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神様との遭遇
神様の気紛れ?!3
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「...そうね。鈴ちゃん、貴女は死んだわ。
それがね、偶々ワタシが気紛れに
〈転生とかやってみたいわー〉
って思ってた時だったから、貴女をこの部屋に呼んだのよ!!
貴女可愛いかったし、フェンリルにも飽きてきてたし、愛でれて一石二鳥!!みたいな?
あぁ、貴女を殺した犯人達ならね?
物音に驚いて駆け付けた大家さん一家に取り押さえられて、通報されてね?
警察っていう組織に捕まって、取り調べを受けたらしいわ。
で、警察の人達が、証言の裏付けの為にって調べに入った貴女の部屋にあった平たくて四角い魔道具みたいなのの中に面白い記録を見付けて、沢山の人が捕まったらしいの。
それで、正義感の塊みたいな...気持ちの悪い男がいたでしょ?
そいつの悪行についても公表したらしいわよ。
あぁ、そうそう...あの男、貴女が好きだったみたいよ?」
気紛れ...って、神様?!
フェンリルにも飽きてきてたって、神様?!
「じゃあ、フェンちゃん貰っても良い?!」
「......!!此処から出れるのか?」
「?フェンリルが欲しいの?良いわよ?
え?......でも、気になるのそこなの?
もっと気にするところあるでしょ?」
「わーい!!フェンちゃんと一緒なら大丈夫だと思う。
で、どんな所に転生するの?」
「.....それは、我も気になる。」
「だ・か・ら!少しは気にしなさい!」
「えぇーーー!!私はもう死んだんだし、あいつらが捕まって警察が諸々公表したならもういいよ?
これからのことの方が大事でしょ?」
正直に言うと、面倒臭いの...もう関係ない人達だからね。
「ハー、一応、地球の神様である鬼子母神様から、説明するようにって頼まれているの。聞いてね?」
「「はーい!」」
「2人共、良いお返事だこと...。
貴女の両親は、それぞれが不倫していたみたいなの。
で、それを知ったあの女共に脅されていたのね...ま、馬鹿よねぇ...。
不倫していたことよりも、何の罪もない娘を自分達の都合の為に切り捨てたことの方が非道なことなのに...それが分からないなんてね?
弁護士のくせに...。」
「あぁ、私のことは、一夜の過ちによって出来たとか言ってたので...。」
「それよ!一夜の過ち?!なによ!!
そういう行為は、諸々の覚悟を決めてからにしなさいよね!!
しかも、それを自分の娘に言うなんて、自分達の所為なのに...まるで生まれた娘が悪いかのように...ホントーに不愉快だわ!!!」
まぁ、事実だとしても、自分の娘に話さなくても良いことだよね。
育児もお互いに仕事が大事だからって言って押し付けあってたし、愛情なんて求めてはいなかったけど...せめて、謝らなければならないような悪いことをしてないってことは信じてほしかったかな?
「あ、でね?
非道なことはしていたけど一応は貴女を養っていた訳で、捕まりはしなかったんだけど...そんなことが明るみに出てしまうと信頼なんて無くなるでしょ?
で、弁護士を続けられないことになって、お互いに責任転嫁してドロドロに争った上で離婚したみたい。
不倫相手にはお金が無いからって理由で捨てられて、それぞれの実家からも縁を切られているわね。
貴女の両方の祖父母は、元々、可愛い孫に会わせてくれないことを不満に思っていたらしいから...殆ど会えないまま貴女が亡くなってしまったことを、凄く凄く悲しんでいたらしいわ。
鬼子母神様に、
『残り少ないのかもしれないけれど、自分達の残りの人生を捧げるから次の生ではあの子を幸せにしてやってほしい。』
と、お願いに来たそうよ。
あぁ、祖父母の方々は死んだりはしていないわよ?」
あ、死んでいないのなら良かった...。
てか、私に祖父母とかいたんだ...初めて知ったんだけど?会ったことないし、もう死んでるんだと思ってた。
怒ってくれてありがとう?
うーん、感謝の気持ち、あんまり湧かないなぁ...。
「あとは...あ、貴女の遺骨は父方の祖父母と母方の祖父母の家それぞれが分骨したの。
だから、お墓が2つあるわ。
なんだか贅沢よねぇ...。」
うん。贅沢?...だね。
*
それがね、偶々ワタシが気紛れに
〈転生とかやってみたいわー〉
って思ってた時だったから、貴女をこの部屋に呼んだのよ!!
貴女可愛いかったし、フェンリルにも飽きてきてたし、愛でれて一石二鳥!!みたいな?
あぁ、貴女を殺した犯人達ならね?
物音に驚いて駆け付けた大家さん一家に取り押さえられて、通報されてね?
警察っていう組織に捕まって、取り調べを受けたらしいわ。
で、警察の人達が、証言の裏付けの為にって調べに入った貴女の部屋にあった平たくて四角い魔道具みたいなのの中に面白い記録を見付けて、沢山の人が捕まったらしいの。
それで、正義感の塊みたいな...気持ちの悪い男がいたでしょ?
そいつの悪行についても公表したらしいわよ。
あぁ、そうそう...あの男、貴女が好きだったみたいよ?」
気紛れ...って、神様?!
フェンリルにも飽きてきてたって、神様?!
「じゃあ、フェンちゃん貰っても良い?!」
「......!!此処から出れるのか?」
「?フェンリルが欲しいの?良いわよ?
え?......でも、気になるのそこなの?
もっと気にするところあるでしょ?」
「わーい!!フェンちゃんと一緒なら大丈夫だと思う。
で、どんな所に転生するの?」
「.....それは、我も気になる。」
「だ・か・ら!少しは気にしなさい!」
「えぇーーー!!私はもう死んだんだし、あいつらが捕まって警察が諸々公表したならもういいよ?
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正直に言うと、面倒臭いの...もう関係ない人達だからね。
「ハー、一応、地球の神様である鬼子母神様から、説明するようにって頼まれているの。聞いてね?」
「「はーい!」」
「2人共、良いお返事だこと...。
貴女の両親は、それぞれが不倫していたみたいなの。
で、それを知ったあの女共に脅されていたのね...ま、馬鹿よねぇ...。
不倫していたことよりも、何の罪もない娘を自分達の都合の為に切り捨てたことの方が非道なことなのに...それが分からないなんてね?
弁護士のくせに...。」
「あぁ、私のことは、一夜の過ちによって出来たとか言ってたので...。」
「それよ!一夜の過ち?!なによ!!
そういう行為は、諸々の覚悟を決めてからにしなさいよね!!
しかも、それを自分の娘に言うなんて、自分達の所為なのに...まるで生まれた娘が悪いかのように...ホントーに不愉快だわ!!!」
まぁ、事実だとしても、自分の娘に話さなくても良いことだよね。
育児もお互いに仕事が大事だからって言って押し付けあってたし、愛情なんて求めてはいなかったけど...せめて、謝らなければならないような悪いことをしてないってことは信じてほしかったかな?
「あ、でね?
非道なことはしていたけど一応は貴女を養っていた訳で、捕まりはしなかったんだけど...そんなことが明るみに出てしまうと信頼なんて無くなるでしょ?
で、弁護士を続けられないことになって、お互いに責任転嫁してドロドロに争った上で離婚したみたい。
不倫相手にはお金が無いからって理由で捨てられて、それぞれの実家からも縁を切られているわね。
貴女の両方の祖父母は、元々、可愛い孫に会わせてくれないことを不満に思っていたらしいから...殆ど会えないまま貴女が亡くなってしまったことを、凄く凄く悲しんでいたらしいわ。
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あぁ、祖父母の方々は死んだりはしていないわよ?」
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怒ってくれてありがとう?
うーん、感謝の気持ち、あんまり湧かないなぁ...。
「あとは...あ、貴女の遺骨は父方の祖父母と母方の祖父母の家それぞれが分骨したの。
だから、お墓が2つあるわ。
なんだか贅沢よねぇ...。」
うん。贅沢?...だね。
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