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1歳!行動範囲が拡がります!
白いもふぁもふぁ。(回想 マグレイン兄様side)19
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「ハッハッハッ!!」
「マグレイン君、レイグルド君、お待たせー。
あー、その子は純粋培養のド天然だから大丈夫だよ。
人を見る目はあるしね。」
「おとうさま?!わらいすぎです!!」
「ん?いいのいいの!
マグレイン君もレイグルド君も、可愛い甥っ子みたいな子達だからね。
あー、久々の娘が可愛い。」
ニヤニヤしている領主様と、仕方無いという風に苦笑しているギルドマスター。
さっきから気配はしてたけど、やっと出てきたの?
あーあ、娘さん、頬を膨らませて怒ってるよー?
立っていた娘さんを抱き上げて、ソファに座った自分の膝に乗せると娘さんの頭に頬擦りしだす領主様。
なんか、変態っぽいからやめた方が良いんじゃない?
「娘を自由に可愛がれるのが嬉しいのは分かるけど、ちゃんと仕事してよね?」
それねー。
あ、ギルドマスターも座ってくださいね。
そこに1人がけの椅子があるでしょ?
それに座ってください...ね?
レイとの間に割り込もうとしないで!
もう!僕達を膝に乗せるとかさせないから!!
はい、椅子に座る!
「分かってるよ。
...さて、マグレイン君?レイグルド君?後で君達の両親にも話すけど、子供達だけで動くとか駄目でしょ?
ギルドマスターが一緒とか関係ないからね?
君達はまだ未成人なの。分かる?」
「分かってますよ?
だからこそ、領主様の娘さんから事情を聞くのは僕達が適任だと考えました。
領主様、まだ5歳の子供が大人に囲まれて話すのはとても難しいことです。
ですが、歳上であるとしても同じ子供である僕達ならば、心を開いてくれる可能性が高いのではありませんか?」
「そうかもしれないね?
そうだとしても、駄目なの。」
「ここは領主邸ですよ?
僕達に危険があるとお思いなのですか?」
「うーん、そういうことじゃなくってね?」
頭固いなぁ...。
娘さんの、あの領主夫人様の娘なのに、とても優しい子だって噂だけは聞いてたから、危険はないと判断したんだけど?
噂通りとても優しい子だったよ?
だからさ?悩まないでほしいなぁ。
僕達が悪いことしたみたいじゃない。
「グルッ!
[いたっ!]」
「...マッチャ?」
「あー、マッチャが迎えに来ちゃったの?」
「お兄様?レイ?私もおりますわよ?」
「フ、フローラ?!」
え、なんでフローラがいるの?!宿屋のお手伝いは??
マッチャなら単身でも乗り込んで来そうかな?って思ってたんだけどね?フローラは予想外だよ??
「お昼寝から覚めたリーンが、お兄様とレイがいないことに気付いて、泣いて泣いて大変でしたわ。
リーンが泣くからか、ディオもディアも泣き止まなくって...最後にはシラタマ君も泣き出してまいましたのよ?」
「え?」
「お父さんにもお母さんにもアナ叔母様にも、ルドルフお爺さんにもリーノお婆さんにも怒られることでしょうね?
2人共、甘んじて受けてくださいませね?
あぁ、勿論、私も怒っておりますからね?」
「はい...。」
「...姉さん、ごめんなさい。」
「グルゥ?グルッガゥウッ!!
[本当に反省してる?
今度またリーンを泣かせたら、蜂さんの麻痺毒飲ませてやるんだから!!]」
目を見開いて何かを言っているらしいマッチャが、かなり物騒なことを考えてそうで怖い。
マッチャが僕達に伝えたいことは分からないけど、それで良かったのかもしれない。
レイが拉致された時のことを思い出すと、意外と好戦的な性格なのかもね?
「マッチャ君?リーン達を泣かせたことで2人に怒っているとは思うけど、少し抑えてくれる?」
「がぅ?
[なんで?]」
「領主様の娘さんが、とても驚いているわ。」
「...グルッ!
[ハァー...仕方無いなぁ!]」
フローラに宥められて首を傾げてたマッチャは、目を見開いている娘さんを見ると渋々フローラの後ろに下がった。
うーん、後で熊パンチされるかな?
マッチャの腕、かなり太くなってきてるんだよねー。
あぁ、不安だ...。
*
「マグレイン君、レイグルド君、お待たせー。
あー、その子は純粋培養のド天然だから大丈夫だよ。
人を見る目はあるしね。」
「おとうさま?!わらいすぎです!!」
「ん?いいのいいの!
マグレイン君もレイグルド君も、可愛い甥っ子みたいな子達だからね。
あー、久々の娘が可愛い。」
ニヤニヤしている領主様と、仕方無いという風に苦笑しているギルドマスター。
さっきから気配はしてたけど、やっと出てきたの?
あーあ、娘さん、頬を膨らませて怒ってるよー?
立っていた娘さんを抱き上げて、ソファに座った自分の膝に乗せると娘さんの頭に頬擦りしだす領主様。
なんか、変態っぽいからやめた方が良いんじゃない?
「娘を自由に可愛がれるのが嬉しいのは分かるけど、ちゃんと仕事してよね?」
それねー。
あ、ギルドマスターも座ってくださいね。
そこに1人がけの椅子があるでしょ?
それに座ってください...ね?
レイとの間に割り込もうとしないで!
もう!僕達を膝に乗せるとかさせないから!!
はい、椅子に座る!
「分かってるよ。
...さて、マグレイン君?レイグルド君?後で君達の両親にも話すけど、子供達だけで動くとか駄目でしょ?
ギルドマスターが一緒とか関係ないからね?
君達はまだ未成人なの。分かる?」
「分かってますよ?
だからこそ、領主様の娘さんから事情を聞くのは僕達が適任だと考えました。
領主様、まだ5歳の子供が大人に囲まれて話すのはとても難しいことです。
ですが、歳上であるとしても同じ子供である僕達ならば、心を開いてくれる可能性が高いのではありませんか?」
「そうかもしれないね?
そうだとしても、駄目なの。」
「ここは領主邸ですよ?
僕達に危険があるとお思いなのですか?」
「うーん、そういうことじゃなくってね?」
頭固いなぁ...。
娘さんの、あの領主夫人様の娘なのに、とても優しい子だって噂だけは聞いてたから、危険はないと判断したんだけど?
噂通りとても優しい子だったよ?
だからさ?悩まないでほしいなぁ。
僕達が悪いことしたみたいじゃない。
「グルッ!
[いたっ!]」
「...マッチャ?」
「あー、マッチャが迎えに来ちゃったの?」
「お兄様?レイ?私もおりますわよ?」
「フ、フローラ?!」
え、なんでフローラがいるの?!宿屋のお手伝いは??
マッチャなら単身でも乗り込んで来そうかな?って思ってたんだけどね?フローラは予想外だよ??
「お昼寝から覚めたリーンが、お兄様とレイがいないことに気付いて、泣いて泣いて大変でしたわ。
リーンが泣くからか、ディオもディアも泣き止まなくって...最後にはシラタマ君も泣き出してまいましたのよ?」
「え?」
「お父さんにもお母さんにもアナ叔母様にも、ルドルフお爺さんにもリーノお婆さんにも怒られることでしょうね?
2人共、甘んじて受けてくださいませね?
あぁ、勿論、私も怒っておりますからね?」
「はい...。」
「...姉さん、ごめんなさい。」
「グルゥ?グルッガゥウッ!!
[本当に反省してる?
今度またリーンを泣かせたら、蜂さんの麻痺毒飲ませてやるんだから!!]」
目を見開いて何かを言っているらしいマッチャが、かなり物騒なことを考えてそうで怖い。
マッチャが僕達に伝えたいことは分からないけど、それで良かったのかもしれない。
レイが拉致された時のことを思い出すと、意外と好戦的な性格なのかもね?
「マッチャ君?リーン達を泣かせたことで2人に怒っているとは思うけど、少し抑えてくれる?」
「がぅ?
[なんで?]」
「領主様の娘さんが、とても驚いているわ。」
「...グルッ!
[ハァー...仕方無いなぁ!]」
フローラに宥められて首を傾げてたマッチャは、目を見開いている娘さんを見ると渋々フローラの後ろに下がった。
うーん、後で熊パンチされるかな?
マッチャの腕、かなり太くなってきてるんだよねー。
あぁ、不安だ...。
*
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