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ハーク国
国王夫妻の葬儀
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バイオレットとキエトは葬儀屋へ向かっていた。
「こんな事になるなんて、まだ信じられないわ。デューン叔父さんは幼稚な人だったけれど、自分の思い通りにならないからってあそこまでするなんて。こんな小さな国で王族なんて何の意味もないわよ。少し大きい集団のリーダーっていうだけじゃない。
お父さんの事も心配だわ。自分の両親にあんな事が出来る人間よ。もう島から出て行きたいわ。」
「バイオレット、外では何も言わない方が良い。誰がどこで聞いているか分からない、小さな島なんだから。
この件では他の人を捲き込まない方が良い。」
キエトがそういった時、ハンセナ夫妻が現れた。
「内密の話だったんだね、私達には聞こえてしまったけれど。デューンは一体何をやらかしたんですか。」
キエトは困ったような申し訳なさそうな顔になる。
「申し訳ない、バイオレットが余計な事を行ってしまって。明日発表があるまで何も知らない方が良いと思う。
この後、私達は妖精を助けるのに時間がかかると思う。ハンセナ夫妻には、デューンさんの側になって妖精の事を守ってあげて欲しい。」
「分かりました。キエト様、私達は妖精の側で守れるようにデューンの味方のふりをします。
バイオレット様、ご存じのようにこの小さい島では気を付けないと、何でも筒抜けになってしまう。内密な話をする時は家に着くまで我慢する事をお勧めしますよ。」
「分かったわ。気を付けます。ありがとう、ハンセナ夫妻。」
お辞儀をして去っていくハンセナ夫妻。バイオレット達は葬儀の準備と国王達の棺の用意を依頼すると国王達の家に戻る。
バイオレット達が戻ってくると、俯いていたトークが顔を上げた。トークの表情は暗く目と鼻が真っ赤になっていた。トークの側に行き黙って抱きしめるバイオレット。
「お父さん、葬儀屋が棺や道具をもって後から来るわ。2人を綺麗にしてあげないくちゃ、お湯とタオルの準備をするわね。」
「じゃあ俺は掃除用具を持ってきます。」
「ありがとう、2人とも。この事は外には漏らさないようにな。突然の発作で急死した事にするから。」
トークの言葉を聞いて申し訳なさそうな顔になったバイオレットは、先程のハンセナ夫妻とのやり取りを話した。
「そうか、キエト上手く対処してくれてありがとう。バイオレットだけではなく、俺達も今後は気を付けよう。俺達の不用意な言動で誰かが殺されるかもしれない。
キエトとバイオレットは出来る限り早く逃げた方が良いと思う。あいつはバイオレットを未だに愛しているから、何をするか分からない。キエトに離婚するように迫るだけならいいが、最悪キエトを殺すかもしれない。
自分の両親を殺したんだ、恋敵の命なんて気にも留めないだろう。葬儀が終わったらすぐに逃げる準備をしよう。」
3人で話していると、葬儀屋が立派な棺を運んできた。国王夫妻のご遺体を見た葬儀屋は涙を流し黙禱する。涙をぬぐうと低い声でトーク達の方を見た。
「この度はご愁傷様です。お2人ともとても素晴らしい方達でした。本当に残念です。」
「ありがとう、ジャンさん。ジャンさんは両親の幼馴染でしたよね。この小さな国では皆が家族のように過ごしていたから、皆も知ったら悲しがるだろうな。両親は突然の発作で倒れてそのまま亡くなってしまったようです。見つけた時にはもう・・・・・・。 」
「分かっています。キエト様から棺の依頼を受けた時に嫌な予感がしたのですが、持ってきて良かった。」
ジャンが棺を開けるといくつかの袋が入っていた。
「これは鑢がけの終わった木板です。こっちは船を作るための材料と道具。これは1人乗りの船の設計図。
トーク様の家の中庭に、秘密の隠れ家があるのはご存知ですか。昔は国王と一緒にあの隠れ家で内緒で遊んでいたものです。2人とも勉強が嫌いでこっそり抜け出してさぼってましてね。」
寂しそうに笑うジャン。
「案内します。誰にも見つからないうちに運びこみましょう。」
「ありがとう、なんてお礼を言ったらいいのか。」
「お礼なんていいんです、急ぎましょう。量が多いのでキエト様とバイオレット様3人で一緒に運ぶほうが良いでしょう。トーク様はここで王達と一緒にいてください。」
皆頷くと、作業に取り掛かった。ジャン達3人で荷物を分担するとジャンが隠れ家にキエト達を案内する。その間にトークは両親達の葬儀の為に身形を整えていった。
両親へ最後のお別れの言葉と今まで育ててくれた感謝の気持ちを伝え、必ず妖精は助けると誓ったトーク。
ジャン達は荷物を隠れ家に運び終わると、湯や掃除道具を持ち戻ってきた。トークはジャンと一緒に王達を棺に納めると、2人で両親の棺を王族の葬儀場所へと運んでいく。キエト達が葬儀場所へくるまでジャンはトークに付き添ってくれていた。
「時間が無い、すぐに船を作ろう。2人は先に逃げてくれ。ドロン国に着いたら、移住手続きの事を理由にしてバイオレットが代理として手続きに来たと言えば良い。国の加入手続きだから代表のオウコ殿に会えるはずだ。オウコ殿は妖精国の王と友人だと言われているからね、彼に全てを話して力になって貰って欲しい。
デューンは逃げる時は3人一緒だと思っているだろうから、私は残る。
隙があったら妖精を助け出したいしね。」
トークの言葉を聞いてトークが危険だと大反対した2人。
「心配しなくて大丈夫だ。唯一の肉親になった俺を殺すとさすがに国民が不安になって逃げだそうとするものが出る。それをさせないためにもデューンは俺を生かすだろう。バイオレットを連れ戻す為の人質にもなるしな。
とにかく今急いで逃げなきゃいけないのはキエト達なんだよ。キエトは命の危険があるし、バイオレットは脅されて結婚させられる可能性がある。」
反対していたがバイオレット達だったが、トークの最後の言葉を聞いて2人とも先に逃げる事を決意した。
翌日、デューンは国民達を広場に集めた。王と王妃が突然の発作により昨夜亡くなった事、これから葬儀場に移動して葬儀を始めると伝えると国民が悲痛な表情になる。国民の泣き声や悲しみの言葉が聞こえる中、泣きはらした顔のトーク達と喜びが隠しきれていない顔のデューンを先頭に皆で葬儀場へと歩いて行く。
皆、大好きだった王と王妃の死を嘆き悲しんでいる。愛されていた国王夫妻の葬儀を終え、周囲の空気は悲しみに包まれ国王夫妻の急逝を痛む声が聞こえていた。
デューンは苛立っていた。この後は自分の即位式になるというのに誰も国王夫妻の棺の前から動こうとしないし国民の雰囲気も暗く重い。デューンは苛々した声で葬儀場を閉めるので外に出るように言う。国民達が外に出ると、次は新しい王の即位式をやるので広場に集まるようにと言って場所を移動させた。
「全く、これから俺の即位式だっていうのに雰囲気が暗いな。まあ、妖精の事を話して魔法を見せたら歓喜の声を上げるだろう、それまで我慢しなきゃな。」
その言葉を聞いていたトーク達は、何も言わずに出て行った。
「こんな事になるなんて、まだ信じられないわ。デューン叔父さんは幼稚な人だったけれど、自分の思い通りにならないからってあそこまでするなんて。こんな小さな国で王族なんて何の意味もないわよ。少し大きい集団のリーダーっていうだけじゃない。
お父さんの事も心配だわ。自分の両親にあんな事が出来る人間よ。もう島から出て行きたいわ。」
「バイオレット、外では何も言わない方が良い。誰がどこで聞いているか分からない、小さな島なんだから。
この件では他の人を捲き込まない方が良い。」
キエトがそういった時、ハンセナ夫妻が現れた。
「内密の話だったんだね、私達には聞こえてしまったけれど。デューンは一体何をやらかしたんですか。」
キエトは困ったような申し訳なさそうな顔になる。
「申し訳ない、バイオレットが余計な事を行ってしまって。明日発表があるまで何も知らない方が良いと思う。
この後、私達は妖精を助けるのに時間がかかると思う。ハンセナ夫妻には、デューンさんの側になって妖精の事を守ってあげて欲しい。」
「分かりました。キエト様、私達は妖精の側で守れるようにデューンの味方のふりをします。
バイオレット様、ご存じのようにこの小さい島では気を付けないと、何でも筒抜けになってしまう。内密な話をする時は家に着くまで我慢する事をお勧めしますよ。」
「分かったわ。気を付けます。ありがとう、ハンセナ夫妻。」
お辞儀をして去っていくハンセナ夫妻。バイオレット達は葬儀の準備と国王達の棺の用意を依頼すると国王達の家に戻る。
バイオレット達が戻ってくると、俯いていたトークが顔を上げた。トークの表情は暗く目と鼻が真っ赤になっていた。トークの側に行き黙って抱きしめるバイオレット。
「お父さん、葬儀屋が棺や道具をもって後から来るわ。2人を綺麗にしてあげないくちゃ、お湯とタオルの準備をするわね。」
「じゃあ俺は掃除用具を持ってきます。」
「ありがとう、2人とも。この事は外には漏らさないようにな。突然の発作で急死した事にするから。」
トークの言葉を聞いて申し訳なさそうな顔になったバイオレットは、先程のハンセナ夫妻とのやり取りを話した。
「そうか、キエト上手く対処してくれてありがとう。バイオレットだけではなく、俺達も今後は気を付けよう。俺達の不用意な言動で誰かが殺されるかもしれない。
キエトとバイオレットは出来る限り早く逃げた方が良いと思う。あいつはバイオレットを未だに愛しているから、何をするか分からない。キエトに離婚するように迫るだけならいいが、最悪キエトを殺すかもしれない。
自分の両親を殺したんだ、恋敵の命なんて気にも留めないだろう。葬儀が終わったらすぐに逃げる準備をしよう。」
3人で話していると、葬儀屋が立派な棺を運んできた。国王夫妻のご遺体を見た葬儀屋は涙を流し黙禱する。涙をぬぐうと低い声でトーク達の方を見た。
「この度はご愁傷様です。お2人ともとても素晴らしい方達でした。本当に残念です。」
「ありがとう、ジャンさん。ジャンさんは両親の幼馴染でしたよね。この小さな国では皆が家族のように過ごしていたから、皆も知ったら悲しがるだろうな。両親は突然の発作で倒れてそのまま亡くなってしまったようです。見つけた時にはもう・・・・・・。 」
「分かっています。キエト様から棺の依頼を受けた時に嫌な予感がしたのですが、持ってきて良かった。」
ジャンが棺を開けるといくつかの袋が入っていた。
「これは鑢がけの終わった木板です。こっちは船を作るための材料と道具。これは1人乗りの船の設計図。
トーク様の家の中庭に、秘密の隠れ家があるのはご存知ですか。昔は国王と一緒にあの隠れ家で内緒で遊んでいたものです。2人とも勉強が嫌いでこっそり抜け出してさぼってましてね。」
寂しそうに笑うジャン。
「案内します。誰にも見つからないうちに運びこみましょう。」
「ありがとう、なんてお礼を言ったらいいのか。」
「お礼なんていいんです、急ぎましょう。量が多いのでキエト様とバイオレット様3人で一緒に運ぶほうが良いでしょう。トーク様はここで王達と一緒にいてください。」
皆頷くと、作業に取り掛かった。ジャン達3人で荷物を分担するとジャンが隠れ家にキエト達を案内する。その間にトークは両親達の葬儀の為に身形を整えていった。
両親へ最後のお別れの言葉と今まで育ててくれた感謝の気持ちを伝え、必ず妖精は助けると誓ったトーク。
ジャン達は荷物を隠れ家に運び終わると、湯や掃除道具を持ち戻ってきた。トークはジャンと一緒に王達を棺に納めると、2人で両親の棺を王族の葬儀場所へと運んでいく。キエト達が葬儀場所へくるまでジャンはトークに付き添ってくれていた。
「時間が無い、すぐに船を作ろう。2人は先に逃げてくれ。ドロン国に着いたら、移住手続きの事を理由にしてバイオレットが代理として手続きに来たと言えば良い。国の加入手続きだから代表のオウコ殿に会えるはずだ。オウコ殿は妖精国の王と友人だと言われているからね、彼に全てを話して力になって貰って欲しい。
デューンは逃げる時は3人一緒だと思っているだろうから、私は残る。
隙があったら妖精を助け出したいしね。」
トークの言葉を聞いてトークが危険だと大反対した2人。
「心配しなくて大丈夫だ。唯一の肉親になった俺を殺すとさすがに国民が不安になって逃げだそうとするものが出る。それをさせないためにもデューンは俺を生かすだろう。バイオレットを連れ戻す為の人質にもなるしな。
とにかく今急いで逃げなきゃいけないのはキエト達なんだよ。キエトは命の危険があるし、バイオレットは脅されて結婚させられる可能性がある。」
反対していたがバイオレット達だったが、トークの最後の言葉を聞いて2人とも先に逃げる事を決意した。
翌日、デューンは国民達を広場に集めた。王と王妃が突然の発作により昨夜亡くなった事、これから葬儀場に移動して葬儀を始めると伝えると国民が悲痛な表情になる。国民の泣き声や悲しみの言葉が聞こえる中、泣きはらした顔のトーク達と喜びが隠しきれていない顔のデューンを先頭に皆で葬儀場へと歩いて行く。
皆、大好きだった王と王妃の死を嘆き悲しんでいる。愛されていた国王夫妻の葬儀を終え、周囲の空気は悲しみに包まれ国王夫妻の急逝を痛む声が聞こえていた。
デューンは苛立っていた。この後は自分の即位式になるというのに誰も国王夫妻の棺の前から動こうとしないし国民の雰囲気も暗く重い。デューンは苛々した声で葬儀場を閉めるので外に出るように言う。国民達が外に出ると、次は新しい王の即位式をやるので広場に集まるようにと言って場所を移動させた。
「全く、これから俺の即位式だっていうのに雰囲気が暗いな。まあ、妖精の事を話して魔法を見せたら歓喜の声を上げるだろう、それまで我慢しなきゃな。」
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