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2:女のバトルと男のバトル

代官邸です。1

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「アナタ、皆さんも、おかえりなさいませ。
ギルドでの任務、ご苦労様でした。

それで、その子が私達の娘ですのね?
では、湯浴みとお着替えをいたしますので、どうぞこちらにお寄越しになられてくださいませ!
さぁ、アナタ?さっさとお寄越しなさいませ!」

「...」
-えっと、このひとがおくさんなの?
え?!わかくね??-

「これこれ、先ずは自己紹介をしないと!
ほら、驚いてしまっているだろう?」
-そうだよ?とっても綺麗でしょ?-

-うん、きれい。-

「あら、私としたことが...可愛い娘に会えるのが嬉しくて、急ぎすぎてしまいましたわ!
ウフフ、ごめんなさいね。
私は、シュリアリス・クルスクと申しますの。
今日から、貴女の母よ?母様って呼んでね?」

「クリスともうす。
いまはよごれてるから、じぶんであるく!」

「あら、そんなこと気にしなくても良いのよ?
ただ、私がクリスを抱っこしたいだけなんだから!
はい、こっちにいらっしゃいな?」

「ん?そうなのか?
では、おことばにあまえて...だっこ?」

「ハァッ!!とても可愛らしくて困るわ!!
こんなに可愛かったら、どこぞの馬鹿共に狙われてしまうわ!!
あぁ!どうしましょ!!」

とか言いながら、両手を広げて抱っこをアピールしてみた私を即座に抱き上げると、かなりのスピードで進む母様。
うん、皆にバイバイする暇も無かった...。

「奥様!浴室を通りすぎておりますわ!!」

「あら、ごめんなさいね。
可愛いクリスを隠さなければと焦ってしまったわ!
さ、湯浴みをしましょうね。」

浴室の前で待っていたらしい眼鏡の似合う赤毛のメイドさんに声をかけられて、爆走していた母様が停まって、少し戻る。
あ、通りすぎてたんだ!

「はーい。」

「まぁ、とても素直ですこと。」

「ん?あ、こんにちは!クリスともうす。」

「あらまぁ、ご丁寧にありがとうございます。
私は、このお屋敷でメイド頭をしております、シュラと申しますわ。
これから、よろしくお願いいたします。」

「ん、よろしく、たのむ。」

うん、シュラさん早業!いつの間に脱がしてたの?
シュラさんと自己紹介をしあってた筈なのに、いつの間にやら脱がされてたんだよ。
母様は、多分ワンピースの小山?をゴソゴソしていた。
えっと、本当にそれ全部ワンピースなの?
え、着せ替え人形やだよ?

「うーん、クリスの今の大きさ的にはこっちかな?
でも、こっちのも捨てがたい...うん、今日はこっちで、明日はこっちにしよう!」

良かった!全然試着してないけど決まったみたい。

え?今は頭を洗われてるよ?
さっきの場所は脱衣場で、ここは洗い場らしいです。
扉を隔てているから、脱衣場にいる母様の声だけが聞こえていて、ワンピースの詳細が分かりません。
ブリッブリのゴッテゴテなのは嫌だなぁ...。
シンプル・イズ・ベスト!!

「痒いところはありませんか?」

「ないぞ!!」

はにゃーんと、蕩けてしまいそう。
シュラさん、巧すぎ!!

「次は、お身体を...。」

「ふにゃ?」

あっぶなーい!!寝るとこだった!!
だって、めっちゃ気持ち良かったんだもん!!

「...ガリガリですねぇ。
これからは、栄養豊富な物を沢山食べましょうね?」

「ん?はーい。」

うん、肋が浮いてるんだよねー。
ガリガリなのよ!ガリッガリ...。
生まれてからずーっと、どんなに大変なダイエットをしようがぽっちゃりだった前世を思うと、少し怖くもありますが...デブにならないようには気を付けよう!うん。

「では、流しますよ?目を閉じていてくださいね?」

「はーい。」

暖かいお湯を何度もかけてもらって、泡が無くなると、大人が2人くらいは余裕で入れそうな浴槽?に、抱っこしてもらって浸からせてもらう。
うん、この幼児体型で1人で浸かってたら、溺れる自信しかありません。
極楽極楽、とても幸せです。

あ、勿論シュラさんは濡れても良い格好(多分?)ですよ?
メイド服のままお風呂に入れて、濡れちゃったら後々が大変ですからね。
ちゃんと、沐浴衣っぽいのに着替えてます。
濃いめの茶色なので、濡れてもスケスケになってません。
ラッキースケベはありませんでしたー。
前世の兄が、四つん這いで地面を叩きながら悔しがってる姿が思い浮かぶ...なんでだろ?





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