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私、王女なんですけど?3
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「そこの馬車!!止まれ!!」
ん?なんでここで止められるのかしら?
王女である私の馬車ですけどー?
「誰の馬車だ?誰が乗っている?答えろ!!」
えー、また?もう、ちゃんと紋章を見てよ!紋章を!!
王家の紋章付いてるでしょー!!?
「お嬢様、大人しく待っていてくださいませね?
全く...随分と無礼ですわねぇ?
この馬車の紋章を見ても分かりませんの?
貴方、この国の騎士ですのよねぇ?
さぁ、この紋章の意味は?
まさか、この紋章が何を表しているのか...分からないのでしょうか?」
はーい。大人しくしてますよー。
あぁ、ここに来るまでにもお怒りになられていたのに、更にお怒りになられているわ。
かなり高圧的ね。
「...ッ!!失礼いたしました。
どうぞ、お通りください。」
ちゃんと覚えて、ちゃんとしっかりと確認してよね?
「謝罪は必要ありませんわ。
ですから、どうぞ、実家へと帰る用意をなさいませね?
顔も名前も、きちんと把握しておりますからね?
では、進めてくださいませ。」
あ、お祖父様にも報告するのね...。
「御意!」
馭者さん、怯えないでも大丈夫よ?
私に何もしなければね?
「全く...紋章を見れば5歳の子供でも分かりますのに、騎士のくせに...いえ?騎士だからこそ馬鹿なのかしら?
あ......いいえ、騎士でなくとも馬鹿は学園にもおりましたわね。」
かなり辛辣ー。
ミリーがお怒りですよー。
「止まれ!!」
え、また?!
「エスリル王女様の馬車でしょうか?」
ん?私の馬車だということは分かってるみたいね...。
それならばなんで止められたの?
「はい、エスリル王女様の馬車です!」
馭者さん...ミリーがお怒りだからか、張り切ってるわね。
「...確認をさせてもらおう。」
えぇー、中を確認するの?
え、この人隊長さんだったのかしら?
まさか、一介の騎士じゃないですわよね?
一介の騎士が王族の馬車を確認って、出来る訳ないですもんね...きっと隊長さんなんですのよね。
うーん...馬鹿なのに隊長出来るのかしら?
「ミリーさーん!!」
あぁ、馭者さんが、怯えながらもミリーを召喚しようとしてるわ!
なんだか可哀相だわ。
「ハァー、やはり、わが国の騎士共は馬鹿ですのね...身体だけでなく頭も鍛えていただきましょう。
行って参りますわ。」
はーい!行ってらっしゃい!!
「えぇ、私も、流石に怒りが沸いてきているわ。
遠慮なくどうぞ!」
お怒りのミリーは遠慮なんてしないとは思うのだけど、私の許しがあるのと無いのとでは対応が違うものね!
やっておしまい!!
「かしこまりましたわ!
あら、騎士様?...この馬車がどなたの馬車であるか、紋章を見ても馭者に聞いてもお分かりになられませんの?
一度、騎士の皆様、揃って頭の検査を受けられることをオススメいたしますわ。
本当に、残念な頭をしておられる方々ばかりなのですもの...エスリル王女様の馬車の中を確認するですってぇ?!?!
貴方、もしかして国王陛下により指示されましたの??
それとも、これらは貴方の独断かしら??
たとえ、国王陛下による指示であったとしても、一介の騎士である貴方を、エスリル王女様に会わせる訳がありませんでしょう??
隊長を呼んで出直してらっしゃい!!!」
ミリーが、嬉々として出ていきました。
本当に、あの笑顔のミリーはゾクゾクするけども可愛いわぁ...。
うん、鞭を地面に叩き付ける音なんて...普通にしてますけど何か??
騎士本人にはまだ当てないと思いますけど、はっちゃけてますわぁ...。
「え?」
え?じゃないですわ。
「間抜け面してないで、私は隊長を呼んでらっしゃいと言いましたのよ??
さっさと動きなさい!!駆け足!!」
ハ、ハイィー!!!と、叫びつつ走っていく音がしました。
うん、やっぱり鎧煩いわぁ。
*
ん?なんでここで止められるのかしら?
王女である私の馬車ですけどー?
「誰の馬車だ?誰が乗っている?答えろ!!」
えー、また?もう、ちゃんと紋章を見てよ!紋章を!!
王家の紋章付いてるでしょー!!?
「お嬢様、大人しく待っていてくださいませね?
全く...随分と無礼ですわねぇ?
この馬車の紋章を見ても分かりませんの?
貴方、この国の騎士ですのよねぇ?
さぁ、この紋章の意味は?
まさか、この紋章が何を表しているのか...分からないのでしょうか?」
はーい。大人しくしてますよー。
あぁ、ここに来るまでにもお怒りになられていたのに、更にお怒りになられているわ。
かなり高圧的ね。
「...ッ!!失礼いたしました。
どうぞ、お通りください。」
ちゃんと覚えて、ちゃんとしっかりと確認してよね?
「謝罪は必要ありませんわ。
ですから、どうぞ、実家へと帰る用意をなさいませね?
顔も名前も、きちんと把握しておりますからね?
では、進めてくださいませ。」
あ、お祖父様にも報告するのね...。
「御意!」
馭者さん、怯えないでも大丈夫よ?
私に何もしなければね?
「全く...紋章を見れば5歳の子供でも分かりますのに、騎士のくせに...いえ?騎士だからこそ馬鹿なのかしら?
あ......いいえ、騎士でなくとも馬鹿は学園にもおりましたわね。」
かなり辛辣ー。
ミリーがお怒りですよー。
「止まれ!!」
え、また?!
「エスリル王女様の馬車でしょうか?」
ん?私の馬車だということは分かってるみたいね...。
それならばなんで止められたの?
「はい、エスリル王女様の馬車です!」
馭者さん...ミリーがお怒りだからか、張り切ってるわね。
「...確認をさせてもらおう。」
えぇー、中を確認するの?
え、この人隊長さんだったのかしら?
まさか、一介の騎士じゃないですわよね?
一介の騎士が王族の馬車を確認って、出来る訳ないですもんね...きっと隊長さんなんですのよね。
うーん...馬鹿なのに隊長出来るのかしら?
「ミリーさーん!!」
あぁ、馭者さんが、怯えながらもミリーを召喚しようとしてるわ!
なんだか可哀相だわ。
「ハァー、やはり、わが国の騎士共は馬鹿ですのね...身体だけでなく頭も鍛えていただきましょう。
行って参りますわ。」
はーい!行ってらっしゃい!!
「えぇ、私も、流石に怒りが沸いてきているわ。
遠慮なくどうぞ!」
お怒りのミリーは遠慮なんてしないとは思うのだけど、私の許しがあるのと無いのとでは対応が違うものね!
やっておしまい!!
「かしこまりましたわ!
あら、騎士様?...この馬車がどなたの馬車であるか、紋章を見ても馭者に聞いてもお分かりになられませんの?
一度、騎士の皆様、揃って頭の検査を受けられることをオススメいたしますわ。
本当に、残念な頭をしておられる方々ばかりなのですもの...エスリル王女様の馬車の中を確認するですってぇ?!?!
貴方、もしかして国王陛下により指示されましたの??
それとも、これらは貴方の独断かしら??
たとえ、国王陛下による指示であったとしても、一介の騎士である貴方を、エスリル王女様に会わせる訳がありませんでしょう??
隊長を呼んで出直してらっしゃい!!!」
ミリーが、嬉々として出ていきました。
本当に、あの笑顔のミリーはゾクゾクするけども可愛いわぁ...。
うん、鞭を地面に叩き付ける音なんて...普通にしてますけど何か??
騎士本人にはまだ当てないと思いますけど、はっちゃけてますわぁ...。
「え?」
え?じゃないですわ。
「間抜け面してないで、私は隊長を呼んでらっしゃいと言いましたのよ??
さっさと動きなさい!!駆け足!!」
ハ、ハイィー!!!と、叫びつつ走っていく音がしました。
うん、やっぱり鎧煩いわぁ。
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