アリスが死んだ不思議の国には神が住む

 十八回目の誕生日を迎えた日、私は“お母様”を殺すことにした。

「だからキミは、ワンダーランドに堕ちるんだよ」

 全ての始まりは、主人公が『母』を殺した夜。
 罪を犯した彼女を迎えに来たのは、真っ黒な“白ウサギ”だった。

 幼少期から憧れ続け、夢にまで見た不思議の国(ワンダーランド)。
 しかし、アリスを名乗る主人公を迎え入れた“そこ”は、『アリス』にとっての楽園などではなかった。

 犯した罪は決して許されず、思い込みが人を死へ追いやり、

「アリスくん。君は、赤の王に呪われてる」

 ――……この国には、『呪い』の力を持つ王が存在する。

 主人公にかけられた不死の呪いを解き、“普通”の少女に戻るための方法はただ一つ。
 赤の王の正体を暴き、殺す事。

「こんなお話、間違ってる」

「……“アリス”を返して」

 ――……私は絶対、脇役になんて戻らない。

「ワンダーランドは、地獄行き」

「では、裁判を始めよう」
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,465 位 / 193,465件 ホラー 6,806 位 / 6,806件

あなたにおすすめの小説

私の×××、いりませんか?

春の小径
ホラー
そこは どこにでもあるようで 簡単には 辿り着けない場所 あなたは 誰との 縁切りをお望みですか? 一章は前・中・後編でなっています 気まぐれ更新です

婚約者の浮気相手が子を授かったので

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。 ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。 アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。 ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。 自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。 しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。 彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。 ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。 まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。 ※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。 ※完結しました

あなたの子ですが、内緒で育てます

椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」  突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。  夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。  私は強くなることを決意する。 「この子は私が育てます!」  お腹にいる子供は王の子。  王の子だけが不思議な力を持つ。  私は育った子供を連れて王宮へ戻る。  ――そして、私を追い出したことを後悔してください。 ※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ ※他サイト様でも掲載しております。 ※hotランキング1位&エールありがとうございます!

ゾンビと戦う僕がボケると、左鎖骨さんがツッコんでくれる

風枝ちよ
ホラー
「いつかまた、桜の木の下で」 君は今だけを見た、屈託のない表情で言う。君は今しか見ていない。 「……うん」 未来を見てしまった僕は、少しだけ俯いて返事をする。未来は残酷だ。 君は僕に背を向け、歩いていく。 僕も、君に背を向けて歩き出す。 2人がこの先会うことはないと知りながら僕は、歩く。 その9年後の話、ではありません。 主人公は刑事。ゾンビを倒していきます。我が辞書に自衛隊という文字はありません。 基本ギャグなのでストーリー性はありません。 少しグロい描写もあります。 【読んだら負け】

花嫁ゲーム

八木愛里
ホラー
ある日、探偵事務所を営む九条アカネに舞い込んできた依頼は、「花嫁ゲーム」で死んだ妹の無念を晴らしてほしいという依頼だった。 聞けば、そのゲームは花嫁選別のためのゲームで、花嫁として選ばれた場合は結婚支度金10億円を受け取ることができるらしい。 九条アカネが調査を進めると、そのゲームは過去にも行われており、生存者はゼロであることが判明した。 依頼人の恨みを晴らすため、九条アカネはゲームに潜入して真相を解き明かす決意をする。 ゲームの勝者と結婚できるとされるモナークさまとは一体どんな人なのか? 果たして、九条アカネはモナークさまの正体を突き止め、依頼人の無念を晴らすことができるのか? 生き残りを賭けた女性たちのデスゲームが始まる。

叫ぶ家と憂鬱な殺人鬼(旧Ver

Tempp
ホラー
大学1年の春休み、公理智樹から『呪いの家に付き合ってほしい』というLIMEを受け取る。公理智樹は強引だ。下手に断ると無理やり呪いの家に放りこまれるかもしれない。それを避ける妥協策として、家の前まで見に行くという約束をした。それが運の悪い俺の運の尽き。 案の定俺は家に呪われ、家にかけられた呪いを解かなければならなくなる。 ●概要● これは呪いの家から脱出するために、都合4つの事件の過去を渡るホラーミステリーです。認識差異をベースにした構成なので多分に概念的なものを含みます。 文意不明のところがあれば修正しますので、ぜひ教えてください。 ●改稿中 見出しにサブ見出しがついたものは公開後に改稿をしたものです。 2日で1〜3話程度更新。 もともと32万字完結を22万字くらいに減らしたい予定。 R15はGの方です。人が死ぬので。エロ要素は基本的にありません。 定期的にホラーカテゴリとミステリカテゴリを行ったり来たりしてみようかと思ったけど、エントリの時点で固定されたみたい。

ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する

黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。 だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。 どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど?? ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に── 家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。 何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。 しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。 友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。 ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。 表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、 ©2020黄札

性奴隷を拒否したらバーの社畜になった話

タタミ
ホラー
須原幸太は借金まみれ。 金貸しの元で無償労働をしていたが、ある日高額報酬の愛人契約を持ちかけられる。 『死ぬまで性奴隷をやる代わりに借金は即刻チャラになる』 飲み込むしかない契約だったが、須原は気づけば拒否していた。 「はい」と言わせるための拷問が始まり、ここで死ぬのかと思った矢先、須原に別の労働条件が提示される。 それは『バーで24時間働け』というもので……?

処理中です...