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1歳!行動範囲が拡がります!
阿呆な弟の襲来!8
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「さて、ビバリー君?
何度も断っていたヒリア先生を所構わず口説いていたことも、今回ヒリア先生に攻撃魔法を放ったことも、君の独りよがりな思いによる愚かな行いです。
君のご両親にも何度も説明して、先程再度確認しましたが、君の処分は退学となります。
そして、鍛練場の修繕費、迷惑行為を受けていたヒリア先生とその恋人さんへの慰謝料、ヒリア先生を守って怪我をしたレイグルド君の治療費と慰謝料を支払っていただきます。
あぁ、異論は認めません。
我々は、何度も君に注意をしました。
君のご両親からも注意をしていただくようにとお願いしましたが、それでも止めなかったのは君です。
他人に迷惑をかけたら、故意ではなくとも怪我をさせたら、相応に償うのが良識のある人のすることです。
分かりましたね?」
淡々と語る、反論など聞かん!って感じの無表情のルールル先生は、格好良い女性なのです。
うん、高身長にさっぱりとした短髪の似合う男装の麗人なのですよ。
お顔立ちが中性的で、声も低くて男性っぽい印象なんだけど...抱っこしてもらったときは女性特有なのかな?
こう、ほわほわと柔らかくって優しくて、ふわりと出た笑顔の可愛らしい方でした。
ついついほっぺにスリスリしてしまいました。
名前も可愛いよね。
「なんで、僕が退学なんですか!!
それに、慰謝料?!こんな額、僕に払えるわけない!!」
「我々は何度も君に注意をしましたが、1つも改善が見られなかったからです。
昨日から、私は君に謹慎を命じていた筈ですよね?
それなのにも関わらず謹慎中に学校に現れて、人に向けて攻撃魔法を放つなど...人としてしてはいけない行為です。
もしもマクファーレン家の方々に被害届を出されれば、貴方は立派な罪人なんですよ?
貴方の退学で我慢してくださるのですから、文句など言える立場ですか?」
はい、ビバリーというらしい少年がシューンと落ち込みました。
でも、自分の行動の何が悪かったのかはまだ分かっていないみたい。
また何かしらやらかすんだろうな...そのときは容赦しないんだろう。
「全部を合わせると相当な額だけどね?
これは、君だけではなくて...監督責任のある君のご両親にも課せられるんだからね?
皆で働けば支払えると思うよ?
ま......何年かかるかは分からないけど。」
素敵な笑顔で、バンガル先生が上げて落としました。
両親にも支払う義務があると聞いて少し希望を持っていたらしいんだけど、何年かかるかは分からないけどって言われて、明らかにドスンっと落ち込みました。
うん、両親も一緒に働けば支払えると聞いたときのあのキラキラした顔見ちゃったら、コイツは救えねぇーって思いました!
自分で犯した過ちなのに、自分で尻拭いする気がないなんてね...両親もなんでこんなになるまで放置?ていうか、叱らなかったのかな?
ん?そう言えば、ご両親ここにはいないよね??なんでだろ?
うちも両親いないけど、被害者だし、マグ兄様の方がキッツイこと言うから大丈夫なだけで...普通は親呼び案件だよね?
「さて、これは自主退学の書類になります。
ここに署名をしていただけますか?」
「...だ!......嫌だ!
僕が退学なんてあり得ない!!
僕は、当然のことをしただけだ!!
愛する人に愛を告げることの何が悪いんだ!!」
「へぇ...君ってさ?愛する人の幸せはどうでも良いの?
自分が幸せならそれで良いの?
愛する人の幸せを祈ろうとは思わないの?
ヒリア先生を愛してるって言っているけど、君はまだ親に監督する義務のある未成年で、ろくに稼ぎも無いんだよね?
君が、学校で...ギルドで...街のお店などで、ヒリア先生を口説く様を見ていた人達からはこれだけ苦情が来ているんだよ?
『先生が生徒に口説かれているのはおかしいんじゃないか?』
『学校で、どんなことを教えているんだ!』
『普通に言い寄る男性ならば強く出られるけど、生徒を強く振り払ったり出来ない立場の先生が可哀相だ。』
とか...ね?
そんな迷惑な行動を取り続ける君が、どう考えたらヒリア先生を幸せに出来ると勘違い出来たのかな?」
*
何度も断っていたヒリア先生を所構わず口説いていたことも、今回ヒリア先生に攻撃魔法を放ったことも、君の独りよがりな思いによる愚かな行いです。
君のご両親にも何度も説明して、先程再度確認しましたが、君の処分は退学となります。
そして、鍛練場の修繕費、迷惑行為を受けていたヒリア先生とその恋人さんへの慰謝料、ヒリア先生を守って怪我をしたレイグルド君の治療費と慰謝料を支払っていただきます。
あぁ、異論は認めません。
我々は、何度も君に注意をしました。
君のご両親からも注意をしていただくようにとお願いしましたが、それでも止めなかったのは君です。
他人に迷惑をかけたら、故意ではなくとも怪我をさせたら、相応に償うのが良識のある人のすることです。
分かりましたね?」
淡々と語る、反論など聞かん!って感じの無表情のルールル先生は、格好良い女性なのです。
うん、高身長にさっぱりとした短髪の似合う男装の麗人なのですよ。
お顔立ちが中性的で、声も低くて男性っぽい印象なんだけど...抱っこしてもらったときは女性特有なのかな?
こう、ほわほわと柔らかくって優しくて、ふわりと出た笑顔の可愛らしい方でした。
ついついほっぺにスリスリしてしまいました。
名前も可愛いよね。
「なんで、僕が退学なんですか!!
それに、慰謝料?!こんな額、僕に払えるわけない!!」
「我々は何度も君に注意をしましたが、1つも改善が見られなかったからです。
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それなのにも関わらず謹慎中に学校に現れて、人に向けて攻撃魔法を放つなど...人としてしてはいけない行為です。
もしもマクファーレン家の方々に被害届を出されれば、貴方は立派な罪人なんですよ?
貴方の退学で我慢してくださるのですから、文句など言える立場ですか?」
はい、ビバリーというらしい少年がシューンと落ち込みました。
でも、自分の行動の何が悪かったのかはまだ分かっていないみたい。
また何かしらやらかすんだろうな...そのときは容赦しないんだろう。
「全部を合わせると相当な額だけどね?
これは、君だけではなくて...監督責任のある君のご両親にも課せられるんだからね?
皆で働けば支払えると思うよ?
ま......何年かかるかは分からないけど。」
素敵な笑顔で、バンガル先生が上げて落としました。
両親にも支払う義務があると聞いて少し希望を持っていたらしいんだけど、何年かかるかは分からないけどって言われて、明らかにドスンっと落ち込みました。
うん、両親も一緒に働けば支払えると聞いたときのあのキラキラした顔見ちゃったら、コイツは救えねぇーって思いました!
自分で犯した過ちなのに、自分で尻拭いする気がないなんてね...両親もなんでこんなになるまで放置?ていうか、叱らなかったのかな?
ん?そう言えば、ご両親ここにはいないよね??なんでだろ?
うちも両親いないけど、被害者だし、マグ兄様の方がキッツイこと言うから大丈夫なだけで...普通は親呼び案件だよね?
「さて、これは自主退学の書類になります。
ここに署名をしていただけますか?」
「...だ!......嫌だ!
僕が退学なんてあり得ない!!
僕は、当然のことをしただけだ!!
愛する人に愛を告げることの何が悪いんだ!!」
「へぇ...君ってさ?愛する人の幸せはどうでも良いの?
自分が幸せならそれで良いの?
愛する人の幸せを祈ろうとは思わないの?
ヒリア先生を愛してるって言っているけど、君はまだ親に監督する義務のある未成年で、ろくに稼ぎも無いんだよね?
君が、学校で...ギルドで...街のお店などで、ヒリア先生を口説く様を見ていた人達からはこれだけ苦情が来ているんだよ?
『先生が生徒に口説かれているのはおかしいんじゃないか?』
『学校で、どんなことを教えているんだ!』
『普通に言い寄る男性ならば強く出られるけど、生徒を強く振り払ったり出来ない立場の先生が可哀相だ。』
とか...ね?
そんな迷惑な行動を取り続ける君が、どう考えたらヒリア先生を幸せに出来ると勘違い出来たのかな?」
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