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第六章〜自分だけの道を〜
14.初依頼
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「相変わらず君は、ずっと何かに巻き込まれているな。」
「……望んだ事じゃないですよ。」
「分かっている。故意でやれる事でもない。」
別荘の中へ戻り、開口一番にアルドール先生にそう言われた。
今いるのはアルドール先生とエルディナ、ケラケルウスに俺とガレウ。エルディナはどこか不機嫌そうながらも何も言わず、ケラケルウスは俺の顔を見て少し笑った。
さて、話をまとめねばならないな。
「ケラケルウス卿の事は以前から知っていた。事情もなんとなくな。グラデリメロス神父の大罪人嫌いは以前からだ。予想外だったのはガレウが大罪系のスキルを持っていたことだが……」
アルドール先生はガレウを一瞥した後に、口を開く。
「それ自体は気にすることではない。グレゼリオン王国は中立の立場であるし、私が君を捕らえる義務はないからな。」
「義務があったら捕まえるんですね……」
「当然だ、ガレウ。規則は何よりも優先される。規則に文句があるのなら、規則を変えるために全力を懸けるべきだ。」
アルドール先生は決して冷たくはないし、むしろいい人だと思う。
だが、ルールというか、法律や契約には絶対に従う。そしてそのルールの上で戦って、自分の結果を叩き出す人間だ。
ほぼ誤差と言って良いほどの違反であったり、事情があれば酌んでくれるし、頭が固いわけではなく、むしろ社会人としては一番完成された人だと思う。
「私からしたら、君達は数いる私の教え子に過ぎない。特別扱いはしないとも。」
何よりこの人に差別思考など欠片もない。人が無意識に抱く差別的思想を、一つ残らず理性で叩き潰している。
これが、アルドール先生が信頼できる理由でもある。
「それより、ケラケルウス卿から話があるそうだ。取り敢えず、細かい話はそれを聞いた後にしよう。」
「お気遣い感謝する、アルドール閣下……それじゃあ、ちっと話を聞いてくれ。」
ケラケルウスは俺の前に出て、乱雑な口調で話し始める。先生と話す時は畏まった話し方をするが、どこか荒々しく、育ちが良いようには見えない。
そのおかげか、親近感を持ちやすい印象も抱けるのも事実である。
数回しかケラケルウスと会ったことがないのにも関わらず、協力を直ぐに頼めたのもそれが大きい。
「前に会ってから数年、世界を回りながら、かつて共に眠りについた仲間を探していた。栄華を極め、天下無双とも呼ばれたオルゼイ帝国の七大騎士を再び集め、名も無き組織に対抗する為だ。」
厄災に備えて眠りについたと、以前ケラケルウスはそう言っていた。
これに関してずっと疑問に思っていたことはある。まず、何故七大騎士は厄災が来ると察知できたのか。そして何故わざわざその七人が眠りにつく必要があったのか。
前者に関してはスキルがあるような世界であるし、納得できる領域にはある。
問題なのは後者だ。その時代であれば、他にも英雄はいたはずだ。邪神を殺した英雄、ジン・アルカッセルなどその最たる例である。
「だが、これが異様に見つからなくてな。思いつく限りの場所を探してて、それでこんなに経っちまった。」
「結局見つかったのか?」
「いいや。だが、場所は見つけた。入れないという事を除けば、嬉しい事なんだけどよ。」
入れない? 立入禁止の区画とかだろうか。
ガレウを助けてくれた恩もあるし、手伝えるなら手伝いたいが、流石にそこまでの権力は俺にはない。
「かつてオルゼイ帝国あった所……今はヴァルバーン連合王国か。そこの領地内の最北部、谷底の更に地下にいる。存在の目視まではできたが、封印が施されて中に入れねえ。」
「壊せないのか?」
「壊せはするが、どうやら無理に壊すと爆発する術式があるらしくてな。落盤しちまって、土の中にそいつが埋もれたら探すのも面倒だ。」
……普通、落盤とかしたら死ぬと思うのだが、そこに違和感を感じない時点で俺もかなりこの世界に染まってきた気がする。
「そんなわけで、アルス・ウァクラート殿に依頼したい。依頼は封印術式の解除だ。」
成る程、合点が入った。この街に来たのは優秀な魔法使いを探す為だったのか。
魔導の国とも呼ばれるロギアに来れば、まず間違いなく封印解除のプロフェッショナルがいるであろう。
「……俺はあんまり、封印解除は得意じゃない。他を当たった方がいい。」
「ああ、分かってる。元より目的はそっちだ。」
そう言ってケラケルウスはガレウを指差す。
「暴食であれば、どんな結界であっても丸ごと飲み込める。だから厳密に言うなら、二人に依頼したい。」
「暴食を、大罪のスキルを知ってるのか?」
「戦った事があるからな。その能力はなんとなく知っている、」
偶然ではあるが、丁度良い話だ。ヴァルバーン連合王国にはガレウと一緒に行く予定だったし、ケラケルウスがいれば安心して旅ができるだろう。
ただ、これに関しては俺の一存で決めれるものではない。
俺は振り返り、ガレウの方を見る。ガレウに迷いの表情はなかった。
「それが恩返しになるのなら、勿論。僕は命を助けられたわけだし、断る事なんてできないよ。」
「そういうわけだ、ケラケルウス。依頼は受けるぜ。」
「感謝する。それで、報酬に関して何だが……」
「いらないよ。」
ケラケルウスの言葉に先んじてガレウが言う。俺自身もそれに異論はない。
「元々ヴァルバーンには行く予定だったし、命の恩人の依頼なら報酬なんか貰えないさ。」
「……助かる。ぶっちゃけ言って、金銭の類はあまり持ち合わせてなくてな。それだけが懸念だったんだ。」
俺は命を助けられるのはこれが二度目だし、ケラケルウスの頼みなら基本断れない。
オーディン学園長への面会を通しはしたけど、それはこっちが貰ったものに比べれば軽すぎる。それに名も無き組織と戦う七大騎士が蘇れば、俺にとっても都合がいい。
「それでは、エルディナと私はグレゼリオンに帰国するが、二人はケラケルウスと共にヴァルバーンに行くという事でいいか?」
「……私も行きたい。」
「自分が国家の要人であると自覚しろ、ヴェルザード嬢。」
エルディナの弱々しい言葉をアルドール先生は一蹴する。
俺とガレウみたいな平民と違って、エルディナは貴族、それも次期公爵だ。他国にそう易々とはいけないし、今回のようにアルドール先生がついてないと旅すら許されはしない。
残念ながら、ここでエルディナとはお別れとなるだろう。
「部屋に戻ってる。」
まあ見事に機嫌を悪くして、エルディナは自分の部屋に歩いて行った。アルドール先生は眉をひそめ、大きくため息を吐く。
エルディナの気持ちがわからないわけじゃないのが、どうも辛い所だな。
「あー……なんか悪い事をしちまったか?」
「卿は悪くない。まだ子供だというだけだ。」
エルディナの性格は自由奔放という言葉をそのまま表したものだ。しかし貴族である以上、自由にはなれないし、エルディナもそれ自体は分かっている。
道理を理解しているが、割り切れていないというだけなのだろう。
まあ、今回ばかりは諦めてもらうしかない。流石にヴァルバーンにエルディナは連れていけないし。
「既に夜が遅い。取り敢えず今日はここで終わりとしよう。」
「もうそんな時間帯か。いきなり飛び込んですまなかった、アルドール閣下。」
「構わないとも。陛下からも無下にしないようにとは言われている。」
ケラケルウスは荷物は持っていない。恐らくは宿に置いているのだろう。
そしてそのまま家の出口の方へ進み、出る前に一度振り返り、俺とガレウに目を合わせて話し始めた。
「俺は宿をもう取ってるから、明日またここに来る。直ぐに出ることになると思うから、準備しといてくれよ。」
俺らが頷くとケラケルウスも頷き返し、そのまま家を出て行った。
そうして、長い一日はやっと終わる。
「……望んだ事じゃないですよ。」
「分かっている。故意でやれる事でもない。」
別荘の中へ戻り、開口一番にアルドール先生にそう言われた。
今いるのはアルドール先生とエルディナ、ケラケルウスに俺とガレウ。エルディナはどこか不機嫌そうながらも何も言わず、ケラケルウスは俺の顔を見て少し笑った。
さて、話をまとめねばならないな。
「ケラケルウス卿の事は以前から知っていた。事情もなんとなくな。グラデリメロス神父の大罪人嫌いは以前からだ。予想外だったのはガレウが大罪系のスキルを持っていたことだが……」
アルドール先生はガレウを一瞥した後に、口を開く。
「それ自体は気にすることではない。グレゼリオン王国は中立の立場であるし、私が君を捕らえる義務はないからな。」
「義務があったら捕まえるんですね……」
「当然だ、ガレウ。規則は何よりも優先される。規則に文句があるのなら、規則を変えるために全力を懸けるべきだ。」
アルドール先生は決して冷たくはないし、むしろいい人だと思う。
だが、ルールというか、法律や契約には絶対に従う。そしてそのルールの上で戦って、自分の結果を叩き出す人間だ。
ほぼ誤差と言って良いほどの違反であったり、事情があれば酌んでくれるし、頭が固いわけではなく、むしろ社会人としては一番完成された人だと思う。
「私からしたら、君達は数いる私の教え子に過ぎない。特別扱いはしないとも。」
何よりこの人に差別思考など欠片もない。人が無意識に抱く差別的思想を、一つ残らず理性で叩き潰している。
これが、アルドール先生が信頼できる理由でもある。
「それより、ケラケルウス卿から話があるそうだ。取り敢えず、細かい話はそれを聞いた後にしよう。」
「お気遣い感謝する、アルドール閣下……それじゃあ、ちっと話を聞いてくれ。」
ケラケルウスは俺の前に出て、乱雑な口調で話し始める。先生と話す時は畏まった話し方をするが、どこか荒々しく、育ちが良いようには見えない。
そのおかげか、親近感を持ちやすい印象も抱けるのも事実である。
数回しかケラケルウスと会ったことがないのにも関わらず、協力を直ぐに頼めたのもそれが大きい。
「前に会ってから数年、世界を回りながら、かつて共に眠りについた仲間を探していた。栄華を極め、天下無双とも呼ばれたオルゼイ帝国の七大騎士を再び集め、名も無き組織に対抗する為だ。」
厄災に備えて眠りについたと、以前ケラケルウスはそう言っていた。
これに関してずっと疑問に思っていたことはある。まず、何故七大騎士は厄災が来ると察知できたのか。そして何故わざわざその七人が眠りにつく必要があったのか。
前者に関してはスキルがあるような世界であるし、納得できる領域にはある。
問題なのは後者だ。その時代であれば、他にも英雄はいたはずだ。邪神を殺した英雄、ジン・アルカッセルなどその最たる例である。
「だが、これが異様に見つからなくてな。思いつく限りの場所を探してて、それでこんなに経っちまった。」
「結局見つかったのか?」
「いいや。だが、場所は見つけた。入れないという事を除けば、嬉しい事なんだけどよ。」
入れない? 立入禁止の区画とかだろうか。
ガレウを助けてくれた恩もあるし、手伝えるなら手伝いたいが、流石にそこまでの権力は俺にはない。
「かつてオルゼイ帝国あった所……今はヴァルバーン連合王国か。そこの領地内の最北部、谷底の更に地下にいる。存在の目視まではできたが、封印が施されて中に入れねえ。」
「壊せないのか?」
「壊せはするが、どうやら無理に壊すと爆発する術式があるらしくてな。落盤しちまって、土の中にそいつが埋もれたら探すのも面倒だ。」
……普通、落盤とかしたら死ぬと思うのだが、そこに違和感を感じない時点で俺もかなりこの世界に染まってきた気がする。
「そんなわけで、アルス・ウァクラート殿に依頼したい。依頼は封印術式の解除だ。」
成る程、合点が入った。この街に来たのは優秀な魔法使いを探す為だったのか。
魔導の国とも呼ばれるロギアに来れば、まず間違いなく封印解除のプロフェッショナルがいるであろう。
「……俺はあんまり、封印解除は得意じゃない。他を当たった方がいい。」
「ああ、分かってる。元より目的はそっちだ。」
そう言ってケラケルウスはガレウを指差す。
「暴食であれば、どんな結界であっても丸ごと飲み込める。だから厳密に言うなら、二人に依頼したい。」
「暴食を、大罪のスキルを知ってるのか?」
「戦った事があるからな。その能力はなんとなく知っている、」
偶然ではあるが、丁度良い話だ。ヴァルバーン連合王国にはガレウと一緒に行く予定だったし、ケラケルウスがいれば安心して旅ができるだろう。
ただ、これに関しては俺の一存で決めれるものではない。
俺は振り返り、ガレウの方を見る。ガレウに迷いの表情はなかった。
「それが恩返しになるのなら、勿論。僕は命を助けられたわけだし、断る事なんてできないよ。」
「そういうわけだ、ケラケルウス。依頼は受けるぜ。」
「感謝する。それで、報酬に関して何だが……」
「いらないよ。」
ケラケルウスの言葉に先んじてガレウが言う。俺自身もそれに異論はない。
「元々ヴァルバーンには行く予定だったし、命の恩人の依頼なら報酬なんか貰えないさ。」
「……助かる。ぶっちゃけ言って、金銭の類はあまり持ち合わせてなくてな。それだけが懸念だったんだ。」
俺は命を助けられるのはこれが二度目だし、ケラケルウスの頼みなら基本断れない。
オーディン学園長への面会を通しはしたけど、それはこっちが貰ったものに比べれば軽すぎる。それに名も無き組織と戦う七大騎士が蘇れば、俺にとっても都合がいい。
「それでは、エルディナと私はグレゼリオンに帰国するが、二人はケラケルウスと共にヴァルバーンに行くという事でいいか?」
「……私も行きたい。」
「自分が国家の要人であると自覚しろ、ヴェルザード嬢。」
エルディナの弱々しい言葉をアルドール先生は一蹴する。
俺とガレウみたいな平民と違って、エルディナは貴族、それも次期公爵だ。他国にそう易々とはいけないし、今回のようにアルドール先生がついてないと旅すら許されはしない。
残念ながら、ここでエルディナとはお別れとなるだろう。
「部屋に戻ってる。」
まあ見事に機嫌を悪くして、エルディナは自分の部屋に歩いて行った。アルドール先生は眉をひそめ、大きくため息を吐く。
エルディナの気持ちがわからないわけじゃないのが、どうも辛い所だな。
「あー……なんか悪い事をしちまったか?」
「卿は悪くない。まだ子供だというだけだ。」
エルディナの性格は自由奔放という言葉をそのまま表したものだ。しかし貴族である以上、自由にはなれないし、エルディナもそれ自体は分かっている。
道理を理解しているが、割り切れていないというだけなのだろう。
まあ、今回ばかりは諦めてもらうしかない。流石にヴァルバーンにエルディナは連れていけないし。
「既に夜が遅い。取り敢えず今日はここで終わりとしよう。」
「もうそんな時間帯か。いきなり飛び込んですまなかった、アルドール閣下。」
「構わないとも。陛下からも無下にしないようにとは言われている。」
ケラケルウスは荷物は持っていない。恐らくは宿に置いているのだろう。
そしてそのまま家の出口の方へ進み、出る前に一度振り返り、俺とガレウに目を合わせて話し始めた。
「俺は宿をもう取ってるから、明日またここに来る。直ぐに出ることになると思うから、準備しといてくれよ。」
俺らが頷くとケラケルウスも頷き返し、そのまま家を出て行った。
そうして、長い一日はやっと終わる。
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