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1歳!行動範囲が拡がります!

双子ちゃん、産まれます。3

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「あ、お乳あげないと...。」

「最初の何口かだけ母乳を飲ませてあげて?
後は哺乳瓶を用意してあるわ。」

「うん、分かった。」

「ぅー。」

グハッ!可愛いーーー!!!
お母さんに抱かれたのが分かったのか、ホニャッて笑ってちっさく、ぅー。って言ったの!!
アナ叔母さんがお乳に近付けたら、小さな握り拳をポンポンと頬を撫でるアナ叔母さんの手に当てて、夢中で飲んでるの!!
生きてるんだよねー。

「うー。」

あ、うん、今は妹のお乳タイムだから、少し待とうね。
お着替えの終わったお兄ちゃんの方のお腹が、キュルキュルと盛大に鳴ってるわー。
きっとこの子は食いしん坊だね。
フローラ姉様の腕の中で、多分だけどお乳探してないかい?
駄目よ!!フローラ姉様のお胸をまさぐるなんて、なんて本能に忠実なの!!
赤ん坊、恐るべし!!

「こーら、私、お乳は出ませんわよ?
お母さんは、妹ちゃんに授乳しているの。
お兄ちゃんは終わるのを待ちましょうね。」

「プハッ!」

「頭を抑えて、自分に寄りかからせるようにして縦に抱くのよ。
そう、そしたら、背中をトントンと優しく叩いてあげて?
まだ自分では出来ないから、ゲップをさせるのよ。」

「えっと、頭を抑えて...寄りかからせるのね?こうかな?」

「そう、上手よ。」

「それで、背中をトントンね。」

「それでは弱いわ。
もう少しだけ強めに叩いてあげて?」

「力の加減が難しいわ。」

「ケプッ!」

可愛いゲップでした。
他人のゲップって許せないことが多いけど、赤ちゃんのゲップだけは誰の子でも許せちゃうよね。
ゲップをさせるために、四苦八苦してるアナ叔母さんが初々しいです。頑張れ!

「さ、妹ちゃんはこっちのベッドで寝んねしましょうね。
アナ、お兄ちゃんにお乳をあげてね。」

「うん、頑張る!」

「お乳の後に後産ですね。
ルドルフお爺さんに伝えてきます。」

お父さんとルド爺が部屋から消えてる...いつの間に?!
リアンナさんに言われるまで、全然気付かなかったよー。
そして、お兄ちゃんやい、吸う勢いは凄いんだけど、口の端からお乳を漏らしてる...飲むのが下手なのね。
足りなくなりそうだから、哺乳瓶の準備をしましょうね。
って、赤ん坊の私には何も出来ませんでした!
よし、疲れてるだろうから、妹ちゃんのお腹をポンポンして労りましょう!
後でお兄ちゃんにもしてあげるからね!
そして、後産が始まったら、アナ叔母さんの側にいるからね!!
良く分からないけど、加護のパワーを最大限に利用いたしましょう!!
使えるものは神でも使わないと損だもんね!!

「プハッ!んぅ?」

「あら、足りないの?
ほら、今度はこっちにしてね。」

「双子だと、お乳が本当に足りなくなるのね。
良く飲むわー。」

「これからが大変ね。
夜啼きもするだろうし...。」

「うん、覚悟しておかなくちゃ!」

アナ叔母さんのお乳が出なくなったのか、名残惜しそうにお乳を見つめる(目は開いてません)お兄ちゃんは、口をムニュムニュして催促してますね。
うん、足りないだろうって思ってた!!
リアンナさんがアナ叔母さんから引き継いで抱いて、お母さんが哺乳瓶をくわえさせます。
これまた凄い勢いで飲んでます。
ハァー...やっぱり食いしん坊だね。

「さてさて、後産に入ろうかのぉ。
赤ん坊は隣に避難させなされ。」

「はい、かしこまりました。」

「ルドルフ先生、お願いします。」

「なぁに、赤ん坊の命綱が剥がれてくるから、それを赤ん坊を産んだときのように出すんじゃよ。
ワシはお腹を押して手助けするからの。
リーノや、引っ張れよー。」

「はいよ!アナ?少し痛むが、無理に出そうとするんじゃないよ?
ゆっくり、自然に出そうねぇ。」

「はい!」

「さてさて、どのくらい剥がれておるかの?.........うーむ、これは大変じゃのぉ。
スティアナさんはお産も早かったが、後産も早いようじゃて。
少しお腹を押すから、合わせて力んでごらん。」





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