなら決して惜しくはなかった。
マリーの持つ属性は水。なので水の生成はお手の物だ。
魔法で生成した水を魔道具でお湯に変え、茶葉を投入したポットに注ぐと、茉莉花のいい香りがした。
「ユベール様は相変わらずこのお茶がお好きなんですね」
茉莉花茶は東方からの輸入品でとても希少である。
ブルーのカップはユベール、ピンクはマリー。揃いの茶器はアライン王国でも有名な陶磁器メーカーが造った高級品だ。
マリーはソファにふんぞり返るユベールにお茶をサーブすると、向かい側に座り、香り高いお茶を口に含んだ。
ちらりと向かいを伺うと、ユベールもまたカップを口元に含んでいる。
その、直後――
ガチャン、とユベールがカップを取り落とした。
「ぐっ……」
熱いお茶が胸元から下肢にかかり、ユベールは小さく呻き声を上げた。
「あらあら大変。すぐ治して差し上げますね」
立ち上がり、駆け寄ろうとしたマリーを、ユベールはぐったりとソファに身を預けた状態で睨み付けてきた。
「お前……何か盛ったのか……」
「虐められた猫はライオンのように勇敢になりますのよ」
うふふ、とことわざを引用し、笑いながら答えたマリーに、ユベールは青ざめた。
「まあ、そんなに怯えなくても、痛いことはしませんから」
マリーはその場に屈むと、ユベールが取り落としたティーカップを拾い上げた。
カップは床に落ちた時の衝撃で、罅が入ってしまっている。
(あらあら、残念)
勿体ないが、もうこのカップは使い物にならないだろう。
マリーはカップを机の上に置くと、改めてユベールに向き直った。
「まずは火傷の治療を致しましょうね」
マリーはユベールの耳元に唇を寄せて囁くと、濡れたジレに手を伸ばした。
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