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7 : 王家との話し合い...どうなるのかしら?
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「さて、緑の応接室に向かおうか。」
「この人は...足が震えてて歩けそうにないし、引き摺って行けば良いよね。」
「それでは、私が。」
じぃや、せめて、後ろ首の辺りを持ってあげて?
足首を持ってしまうと頭が擦られるから、流石に可哀想よ?
その人も、王族からの命令に逆らえなかっただけなのでしょうから。
後ろから聞こえる、ズルズルという引き摺る音に紛れて、
「自分で歩きます!
逃げないから、歩かせてください!」
と、文官さん?が訴えておりますわね。
それなのに、じぃやったら、
「はて、何か聞こえましたかな?」
なんて、自分がエスコートしているルーさんににっこりと悪どい笑顔で確認したりして、返答に困ったルーさんが苦笑いしつつ引いておりますわ。
「じぃや、その方の足首を縛っている縄だけ外して、ご自身で歩いていただいて?
そうやって引き摺っていたら、王城の絨毯が傷んでしまうわ。」
「ありがとうございます!」
「かしこまりました...ティリーお嬢様。」
文官さん?どうして、そんなにキラキラした目でお礼を言うの?
私の言っていることって、結構酷いことだと自負しているのだけれど?
そして、どうしてそんなに不服そうなの?
じぃや...もしかして、人を引き摺るのが、案外楽しかったのかしら?...ドSなのね。
「ちゃんと、今回のこと、証言いたします。」
「えぇ、お願いしますね。」
件の文官さん?は、足首の縄を解かれると直ぐに立ち上がって、とても緊張したお顔で頭を下げられました。
今回のことを命じた王族に、なにか、脅しでも受けていらっしゃるのかもしれませんわね。
もしもそうなら、随分と卑劣な遣り口ですこと...処罰していただきましょ。
「欠片も容赦しなくて良さそうだね。」
「同感ですわ。
再起不能になるまで、コテンパンに伸して殺りましょうね?」
「そうだね。
もう立ち上がれなくなるまで、殺っちゃっても...良いよね?」
「お兄様、物理は駄目ですわよ?」
「勿論、精神的に...だよ?」
「それならば構いませんわ!」
「うふふふふっ!」
「ハッハッハッ!」
「兄妹仲が良くて、お祖父ちゃん、嬉しいなぁ。」
「ウフフフフ、似た者家族なのね。」
お兄様と手と手を取り合って意思の確認をしながら微笑み合っていると、ルーさんに溜め息を笑われてしまいましたわ。
お祖父様は少し涙脆くなっているのか、ハンカチで目頭を押さえておりますけれど...お祖父様、安心して欲しいわ。
私達、ずっと仲良しよ。
お兄様とは転生者同士でもありますから、とても仲良くしておりますわ。
「?やられたら、やり返すの!常識でしょ?」
「えぇ、やられたら、きちんとやり返さないといけないわよね!
甘い顔をしてしまうと、嘗められるものね。」
「うん!僕も、地味ーに、精神攻撃して、痛め付けるの!」
「やり過ぎては駄目よ?」
「うん!」
そして、スリゼルの首を傾げながらの発言に、微笑ましいというように笑って頭を撫でているルーさんに和みますわ。
結構好戦的な思考の私達に、呆れてらっしゃいますかしら?
中々に物騒な家族で、なんだかごめんなさいね?
ルーさんに何かする訳ではないから、どうぞ安心してくださいませね?
「さて、そこの警備兵、中に取り次いでいただけるかな?
私は、ルーベリン公爵である。
これが王家より賜った召集状だ。」
「...?は、はっ!」
この警備兵さん、私を見て一瞬困惑したお顔をされておりましたわね。
もしかして、あの奸計は両陛下のご指示だったのかしら?
*
「この人は...足が震えてて歩けそうにないし、引き摺って行けば良いよね。」
「それでは、私が。」
じぃや、せめて、後ろ首の辺りを持ってあげて?
足首を持ってしまうと頭が擦られるから、流石に可哀想よ?
その人も、王族からの命令に逆らえなかっただけなのでしょうから。
後ろから聞こえる、ズルズルという引き摺る音に紛れて、
「自分で歩きます!
逃げないから、歩かせてください!」
と、文官さん?が訴えておりますわね。
それなのに、じぃやったら、
「はて、何か聞こえましたかな?」
なんて、自分がエスコートしているルーさんににっこりと悪どい笑顔で確認したりして、返答に困ったルーさんが苦笑いしつつ引いておりますわ。
「じぃや、その方の足首を縛っている縄だけ外して、ご自身で歩いていただいて?
そうやって引き摺っていたら、王城の絨毯が傷んでしまうわ。」
「ありがとうございます!」
「かしこまりました...ティリーお嬢様。」
文官さん?どうして、そんなにキラキラした目でお礼を言うの?
私の言っていることって、結構酷いことだと自負しているのだけれど?
そして、どうしてそんなに不服そうなの?
じぃや...もしかして、人を引き摺るのが、案外楽しかったのかしら?...ドSなのね。
「ちゃんと、今回のこと、証言いたします。」
「えぇ、お願いしますね。」
件の文官さん?は、足首の縄を解かれると直ぐに立ち上がって、とても緊張したお顔で頭を下げられました。
今回のことを命じた王族に、なにか、脅しでも受けていらっしゃるのかもしれませんわね。
もしもそうなら、随分と卑劣な遣り口ですこと...処罰していただきましょ。
「欠片も容赦しなくて良さそうだね。」
「同感ですわ。
再起不能になるまで、コテンパンに伸して殺りましょうね?」
「そうだね。
もう立ち上がれなくなるまで、殺っちゃっても...良いよね?」
「お兄様、物理は駄目ですわよ?」
「勿論、精神的に...だよ?」
「それならば構いませんわ!」
「うふふふふっ!」
「ハッハッハッ!」
「兄妹仲が良くて、お祖父ちゃん、嬉しいなぁ。」
「ウフフフフ、似た者家族なのね。」
お兄様と手と手を取り合って意思の確認をしながら微笑み合っていると、ルーさんに溜め息を笑われてしまいましたわ。
お祖父様は少し涙脆くなっているのか、ハンカチで目頭を押さえておりますけれど...お祖父様、安心して欲しいわ。
私達、ずっと仲良しよ。
お兄様とは転生者同士でもありますから、とても仲良くしておりますわ。
「?やられたら、やり返すの!常識でしょ?」
「えぇ、やられたら、きちんとやり返さないといけないわよね!
甘い顔をしてしまうと、嘗められるものね。」
「うん!僕も、地味ーに、精神攻撃して、痛め付けるの!」
「やり過ぎては駄目よ?」
「うん!」
そして、スリゼルの首を傾げながらの発言に、微笑ましいというように笑って頭を撫でているルーさんに和みますわ。
結構好戦的な思考の私達に、呆れてらっしゃいますかしら?
中々に物騒な家族で、なんだかごめんなさいね?
ルーさんに何かする訳ではないから、どうぞ安心してくださいませね?
「さて、そこの警備兵、中に取り次いでいただけるかな?
私は、ルーベリン公爵である。
これが王家より賜った召集状だ。」
「...?は、はっ!」
この警備兵さん、私を見て一瞬困惑したお顔をされておりましたわね。
もしかして、あの奸計は両陛下のご指示だったのかしら?
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