28 / 435
第二章~学園にて王子は夢を見る~
6.王子
しおりを挟む
俺は魔法による雪が降りやんだ頃、やっと他のところに意識が回る。
たかが絵に感動するわけないだろうと芸術家を馬鹿にしてたが、今ならその気持ちが分かる。ありとあらゆる所に技術と積み重ねられた理論を感じるのだ。
一緒とは言えないだろうが、それに近しいところは必ずあるだろう。
「終わったかしら。私はもう待ちわびたのだけど。」
「いや、僕も気持ちは分かるけどね。アルスほどにずっと見てたりはしないんだけど。」
俺が窓から振り返ると、もうそこには二人しかいなかった。ガレウとお嬢様だけだ。
「お待たせしてすいません、お嬢様。それとガレウもすまんな。」
「いやいや大丈夫だよ。僕がしたくて待っていただけだから。」
「ならさっさと行くわよ、アルス。用がある男がいるの。」
そう言ってお嬢様は教室を出る。
俺はよくわからなかったが取り敢えず教室を出て、ガレウも続く形で教室を出た。
「明日、グループを組んで授業をすると言っていたでしょう。加えたいメンバーがいるの。」
「まあ三人じゃあグループというには少ないですからね。」
「……分かってたけど僕はもうそのグループに入ってるんだね。」
ガレウのぼやきは無視する。
お嬢様は悩むことなく廊下を歩いていき、そして一つの部屋の前で止まる。
一階の端の方にある部屋、図書館だ。
お嬢様は迷うことなくその扉を開けた。
その先には無数の本棚とそれにいっぱいに詰まった本があった。入り口の近くには地下へと続く階段があり、この部屋では足らないほどの蔵書量があることが分かる。
「国立図書館行った時も思ったけど、この国は本当に蔵書量多いな。」
「グレゼリオン王国も歴史がある国だし、長らく戦争も起きていないからね。」
俺の言葉にガレウはそう返した。
しかしその会話を気に留めることさえせずに、お嬢様はそのまま真っ直ぐ歩く。
その先には一人の少年がいた。本を片手に椅子ではなく机に座って、山積みの本の横で黙々と本を読み続けていた。
お嬢様に気付くこともなく、一心不乱に本を読んでいる。
「お久しぶりですね、殿下。」
「……」
そのお嬢様の言葉に構うことなく、少年は本を読み続ける。
そして少し経った後に本を閉じ、本を置いた。黄金色の髪が揺れ、その黄金の目がお嬢様を貫く。
「貴様か、フィルラーナ。」
「お元気そうで何よりです。」
「やめろ気色が悪い。俺の前で敬語を使うな。貴様の性格のどす黒さを知っていれば違和感しかない。」
あまりにも公爵令嬢を前に偉そうで、殿下と呼ばれた。それだけでおおよそ彼の身分を予想できるというものだ。
「何の用だ。」
「第一王子様は友達がいないかと思ったの。」
「はっ、抜かせ。いないに決まっている。」
グレゼリオン王国第一王子。それが目の前の少年であった。
第一王子であるというのに護衛の一人も連れず、一人で図書館で本を読んでいるというのは異常に見える。
「初見の奴がいるな。あいつらはお前の連れか。」
「ええ、白髪の方が私の騎士で、灰色の髪の方が学友よ。」
白髪とは俺の事だ。灰色の髪がガレウだろう。
そう言えば学園長も髪が白かったし、そこら辺は遺伝をしているのだろうか。
「まさかとは思うが、この俺を授業のグループの一員としたいと?」
「そうよ。どうせ貴方、組む人いないでしょう。ここにいる三人と私の友人一人を加えて、貴方で五人目よ。」
「はっ、折角の学園という交流の場で見知った同士で組む必要などなかろう。取り巻きを集めて自分を守ってもらいたいのか。」
「いえ、どうせ貴方は余るわ。第一王子な上にそういう性格じゃ人は懐かない。なら先に回収して王族への評価を下げないように立ち回ろうとしただけよ。」
そう言われて大きくため息を吐いて、少年は座る机から降りる。
そして俺、ガレウ、お嬢様の順に顔をゆっくりと見て再びため息を吐く。
「まあ、良い。断る理由は元よりない。単純に貴様のことが気に入らなかっただけよ。」
「あら、奇遇ね。私も今の貴方とは気が合わなそうだわ。」
「当然だろう。貴族思想の塊と王族の肥溜だからな。」
そう言って俺とガレウの方へ歩いてきて、俺達の前で止まる。
「初めましてだな。俺の、俺様の名はアース・フォン・グレゼリオン。グレゼリオン王国の第一王子であり、最も次の王に近く、最も王から遠い男だ。」
「……私の名前はアルス。アルス・ウァクラートです。僭越ながらフィルラーナ様の騎士を務めさせて頂いております。」
「気をつかわなくていい。王族の名だけが取り柄の男だ。俺様自身に大した価値などない。」
偉そうな態度とは裏腹にあまりにも自己評価が低い。というか自己嫌悪をしているようにも感じる。
第一王子のくせしてひねくれた性格をしているものだ。
「ガレウ・クローバー、です。」
「お前もそうだ。敬語などいらん。俺様はここに友人を作りにきたのだ。」
その異様な卑屈さは謙虚であるからか、それとも本当に心の底から自分をそう評価しているか。
未だ会って間もない俺にはよくわからない。
だが、俺には何故かこいつと仲良くなれるという確信があった。いや、違う。仲良くならなくてはならない気がした。
「友人として、仲良くしてくれ。俺様のことは……なんだ。平民だとでも思ってくれればいい。」
「いや、流石にそれは無理があるでしょ。」
「それじゃ、よろしくアース。」
「なんで君はそんなに馴染むのが早いのかなあ!?」
ガレウの言葉は変わらず響かない。
俺とアースは手を出し、固く握手をした。
「中々骨がありそうな奴ではないか。」
「ああ、俺もお前とは長い付き合いになりそうだからな。敬語なんて使うなんて馬鹿らしい。」
「ふ、フハハ。フィルラーナめ、中々面白い騎士がいるではないか。」
アースは首だけを回してお嬢様にそう言う。その様子を見てお嬢様は憂鬱そうに手を顔にあてる。
「……アルスに会わせたのは失敗だったかも。」
「よし、アルス来い。面白い本があるぞ。魔法使いを志すならば見て損はあるまい。」
「よしきた。見せてくれ。」
俺とアースは一緒に机の上に積まれた本をあさり始める。
ガレウはぽかーんとしたようにそれを見ていて、お嬢様は諦めたように図書館の出口へと進んでいった。
「行くわよ、ガレウ。さっきも言った私の友人と顔合わせしておきたいから。」
「え、でもアルスが。」
「アレは放っておきなさい。魔法の腕は確かだけど頭に致命的な欠陥があるわ。」
「ええ……」
その日、俺とアースはひたすら本を読み漁った。
たかが絵に感動するわけないだろうと芸術家を馬鹿にしてたが、今ならその気持ちが分かる。ありとあらゆる所に技術と積み重ねられた理論を感じるのだ。
一緒とは言えないだろうが、それに近しいところは必ずあるだろう。
「終わったかしら。私はもう待ちわびたのだけど。」
「いや、僕も気持ちは分かるけどね。アルスほどにずっと見てたりはしないんだけど。」
俺が窓から振り返ると、もうそこには二人しかいなかった。ガレウとお嬢様だけだ。
「お待たせしてすいません、お嬢様。それとガレウもすまんな。」
「いやいや大丈夫だよ。僕がしたくて待っていただけだから。」
「ならさっさと行くわよ、アルス。用がある男がいるの。」
そう言ってお嬢様は教室を出る。
俺はよくわからなかったが取り敢えず教室を出て、ガレウも続く形で教室を出た。
「明日、グループを組んで授業をすると言っていたでしょう。加えたいメンバーがいるの。」
「まあ三人じゃあグループというには少ないですからね。」
「……分かってたけど僕はもうそのグループに入ってるんだね。」
ガレウのぼやきは無視する。
お嬢様は悩むことなく廊下を歩いていき、そして一つの部屋の前で止まる。
一階の端の方にある部屋、図書館だ。
お嬢様は迷うことなくその扉を開けた。
その先には無数の本棚とそれにいっぱいに詰まった本があった。入り口の近くには地下へと続く階段があり、この部屋では足らないほどの蔵書量があることが分かる。
「国立図書館行った時も思ったけど、この国は本当に蔵書量多いな。」
「グレゼリオン王国も歴史がある国だし、長らく戦争も起きていないからね。」
俺の言葉にガレウはそう返した。
しかしその会話を気に留めることさえせずに、お嬢様はそのまま真っ直ぐ歩く。
その先には一人の少年がいた。本を片手に椅子ではなく机に座って、山積みの本の横で黙々と本を読み続けていた。
お嬢様に気付くこともなく、一心不乱に本を読んでいる。
「お久しぶりですね、殿下。」
「……」
そのお嬢様の言葉に構うことなく、少年は本を読み続ける。
そして少し経った後に本を閉じ、本を置いた。黄金色の髪が揺れ、その黄金の目がお嬢様を貫く。
「貴様か、フィルラーナ。」
「お元気そうで何よりです。」
「やめろ気色が悪い。俺の前で敬語を使うな。貴様の性格のどす黒さを知っていれば違和感しかない。」
あまりにも公爵令嬢を前に偉そうで、殿下と呼ばれた。それだけでおおよそ彼の身分を予想できるというものだ。
「何の用だ。」
「第一王子様は友達がいないかと思ったの。」
「はっ、抜かせ。いないに決まっている。」
グレゼリオン王国第一王子。それが目の前の少年であった。
第一王子であるというのに護衛の一人も連れず、一人で図書館で本を読んでいるというのは異常に見える。
「初見の奴がいるな。あいつらはお前の連れか。」
「ええ、白髪の方が私の騎士で、灰色の髪の方が学友よ。」
白髪とは俺の事だ。灰色の髪がガレウだろう。
そう言えば学園長も髪が白かったし、そこら辺は遺伝をしているのだろうか。
「まさかとは思うが、この俺を授業のグループの一員としたいと?」
「そうよ。どうせ貴方、組む人いないでしょう。ここにいる三人と私の友人一人を加えて、貴方で五人目よ。」
「はっ、折角の学園という交流の場で見知った同士で組む必要などなかろう。取り巻きを集めて自分を守ってもらいたいのか。」
「いえ、どうせ貴方は余るわ。第一王子な上にそういう性格じゃ人は懐かない。なら先に回収して王族への評価を下げないように立ち回ろうとしただけよ。」
そう言われて大きくため息を吐いて、少年は座る机から降りる。
そして俺、ガレウ、お嬢様の順に顔をゆっくりと見て再びため息を吐く。
「まあ、良い。断る理由は元よりない。単純に貴様のことが気に入らなかっただけよ。」
「あら、奇遇ね。私も今の貴方とは気が合わなそうだわ。」
「当然だろう。貴族思想の塊と王族の肥溜だからな。」
そう言って俺とガレウの方へ歩いてきて、俺達の前で止まる。
「初めましてだな。俺の、俺様の名はアース・フォン・グレゼリオン。グレゼリオン王国の第一王子であり、最も次の王に近く、最も王から遠い男だ。」
「……私の名前はアルス。アルス・ウァクラートです。僭越ながらフィルラーナ様の騎士を務めさせて頂いております。」
「気をつかわなくていい。王族の名だけが取り柄の男だ。俺様自身に大した価値などない。」
偉そうな態度とは裏腹にあまりにも自己評価が低い。というか自己嫌悪をしているようにも感じる。
第一王子のくせしてひねくれた性格をしているものだ。
「ガレウ・クローバー、です。」
「お前もそうだ。敬語などいらん。俺様はここに友人を作りにきたのだ。」
その異様な卑屈さは謙虚であるからか、それとも本当に心の底から自分をそう評価しているか。
未だ会って間もない俺にはよくわからない。
だが、俺には何故かこいつと仲良くなれるという確信があった。いや、違う。仲良くならなくてはならない気がした。
「友人として、仲良くしてくれ。俺様のことは……なんだ。平民だとでも思ってくれればいい。」
「いや、流石にそれは無理があるでしょ。」
「それじゃ、よろしくアース。」
「なんで君はそんなに馴染むのが早いのかなあ!?」
ガレウの言葉は変わらず響かない。
俺とアースは手を出し、固く握手をした。
「中々骨がありそうな奴ではないか。」
「ああ、俺もお前とは長い付き合いになりそうだからな。敬語なんて使うなんて馬鹿らしい。」
「ふ、フハハ。フィルラーナめ、中々面白い騎士がいるではないか。」
アースは首だけを回してお嬢様にそう言う。その様子を見てお嬢様は憂鬱そうに手を顔にあてる。
「……アルスに会わせたのは失敗だったかも。」
「よし、アルス来い。面白い本があるぞ。魔法使いを志すならば見て損はあるまい。」
「よしきた。見せてくれ。」
俺とアースは一緒に机の上に積まれた本をあさり始める。
ガレウはぽかーんとしたようにそれを見ていて、お嬢様は諦めたように図書館の出口へと進んでいった。
「行くわよ、ガレウ。さっきも言った私の友人と顔合わせしておきたいから。」
「え、でもアルスが。」
「アレは放っておきなさい。魔法の腕は確かだけど頭に致命的な欠陥があるわ。」
「ええ……」
その日、俺とアースはひたすら本を読み漁った。
6
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
騎士志望のご令息は暗躍がお得意
月野槐樹
ファンタジー
王弟で辺境伯である父を保つマーカスは、辺境の田舎育ちのマイペースな次男坊。
剣の腕は、かつて「魔王」とまで言われた父や父似の兄に比べれば平凡と自認していて、剣より魔法が大好き。戦う時は武力より、どちらというと裏工作?
だけど、ちょっとした気まぐれで騎士を目指してみました。
典型的な「騎士」とは違うかもしれないけど、護る時は全力です。
従者のジョセフィンと駆け抜ける青春学園騎士物語。
【TS転生勇者のやり直し】『イデアの黙示録』~魔王を倒せなかったので2度目の人生はすべての選択肢を「逆」に生きて絶対に勇者にはなりません!~
夕姫
ファンタジー
【絶対に『勇者』にならないし、もう『魔王』とは戦わないんだから!】
かつて世界を救うために立ち上がった1人の男。名前はエルク=レヴェントン。勇者だ。
エルクは世界で唯一勇者の試練を乗り越え、レベルも最大の100。つまり人類史上最強の存在だったが魔王の力は強大だった。どうせ死ぬのなら最後に一矢報いてやりたい。その思いから最難関のダンジョンの遺物のアイテムを使う。
すると目の前にいた魔王は消え、そこには1人の女神が。
「ようこそいらっしゃいました私は女神リディアです」
女神リディアの話しなら『もう一度人生をやり直す』ことが出来ると言う。
そんなエルクは思う。『魔王を倒して世界を平和にする』ことがこんなに辛いなら、次の人生はすべての選択肢を逆に生き、このバッドエンドのフラグをすべて回避して人生を楽しむ。もう魔王とは戦いたくない!と
そしてエルクに最初の選択肢が告げられる……
「性別を選んでください」
と。
しかしこの転生にはある秘密があって……
この物語は『魔王と戦う』『勇者になる』フラグをへし折りながら第2の人生を生き抜く転生ストーリーです。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる