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1章ー精霊編ー
7.ー精霊試練IIー 水 ー
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風の大精霊ストームと契約を結び、俺はストームの助言を受け、ラピスラズリ海岸へと向かった。
ーラピスラズリ海岸ー
曖人「ここがラピスラズリ海岸か…」
俺はこの場所に不思議な感覚を抱いた。
浜辺に点在する貝類はあの森と同じように
地球では見かけたことのない種類だ。
おそらくエネルギーにより独自の進化を遂げた動植物が存在することはこれまでの戦いで明らかになったようなものだ。
そう色々考えながら歩いていると祠へと着いた。
???「英雄の器の持ち主がようやく現れたな。もう何百年眠ったことか…」
祠からストームの時と同じように幻が現れた。
フルークトス「フルークトスよ。水の大精霊。ストームからテレパシーで話は回ってるわ。私からの試練はスペルココナッツの採取よ。」
曖人「スペルココナッツとは?」
フルークトス「スペルココナッツは飲むと魔力を回復させることができるの。私は寝起きで契約できる程の魔力が残ってないの。だからよろしく。」
意外と簡単じゃないかと俺は思った。
フルークトス「簡単じゃないわよ。」
曖人「えっ心読まれた?」
フルークトスの能力は心を読めるらしい。
曖人「わかりました。挑戦させてください。」
フルークトス「スペルココナッツは海岸の主が守ってるわ。後、試練とは別なんだけどあなたの事を狙ってる連中がいるらしいから気をつけてね」
俺は早速スペルココナッツを探しに行った。
ー2時間後ー
探し回ると洞穴を発見した。俺はその場所へと入って行った。
するとヤドカリの群れが姿を現した。
ヤドカリは白い粒子を1箇所に集めて、光弾を放った。
ビュン(光弾が地面を焼いた。)
俺は狭い空間だったため少しかすった。
曖人「痛っ…この海岸の生物基本おとなしいから油断してたっ。」
ここじゃ狭すぎて剣が出せないので俺は全速力で逃亡した。
こうしてヤドカリを振り切りながら、洞穴の最深部へと着いた。
そこには青く輝くココナッツが1つだけ実っていた。
曖人「これがスペルココナッツか?発見できた。後はこれをどう運ぶか…」
ボーン(天井が崩落した。)
最深部の少し広い空間の天井が崩落し、巨大なヤドカリが現れた。
曖人「こいつが主か?」
ヤドカリオヤブン「シェェェㇽ」
主は青く粒子をハサミに纏いこちらに攻撃を仕掛けた。俺はそれを躱した。
ボーン(壁が破壊された。)
曖人「おいおいこいつ…早く決着つけないと洞穴が崩壊しちまうぞ!」
俺は剣を抜き、風のオーラを纏わせた。
曖人「最初からトドメをささせてもらう…。剣術:龍巻斬」俺は回転斬りの派生として風の力を利用した。通常の回転斬りより、スピンがかかり圧力が大きくなった。
ザキンッ
しかし主の殻に隠れて攻撃を受けきった。
硬直した俺は主に投げ飛ばされた。
ボーン(曖人が壁に激突した。)
曖人「クッ…」
俺は大ダメージを負った。
曖人「あいつの殻が硬すぎる…それに早く倒さないと洞穴に押しつぶされる…」
俺はこのままでは勝機がないと感じたため一旦洞穴から脱出した。
曖人「試練一発クリアならずか…。期限は設けられてない。まず情報を整理しよう。」
???「隊長が言ってた奴発見。」
崖の上から1人の男が現れた。悪魔だ。
???「隊長の指示で貴様を排除しに来た。試練で疲弊しきっている所を見つけられるとは…俺…豪運だな!」
言い終えると悪魔はクロスボウを取り出し、新緑のオーラで矢を生成した。
???「魔術:流樹液」
悪魔は矢をこちらに放った。
俺はそれを躱すが、矢は着弾することなく俺をホーミングして命中した。
曖人「グハッ」
???「悪いな完全体になる前に倒せって命令だ。ヤドカリに負けなければ俺に勝つ術はあったのにな(笑)」
悪魔はニヤリと笑った。
曖人「後で相手になってやるから待ってな!」
俺は風の力を利用して洞穴へと戻っていった。
???「……ヤドカリを倒しても祠まで辿り着けなかったら意味ないがな。」
悪魔は姿を消した。
そして俺は再びココナッツのある最深部へと着いた。
曖人「主の攻略法かがわかった。これで終わりだ!」
ヤドカリオヤブン「シェェェル!」
主はまたハサミに力を溜めてこちらに向かってきたが、俺は剣で受け止めた。
曖人「殻に閉じこもれなくしてやるよ!
剣術:風微塵」
剣に風のオーラを纏い、鋭く細かい斬撃で身を削った。
ヤドカリオヤブン「シェェェェ!」
主は怯んで身体を出した。
曖人「今だ!剣術:這い上がる濁光」
ジャキン
ヤドカリオヤブン「シェェェーィィィ」
バタン
曖人「ココナッツは頂いてくぞ。」
そして俺はスペルココナッツを持って祠へと帰還した。
ー水の祠ー
フルークトス「どうやらココナッツを入手したようね。約束通り力を与えてあげる。剣を掲げて。」
そして俺が剣を掲げようとした瞬間…
???「逃がす訳ないだろっ!」
悪魔が現れた。
曖人「さっきからなんなんだお前は?!」
ファーマ「俺はファーマ・フォレイゼル。チェイン隊長の手駒と言ったらわかるか?!」
面倒な事になった。
フルークトス「契約の儀式には空虚さが大事よ。まずは降り掛かった火の粉を払うのが先決よ。」
曖人「もちろんさ。風の力だけでもファーマを退けるには十分だ。」
ファーマ「隊長を一度退けたからって思い上がるなよ?俺は中衛のエースだ。その言葉…後悔させてやるっ!」
ーラピスラズリ海岸ー
曖人「ここがラピスラズリ海岸か…」
俺はこの場所に不思議な感覚を抱いた。
浜辺に点在する貝類はあの森と同じように
地球では見かけたことのない種類だ。
おそらくエネルギーにより独自の進化を遂げた動植物が存在することはこれまでの戦いで明らかになったようなものだ。
そう色々考えながら歩いていると祠へと着いた。
???「英雄の器の持ち主がようやく現れたな。もう何百年眠ったことか…」
祠からストームの時と同じように幻が現れた。
フルークトス「フルークトスよ。水の大精霊。ストームからテレパシーで話は回ってるわ。私からの試練はスペルココナッツの採取よ。」
曖人「スペルココナッツとは?」
フルークトス「スペルココナッツは飲むと魔力を回復させることができるの。私は寝起きで契約できる程の魔力が残ってないの。だからよろしく。」
意外と簡単じゃないかと俺は思った。
フルークトス「簡単じゃないわよ。」
曖人「えっ心読まれた?」
フルークトスの能力は心を読めるらしい。
曖人「わかりました。挑戦させてください。」
フルークトス「スペルココナッツは海岸の主が守ってるわ。後、試練とは別なんだけどあなたの事を狙ってる連中がいるらしいから気をつけてね」
俺は早速スペルココナッツを探しに行った。
ー2時間後ー
探し回ると洞穴を発見した。俺はその場所へと入って行った。
するとヤドカリの群れが姿を現した。
ヤドカリは白い粒子を1箇所に集めて、光弾を放った。
ビュン(光弾が地面を焼いた。)
俺は狭い空間だったため少しかすった。
曖人「痛っ…この海岸の生物基本おとなしいから油断してたっ。」
ここじゃ狭すぎて剣が出せないので俺は全速力で逃亡した。
こうしてヤドカリを振り切りながら、洞穴の最深部へと着いた。
そこには青く輝くココナッツが1つだけ実っていた。
曖人「これがスペルココナッツか?発見できた。後はこれをどう運ぶか…」
ボーン(天井が崩落した。)
最深部の少し広い空間の天井が崩落し、巨大なヤドカリが現れた。
曖人「こいつが主か?」
ヤドカリオヤブン「シェェェㇽ」
主は青く粒子をハサミに纏いこちらに攻撃を仕掛けた。俺はそれを躱した。
ボーン(壁が破壊された。)
曖人「おいおいこいつ…早く決着つけないと洞穴が崩壊しちまうぞ!」
俺は剣を抜き、風のオーラを纏わせた。
曖人「最初からトドメをささせてもらう…。剣術:龍巻斬」俺は回転斬りの派生として風の力を利用した。通常の回転斬りより、スピンがかかり圧力が大きくなった。
ザキンッ
しかし主の殻に隠れて攻撃を受けきった。
硬直した俺は主に投げ飛ばされた。
ボーン(曖人が壁に激突した。)
曖人「クッ…」
俺は大ダメージを負った。
曖人「あいつの殻が硬すぎる…それに早く倒さないと洞穴に押しつぶされる…」
俺はこのままでは勝機がないと感じたため一旦洞穴から脱出した。
曖人「試練一発クリアならずか…。期限は設けられてない。まず情報を整理しよう。」
???「隊長が言ってた奴発見。」
崖の上から1人の男が現れた。悪魔だ。
???「隊長の指示で貴様を排除しに来た。試練で疲弊しきっている所を見つけられるとは…俺…豪運だな!」
言い終えると悪魔はクロスボウを取り出し、新緑のオーラで矢を生成した。
???「魔術:流樹液」
悪魔は矢をこちらに放った。
俺はそれを躱すが、矢は着弾することなく俺をホーミングして命中した。
曖人「グハッ」
???「悪いな完全体になる前に倒せって命令だ。ヤドカリに負けなければ俺に勝つ術はあったのにな(笑)」
悪魔はニヤリと笑った。
曖人「後で相手になってやるから待ってな!」
俺は風の力を利用して洞穴へと戻っていった。
???「……ヤドカリを倒しても祠まで辿り着けなかったら意味ないがな。」
悪魔は姿を消した。
そして俺は再びココナッツのある最深部へと着いた。
曖人「主の攻略法かがわかった。これで終わりだ!」
ヤドカリオヤブン「シェェェル!」
主はまたハサミに力を溜めてこちらに向かってきたが、俺は剣で受け止めた。
曖人「殻に閉じこもれなくしてやるよ!
剣術:風微塵」
剣に風のオーラを纏い、鋭く細かい斬撃で身を削った。
ヤドカリオヤブン「シェェェェ!」
主は怯んで身体を出した。
曖人「今だ!剣術:這い上がる濁光」
ジャキン
ヤドカリオヤブン「シェェェーィィィ」
バタン
曖人「ココナッツは頂いてくぞ。」
そして俺はスペルココナッツを持って祠へと帰還した。
ー水の祠ー
フルークトス「どうやらココナッツを入手したようね。約束通り力を与えてあげる。剣を掲げて。」
そして俺が剣を掲げようとした瞬間…
???「逃がす訳ないだろっ!」
悪魔が現れた。
曖人「さっきからなんなんだお前は?!」
ファーマ「俺はファーマ・フォレイゼル。チェイン隊長の手駒と言ったらわかるか?!」
面倒な事になった。
フルークトス「契約の儀式には空虚さが大事よ。まずは降り掛かった火の粉を払うのが先決よ。」
曖人「もちろんさ。風の力だけでもファーマを退けるには十分だ。」
ファーマ「隊長を一度退けたからって思い上がるなよ?俺は中衛のエースだ。その言葉…後悔させてやるっ!」
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