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0歳!異世界ライフ始まるよ!
帰ってきた!!父と...?!4
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「はいはーい!!狼君??潔く、お風呂に行きますよー!!」
「わぅ...?きゅーーぅん...。
[やっぱり...?行かねばなるまいか...。]」
「いっあーぃ!!
[行ってらっしゃーい!!]」
皆がお昼を食べ終わり食後のお茶を飲んでいると、名残惜しそうに頬っぺたを合わせていたお父さんが、仕方ないと私をお母さんに預けると...にっこりと笑みを浮かべて、そっぽを向いて寝転ぶフェンちゃんの前にしゃがみ込みました。
フェンちゃんはお父さんの気配を暫く無視してたけど、チラッとお父さんや私達を見ると、溜め息を吐いて渋々立ち上ります。
あぁ...項垂れる尻尾が可愛いです。
フェンちゃん!!綺麗にしてもらうんだよ!!行ってらっしゃいな!!
「わぅーん...??
[リーンも一緒に行こう??]」
「...いぃんあぁー。
[もぅ、...仕方無いなー。]」
ばいばーいと手を振ってたら、フェンちゃんが上目遣いに見上げて来ました。
くっそ...可愛いな、このヤロー。
つい、了承しちゃったじゃないか!
「えーにー?んーんー!!」
「...ん?一緒に行きたいの?」
「あぃ!!」
「...離れて見てようね。」
「あぃー。」
「リーンも行きたいの??
まぁ、レイと離れた所から見てるんなら、濡れないだろうし大丈夫かな...??
じゃあ、狼君?行こうか。」
「わぅ!!
[はーい!!]」
レイ兄様のお顔をふにゅふにゅっと手で揉み込み注意を引き付け、フェンちゃんの方を指差すだけで意図を分かってくれるレイ兄様ったら素敵!!
元気にお返事返しますよ!!
そして、フェンちゃんも良いお返事ですこと。
トトトトトッと軽快な足音でお父さんに付いていくフェンちゃんは、僅かに尻尾が揺れてます。
あれ?...意外と楽しみなのかい?
さっきは嫌そうな雰囲気出してたのに?
「ぎゃうーー!!きゅぅーーん...??バゥッ!!
[顔はヤメレー!!ソレナニ石鹸とかいらないよ??ちょっと!!]」
「おぉーーぉぅ。あんぁー!!
[もっこもこ。頑張れー!!]」
「野生なだけあってだいぶ汚れてるんだから、石鹸で落とさないとねー。
我が家でリーンと過ごしたいんだろう?
ほらほら、これからは定期的にお風呂入ってもらわないといけないんだから、早く慣れような?」
「...ホワイトウルフって、薄茶色じゃないんだな。」
顔にお湯を掛けられるのが嫌らしく、必死に逃げようともがいてるけど...泡立てた石鹸でワッシャワッシャと洗われてます。
全身が泡でもっこもこになってるのが、可愛過ぎて...たまりませんな。
確かに...これからこの家に住むのなら、衛生的に考えてお風呂入らなきゃ駄目だよね。
てか、レイ兄様??薄茶色の狼さんなら、ホワイトウルフなんて呼ばないよね?
ブラウンウルフとか呼ぶんじゃないの??
薄いんだから、...ライトブラウンとか?......ベージュウルフとか?...なんか嫌だな。
───ジャー───
「おぉ!!やっぱり洗うと、真っ白な毛並みで綺麗だな!!」
「わぅー...。
[お婿に行けない...。]」
「...綺麗だね。リーン。」
「あぃ!!いぃぇーー!!
[はい!!綺麗だよーフェンちゃん!!]」
もっこもこの泡をお湯で流すと、真っ白な毛並みが顕になって...雪みたいで綺麗ですねー。
お父さんがタオルで拭くと、だんだんとふわっふわの毛並みになるから、フェンちゃんが太ってくみたいで...面白いなぁー。
本人?本狼?は何故か落ち込んでるけど、フェンちゃんは自分でお風呂入れないんだから、仕方無いのにねー。
まぁ、フェンちゃんがお婿に行くのでは無く、お嫁さんを貰えば良いのよ!!ね?!!
*
「わぅ...?きゅーーぅん...。
[やっぱり...?行かねばなるまいか...。]」
「いっあーぃ!!
[行ってらっしゃーい!!]」
皆がお昼を食べ終わり食後のお茶を飲んでいると、名残惜しそうに頬っぺたを合わせていたお父さんが、仕方ないと私をお母さんに預けると...にっこりと笑みを浮かべて、そっぽを向いて寝転ぶフェンちゃんの前にしゃがみ込みました。
フェンちゃんはお父さんの気配を暫く無視してたけど、チラッとお父さんや私達を見ると、溜め息を吐いて渋々立ち上ります。
あぁ...項垂れる尻尾が可愛いです。
フェンちゃん!!綺麗にしてもらうんだよ!!行ってらっしゃいな!!
「わぅーん...??
[リーンも一緒に行こう??]」
「...いぃんあぁー。
[もぅ、...仕方無いなー。]」
ばいばーいと手を振ってたら、フェンちゃんが上目遣いに見上げて来ました。
くっそ...可愛いな、このヤロー。
つい、了承しちゃったじゃないか!
「えーにー?んーんー!!」
「...ん?一緒に行きたいの?」
「あぃ!!」
「...離れて見てようね。」
「あぃー。」
「リーンも行きたいの??
まぁ、レイと離れた所から見てるんなら、濡れないだろうし大丈夫かな...??
じゃあ、狼君?行こうか。」
「わぅ!!
[はーい!!]」
レイ兄様のお顔をふにゅふにゅっと手で揉み込み注意を引き付け、フェンちゃんの方を指差すだけで意図を分かってくれるレイ兄様ったら素敵!!
元気にお返事返しますよ!!
そして、フェンちゃんも良いお返事ですこと。
トトトトトッと軽快な足音でお父さんに付いていくフェンちゃんは、僅かに尻尾が揺れてます。
あれ?...意外と楽しみなのかい?
さっきは嫌そうな雰囲気出してたのに?
「ぎゃうーー!!きゅぅーーん...??バゥッ!!
[顔はヤメレー!!ソレナニ石鹸とかいらないよ??ちょっと!!]」
「おぉーーぉぅ。あんぁー!!
[もっこもこ。頑張れー!!]」
「野生なだけあってだいぶ汚れてるんだから、石鹸で落とさないとねー。
我が家でリーンと過ごしたいんだろう?
ほらほら、これからは定期的にお風呂入ってもらわないといけないんだから、早く慣れような?」
「...ホワイトウルフって、薄茶色じゃないんだな。」
顔にお湯を掛けられるのが嫌らしく、必死に逃げようともがいてるけど...泡立てた石鹸でワッシャワッシャと洗われてます。
全身が泡でもっこもこになってるのが、可愛過ぎて...たまりませんな。
確かに...これからこの家に住むのなら、衛生的に考えてお風呂入らなきゃ駄目だよね。
てか、レイ兄様??薄茶色の狼さんなら、ホワイトウルフなんて呼ばないよね?
ブラウンウルフとか呼ぶんじゃないの??
薄いんだから、...ライトブラウンとか?......ベージュウルフとか?...なんか嫌だな。
───ジャー───
「おぉ!!やっぱり洗うと、真っ白な毛並みで綺麗だな!!」
「わぅー...。
[お婿に行けない...。]」
「...綺麗だね。リーン。」
「あぃ!!いぃぇーー!!
[はい!!綺麗だよーフェンちゃん!!]」
もっこもこの泡をお湯で流すと、真っ白な毛並みが顕になって...雪みたいで綺麗ですねー。
お父さんがタオルで拭くと、だんだんとふわっふわの毛並みになるから、フェンちゃんが太ってくみたいで...面白いなぁー。
本人?本狼?は何故か落ち込んでるけど、フェンちゃんは自分でお風呂入れないんだから、仕方無いのにねー。
まぁ、フェンちゃんがお婿に行くのでは無く、お嫁さんを貰えば良いのよ!!ね?!!
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