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第十二章〜全てを失っても夢想を手に〜
8.武器属性
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取り合えず、冠位を巡るのは後にして研究を始めることにした。ハデスはヴィリデニアからの連絡待ちだし、他の冠位も会おうとして簡単に会えるような人達じゃない。
それに最悪、推薦状はヴィリデニアから手に入る。それよりも上手く行くかわからない研究を早くに始めた方がいい。
「……よし、始めるか。」
ヒカリは二階で本を読んだり、剣の練習とかをしてもらっている。流石に何が起こるか分からない研究を手伝わせるわけにはいかない。
俺の研究テーマは『希少属性とは何か』だ。
俺の弟子であるテルムの浮遊属性、七大騎士のケラケルウスが使っていた崩壊属性、レーツェルの幻想属性。これらが希少属性と呼ばれるのは、誰でも使用できる基本属性と違い一部の者にしか使えないからだ。
しかしその理由は未だに解明されていない。傾向や法則ならば分かるが、その原理にまでは至っていないのだ。一部の者はスキルの一種であると主張しているが、それでは辻褄が合わない部分が出てくる。
俺がこれを研究テーマにした理由は主に二つある。
一つは単純に研究している人物が少ないこと。大勢が集まって研究しているテーマで俺が新しい発見をすることはほぼ不可能と言って良い。だからあまり興味を持たれていない希少属性に目を付けた。
二つ目は弟子のテルムが希少属性を持っているという事だ。一年もテルムの魔法を見ていたし、希少属性に対する理解は人一倍強い。それに俺の魔法も希少属性ではないが特別なものだ。何かヒントを見つけられるんじゃないかと思ったわけだ。
希少属性を持つ魔法使いはいくつか独特な特性を持つ。
物心つく頃には自分の希少属性を自覚しているという点だ。テルムもそうだったが、なんとなく使える気がして、気付けば使えるようになるものらしい。それと希少属性を持つ人は他の基本属性が苦手になるという特性もある。
そして希少属性を持たない人はどうあがいても希少属性を手に入れることはできない。既に希少属性を持つ人が新しい希少属性を得ることもできない。これは実験によって示されている。
このような不可解さがスキルによるものと呼ばれる最大の理由だ。こんな理解できないような現象は、神のものとした方が楽だからな。
だが、そうするとさっき言った通り矛盾が起きる。一番大きい矛盾としては、人が持つスキルを知ることができる『看破』を使っても希少属性は表示されないという点だ。
希少属性はスキルと断言するには証拠が足りず、魔法の一部とするには理論が不完全であるという宙ぶらりんの状態にあるのだ。
「――これだな。」
俺は紙の束の中から一つの論文を取り出す。論文の表題は『武器属性の術式化及び一般化』というものだ。著者はラウロ・ウァクラート、つまり俺の親父だ。
歴史上でたった二つだけ、魔法陣を用いることで誰でも使えるようになった希少属性がある。その一つが親父が研究していた武器属性ってわけだ。
しかし論文を見てもどうも要領を得ない。話が飛躍し過ぎている、というか結論ありきで話が進められている。これが希少属性の不思議さだ。
親父は武器属性の法則を理解し、それを一般化させる事に成功させた。しかしその原理の証明にまでは至らなかったのだ。だからこれはあくまで予想に過ぎない。
それでもこの功績で冠位になるぐらいには歴史的な発見である。ここに必ず希少属性の正体を見破れる手がかりがあるはずだ。
「……まあ、元々気になってた事はあるんだけど。」
俺の使っていた巨神炎剣や雷皇戦鎚は親父の残した魔方陣によるものだ。つまり武器属性の魔法なのだ。
これに違和感を持ち始めたのはつい最近の事である。俺が自分の中の神を調伏させて、神の力を朧気ながらに感じ始めてからだ。
俺の仮説が正しければ、この研究は一気に現実的なものとなる。
白紙の上に、論文を見ながらペンを走らせる。簡単な魔法であったから書き終わるのは直ぐだった。
「『創造:剣』」
書き終えた魔方陣の上に魔力が集まり、大体1メートルほどの直剣が生み出される。俺はそれを持ち上げてよく見る。
見るのは魔力ではない。この剣がほんの僅かに宿す、きっと俺以外には知覚すらできないだろうソレだ。この剣には何か神の力に近いものが混ざっている。しかし、スキルとはまた別の種類の力だ。
この剣は何かを受け取っていた。人の理解を及ばぬ何かから、恐らくは武器属性の根幹となるものを。
「一体、これは――」
俺は自分の右手で、その何かに手を伸ばす。普通なら触れられる事すらできないだろうそれも、この身に神を宿す俺だからこそ触れるものだ。
俺の指先は確かにそれに触った。
「――は?」
瞬間、目の前が真っ白になって、俺は前世のトラックにひかれる経験を思い出すほどの衝撃を受けた。
闘気で踏ん張る事はとてもできず、俺はそのまま地面を何度も転がって壁に打ち付けられた。その衝撃で家は微かに揺れる。何が起こったのを理解したのは、それから数秒後である。
剣は役目を終えたと言わんばかりにこの場から消え、残ったのは無様に壁にもたれかかる俺だけだ。
「先輩、大丈夫ッスか!?」
その衝撃で、慌ててヒカリが上の階から降りてくる。そして転がる俺の元へと駆け寄った。
「いや、大丈夫だ。ちょっと体をぶつけたぐらいで怪我はない。」
「怪我はないって……頭から血が出てるッスよ!」
そう言われて俺は頭を触る。すると手にはべたっと血がついていた。
ヒカリの顔は青ざめていて今にも泣きそうなぐらいの表情だった。ヒカリを泣かせるわけにはいかないと、俺は頭に回復魔法をかけながら立ち上がる。
ティルーナ程じゃないが簡単な回復魔法なら俺も使える。止血ぐらいはできるはずだ。
「ちょ、流石に座ってた方がいいッスよ!」
「大丈夫だ。これぐらいの怪我ならいつもしてきた。それよりも今は……」
俺は魔方陣が書かれた紙へと歩いていく。神の力の痕跡は既に残っていない。あれが何だったのかは全く分からない。
一体、俺は何に触れたんだ。攻撃を受けたというわけじゃない。少なくとも魔力の攻撃ではなかったのは確かである。
「先輩、大人しくしてください!」
俺はヒカリに腕を掴まれる。
「待ってくれ。もうちょっと色々調べたい事がある。」
「先に教会に行ってからッスよ! 研究のせいで死んだりしたらどうするんスか!」
ぐうの音も出ない正論である。ヒカリは俺の腕を引っ張って歩き始める。それを振りほどく力が沸かない辺り、ヒカリの言う通り重症なのかもしれない。
俺は強引にヒカリに引っ張られて、教会へと連れていかれる事になった。
それに最悪、推薦状はヴィリデニアから手に入る。それよりも上手く行くかわからない研究を早くに始めた方がいい。
「……よし、始めるか。」
ヒカリは二階で本を読んだり、剣の練習とかをしてもらっている。流石に何が起こるか分からない研究を手伝わせるわけにはいかない。
俺の研究テーマは『希少属性とは何か』だ。
俺の弟子であるテルムの浮遊属性、七大騎士のケラケルウスが使っていた崩壊属性、レーツェルの幻想属性。これらが希少属性と呼ばれるのは、誰でも使用できる基本属性と違い一部の者にしか使えないからだ。
しかしその理由は未だに解明されていない。傾向や法則ならば分かるが、その原理にまでは至っていないのだ。一部の者はスキルの一種であると主張しているが、それでは辻褄が合わない部分が出てくる。
俺がこれを研究テーマにした理由は主に二つある。
一つは単純に研究している人物が少ないこと。大勢が集まって研究しているテーマで俺が新しい発見をすることはほぼ不可能と言って良い。だからあまり興味を持たれていない希少属性に目を付けた。
二つ目は弟子のテルムが希少属性を持っているという事だ。一年もテルムの魔法を見ていたし、希少属性に対する理解は人一倍強い。それに俺の魔法も希少属性ではないが特別なものだ。何かヒントを見つけられるんじゃないかと思ったわけだ。
希少属性を持つ魔法使いはいくつか独特な特性を持つ。
物心つく頃には自分の希少属性を自覚しているという点だ。テルムもそうだったが、なんとなく使える気がして、気付けば使えるようになるものらしい。それと希少属性を持つ人は他の基本属性が苦手になるという特性もある。
そして希少属性を持たない人はどうあがいても希少属性を手に入れることはできない。既に希少属性を持つ人が新しい希少属性を得ることもできない。これは実験によって示されている。
このような不可解さがスキルによるものと呼ばれる最大の理由だ。こんな理解できないような現象は、神のものとした方が楽だからな。
だが、そうするとさっき言った通り矛盾が起きる。一番大きい矛盾としては、人が持つスキルを知ることができる『看破』を使っても希少属性は表示されないという点だ。
希少属性はスキルと断言するには証拠が足りず、魔法の一部とするには理論が不完全であるという宙ぶらりんの状態にあるのだ。
「――これだな。」
俺は紙の束の中から一つの論文を取り出す。論文の表題は『武器属性の術式化及び一般化』というものだ。著者はラウロ・ウァクラート、つまり俺の親父だ。
歴史上でたった二つだけ、魔法陣を用いることで誰でも使えるようになった希少属性がある。その一つが親父が研究していた武器属性ってわけだ。
しかし論文を見てもどうも要領を得ない。話が飛躍し過ぎている、というか結論ありきで話が進められている。これが希少属性の不思議さだ。
親父は武器属性の法則を理解し、それを一般化させる事に成功させた。しかしその原理の証明にまでは至らなかったのだ。だからこれはあくまで予想に過ぎない。
それでもこの功績で冠位になるぐらいには歴史的な発見である。ここに必ず希少属性の正体を見破れる手がかりがあるはずだ。
「……まあ、元々気になってた事はあるんだけど。」
俺の使っていた巨神炎剣や雷皇戦鎚は親父の残した魔方陣によるものだ。つまり武器属性の魔法なのだ。
これに違和感を持ち始めたのはつい最近の事である。俺が自分の中の神を調伏させて、神の力を朧気ながらに感じ始めてからだ。
俺の仮説が正しければ、この研究は一気に現実的なものとなる。
白紙の上に、論文を見ながらペンを走らせる。簡単な魔法であったから書き終わるのは直ぐだった。
「『創造:剣』」
書き終えた魔方陣の上に魔力が集まり、大体1メートルほどの直剣が生み出される。俺はそれを持ち上げてよく見る。
見るのは魔力ではない。この剣がほんの僅かに宿す、きっと俺以外には知覚すらできないだろうソレだ。この剣には何か神の力に近いものが混ざっている。しかし、スキルとはまた別の種類の力だ。
この剣は何かを受け取っていた。人の理解を及ばぬ何かから、恐らくは武器属性の根幹となるものを。
「一体、これは――」
俺は自分の右手で、その何かに手を伸ばす。普通なら触れられる事すらできないだろうそれも、この身に神を宿す俺だからこそ触れるものだ。
俺の指先は確かにそれに触った。
「――は?」
瞬間、目の前が真っ白になって、俺は前世のトラックにひかれる経験を思い出すほどの衝撃を受けた。
闘気で踏ん張る事はとてもできず、俺はそのまま地面を何度も転がって壁に打ち付けられた。その衝撃で家は微かに揺れる。何が起こったのを理解したのは、それから数秒後である。
剣は役目を終えたと言わんばかりにこの場から消え、残ったのは無様に壁にもたれかかる俺だけだ。
「先輩、大丈夫ッスか!?」
その衝撃で、慌ててヒカリが上の階から降りてくる。そして転がる俺の元へと駆け寄った。
「いや、大丈夫だ。ちょっと体をぶつけたぐらいで怪我はない。」
「怪我はないって……頭から血が出てるッスよ!」
そう言われて俺は頭を触る。すると手にはべたっと血がついていた。
ヒカリの顔は青ざめていて今にも泣きそうなぐらいの表情だった。ヒカリを泣かせるわけにはいかないと、俺は頭に回復魔法をかけながら立ち上がる。
ティルーナ程じゃないが簡単な回復魔法なら俺も使える。止血ぐらいはできるはずだ。
「ちょ、流石に座ってた方がいいッスよ!」
「大丈夫だ。これぐらいの怪我ならいつもしてきた。それよりも今は……」
俺は魔方陣が書かれた紙へと歩いていく。神の力の痕跡は既に残っていない。あれが何だったのかは全く分からない。
一体、俺は何に触れたんだ。攻撃を受けたというわけじゃない。少なくとも魔力の攻撃ではなかったのは確かである。
「先輩、大人しくしてください!」
俺はヒカリに腕を掴まれる。
「待ってくれ。もうちょっと色々調べたい事がある。」
「先に教会に行ってからッスよ! 研究のせいで死んだりしたらどうするんスか!」
ぐうの音も出ない正論である。ヒカリは俺の腕を引っ張って歩き始める。それを振りほどく力が沸かない辺り、ヒカリの言う通り重症なのかもしれない。
俺は強引にヒカリに引っ張られて、教会へと連れていかれる事になった。
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