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7 : 王家との話し合い...どうなるのかしら?
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さて、ようやくこの日がやって参りましたわね。
王家との話し合い、そして領地へ帰る日ですわ!
ルーさんと初めてお話しした日から1週間、やっと王家からの召集がかかりましたの。
ルーさんと侍女さん達やメイドさん達と女子会をしたり、王都でしか手に入らないだろう物をお買い物したり、お気に入りの物を荷造りしたり、とても充実した日々で楽しかったですわ!
我が家から次々と荷物が運び出されるので、周囲の方々は驚いていらっしゃいましたけれど、事情を知っている方々からは餞別を頂いたりもしましたのよ?
それに、領地の近いマリエルも私達と一緒に領地へと向かうことになりましたの。
同じ馬車に乗って行きますから、今から楽しみで仕方無いわ!
今は、王城へと向かう馬車の中ですのよ。
お祖父様とお兄様とそれぞれの従者達が、前を走る馬車に乗っておりまして、私とルーさんとスリゼルがこの馬車に乗っておりますの。
ルーさんとは、姉妹のように仲良くさせていただけるまでになりましたのよ?
普段なら警戒心の高いスリゼルも、甘いお菓子の香りのするルーさんに直ぐ懐きましたのよね。
スリゼルったら、最近はルー姉って呼んでますのよ?
ルーさんも、可愛い弟が出来たみたいだわって喜んでましたから良いのでしょうけれど。
「皆、ビックリするかな?」
「そうね、驚かれるでしょうね。
まぁ、王女様は喜ばれると思うけれど。」
「スーちゃんったら、旦那様と若様デザインの服を着ているのを皆に見せびらかしたいのね?」
「うん!見て!カッコ良いでしょ?」
「「えぇ、とっても!」」
今日のスリゼルは、朝からずっと獣化しておりますの。
お祖父様とお兄様がデザインした服が昨日全て完成いたしましたから、これを着て王城に行きたいなぁと可愛くお強請りされたら許可するしかないでしょう?
鬼気迫る様子で製作していたお針子さんは、素晴らしい笑顔で燃え尽きておりましたわ。
使用人の一部は一昨日に領地へと発っておりますけれど、昨日まで服を製作してくださっていたお針子さんは、今日一緒に参りますのよ。
後ろの使用人用の馬車にマリーさん達と乗っておりますわ。
「フフフッ!」
楽しそうに窓から外を覗きながら、ルーさんにふわふわになるまでブラッシングしてもらった尻尾をフリフリと振っているの。
...凄くモフモフしたいわ。
折角スリゼルがこんなに楽しみにしておりますし、王家の方々とのファーストコンタクトを台無しにしたくありませんから、今は我慢いたしますわ。
帰りに、絶対!沢山モフモフいたしますわ!
ルーさんのブラッシングするテクニックは、凄いのよ?
「あ、見えてきたよー。」
「まぁ、私この国のお城は初めて見ますわ!
祖国のお城は大理石みたいな薄い灰色の壁でしたけれど、この国のお城はレンガ造りで全体的にオレンジとブラウンの暖色系ですのね。
暖かそうでこちらの方が好きですわ。」
「実は、大理石っぽい石で作られた濃い灰色の壁に、レンガを張り付けているだけなのですわ。
重くて暗い印象でしたから、なんだか暗すぎて病気になりそうだわって仰られた王妃陛下が、リフォームすることを決められましたの。
リフォームに関しましては、この国には元々ない考え方でしたの。
我が家の領地にある教会の建て替え費用についてお祖父様が頭を悩ませておりましたから、建物の基礎がしっかりしているのなら...と、内装と外装を個別にリフォームすることをお兄様が提案してみたら、国中に流行りましたのよ。
引っ越す手間もありませんし、比較的低価格で済みますし、平民の方々の財政でもリフォームなら可能だと皆様喜んでくださいましたの。」
「まぁ、グレイ君ったら、幼い頃からそんなことをしていたの?
普通なら王家としての威信がなんとやらって仰って建て替えそうだけれど、王城をリフォームするなんて面白いわね。」
*
王家との話し合い、そして領地へ帰る日ですわ!
ルーさんと初めてお話しした日から1週間、やっと王家からの召集がかかりましたの。
ルーさんと侍女さん達やメイドさん達と女子会をしたり、王都でしか手に入らないだろう物をお買い物したり、お気に入りの物を荷造りしたり、とても充実した日々で楽しかったですわ!
我が家から次々と荷物が運び出されるので、周囲の方々は驚いていらっしゃいましたけれど、事情を知っている方々からは餞別を頂いたりもしましたのよ?
それに、領地の近いマリエルも私達と一緒に領地へと向かうことになりましたの。
同じ馬車に乗って行きますから、今から楽しみで仕方無いわ!
今は、王城へと向かう馬車の中ですのよ。
お祖父様とお兄様とそれぞれの従者達が、前を走る馬車に乗っておりまして、私とルーさんとスリゼルがこの馬車に乗っておりますの。
ルーさんとは、姉妹のように仲良くさせていただけるまでになりましたのよ?
普段なら警戒心の高いスリゼルも、甘いお菓子の香りのするルーさんに直ぐ懐きましたのよね。
スリゼルったら、最近はルー姉って呼んでますのよ?
ルーさんも、可愛い弟が出来たみたいだわって喜んでましたから良いのでしょうけれど。
「皆、ビックリするかな?」
「そうね、驚かれるでしょうね。
まぁ、王女様は喜ばれると思うけれど。」
「スーちゃんったら、旦那様と若様デザインの服を着ているのを皆に見せびらかしたいのね?」
「うん!見て!カッコ良いでしょ?」
「「えぇ、とっても!」」
今日のスリゼルは、朝からずっと獣化しておりますの。
お祖父様とお兄様がデザインした服が昨日全て完成いたしましたから、これを着て王城に行きたいなぁと可愛くお強請りされたら許可するしかないでしょう?
鬼気迫る様子で製作していたお針子さんは、素晴らしい笑顔で燃え尽きておりましたわ。
使用人の一部は一昨日に領地へと発っておりますけれど、昨日まで服を製作してくださっていたお針子さんは、今日一緒に参りますのよ。
後ろの使用人用の馬車にマリーさん達と乗っておりますわ。
「フフフッ!」
楽しそうに窓から外を覗きながら、ルーさんにふわふわになるまでブラッシングしてもらった尻尾をフリフリと振っているの。
...凄くモフモフしたいわ。
折角スリゼルがこんなに楽しみにしておりますし、王家の方々とのファーストコンタクトを台無しにしたくありませんから、今は我慢いたしますわ。
帰りに、絶対!沢山モフモフいたしますわ!
ルーさんのブラッシングするテクニックは、凄いのよ?
「あ、見えてきたよー。」
「まぁ、私この国のお城は初めて見ますわ!
祖国のお城は大理石みたいな薄い灰色の壁でしたけれど、この国のお城はレンガ造りで全体的にオレンジとブラウンの暖色系ですのね。
暖かそうでこちらの方が好きですわ。」
「実は、大理石っぽい石で作られた濃い灰色の壁に、レンガを張り付けているだけなのですわ。
重くて暗い印象でしたから、なんだか暗すぎて病気になりそうだわって仰られた王妃陛下が、リフォームすることを決められましたの。
リフォームに関しましては、この国には元々ない考え方でしたの。
我が家の領地にある教会の建て替え費用についてお祖父様が頭を悩ませておりましたから、建物の基礎がしっかりしているのなら...と、内装と外装を個別にリフォームすることをお兄様が提案してみたら、国中に流行りましたのよ。
引っ越す手間もありませんし、比較的低価格で済みますし、平民の方々の財政でもリフォームなら可能だと皆様喜んでくださいましたの。」
「まぁ、グレイ君ったら、幼い頃からそんなことをしていたの?
普通なら王家としての威信がなんとやらって仰って建て替えそうだけれど、王城をリフォームするなんて面白いわね。」
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