思い付き短編集

神谷 絵馬

文字の大きさ
上 下
82 / 123
最近更新。

あ、はい。今気付きました。2

しおりを挟む
───パルフェールブ・ドルドイル・ラボルトルスリー  です

うわ、なっげー。
ら行が多いから、めっちゃ噛みそうだよね。
もうちょっと...短めの、大人しい名前が良かったなー。

───兄君がおられるようですよ?
───兄君のお名前は  ドルロスルトーリアル・ドラドイル・ラボルトルスリー  です

あー、長い名前を付けたい親なのかな?
うん、兄よりもマシなんだね。

───姉君もおられるようですよ?
───姉君のお名前は  フローレンリシアンナ・ダリダーナ・ラボルトルスリー  です

あー、本当に姉の名前も長いんだ...。
親の名前聞くのが怖くなってきたな。

───父君からいきますね?
───アルフレード・ドラドイル・ラボルトルスリー  です

ん?めっちゃ普通にその辺にいそうな名前。
ドラドイルって、長男って意味なのかな?
あ、でも姉はダリダーナだったなー...まさか、ド〇ドイルが男を...ダ〇ダーナが女を意味してて、〇に入るら行が何番目の子供かを意味してるの?
5人以上子供がいたらどうなるんだろ?

───お次は母君になります
───アーシア・ダルダーナ・ラボルトルスリー  です

ねぇ、両親の名前はかなり普通じゃない?
どうして子供の名前がこんなに長くなったんだろ?

───ステータスには載ってませんので  分かりません

そっか、やっぱり載ってないんだ。
大きくなったら、名前の由来を聞こうかな?
きっと教えてくれるよね!

あ、それでさ?ナビさん!
神様に貰った、僕の島はどうなってますか?

───はい  今からご案内いたします
───精神のみを移動させますので  目を閉じてくださいませ

はーい。
大人しく待ってますね。

───.............はい  移動が完了いたしました
───目を開けてご確認くださいませ

うぉー!砂浜だぁ!
あ、まだ赤ちゃんだけど動けるんだね。
精神のみだから?

───そうです
───それでは  神が用意した家に行きましょう

うん、お願いします!
ねぇねぇ、ナビさん?僕が、島に来たことを実感出来るように移動するのをここにしてくれたの?

───神より  そうするようにと言われておりましたので...
───ここから森に入りますので  足元に気を付けてくださいね

はい!気を付けます。
ほぇー、家ってどんなかな?
赤い屋根のおうちとかログハウスとかの可愛い系かな?
それとも、テントとかゲルとかの移動する的なアクティブ系?

───こちらになります

え......?
これって...1人用のテント?

───では  説明いたしますので  中に入りましょう

あ、はい。
ナビさんに促されて中に入ると、中が結構充実してて驚いたよ。
島に来たときからいつの間にか履いていたスリッポンを脱いで入ったから、地面のゴツゴツとか感じるのかな?と覚悟してたんだけど、下は厚めで柔らかい絨毯が敷かれてる。
中がかなり暗いことから屋根や壁になる布の遮光性は抜群みたい。
椅子は無いけど、クッションが5個も置いてあるから1個くらいお尻に敷いても大丈夫だよね。
置いてあるテーブルは赤ちゃんが使えるサイズのもので、角は全て丸くなってたから安心。
テーブルの上にランタンっぽいのがあるから、このボタンを押せば良いのかな?
えい、ポチッとな!
おぉ、ちゃんと点いたし明るいね。

───パルフェールブ様  そちらは神よりの贈り物でして  明かり魔道具と呼ばれるものになります
───光は3段階調節可能で  もう一度ボタンを押しますと  少し明るくなります
───消す際は  ボタンを長めに押してください

お、明るい!あー、こっちは明る過ぎかな?
お、本当に消えた!便利だね。
神様には感謝しないと!





*
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

茶番には付き合っていられません

わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。 婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。 これではまるで私の方が邪魔者だ。 苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。 どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。 彼が何をしたいのかさっぱり分からない。 もうこんな茶番に付き合っていられない。 そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。

欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします

ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、 王太子からは拒絶されてしまった。 欲情しない? ならば白い結婚で。 同伴公務も拒否します。 だけど王太子が何故か付き纏い出す。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ

虐げられた落ちこぼれ令嬢は、若き天才王子様に溺愛される~才能ある姉と比べられ無能扱いされていた私ですが、前世の記憶を思い出して覚醒しました~

日之影ソラ
恋愛
異能の強さで人間としての価値が決まる世界。国内でも有数の貴族に生まれた双子は、姉は才能あふれる天才で、妹は無能力者の役立たずだった。幼いころから比べられ、虐げられてきた妹リアリスは、いつしか何にも期待しないようになった。 十五歳の誕生日に突然強大な力に目覚めたリアリスだったが、前世の記憶とこれまでの経験を経て、力を隠して平穏に生きることにする。 さらに時がたち、十七歳になったリアリスは、変わらず両親や姉からは罵倒され惨めな扱いを受けていた。それでも平穏に暮らせるならと、気にしないでいた彼女だったが、とあるパーティーで運命の出会いを果たす。 異能の大天才、第六王子に力がばれてしまったリアリス。彼女の人生はどうなってしまうのか。

婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。

ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。 我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。 その為事あるごとに… 「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」 「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」 隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。 そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。 そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。 生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。 一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが… HOT一位となりました! 皆様ありがとうございます!

愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす

リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」  夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。  後に夫から聞かされた衝撃の事実。  アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。 ※シリアスです。 ※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。

【完結】夫にまんまと騙されました

紫崎 藍華
恋愛
クラリスは夫のケネスの浮気を疑っていた。 浮気の証拠はたくさんあったが決定的な証拠はない。 友人に相談した結果、夫を尾行し浮気の事実を確認することにした。 そして明らかになった事実とは――

異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~

水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート! ***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

処理中です...