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読み切り短編{完結してるもの}
マザーは守りたい。1
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「シスター:ハビュエリア!!!
我ら王国騎士団を愚弄した罪、きっちり償ってもらうぞ!!!」
怒りからなのでしょうか?
顔を真っ赤ッかにした大男が、拳を握りしめブルブルと震えながらも怒鳴り付けてきます。
ん?この騎士様のご用があるのはシスター:ハビュエリア...ですか?
「あのぉ...人違いをなさっておられますが?」
協会へゾロゾロと騎士様方が無遠慮に乗り込んできて、とても乱暴に私が拘束されたのはシスター:ハビュエリアと間違われたからのようですね。
髪色も目の色も違うんですが...間違えられるものなのでしょうか?
「言い逃れられるつもりか?!!
シスター:ハビュエリア!!!」
ですから、違います。
私はシスター:ハビュエリアではありません。
「私はシスター:ハビュエリアではなく、マザー:グウェンダルですが?」
私、マリーアンティア協会の北方支部に所属しております...マザー:グウェンダルと申します。
階級は、シスターではなく支部の責任者であるマザーですよ?
修道服を見ても分かりませんか?
シスターは濃紺で、マザーは紫紺なのですが?
「我々を謀る気か?!!!?!」
たばかる?あ、騙すということでしょうか?
騎士様方の話し方は独特でして、聞き慣れない言葉が多いのですね...ハァー、面倒くさいですね。
「............嘘は言っておりません。
私がマザー:グウェンダルなのは、紛れもない事実です。
シスター:ハビュエリアは、協会の総本山より呼び出されておりまして...昨日、総本山へと旅立ちました。」
あぁ、とても面倒ですね。
騎士達の仕業により、瓦礫の山と化した協会に残してきてしまった子供達のことが気になります。
どうしているのでしょうか?
あぁ、皆で恐怖に震えていたらどうしましょう?
あのー、逃げはしませんので、そろそろ拘束を解いてはもらえませんか?
後ろ手にギチギチに縛られておりますので、とても痛いのですが?
あと、両斜め後ろからそれぞれ肩を押さえ付けるのも止めていただけませんか?
ボロボロになるまで着倒した修道服の膝の辺りが破れそうなんです。
「なぁ?!?!!」
ハァー、解く気なしですか?
あのー?オロオロしていないで解いてください。
せめて、押さえ付けている手を離していただけませんか?
少しでも肩の痛みを和らげられるように体勢を変えたいのですが.....怪我を直せるとは言え、怪我をすれば痛いのですよ?
「ご説明いたしましたが、きっと疑いは晴れないのでしょう......どうぞ、鑑定なさってください。」
階級と名前と年齢だけを公開しますので、さくっとどうぞ?
そもそも、捕縛する前に鑑定すればよろしかったのでは?と思うのは私だけなのでしょうか...?
ただただ面倒です。
「では、失礼します.........マザー:グウェンダル、度重なる非礼をお詫びいたします。」
あ、ちゃんと確認出来ましたか?
それはそれは、良かったですね。
真っ赤っ赤な大男の斜め後ろに立っていた、眼鏡をかけたヒョロっとした騎士様に鑑定されたみたいですが...拘束は解いてくださらないのでしょうか?
あぁ、解いてくださるんですね。
ありがとうございます。
「皆様が無抵抗の私を捕縛するためにと破壊なされた協会の修繕費、傍若無人に暴れる騎士様方を見てしまった子供達への慰謝料、支払ってくださいますよね?」
国からの補助金を、領主様や代官様に横領されておりまして...カツカツなんです。
最近は、子供達には1日1食、大人達は3日に1食でなんとか生活しています。
私は責任者ですから...1週間程、協会の裏庭で育てている薬草のみで凌いでました。
それを、騎士様方が暴れて壊したのですよ?
薬草の花の蜜は仄かに甘く、貴重な子供達のオヤツとなっておりましたのに...。
慰謝料を請求するのは当然のことでしょう?
「なぁにぃい?!!!?!」
無駄に五月蠅い大男ですね...是非とも呪って差し上げましょう。
静かにしていただけないのなら、とりあえず支援魔法打っ放しますよ?
静観と、行動遅延とか...どうでしょう?
魔物相手には打ったことがありますが、人間相手にはありませんでしたね...貴方の身体で試させていただけますか?
子供達を守る為にも、五月蠅いだけの大男のとても有意義な使い方ですよね?
*
我ら王国騎士団を愚弄した罪、きっちり償ってもらうぞ!!!」
怒りからなのでしょうか?
顔を真っ赤ッかにした大男が、拳を握りしめブルブルと震えながらも怒鳴り付けてきます。
ん?この騎士様のご用があるのはシスター:ハビュエリア...ですか?
「あのぉ...人違いをなさっておられますが?」
協会へゾロゾロと騎士様方が無遠慮に乗り込んできて、とても乱暴に私が拘束されたのはシスター:ハビュエリアと間違われたからのようですね。
髪色も目の色も違うんですが...間違えられるものなのでしょうか?
「言い逃れられるつもりか?!!
シスター:ハビュエリア!!!」
ですから、違います。
私はシスター:ハビュエリアではありません。
「私はシスター:ハビュエリアではなく、マザー:グウェンダルですが?」
私、マリーアンティア協会の北方支部に所属しております...マザー:グウェンダルと申します。
階級は、シスターではなく支部の責任者であるマザーですよ?
修道服を見ても分かりませんか?
シスターは濃紺で、マザーは紫紺なのですが?
「我々を謀る気か?!!!?!」
たばかる?あ、騙すということでしょうか?
騎士様方の話し方は独特でして、聞き慣れない言葉が多いのですね...ハァー、面倒くさいですね。
「............嘘は言っておりません。
私がマザー:グウェンダルなのは、紛れもない事実です。
シスター:ハビュエリアは、協会の総本山より呼び出されておりまして...昨日、総本山へと旅立ちました。」
あぁ、とても面倒ですね。
騎士達の仕業により、瓦礫の山と化した協会に残してきてしまった子供達のことが気になります。
どうしているのでしょうか?
あぁ、皆で恐怖に震えていたらどうしましょう?
あのー、逃げはしませんので、そろそろ拘束を解いてはもらえませんか?
後ろ手にギチギチに縛られておりますので、とても痛いのですが?
あと、両斜め後ろからそれぞれ肩を押さえ付けるのも止めていただけませんか?
ボロボロになるまで着倒した修道服の膝の辺りが破れそうなんです。
「なぁ?!?!!」
ハァー、解く気なしですか?
あのー?オロオロしていないで解いてください。
せめて、押さえ付けている手を離していただけませんか?
少しでも肩の痛みを和らげられるように体勢を変えたいのですが.....怪我を直せるとは言え、怪我をすれば痛いのですよ?
「ご説明いたしましたが、きっと疑いは晴れないのでしょう......どうぞ、鑑定なさってください。」
階級と名前と年齢だけを公開しますので、さくっとどうぞ?
そもそも、捕縛する前に鑑定すればよろしかったのでは?と思うのは私だけなのでしょうか...?
ただただ面倒です。
「では、失礼します.........マザー:グウェンダル、度重なる非礼をお詫びいたします。」
あ、ちゃんと確認出来ましたか?
それはそれは、良かったですね。
真っ赤っ赤な大男の斜め後ろに立っていた、眼鏡をかけたヒョロっとした騎士様に鑑定されたみたいですが...拘束は解いてくださらないのでしょうか?
あぁ、解いてくださるんですね。
ありがとうございます。
「皆様が無抵抗の私を捕縛するためにと破壊なされた協会の修繕費、傍若無人に暴れる騎士様方を見てしまった子供達への慰謝料、支払ってくださいますよね?」
国からの補助金を、領主様や代官様に横領されておりまして...カツカツなんです。
最近は、子供達には1日1食、大人達は3日に1食でなんとか生活しています。
私は責任者ですから...1週間程、協会の裏庭で育てている薬草のみで凌いでました。
それを、騎士様方が暴れて壊したのですよ?
薬草の花の蜜は仄かに甘く、貴重な子供達のオヤツとなっておりましたのに...。
慰謝料を請求するのは当然のことでしょう?
「なぁにぃい?!!!?!」
無駄に五月蠅い大男ですね...是非とも呪って差し上げましょう。
静かにしていただけないのなら、とりあえず支援魔法打っ放しますよ?
静観と、行動遅延とか...どうでしょう?
魔物相手には打ったことがありますが、人間相手にはありませんでしたね...貴方の身体で試させていただけますか?
子供達を守る為にも、五月蠅いだけの大男のとても有意義な使い方ですよね?
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