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1歳!行動範囲が拡がります!

白いもふぁもふぁ。6

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ん?皆どんよりしてどしたの?
お父さん?どうしてしゃがみこんで頭を押さえてるの?
マグ兄様?どうしてそんなに生暖かい目をしてレイ兄様を見ているの?

「レイ、生き物をそんな風に扱ったら駄目でしょう?」

「...小さすぎて潰しそう。」

「そっか...でも、せめて両手に乗せなね?」

「...うん。」

「イイコ!」

シーちゃんを撫でながら、マグ兄様がレイ兄様を注意しつつ溺愛しているところを眺めてます。
マグ兄様が、イイコイイコと言いながら、レイ兄様を抱き締めて頬擦りしたり、頭を撫でくりまわしたりしてるの。
それでね?少し面倒そうにしてるけど一応大人しくしているレイ兄様が、こちらを恨めしそうに見てきてるの。
私は悪いことしてないもーん。
てか、私は喋ってないからね?
マグ兄様はなんで分かったんだろ?って、かなり不思議なのよー?んー、なんでだろね?

「ウフフ、不思議なのね?
リーン、貴女は分かりやすすぎるのよ。
レイをチラチラと見ながら右手をフヨフヨさせて、シラタマちゃんを撫でてるんだもの...直ぐに分かるわ。
今も、スゴく不思議そうにしてるもの。」

「なにゅ?!」

赤ちゃんは本能で生きてるからかな?
身体の年齢に引き摺られてるのかも?詳しくは分かんないけど。
前世では、周囲の人達から、
『何を考えているのかよく分からないから気持ち悪い』
と、言われる程にはポーカーフェイスだったみたいなんだけどなぁ。
あれれぇ?おっかしいなぁ。

「さてと、そろそろ寝る時間だぞー。」

「うん、明日も学校だしね。
おやすみなさい。」

「...おやすみなさい。」

「リーンは姉様と一緒に行きましょうね。
お父さん、おやすみなさい。」

「はーい!パァパ、やーしゅみなしゃい!」

「良い夢を見るんだよ...おやすみ。」

お父さん、寝る時間を教えてくれるのはありがたいんだけど、私達皆のほっぺとおでこに何回もチュッチュする意味はあるの?1回でよくない?
ハッ!マッチャとフェンちゃんがいないのは、コッコル達には突っつかれながらも、シーちゃんからはぺしっとはたかれながらも、別け隔てなくチュッチュしてくるお父さんから逃げたから?!
あ、アナ叔母さんと双子ちゃん、それからお母さんは先に寝ております。
リアンナさんやアニスさんは、もうお仕事を終えて帰宅してますのよー。

そうそう、未だに階段は上り下りさせてはもらえてません。
歩けるのに...走れるのに...必ず誰かに抱えられてますのよー。
時折マッチャにも...え、熊さんがなんでスイスイ上り下り出来るの?と、かなり不思議なんだけど、モフモフを堪能出来るので、まぁいいかと諦めてます。
あ、マグ兄様が大活躍した増築の結果、私の部屋は3階になったのです。
フローラ姉様も同じ3階なのですよ?
いつかは、フローラ姉様とお手々繋いで3階まで行くのです!

そして、私の部屋の家具はと言うと、小さいローテーブルとタンスとベッドと...後は、壁に作り付けの本棚がありますよー。
このローテーブルは幼い頃にアニスさんが使っていたもので、リーノお婆ちゃんから貰いました。
うっすらと赤みがかった木製で、角をしっかりと丁寧に面取りしてある正方形の天板とがっしりとした丸い脚が可愛い、イスのいらない子供用サイズなのです。





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