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第五章〜魔法使いは真実の中で〜
26.魔法使いから賢神へ
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アルドール先生に呼び出され、俺は自分の教室に来ていた。
夏休みに既に入っているため、人はいないし、とても静かだ。いや、全寮制であるし、人の声は聞こえるのだが、この教室の中では沈黙が響いていた。
行儀は悪いが机に座って、窓から外を見ながら待っていた。
「すまないな、私が呼んだのに待たせてしまって。」
「いえ、構いませんよ。」
少ししたらドアからアルドール先生が入ってくる。その後ろには、エルディナの姿があった。
エルディナは俺の姿を見て、明らかに不服そうな顔をする。負けた事をひきずっているのだろう。
俺も経験した事なのだから、気を使ったりはしないけども。
「さて、それでは色々と話をしようか。」
エルディナは適当な椅子に座り、アルドール先生は教卓に立つ。俺は立ったままで、先生の話を聞く体勢を取る。
「まずは遅れてしまったが、決勝戦は良かった。何人も生徒を見てきたが、君達は特にずば抜けていたよ。」
「……私は負けましたけど。」
「ヴェルザード嬢、それは些細な事だ。君達は拮抗していた。十戦もやれば勝率は五分になるだろう。」
しかしそれでも、やはり気分が悪そうだ。
当然だ。俺だってそんな風に納得することはできない。それ程までに、互いに全力を尽くした一戦だった。
これは過去に戻り、自分が勝利する事でしか果たせまい。
「あと数ヶ月で君達の学園生活は終わりを迎える。そして君達は間違いなく卒業ができるだろう。」
そう言われて少し授業で言われたことを思い出す。
この学園の卒業には価値がある。それは単純に箔がつくというだけでなく、資格的な意味でもだ。
魔導師用の資格は色々あるが、その中でも魔導師ギルドの資格を基準とする場合が多い。
修学旅行で受けた魔法検定などがそれに当たる。
その中には賢者試験というものがあり、これを合格している事が条件となる職種が多い。
「ここを卒業すれば、君達も一流の魔法使いの証である、賢者になれる。」
そして、第二学園の魔導部門を卒業した者は、この賢者試験を免除して賢者になれる。
それは逆に言えば、その域に達しない魔法使いは卒業できないという事でもあるのだが。
学園長が魔導師ギルドを管理する賢神魔導会の第二席だからできる事だ。
「だが、君達も気付いているように君達の実力は並の賢者を遥かに凌駕している。」
しかし、賢者などという御大層な名前がついてはいるが、決して珍しいわけではない。
具体的に言うなら英検二級辺りの価値だ。
凄いとはなるが、いないわけではないような所。時間をかければ皆取れるようなライン。
賢者とは始まりのラインではあるが、終わりではないのだ。
「だから私が、君達を賢神へと推薦しよう。」
「え?」
「本当っ!?」
前者の驚きの声は俺、後者がエルディナだ。
身を乗り出して立ち上がるほど、大きく驚いていた。
「しかし賢神になる、つまりは賢神魔導会に所属するという事は、一定の責任を負う必要がある。」
「つまり、仕事があると?」
「その通りだアルス君。」
「だけど、私は卒業したら、ヴェルザード家を継がなくちゃいけないわ。」
「賢神の仕事は拒否もできる。一度、聞いておくといい。」
第二席が学園長やってたりするから、そんな縛りはキツくないのだろう。
しかし冒険者ほど暇というわけでもなさそうだ。
「賢神はまず、十大部門と呼ばれる所から己が専攻する学問を選ぶ。」
「私、研究とかはしたくないわよ。」
「できないの間違いだろ。」
そう言うと素早く頭に小さな石が飛んできた。痛い。
「ヴェルザード嬢、君は戦闘科に行くといい。あそこであれば、君が思う椅子に座る研究をする必要はない。」
「というか十大部門って何があるんでしたっけ?」
「……授業でやったはずだが?」
「いや、覚えてないですって。テストにも出ませんし。」
分かりやすく溜息をついた後に、アルドール先生はチョークを持って書き出し始めた。
「いいか、アルス。二度とその質問を私にするな。今回で覚えろ。ラウロと同じような事を言っていたせいか、無性に殴りたくなった。」
「……すみません。」
血は繋がってはいないものの、親父も俺と同じく真面目な人間ではなかったらしい。
アルドール先生は書き終えると、再び俺達の方へ向き直る。
「属性科、術式科、刻印科、医療科、生活科、戦闘科、化学科、機械科、生命科、神秘科。これらが十大部門となる。この中から刻印科と医療科は個別で専門の知識が必要だ。だから実際は八択と言ってもいい。」
そう言って刻印科と医療科に斜線を引いた。
字面でなんとなくやる研究の内容は予想がつくものの、だからと言ってそう簡単に決めれるものではない。
「これから先は専門的な、いわゆる研究の分野に入る。だから解説はしなかったが……賢神になりたいなら覚えておくべき事だとも。ヴェルザード嬢、君もだ。」
「へ!? そんな事ありませんけど!?」
「そんなに目に見えて動揺したら、嫌でも分かる。分からないなら、分からないと言え。」
呆れたように少し頭を押さえた。
学園最強の魔法使い二人が、賢神の中では常識と言われる知識を全く知らないんだからそうなっても仕方ない。
エルディナは魔法が好きなだけだし、俺にとって魔法というのは憧れであると同時に手段に過ぎない。
そこから先の研究だとか、そういうものに関する興味は薄いのだ。
「話を戻すぞ。これらの部門に分かれて、賢神は二種類の仕事を行う。教授となり研究と授業を行うか、その実力を活かして賢神魔導会への依頼をこなすかだ。」
「俺らは後者ですね。」
「その通りだ。少なくとも前者はロギアに行く必要があるし、領地運営を行うヴェルザード嬢は不可能だし、アルスも一箇所に留まるのは嫌いだろう?」
「まあ、俺の夢に背きますから。」
俺の夢は人を幸せにする魔法使いになること。
無論、何か革新的な研究をして人を幸せにする方法もあるのだろう。しかしその逆、研究じゃどうにもならない敵もいる。
俺は世界中を渡り歩いて、人を救う人間へとなりたいのだ。
「冒険者ギルドにも依頼は出るが、あそこは本業が魔石の販売だ。賢神魔導会は文字通り、魔法による依頼を受け、解決を行う。」
冒険者は何でも屋だ。金さえ払えば必ずではないが、仕事を受けてくれる。
しかし誰でもなれる冒険者は信頼度が低い。
確かに俺でも、重要な依頼であれば賢神に頼みたくなるというものだ。
何より、実力が証明されている。
「その割り振られた依頼をこなすのが、賢神としての仕事となる。」
「年に何回ぐらい依頼が来るの?」
「人による、といった所だ。これらの依頼を行わない場合、賢神魔導会に金銭を払う事によって免除できる。さっき言ったのがそれだな。」
「俗世的ですね。」
「賢神には大金を払ってまでなる価値があるからな。」
賢神を辞める、というのは確かに聞かない。
いや、俺からしたら信じられないが、これが煩わしいと思う人も中にはいるのではないだろうか。
「賢神の依頼は免除される場合が多い。賢神という二つ名を使って、重要な職に就く場合が多いからだ。免除金など大した金ではない。そうやって依頼を受けず、世界中で魔法使いとして活躍する賢神は多い。」
「だけど、依頼でも稼げるんでしょう?」
「そうだな。依頼を達成すれば報酬は出る。実際、それで生計をたてる者もいる。」
賢神になればアースが俺に指名依頼を出すと言っていた。ならば俺はそれがメインになるだろう。
「あ、そうだ。部門も決めました。」
多分、言い方からしてどの部門でも差異はないはずだ。
であれば、飛び抜けて気になる部門が一つだけある。ずっと前から気になる所が。
「俺は、神秘科にします。親父がいた神秘科に。」
「……そのように決めるものではないと思うが。」
「親父がいた神秘科で、親父より早く冠位を取る。こうなれば、言い訳のしようもなく俺の勝ちでしょう?」
アルドール先生は少し言い淀むが、諦めたような様子を見せ、手に持っていたチョークを置いた。
「ならば目指すといい。確かに、君にあそこはよく合っている。」
さっき言ったのも理由の一つだが、他にも理由はある。
アルドール先生の言う通り、俺の魔法が特殊であるが故に既存のものに当て嵌まらないという事だ。
となれば、神秘科は候補として大きくなる。
「さて、要件は終わりだ。君達の活躍を、冠位の一人として楽しみにしておこう。」
夢は新たな舞台に移り変わる。
夏休みに既に入っているため、人はいないし、とても静かだ。いや、全寮制であるし、人の声は聞こえるのだが、この教室の中では沈黙が響いていた。
行儀は悪いが机に座って、窓から外を見ながら待っていた。
「すまないな、私が呼んだのに待たせてしまって。」
「いえ、構いませんよ。」
少ししたらドアからアルドール先生が入ってくる。その後ろには、エルディナの姿があった。
エルディナは俺の姿を見て、明らかに不服そうな顔をする。負けた事をひきずっているのだろう。
俺も経験した事なのだから、気を使ったりはしないけども。
「さて、それでは色々と話をしようか。」
エルディナは適当な椅子に座り、アルドール先生は教卓に立つ。俺は立ったままで、先生の話を聞く体勢を取る。
「まずは遅れてしまったが、決勝戦は良かった。何人も生徒を見てきたが、君達は特にずば抜けていたよ。」
「……私は負けましたけど。」
「ヴェルザード嬢、それは些細な事だ。君達は拮抗していた。十戦もやれば勝率は五分になるだろう。」
しかしそれでも、やはり気分が悪そうだ。
当然だ。俺だってそんな風に納得することはできない。それ程までに、互いに全力を尽くした一戦だった。
これは過去に戻り、自分が勝利する事でしか果たせまい。
「あと数ヶ月で君達の学園生活は終わりを迎える。そして君達は間違いなく卒業ができるだろう。」
そう言われて少し授業で言われたことを思い出す。
この学園の卒業には価値がある。それは単純に箔がつくというだけでなく、資格的な意味でもだ。
魔導師用の資格は色々あるが、その中でも魔導師ギルドの資格を基準とする場合が多い。
修学旅行で受けた魔法検定などがそれに当たる。
その中には賢者試験というものがあり、これを合格している事が条件となる職種が多い。
「ここを卒業すれば、君達も一流の魔法使いの証である、賢者になれる。」
そして、第二学園の魔導部門を卒業した者は、この賢者試験を免除して賢者になれる。
それは逆に言えば、その域に達しない魔法使いは卒業できないという事でもあるのだが。
学園長が魔導師ギルドを管理する賢神魔導会の第二席だからできる事だ。
「だが、君達も気付いているように君達の実力は並の賢者を遥かに凌駕している。」
しかし、賢者などという御大層な名前がついてはいるが、決して珍しいわけではない。
具体的に言うなら英検二級辺りの価値だ。
凄いとはなるが、いないわけではないような所。時間をかければ皆取れるようなライン。
賢者とは始まりのラインではあるが、終わりではないのだ。
「だから私が、君達を賢神へと推薦しよう。」
「え?」
「本当っ!?」
前者の驚きの声は俺、後者がエルディナだ。
身を乗り出して立ち上がるほど、大きく驚いていた。
「しかし賢神になる、つまりは賢神魔導会に所属するという事は、一定の責任を負う必要がある。」
「つまり、仕事があると?」
「その通りだアルス君。」
「だけど、私は卒業したら、ヴェルザード家を継がなくちゃいけないわ。」
「賢神の仕事は拒否もできる。一度、聞いておくといい。」
第二席が学園長やってたりするから、そんな縛りはキツくないのだろう。
しかし冒険者ほど暇というわけでもなさそうだ。
「賢神はまず、十大部門と呼ばれる所から己が専攻する学問を選ぶ。」
「私、研究とかはしたくないわよ。」
「できないの間違いだろ。」
そう言うと素早く頭に小さな石が飛んできた。痛い。
「ヴェルザード嬢、君は戦闘科に行くといい。あそこであれば、君が思う椅子に座る研究をする必要はない。」
「というか十大部門って何があるんでしたっけ?」
「……授業でやったはずだが?」
「いや、覚えてないですって。テストにも出ませんし。」
分かりやすく溜息をついた後に、アルドール先生はチョークを持って書き出し始めた。
「いいか、アルス。二度とその質問を私にするな。今回で覚えろ。ラウロと同じような事を言っていたせいか、無性に殴りたくなった。」
「……すみません。」
血は繋がってはいないものの、親父も俺と同じく真面目な人間ではなかったらしい。
アルドール先生は書き終えると、再び俺達の方へ向き直る。
「属性科、術式科、刻印科、医療科、生活科、戦闘科、化学科、機械科、生命科、神秘科。これらが十大部門となる。この中から刻印科と医療科は個別で専門の知識が必要だ。だから実際は八択と言ってもいい。」
そう言って刻印科と医療科に斜線を引いた。
字面でなんとなくやる研究の内容は予想がつくものの、だからと言ってそう簡単に決めれるものではない。
「これから先は専門的な、いわゆる研究の分野に入る。だから解説はしなかったが……賢神になりたいなら覚えておくべき事だとも。ヴェルザード嬢、君もだ。」
「へ!? そんな事ありませんけど!?」
「そんなに目に見えて動揺したら、嫌でも分かる。分からないなら、分からないと言え。」
呆れたように少し頭を押さえた。
学園最強の魔法使い二人が、賢神の中では常識と言われる知識を全く知らないんだからそうなっても仕方ない。
エルディナは魔法が好きなだけだし、俺にとって魔法というのは憧れであると同時に手段に過ぎない。
そこから先の研究だとか、そういうものに関する興味は薄いのだ。
「話を戻すぞ。これらの部門に分かれて、賢神は二種類の仕事を行う。教授となり研究と授業を行うか、その実力を活かして賢神魔導会への依頼をこなすかだ。」
「俺らは後者ですね。」
「その通りだ。少なくとも前者はロギアに行く必要があるし、領地運営を行うヴェルザード嬢は不可能だし、アルスも一箇所に留まるのは嫌いだろう?」
「まあ、俺の夢に背きますから。」
俺の夢は人を幸せにする魔法使いになること。
無論、何か革新的な研究をして人を幸せにする方法もあるのだろう。しかしその逆、研究じゃどうにもならない敵もいる。
俺は世界中を渡り歩いて、人を救う人間へとなりたいのだ。
「冒険者ギルドにも依頼は出るが、あそこは本業が魔石の販売だ。賢神魔導会は文字通り、魔法による依頼を受け、解決を行う。」
冒険者は何でも屋だ。金さえ払えば必ずではないが、仕事を受けてくれる。
しかし誰でもなれる冒険者は信頼度が低い。
確かに俺でも、重要な依頼であれば賢神に頼みたくなるというものだ。
何より、実力が証明されている。
「その割り振られた依頼をこなすのが、賢神としての仕事となる。」
「年に何回ぐらい依頼が来るの?」
「人による、といった所だ。これらの依頼を行わない場合、賢神魔導会に金銭を払う事によって免除できる。さっき言ったのがそれだな。」
「俗世的ですね。」
「賢神には大金を払ってまでなる価値があるからな。」
賢神を辞める、というのは確かに聞かない。
いや、俺からしたら信じられないが、これが煩わしいと思う人も中にはいるのではないだろうか。
「賢神の依頼は免除される場合が多い。賢神という二つ名を使って、重要な職に就く場合が多いからだ。免除金など大した金ではない。そうやって依頼を受けず、世界中で魔法使いとして活躍する賢神は多い。」
「だけど、依頼でも稼げるんでしょう?」
「そうだな。依頼を達成すれば報酬は出る。実際、それで生計をたてる者もいる。」
賢神になればアースが俺に指名依頼を出すと言っていた。ならば俺はそれがメインになるだろう。
「あ、そうだ。部門も決めました。」
多分、言い方からしてどの部門でも差異はないはずだ。
であれば、飛び抜けて気になる部門が一つだけある。ずっと前から気になる所が。
「俺は、神秘科にします。親父がいた神秘科に。」
「……そのように決めるものではないと思うが。」
「親父がいた神秘科で、親父より早く冠位を取る。こうなれば、言い訳のしようもなく俺の勝ちでしょう?」
アルドール先生は少し言い淀むが、諦めたような様子を見せ、手に持っていたチョークを置いた。
「ならば目指すといい。確かに、君にあそこはよく合っている。」
さっき言ったのも理由の一つだが、他にも理由はある。
アルドール先生の言う通り、俺の魔法が特殊であるが故に既存のものに当て嵌まらないという事だ。
となれば、神秘科は候補として大きくなる。
「さて、要件は終わりだ。君達の活躍を、冠位の一人として楽しみにしておこう。」
夢は新たな舞台に移り変わる。
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