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財務大臣ケイ・タッカー
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リリーナ達が、いつも通り仕事をしていた頃、財務大臣ケイ・タッカーが吸血鬼の代表ドナ・ブレッドと吸血鬼の兵士達に連れられて城にやってきた。
ドナ・ブレッドによると、財務大臣は数日前に休暇を取ったといって恋人に会いに来ていた。ジャンから話を聞いて急いで彼に会いに言ったがすでに大臣は帰った後だった。
「その後は城の兵士達がこちらに来て、大臣が立ち寄りそうな場所を探していたけれど見つからなくて引き上げたでしょう。私もこちらにはいないのかと思っていたのですが、昨夜というか明け方に住民からうちの小屋に誰かいると通報がきて、兵士が行ってみたら行方不明だった大臣だったんです。兵士だけだと万が一逃げられたら困るので、念の為に私も付き添って一緒に来ました。」
魔王はドナにお礼を言う。ドナは少し微笑んで頷くとさらに説明を続けた。
「ケイ・タッカーさんからの寄付金ですけれど、疑惑のあるお金は受け取れないので全額ケイ・タッカーさんに返却する事になりました。返却するお金はもう準備出来ています。そちらも色々と手続きもあるでしょうし都合のいい時を教えて下さい。もし、彼が横領していたならそのお金を返却金から取り戻せばいいと思います。」
「色々と協力してくれて感謝します。細かい話は法務大臣クリスティに連絡させるので、よろしくお願いします。」
その話を聞いていた財務大臣が、突然叫びだした。
「何を言っているんですか、ブレッドさん。私は横領などしていませんし、寄付したお金はすべて私自身のお金です。」
ドナは財務大臣の発言には返事をせずに、自国の兵士に向かって頷く。
「では、私達はこれで失礼します。捜査など必要な事があれば協力しますのでいつでも仰ってください。この件に対しての対応は私がしますので、連絡は私にお願いします。」
「ありがとうございました。」
ドナ達が帰っていくと、魔王はクリスティに準備が良いか確認する。頷いたクリスティを見て財務大臣に、調査官達との事情聴取に向かうように指示すると兵士に促されて財務大臣が退出した。
関係者達も退出して、アベルとアルアとクリスティだけになると3人で話し始めた。
「流した噂で出て来るんじゃなくて、通報で発見されるなんてね。
アロイ部長に別れ話を言われて、不正がばれると思ったのかしら。もう恋人と会えなくなると思って、すぐに吸血鬼国に行ったんじゃないかしら。」
クリスティの言葉にアベルが答える。
「そうだろうな。アロイ部長は優秀だから彼が自分と付き合った目的を考えるだろうし、予算が目当てだと部長が気づいて過去の書類を調べだしたら不正が発見されると思ったんだろう。実際彼女が調べたから発覚したんだしな。」
アルアが、もう一つの不正の事も言及した。
「彼女だけじゃないわよ。人間のホムラさんの疑問から悪魔夫婦が過去の資料を調べて、少額予算の不正を見つけ出したんだから。どちらにしてもいずれは見つかったでしょうね。
それにしても、私達が気にしない所を気が付いてくれて指摘したり、物事を違う視点から見る事が出来る人間も貴重よね。どうして私達の城には人間が少ないのかしら。」
不思議そうに聞くアルアにクリスティが答える。
「まず【カンメ】ではなくわざわざ【ロッキ】に就職する人間が少ない、次に優秀じゃないと合格しない、最後に魔法や私達を怖がらない人じゃないと城で勤務できない。
結果、城には人間が少ない。所属している人間は他にもいるんだけれど、たまたま皆外の仕事についてて城に常勤している人間はホムラさん1人よ。」
悲しそうな困ったような顔をしているアベルとアルア。
「最後の怖がらないという所をなんとかできると良いよな。俺達皆優しいのに。」
アベルの言葉にアルアも頷いた。
「そうよね、意地が悪いとか足を引っ張ろうとかそういうのは、きちんと排除しているから安心してくれていいのに。ホムラさんの事だって野次馬が行かない様に、監視兼警護を置いているのにね。」
頷く2人に、ため息をついて軽く首を振っているクリスティ。
「魔法やその辺飛んだりする竜や蝙蝠が怖いんだってば。全く、まずあなた達の意識から改善した方が良いような気がするわ。
そうだ、ホムラさんに人間はどういう所が怖いのか質問に行くのは良いと思わない。早速、公認潜入員に聞き取りをさせるわ。」
クリスティの言葉に、顔を見合わせたアベルとアルア。顔をしかめたアルアが質問する。
「ねえ、その公認潜入員って何。嫌な予感がするんだけれど。」
「うちのばれてた潜入員達よ。だってみんなが知ってて不満も出ずに認めているんだから、開き直って自分達から潜入員って名乗っちゃえばいいと思わない。」
アルアと同じように顔をしかめたアベルも質問した。
「なあ、それ本人達に話したのか。」
そんな2人の表情に、怪訝そうな顔のクリスティ。
「まだよ、さっき思いついたんだから。」
ため息をついたアベルとアルア。傷に激辛調味料を塗る行為だ、立ち直れなくなるよ、呼ばれるたびにばれてた事を思い出させちゃうよ、等と2人から大反対されたクリスティ。不満げな顔だがこの呼び名を名乗らせることは諦めた。
資料室にいたリリーナとコロンとジン。ジャンが3人を集めると先程聞いた話を教えてくれる。
「財務大臣が吸血鬼国の代表に連れてこられたんですって。なんでも、恋人に会った後は行方不明だったけれど、吸血鬼国の住民の小屋に隠れていたそうよ。
朝、城に連れて来られて、今は事情聴取にされているわ。」
リリーナは複雑そうな表情をした。
「ついに、捕まったのね。噂を聞いて心配して出て来るのかと思ったけれど違ったわね。」
皆頷いた。ジャンは追加情報を話す。
「後、大臣が寄付したお金は全て大臣に返すそうよ。吸血鬼国の代表がそう言ってたわ。どの位の不正の件が大臣が犯人だと立証されるかしらね。法務大臣が財務大臣の所にばれていない潜入員を送り込んで調査していたらしいから、そこからも何かわかるのかもね。」
沈黙している3人。リリーナがジャンに聞く。
「ねえ、ジャンさん。ばれていないっていう事はばれている潜入員もいるわけですよね。」
「勿論よ。リリーナちゃん達だって知っているじゃない。あなた達の所の妖精達よ。」
「勿論知っていますよ。ただジャンさんも知っているなんて、他にもどなたか知っているんですか。」
「んー。魔王達3人組とミーナさんとファナ達治安維持部隊に兵士数名後はシト達。その位しか知らないわ。」
「いや、結構な人数ですよね。あっでも職員は知らなそうですか。」
「ええ、一般の職員は知らないから大丈夫よ。後法務大臣も最近知ったから、知ってたら法務大臣はどうしてたのかしら。
ちょっと気になったんだけれど、法務大臣が最近知ったという事は、あの妖精たちはこの状況知っているのかしら。法務大臣は話したと思う? 」
「どうでしょうね、そういえば昨日は朝から2人とも様子がおかしかったです。」
リリーナの言葉に頷く2人。
「私達の事を睨んだし、暗いし何とも言えない辛そうな顔だったわ。」
「聞いちゃったんだろうね。今まで知らないふりをしていたけれど、どうしようか。」
ジャンは目を大きくして、好奇心いっぱいの顔で話を聞いている。リリーナは2人に語りかける。
「不協和音の状態にはしておけないわ。皆で今回無事に乗り切ったお祝いをやりましょう。
その席で、実は私達気が付いていたのよ。っていって上手く丸く収めるように話し合わないと。」
「じゃあ、誰が何を言うのか決めておかないといけないです。会話が自然な流れになるように少し練習をした方が良いかもしれません。」
「取りあえず、お店は2人の好きなお店にして個室を用意してもらいましょう。ショックで2人が暴れた時の為に、隣の個室に信用が置けて口が固くて強い奴を置いておきます。」
「日程も早めに決めた方が良いですよ。こういう事は時間を置くとこじれるだけですから。」
「そうね、日程は後で相談しましょう。先に言葉を考えないと。」
「じゃあ、私の部屋をかしてあげるわ。飲み物もあるし、私が演技を見てあげるわ。」
楽しそうにジャンは3人を捕まえると、自分の部屋へと連れて行った。
3人は残業となり、ラン達は定時で帰っていった。
ドナ・ブレッドによると、財務大臣は数日前に休暇を取ったといって恋人に会いに来ていた。ジャンから話を聞いて急いで彼に会いに言ったがすでに大臣は帰った後だった。
「その後は城の兵士達がこちらに来て、大臣が立ち寄りそうな場所を探していたけれど見つからなくて引き上げたでしょう。私もこちらにはいないのかと思っていたのですが、昨夜というか明け方に住民からうちの小屋に誰かいると通報がきて、兵士が行ってみたら行方不明だった大臣だったんです。兵士だけだと万が一逃げられたら困るので、念の為に私も付き添って一緒に来ました。」
魔王はドナにお礼を言う。ドナは少し微笑んで頷くとさらに説明を続けた。
「ケイ・タッカーさんからの寄付金ですけれど、疑惑のあるお金は受け取れないので全額ケイ・タッカーさんに返却する事になりました。返却するお金はもう準備出来ています。そちらも色々と手続きもあるでしょうし都合のいい時を教えて下さい。もし、彼が横領していたならそのお金を返却金から取り戻せばいいと思います。」
「色々と協力してくれて感謝します。細かい話は法務大臣クリスティに連絡させるので、よろしくお願いします。」
その話を聞いていた財務大臣が、突然叫びだした。
「何を言っているんですか、ブレッドさん。私は横領などしていませんし、寄付したお金はすべて私自身のお金です。」
ドナは財務大臣の発言には返事をせずに、自国の兵士に向かって頷く。
「では、私達はこれで失礼します。捜査など必要な事があれば協力しますのでいつでも仰ってください。この件に対しての対応は私がしますので、連絡は私にお願いします。」
「ありがとうございました。」
ドナ達が帰っていくと、魔王はクリスティに準備が良いか確認する。頷いたクリスティを見て財務大臣に、調査官達との事情聴取に向かうように指示すると兵士に促されて財務大臣が退出した。
関係者達も退出して、アベルとアルアとクリスティだけになると3人で話し始めた。
「流した噂で出て来るんじゃなくて、通報で発見されるなんてね。
アロイ部長に別れ話を言われて、不正がばれると思ったのかしら。もう恋人と会えなくなると思って、すぐに吸血鬼国に行ったんじゃないかしら。」
クリスティの言葉にアベルが答える。
「そうだろうな。アロイ部長は優秀だから彼が自分と付き合った目的を考えるだろうし、予算が目当てだと部長が気づいて過去の書類を調べだしたら不正が発見されると思ったんだろう。実際彼女が調べたから発覚したんだしな。」
アルアが、もう一つの不正の事も言及した。
「彼女だけじゃないわよ。人間のホムラさんの疑問から悪魔夫婦が過去の資料を調べて、少額予算の不正を見つけ出したんだから。どちらにしてもいずれは見つかったでしょうね。
それにしても、私達が気にしない所を気が付いてくれて指摘したり、物事を違う視点から見る事が出来る人間も貴重よね。どうして私達の城には人間が少ないのかしら。」
不思議そうに聞くアルアにクリスティが答える。
「まず【カンメ】ではなくわざわざ【ロッキ】に就職する人間が少ない、次に優秀じゃないと合格しない、最後に魔法や私達を怖がらない人じゃないと城で勤務できない。
結果、城には人間が少ない。所属している人間は他にもいるんだけれど、たまたま皆外の仕事についてて城に常勤している人間はホムラさん1人よ。」
悲しそうな困ったような顔をしているアベルとアルア。
「最後の怖がらないという所をなんとかできると良いよな。俺達皆優しいのに。」
アベルの言葉にアルアも頷いた。
「そうよね、意地が悪いとか足を引っ張ろうとかそういうのは、きちんと排除しているから安心してくれていいのに。ホムラさんの事だって野次馬が行かない様に、監視兼警護を置いているのにね。」
頷く2人に、ため息をついて軽く首を振っているクリスティ。
「魔法やその辺飛んだりする竜や蝙蝠が怖いんだってば。全く、まずあなた達の意識から改善した方が良いような気がするわ。
そうだ、ホムラさんに人間はどういう所が怖いのか質問に行くのは良いと思わない。早速、公認潜入員に聞き取りをさせるわ。」
クリスティの言葉に、顔を見合わせたアベルとアルア。顔をしかめたアルアが質問する。
「ねえ、その公認潜入員って何。嫌な予感がするんだけれど。」
「うちのばれてた潜入員達よ。だってみんなが知ってて不満も出ずに認めているんだから、開き直って自分達から潜入員って名乗っちゃえばいいと思わない。」
アルアと同じように顔をしかめたアベルも質問した。
「なあ、それ本人達に話したのか。」
そんな2人の表情に、怪訝そうな顔のクリスティ。
「まだよ、さっき思いついたんだから。」
ため息をついたアベルとアルア。傷に激辛調味料を塗る行為だ、立ち直れなくなるよ、呼ばれるたびにばれてた事を思い出させちゃうよ、等と2人から大反対されたクリスティ。不満げな顔だがこの呼び名を名乗らせることは諦めた。
資料室にいたリリーナとコロンとジン。ジャンが3人を集めると先程聞いた話を教えてくれる。
「財務大臣が吸血鬼国の代表に連れてこられたんですって。なんでも、恋人に会った後は行方不明だったけれど、吸血鬼国の住民の小屋に隠れていたそうよ。
朝、城に連れて来られて、今は事情聴取にされているわ。」
リリーナは複雑そうな表情をした。
「ついに、捕まったのね。噂を聞いて心配して出て来るのかと思ったけれど違ったわね。」
皆頷いた。ジャンは追加情報を話す。
「後、大臣が寄付したお金は全て大臣に返すそうよ。吸血鬼国の代表がそう言ってたわ。どの位の不正の件が大臣が犯人だと立証されるかしらね。法務大臣が財務大臣の所にばれていない潜入員を送り込んで調査していたらしいから、そこからも何かわかるのかもね。」
沈黙している3人。リリーナがジャンに聞く。
「ねえ、ジャンさん。ばれていないっていう事はばれている潜入員もいるわけですよね。」
「勿論よ。リリーナちゃん達だって知っているじゃない。あなた達の所の妖精達よ。」
「勿論知っていますよ。ただジャンさんも知っているなんて、他にもどなたか知っているんですか。」
「んー。魔王達3人組とミーナさんとファナ達治安維持部隊に兵士数名後はシト達。その位しか知らないわ。」
「いや、結構な人数ですよね。あっでも職員は知らなそうですか。」
「ええ、一般の職員は知らないから大丈夫よ。後法務大臣も最近知ったから、知ってたら法務大臣はどうしてたのかしら。
ちょっと気になったんだけれど、法務大臣が最近知ったという事は、あの妖精たちはこの状況知っているのかしら。法務大臣は話したと思う? 」
「どうでしょうね、そういえば昨日は朝から2人とも様子がおかしかったです。」
リリーナの言葉に頷く2人。
「私達の事を睨んだし、暗いし何とも言えない辛そうな顔だったわ。」
「聞いちゃったんだろうね。今まで知らないふりをしていたけれど、どうしようか。」
ジャンは目を大きくして、好奇心いっぱいの顔で話を聞いている。リリーナは2人に語りかける。
「不協和音の状態にはしておけないわ。皆で今回無事に乗り切ったお祝いをやりましょう。
その席で、実は私達気が付いていたのよ。っていって上手く丸く収めるように話し合わないと。」
「じゃあ、誰が何を言うのか決めておかないといけないです。会話が自然な流れになるように少し練習をした方が良いかもしれません。」
「取りあえず、お店は2人の好きなお店にして個室を用意してもらいましょう。ショックで2人が暴れた時の為に、隣の個室に信用が置けて口が固くて強い奴を置いておきます。」
「日程も早めに決めた方が良いですよ。こういう事は時間を置くとこじれるだけですから。」
「そうね、日程は後で相談しましょう。先に言葉を考えないと。」
「じゃあ、私の部屋をかしてあげるわ。飲み物もあるし、私が演技を見てあげるわ。」
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