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第十一章〜王子は誇りを胸へ〜
12.演説襲撃
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舞台の準備は整っていき、人も更に集まった。時間としてはそろそろ始まる頃だろう。
ペンドラゴン領でもかなりの人が演説に集まっていたが、今回は更にだ。四大公爵の領ともなれば数千、数万単位で人が集まっている。
「凄い人ッスね。殿下の姿も隠れて見えなさそうですし。」
「空から見る? そうしたらよく見えるわよ。」
「いや、流石にそれはもういいッス。」
そう、と少し残念そうにエルディナは頷いた。こんな人の多いところは得意じゃないだろうし、飛んでしまいたかったのだろう。
悪目立ちするし、俺としてもノーセンキューだ。ここからでも拡声器で声は届くし、十分だろう。
「これだけ多いと警備も大変だな。」
「そうよ、凄く大変だったの。騎士の中から信頼できて腕の立つ人を探して、それから緊急時の訓練までして。私も領地中を飛び回ったんだから。」
「どんな警備よりも、エルディナ一人の方が優秀そうだけどな。」
エルディナの最も強い点は空間把握能力である。風の大精霊の力を借りて、周囲の大気全てを自分の手中に置く。そうすれば、その中で誰が何をしているかなんて手に取るように分かる。
これは警備に向いているだろう。明らかに変な行動をしていれば分かるし、近付いて来る奴を誰よりも早く察知できる。
「それはそうなんだけど、流石の私もキャルメロンを出しながら演説中全ての人の行動に気を払うなんてできないわ。頭が焼ききれちゃう。」
ああ、と俺は合点がいき頷いた。
流石にそうだな。一人ならともかく、今回は注意すべき相手が多過ぎる。
「それに、アルスの方がこういうのは向いてるんじゃない?」
「俺が?」
「だって私だったら領民を巻き込んじゃう。その点、アルスは攻撃する対象を選べるじゃない。」
言われてみればそうかもしれない。俺の魔法は範囲攻撃ではなく、基本的には近付いてぶん殴るという単純なものだ。人混みの中を通る必要もなく、一方的に狙った相手に攻撃できる。そういう意味では、向いているのかもしれない。
ただ、後手に回るのは事実である。俺の魔法より早く行動されれば犠牲者は出る。それに結界とかが得意じゃないのも、俺が集団の警備に向かない理由である。
結界魔法や空間魔法を専門としている人の方にはどうしても勝てない。一流の結界魔法の使い手はシンプルな壁や立方体の形だけでなく、複雑な形状の結界も張れると言う。それこそ、狙った所に想像するままの形の結界を張れるらしい。
「……どっちにしろ、一人でやろうってのが間違ってそうだな。」
「言えてるわね。オルグラーでも国を一人では守れないのだし。」
師匠だって万能に見えるが、実際は精霊王として様々な制限がかけられている。オルグラーも強いが、複数を同時に攻められれば片方を捨てなくてはならない。
一人じゃ限界があるというわけだ。一人で全て完結させるなんて、神でなくてはできない。
そうこう話している内に、耳が潰れそうな程の大きな声で人々が叫び始めた。
理由は直ぐに思い当たった。アースがやっと壇上に現れたのだ。ここからじゃよく見えないが、そうに違いあるまい。
平民にとって王族とは雲の上のような存在だ。普通なら、こんな風にいるだけで敬われ、ありがたがらられる存在なのだ。
「もう、始まるみたいッスね。」
ヒカリがそう言った直ぐ後に、そこら辺に置いてあるスピーカーからアースの声が聞こえる。
『俺様が、アース・フォン・グレゼリオン。次代のグレゼリオン王国の国王だ。』
そんな傲慢に感じるセリフが、逆に民衆を盛り上がらせた。姿こそ見えないが、ここからでもその覇気だけは感じ取れる。
呼吸の置き方、声の力強さ、話すスピード、その全てを計算しているのではないかと思う程に、アースは声だけでこの場を支配していた。
『俺様が約束するのは、この国の繁栄だ。数千年に渡り、歴代国王が目指してきた理想都市。そこに大きく近付けてみせる。』
民衆の全ての意識が、その声に釘付けになる。特に最初の方であれば尚更、注目度も桁違いに高い。
「……エルディナ、ちょっと行ってくる。」
「わかったわ。こっちは任せておいて。」
俺は疑問符を浮かべるヒカリに説明もせず、体を風に変えて上空へと飛び出す。
怪しい動きをしている奴がいるのは魔力の動きだけでわかった。この熱狂状態の人混みの中を強引に突き進むような奴がいれば、それは不審者である。それにこの人混みを割って進むなんて、一般人の身体能力じゃない。
何を隠し持っているかは分からない。アースは騎士が護衛に入っているから無事でも、ここにいる人が怪我を負うかもしれない。だからこそ何か起こす前に、俺が処理をする必要がある。
「一人か。」
他に怪しい奴がいないか一応空からも見てみたが、いなさそうだった。王族を狙うのに一人とは、舐められたものである。
俺は体を元に戻して、空に浮かんだまま下を覗き込むように見る。
「『木の鞭』」
空高くから釣り糸を垂らすように木の鞭を放る。それは的確に狙いである女を縛り付け、そして俺の元まで引き寄せた。
流石に周囲にいる人にはバレてしまったらしく、俺の方を何人か見たが、無視してその女を連れて会場から離れて行く。この構図だけ見たら、逆に俺が犯罪者に見える気がするが、まあ、些事だ。
「なん、で! この鞭、壊れない……!」
木でぐるぐる巻きにして右肩に担いでおいた女がそう言った。
「腕には自信があるみたいだな。その言い振りからするに、魔法使いとも戦った事がありそうだ。」
「離せ! 人をいきなり捕まえて、これは立派な犯罪だ!」
「よく言うよ。演説会場に爆弾持ち込む爆弾魔が。」
左手に持つ半径五センチ程の球状の魔道具を見せながら、適当な人のいない場所に降りて女を地面に投げ捨てる。
「大分上等な魔石を使ってるみたいだな。そこまでして殺したかったのか。」
爆弾は分解して、魔石だけは懐にしまっておく。いや、証拠品ではあるけども、どうせ現行犯みたいなものだ。別に決して魔石が欲しかったとか、そういうわけじゃない。
「さて、大人しく理由を聞かせてくれよ。そうしたら罪は軽くなるぜ。」
「誰が言うか、国家の犬が!」
この口ぶり、恐らくただならぬ恨みを国に抱いていたのだろう。切っ掛けは何かわからないが、多分くだらない事な気がする。
拷問なんてものは特例を除いて基本的にはタブーだ。だからこれ以上聞き出す権限は俺にはない。名も無き組織に関係あるかとも思ったが、どうやらそんな感じでもなさそうだ。
「分かった。それじゃあ大人しく刑務所に入っておけ。」
「待て、私を刑務所なんかに送り出す暇があるかな?」
「……なるほど。お前は囮か。」
わざわざ自分で言ってくれるとは親切な奴である。折角俺は気付いていなかったのに。
「きっと今頃、私が捕まったのを確認して王子を殺しに行っているはずだ。残念だったな、クソ魔法使いが!」
「いや、合点がいった。気付いてるなら言ってくれればいいのにな。」
「は?」
こっちは任せて、なんて言ったのは何でだろうとちょっと引っかかってはいたのだ。
やはり空間把握能力にておいてエルディナの右に出る者はいない。前に会った時よりも更に磨きがかかっている。俺も負けてはいられない。
「安心しろ、全て失敗に終わる。」
大きな爆発音が響く。慌てふためく人の声が聞こえる。しかし、誰も死んでいない事は魔力を見れば簡単に分かる事だった。
「だからお前は、自分がどうなるかだけ考えておけ。」
上半身だけでなく全身を細い木で簀巻きにする。何か言っている気がするが、よく聞こえないし聞く気もなかった。
ペンドラゴン領でもかなりの人が演説に集まっていたが、今回は更にだ。四大公爵の領ともなれば数千、数万単位で人が集まっている。
「凄い人ッスね。殿下の姿も隠れて見えなさそうですし。」
「空から見る? そうしたらよく見えるわよ。」
「いや、流石にそれはもういいッス。」
そう、と少し残念そうにエルディナは頷いた。こんな人の多いところは得意じゃないだろうし、飛んでしまいたかったのだろう。
悪目立ちするし、俺としてもノーセンキューだ。ここからでも拡声器で声は届くし、十分だろう。
「これだけ多いと警備も大変だな。」
「そうよ、凄く大変だったの。騎士の中から信頼できて腕の立つ人を探して、それから緊急時の訓練までして。私も領地中を飛び回ったんだから。」
「どんな警備よりも、エルディナ一人の方が優秀そうだけどな。」
エルディナの最も強い点は空間把握能力である。風の大精霊の力を借りて、周囲の大気全てを自分の手中に置く。そうすれば、その中で誰が何をしているかなんて手に取るように分かる。
これは警備に向いているだろう。明らかに変な行動をしていれば分かるし、近付いて来る奴を誰よりも早く察知できる。
「それはそうなんだけど、流石の私もキャルメロンを出しながら演説中全ての人の行動に気を払うなんてできないわ。頭が焼ききれちゃう。」
ああ、と俺は合点がいき頷いた。
流石にそうだな。一人ならともかく、今回は注意すべき相手が多過ぎる。
「それに、アルスの方がこういうのは向いてるんじゃない?」
「俺が?」
「だって私だったら領民を巻き込んじゃう。その点、アルスは攻撃する対象を選べるじゃない。」
言われてみればそうかもしれない。俺の魔法は範囲攻撃ではなく、基本的には近付いてぶん殴るという単純なものだ。人混みの中を通る必要もなく、一方的に狙った相手に攻撃できる。そういう意味では、向いているのかもしれない。
ただ、後手に回るのは事実である。俺の魔法より早く行動されれば犠牲者は出る。それに結界とかが得意じゃないのも、俺が集団の警備に向かない理由である。
結界魔法や空間魔法を専門としている人の方にはどうしても勝てない。一流の結界魔法の使い手はシンプルな壁や立方体の形だけでなく、複雑な形状の結界も張れると言う。それこそ、狙った所に想像するままの形の結界を張れるらしい。
「……どっちにしろ、一人でやろうってのが間違ってそうだな。」
「言えてるわね。オルグラーでも国を一人では守れないのだし。」
師匠だって万能に見えるが、実際は精霊王として様々な制限がかけられている。オルグラーも強いが、複数を同時に攻められれば片方を捨てなくてはならない。
一人じゃ限界があるというわけだ。一人で全て完結させるなんて、神でなくてはできない。
そうこう話している内に、耳が潰れそうな程の大きな声で人々が叫び始めた。
理由は直ぐに思い当たった。アースがやっと壇上に現れたのだ。ここからじゃよく見えないが、そうに違いあるまい。
平民にとって王族とは雲の上のような存在だ。普通なら、こんな風にいるだけで敬われ、ありがたがらられる存在なのだ。
「もう、始まるみたいッスね。」
ヒカリがそう言った直ぐ後に、そこら辺に置いてあるスピーカーからアースの声が聞こえる。
『俺様が、アース・フォン・グレゼリオン。次代のグレゼリオン王国の国王だ。』
そんな傲慢に感じるセリフが、逆に民衆を盛り上がらせた。姿こそ見えないが、ここからでもその覇気だけは感じ取れる。
呼吸の置き方、声の力強さ、話すスピード、その全てを計算しているのではないかと思う程に、アースは声だけでこの場を支配していた。
『俺様が約束するのは、この国の繁栄だ。数千年に渡り、歴代国王が目指してきた理想都市。そこに大きく近付けてみせる。』
民衆の全ての意識が、その声に釘付けになる。特に最初の方であれば尚更、注目度も桁違いに高い。
「……エルディナ、ちょっと行ってくる。」
「わかったわ。こっちは任せておいて。」
俺は疑問符を浮かべるヒカリに説明もせず、体を風に変えて上空へと飛び出す。
怪しい動きをしている奴がいるのは魔力の動きだけでわかった。この熱狂状態の人混みの中を強引に突き進むような奴がいれば、それは不審者である。それにこの人混みを割って進むなんて、一般人の身体能力じゃない。
何を隠し持っているかは分からない。アースは騎士が護衛に入っているから無事でも、ここにいる人が怪我を負うかもしれない。だからこそ何か起こす前に、俺が処理をする必要がある。
「一人か。」
他に怪しい奴がいないか一応空からも見てみたが、いなさそうだった。王族を狙うのに一人とは、舐められたものである。
俺は体を元に戻して、空に浮かんだまま下を覗き込むように見る。
「『木の鞭』」
空高くから釣り糸を垂らすように木の鞭を放る。それは的確に狙いである女を縛り付け、そして俺の元まで引き寄せた。
流石に周囲にいる人にはバレてしまったらしく、俺の方を何人か見たが、無視してその女を連れて会場から離れて行く。この構図だけ見たら、逆に俺が犯罪者に見える気がするが、まあ、些事だ。
「なん、で! この鞭、壊れない……!」
木でぐるぐる巻きにして右肩に担いでおいた女がそう言った。
「腕には自信があるみたいだな。その言い振りからするに、魔法使いとも戦った事がありそうだ。」
「離せ! 人をいきなり捕まえて、これは立派な犯罪だ!」
「よく言うよ。演説会場に爆弾持ち込む爆弾魔が。」
左手に持つ半径五センチ程の球状の魔道具を見せながら、適当な人のいない場所に降りて女を地面に投げ捨てる。
「大分上等な魔石を使ってるみたいだな。そこまでして殺したかったのか。」
爆弾は分解して、魔石だけは懐にしまっておく。いや、証拠品ではあるけども、どうせ現行犯みたいなものだ。別に決して魔石が欲しかったとか、そういうわけじゃない。
「さて、大人しく理由を聞かせてくれよ。そうしたら罪は軽くなるぜ。」
「誰が言うか、国家の犬が!」
この口ぶり、恐らくただならぬ恨みを国に抱いていたのだろう。切っ掛けは何かわからないが、多分くだらない事な気がする。
拷問なんてものは特例を除いて基本的にはタブーだ。だからこれ以上聞き出す権限は俺にはない。名も無き組織に関係あるかとも思ったが、どうやらそんな感じでもなさそうだ。
「分かった。それじゃあ大人しく刑務所に入っておけ。」
「待て、私を刑務所なんかに送り出す暇があるかな?」
「……なるほど。お前は囮か。」
わざわざ自分で言ってくれるとは親切な奴である。折角俺は気付いていなかったのに。
「きっと今頃、私が捕まったのを確認して王子を殺しに行っているはずだ。残念だったな、クソ魔法使いが!」
「いや、合点がいった。気付いてるなら言ってくれればいいのにな。」
「は?」
こっちは任せて、なんて言ったのは何でだろうとちょっと引っかかってはいたのだ。
やはり空間把握能力にておいてエルディナの右に出る者はいない。前に会った時よりも更に磨きがかかっている。俺も負けてはいられない。
「安心しろ、全て失敗に終わる。」
大きな爆発音が響く。慌てふためく人の声が聞こえる。しかし、誰も死んでいない事は魔力を見れば簡単に分かる事だった。
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