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次の一手編
肩書きは「武器」になるのか「足枷」になるのか【前編】
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「文化交流会?」
岡本門下の研究会後の夕食で、三嶋大成は鯵の塩焼きを口に入れようとして手を止めた。
妹弟子の畠山京子が自身の通う学校行事について、お願いがあるという。「囲碁のことで相談したい」と珍しく前置きをつけて。
「はい。文系の部活って年2回程度しか大会や校外の発表会がないんですって。練習試合とかもある体育系と違って、披露する場が少ないので、西東京地区の私立の中学校が集まって年2回、当番制で文系の部を中心に交流会を開いてるんです。その交流会の当番が今年ウチの学校に回ってきたんです」
そう言うと京子は「あきたこまち」を口に入れた。
「うん。それで?」
三嶋は京子が話している隙に鯵を噛み締め、飲み込んでから聞いた。
「ここに『囲碁の新人王』がいるので、囲碁で交流会をやろうという話になったんです」
「職権乱用か?」
京子は三年生になり、中等部の生徒会副会長になったのだ。
「違います!ちゃんと多数決を取って決めました!」
「どうだか」
最近ようやく三嶋の毒舌と体重が戻ってきた。圃畦塾がオープンしたので、ほとんどお役御免となったからだ。今は指導碁とプログラミング講師としてスタッフ登録している。
京子は席を立ち、丼におかわりの白米をてんこ盛りによそって、席に戻ってから話を続ける。
「それで、各校に事前アンケートを取ったら、「囲碁部員じゃないけどこの機会に囲碁を始めてみたい」という生徒が相当数いたんです。洋峰学園の囲碁部員だけで捌ききれない人数になってしまったので、皆さんにお手伝いをお願いしたいのですが」
「つまり初心者の指導碁を手伝え、と。俺達、囲碁棋士の仕事じゃねーか。なんの問題もねぇよ。で、いつだ?」
「ありがとうございます。ゴールデンウィーク明けの土曜日です。それで三嶋さんにお願いがあるんですけど、和田さんとは仲は良いですか?」
「んー、和田だったら若松のほうが仲がいいかな?って、なんのお願いだ?」
「事前アンケートで、「ぜひ和田龍馬三段から教わりたい」という要望が多かったものですから」
「……それって女子限定の要望じゃないか?」
「三嶋さんにも一応お声がかかってましたよ」
「俺は一応、なのか」
「ええ。主賓クラスではなかったですね」
「……俺。手伝わなくてもいいか?」
「はい。問題ありません」
「はい、ってことは、手伝わなくてもいい、ってことだぞ」
「はい。そう言いましたが。中学生に手を出されたら警察沙汰になるので」
「だ・か・ら!俺はロリコンじゃねえ!」
「最近、三嶋さんの、私を見る目がエロくて気持ち悪いんですけど」
「それはお前の思い上がりだ!この勘違い野郎!」
「武士沢さんと江田さんは都合つきますか?江田さんは金剛石戦の防衛戦がありますけど。岡本先生も、腰の調子が良ければ是非来ていただきたいのですが」
「おいコラ。無視するな」
三嶋の京子への反論を、武士沢も無視して答えた。
「ゴールデンウィーク明けなら問題ないよ」
「私は当日の腰の調子次第で構わないか?」
岡本は長く腰を患っている。しかし京子が東京に来てからというもの、何かにつけ京子が岡本に腰痛に効くグッズを勧めたり、運動をするようアドバイスし、最近は対局も好調だ。棋院の建て直しで、椅子での対局になったおかげだと京子は言っているが。
「はい!構いません!」
「僕も大丈夫だよ。良い気分転換になると思う」
江田がスマホでスケジュールを確認しながら答えた。
「ありがとうございます!江田さん!やさし~い♥️」
明らかに態度を変える京子に、三嶋がぶすくれる。
「あんなにコキ使われたのに、俺は言われたことが無いな」
「え?いいんですか?(卒業論文のこと)言っても」
「!!あっ!いや、すみません!なんでもないです!!」
京子は三嶋を黙らせたところで、話を続ける。
「やっぱり、棋院に話を通しておいた方が良いですかね?」
京子の問いに答えたのは武士沢だった。
「ああ。碁石や碁盤を貸してくれるしな」
「そうですね!事前アンケートで総勢150人位になりそうなんですよ」
「150!?どこからそんなに集めた!?」
「まぁ、畠山京子の美貌とネームバリューですね。なんせ金緑石王ですから!」
三嶋がツッコミたそうに口を開いたが、すぐ閉じた。
「三分の一は女子なんですよ」
「それはすごいな!」
将棋は昨今の人気で女性の競技人口を増やしているが、それでもまだ圧倒的に男性が多い。囲碁で三割が女子というこの数字は異常だ。
「これで『畠山京子にイケメンの彼氏がいる』なんて噂が流れれば、更に女子の競技人口を増やせそうですね」
京子が例のニヤニヤヘラヘラした笑みを浮かべる。
どうやら京子は『女の嫉妬心』を逆手に取り、女性の競技人口を増やそうという魂胆らしい。
「お前、彼氏作るつもりなんて、これっぽっちもないよな」
「三嶋さん。また「お前」って言いましたね。【圃畦塾】の給料から引いておきますから」
「不当!」
「まぁ彼氏なんて、そんな時間無いし、面倒臭いし、私より能力の劣る男なんて興味ないですから」
「お前、一生独身だな」
「残念ですよね。今の日本に私を越える実力者がいないってことですから。でも江田さんは別です!江田さん。私、どうですか?」
江田を諦める気は更々無いらしい。
江田が返答に困っていると、京子のスマホが鳴った。
「あれ?学校からメールだ。何かあったのかな?」
京子は急に真顔になり、メール画面を開いた。驚きの声を上げ、武士沢達にメール内容を伝えた。
●○●○●○
ゴールデンウィーク明けの土曜日。洋峰学園第一体育館。
『文化交流会』開始2時間前から準備を始めたのに、まだ設営が終わらない。
洋峰学園高等部囲碁部の部員だけではなく、将棋部の中高等部部員も総出で、学校中の会議用机とパイプ椅子をかき集め、棋院から195組の布盤と碁石を借り、学校の物と合わせて計200組の布盤と碁石を並べている。そしてありがたいことに、棋士の皆さんも一緒に設営を手伝ってくれている。
この『文化交流会』に一番気合いが入っているのは、今年新入段の田村優里亜だった。
「夢みたい!やってみたかったんだよね。制服着て学校で仕事!」
優里亜は既に対局を2戦こなしており、全勝と絶好調だ。
「京子が中等部の生徒会副会長になって本当に良かったー!ありがとう京子!私の願いを全部叶えてくれる魔法使い!」
そう言ってまた優里亜が京子を抱き締めようとしたので、京子は素早く避けて、優里亜の圧死攻撃を躱わした。
「だからなんで逃げるのよ!」
「何回も言ってますけど、力加減して下さい!」
優里亜の女流試験合格祝いパーティーの後、気を抜いた京子の隙を見逃さず、優里亜は京子を後ろから力一杯抱き締め、気絶寸前にさせたのだ。
「力加減出来ないほどのこの喜びを共感したいのよ!」
「ですからそれがアウトなんです!」
口喧嘩しながらも慣れた手付きで手際よく会場設営をする高校の先輩とクラスメイトを注意するべきかしないべきか、中等部囲碁部部長の石坂嘉正は悩んでいると、嘉正のスマホのアラームが鳴った。
「皆さん!時間になりましたので、他校の生徒を案内してきます!」
「うわ!?もう時間!?」
「まだ準備終わってないぞ!」
「急げ!」
中学生も高校生も棋士も、準備の手を急かす。
嘉正は体育館に背を向け、生徒用玄関に向かう。
先月、京子から「『文化交流会』は囲碁をやるから」と聞かされた時には、嘉正は本気で囲碁部を辞めようかと思った。自分には荷が勝ちすぎる。でも、嘉正の「変な所でプライドが高い」性格のせいで、なんとか踏み留まっている。京子から「そんなことで囲碁部辞めるって根性無し」と思われたくないからだ。
幸か不幸か、人数が当初の予定より増えたことで、開始の挨拶の時間を短縮する段取りに変更になった。
(それに一人で全部やらなきゃいけない訳じゃない。生徒会長も副会長もいる)
実質、今日の嘉正の仕事は、開始の挨拶さえ無難にこなせば、それでいい。人前で話をするのが大の苦手な嘉正には、コレさえ乗りきれば今日の一日が終わったようなものだ。
(頑張ろう。ちゃんと練習してきたし。もし失敗しても、すぐ忘れる努力をしよう)
と、思いつつも、嘉正は廊下をゆっくりと歩いていた。
岡本門下の研究会後の夕食で、三嶋大成は鯵の塩焼きを口に入れようとして手を止めた。
妹弟子の畠山京子が自身の通う学校行事について、お願いがあるという。「囲碁のことで相談したい」と珍しく前置きをつけて。
「はい。文系の部活って年2回程度しか大会や校外の発表会がないんですって。練習試合とかもある体育系と違って、披露する場が少ないので、西東京地区の私立の中学校が集まって年2回、当番制で文系の部を中心に交流会を開いてるんです。その交流会の当番が今年ウチの学校に回ってきたんです」
そう言うと京子は「あきたこまち」を口に入れた。
「うん。それで?」
三嶋は京子が話している隙に鯵を噛み締め、飲み込んでから聞いた。
「ここに『囲碁の新人王』がいるので、囲碁で交流会をやろうという話になったんです」
「職権乱用か?」
京子は三年生になり、中等部の生徒会副会長になったのだ。
「違います!ちゃんと多数決を取って決めました!」
「どうだか」
最近ようやく三嶋の毒舌と体重が戻ってきた。圃畦塾がオープンしたので、ほとんどお役御免となったからだ。今は指導碁とプログラミング講師としてスタッフ登録している。
京子は席を立ち、丼におかわりの白米をてんこ盛りによそって、席に戻ってから話を続ける。
「それで、各校に事前アンケートを取ったら、「囲碁部員じゃないけどこの機会に囲碁を始めてみたい」という生徒が相当数いたんです。洋峰学園の囲碁部員だけで捌ききれない人数になってしまったので、皆さんにお手伝いをお願いしたいのですが」
「つまり初心者の指導碁を手伝え、と。俺達、囲碁棋士の仕事じゃねーか。なんの問題もねぇよ。で、いつだ?」
「ありがとうございます。ゴールデンウィーク明けの土曜日です。それで三嶋さんにお願いがあるんですけど、和田さんとは仲は良いですか?」
「んー、和田だったら若松のほうが仲がいいかな?って、なんのお願いだ?」
「事前アンケートで、「ぜひ和田龍馬三段から教わりたい」という要望が多かったものですから」
「……それって女子限定の要望じゃないか?」
「三嶋さんにも一応お声がかかってましたよ」
「俺は一応、なのか」
「ええ。主賓クラスではなかったですね」
「……俺。手伝わなくてもいいか?」
「はい。問題ありません」
「はい、ってことは、手伝わなくてもいい、ってことだぞ」
「はい。そう言いましたが。中学生に手を出されたら警察沙汰になるので」
「だ・か・ら!俺はロリコンじゃねえ!」
「最近、三嶋さんの、私を見る目がエロくて気持ち悪いんですけど」
「それはお前の思い上がりだ!この勘違い野郎!」
「武士沢さんと江田さんは都合つきますか?江田さんは金剛石戦の防衛戦がありますけど。岡本先生も、腰の調子が良ければ是非来ていただきたいのですが」
「おいコラ。無視するな」
三嶋の京子への反論を、武士沢も無視して答えた。
「ゴールデンウィーク明けなら問題ないよ」
「私は当日の腰の調子次第で構わないか?」
岡本は長く腰を患っている。しかし京子が東京に来てからというもの、何かにつけ京子が岡本に腰痛に効くグッズを勧めたり、運動をするようアドバイスし、最近は対局も好調だ。棋院の建て直しで、椅子での対局になったおかげだと京子は言っているが。
「はい!構いません!」
「僕も大丈夫だよ。良い気分転換になると思う」
江田がスマホでスケジュールを確認しながら答えた。
「ありがとうございます!江田さん!やさし~い♥️」
明らかに態度を変える京子に、三嶋がぶすくれる。
「あんなにコキ使われたのに、俺は言われたことが無いな」
「え?いいんですか?(卒業論文のこと)言っても」
「!!あっ!いや、すみません!なんでもないです!!」
京子は三嶋を黙らせたところで、話を続ける。
「やっぱり、棋院に話を通しておいた方が良いですかね?」
京子の問いに答えたのは武士沢だった。
「ああ。碁石や碁盤を貸してくれるしな」
「そうですね!事前アンケートで総勢150人位になりそうなんですよ」
「150!?どこからそんなに集めた!?」
「まぁ、畠山京子の美貌とネームバリューですね。なんせ金緑石王ですから!」
三嶋がツッコミたそうに口を開いたが、すぐ閉じた。
「三分の一は女子なんですよ」
「それはすごいな!」
将棋は昨今の人気で女性の競技人口を増やしているが、それでもまだ圧倒的に男性が多い。囲碁で三割が女子というこの数字は異常だ。
「これで『畠山京子にイケメンの彼氏がいる』なんて噂が流れれば、更に女子の競技人口を増やせそうですね」
京子が例のニヤニヤヘラヘラした笑みを浮かべる。
どうやら京子は『女の嫉妬心』を逆手に取り、女性の競技人口を増やそうという魂胆らしい。
「お前、彼氏作るつもりなんて、これっぽっちもないよな」
「三嶋さん。また「お前」って言いましたね。【圃畦塾】の給料から引いておきますから」
「不当!」
「まぁ彼氏なんて、そんな時間無いし、面倒臭いし、私より能力の劣る男なんて興味ないですから」
「お前、一生独身だな」
「残念ですよね。今の日本に私を越える実力者がいないってことですから。でも江田さんは別です!江田さん。私、どうですか?」
江田を諦める気は更々無いらしい。
江田が返答に困っていると、京子のスマホが鳴った。
「あれ?学校からメールだ。何かあったのかな?」
京子は急に真顔になり、メール画面を開いた。驚きの声を上げ、武士沢達にメール内容を伝えた。
●○●○●○
ゴールデンウィーク明けの土曜日。洋峰学園第一体育館。
『文化交流会』開始2時間前から準備を始めたのに、まだ設営が終わらない。
洋峰学園高等部囲碁部の部員だけではなく、将棋部の中高等部部員も総出で、学校中の会議用机とパイプ椅子をかき集め、棋院から195組の布盤と碁石を借り、学校の物と合わせて計200組の布盤と碁石を並べている。そしてありがたいことに、棋士の皆さんも一緒に設営を手伝ってくれている。
この『文化交流会』に一番気合いが入っているのは、今年新入段の田村優里亜だった。
「夢みたい!やってみたかったんだよね。制服着て学校で仕事!」
優里亜は既に対局を2戦こなしており、全勝と絶好調だ。
「京子が中等部の生徒会副会長になって本当に良かったー!ありがとう京子!私の願いを全部叶えてくれる魔法使い!」
そう言ってまた優里亜が京子を抱き締めようとしたので、京子は素早く避けて、優里亜の圧死攻撃を躱わした。
「だからなんで逃げるのよ!」
「何回も言ってますけど、力加減して下さい!」
優里亜の女流試験合格祝いパーティーの後、気を抜いた京子の隙を見逃さず、優里亜は京子を後ろから力一杯抱き締め、気絶寸前にさせたのだ。
「力加減出来ないほどのこの喜びを共感したいのよ!」
「ですからそれがアウトなんです!」
口喧嘩しながらも慣れた手付きで手際よく会場設営をする高校の先輩とクラスメイトを注意するべきかしないべきか、中等部囲碁部部長の石坂嘉正は悩んでいると、嘉正のスマホのアラームが鳴った。
「皆さん!時間になりましたので、他校の生徒を案内してきます!」
「うわ!?もう時間!?」
「まだ準備終わってないぞ!」
「急げ!」
中学生も高校生も棋士も、準備の手を急かす。
嘉正は体育館に背を向け、生徒用玄関に向かう。
先月、京子から「『文化交流会』は囲碁をやるから」と聞かされた時には、嘉正は本気で囲碁部を辞めようかと思った。自分には荷が勝ちすぎる。でも、嘉正の「変な所でプライドが高い」性格のせいで、なんとか踏み留まっている。京子から「そんなことで囲碁部辞めるって根性無し」と思われたくないからだ。
幸か不幸か、人数が当初の予定より増えたことで、開始の挨拶の時間を短縮する段取りに変更になった。
(それに一人で全部やらなきゃいけない訳じゃない。生徒会長も副会長もいる)
実質、今日の嘉正の仕事は、開始の挨拶さえ無難にこなせば、それでいい。人前で話をするのが大の苦手な嘉正には、コレさえ乗りきれば今日の一日が終わったようなものだ。
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