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詫び石譛€蠕�つ逶ョ

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「本当にごめんなさい……っ!!」


 アイルちゃんの謝罪を聞くのはこれで22回目である。

 クエスト終了後――……ドラゴンとゴブリンが落とした素材を回収していた時、アイルちゃんは「自分勝手なことをしてチームメンバーを危険に晒した自分は隊長失格だ、どうにでも処罰してくれ」という旨の話をして、俺とルロちゃんに向かって深々と頭を下げた。

 もちろん、俺達はそんなことを望んでいないしこうして怪我もなく終わったのだから済んだ話は水に流そうと2人でなだめ続けたのだが、


「私はそんにゃ甘っちょろい覚悟で隊長になってにゃいっ!!」


 ……と、いう風に、可愛く威嚇されてしまう。

 石の上にも3年、地面の上にもアイルちゃん。
 正座したままその場を動こうとせず、(危険な時を除き)女性を無理やり抱き上げるのはセクハラに該当して俺のポリシーが許さないため、ギルドに帰ることも難しかった。


(どうしたものか……)
「だから、今日からあんた……ムラビトが隊長に、」
「ごめんね、それは却下。今のお魚団があるのは、俺たちを誘ってくれたアイルちゃんのおかげだから」


 このやりとりも22回目。


「うんって言うまで私、ここを絶対動かにゃいからっ!!」


 この可愛い抗議も以下同文。

 素が出ているのか、さっきからちょくちょく「にゃ」って言っちゃうところも可愛い。
 普段喋る時は意識して「にゃ」が出ないようにしてるのかな……そうだとしたらめちゃくちゃ可愛いな……。


「ご主人様……」


 不安そうな表情を浮かべたルロちゃんの瞳が「この状況を打開してください」と願っている……ように見えた。うん、今日も宝石すら恥じらうほど綺麗な瞳!!

 その期待(願望)に答えるため、俺はアイルちゃんの目線の高さに合わせるようにしてその場で片膝をついた。


「アイルちゃん、」
「にゃによ!!」
「え? 可愛い……」


 いや、事実だが今はそうじゃなくて……、


「確かに、アイルちゃんはちょっ……、…………っとだけ、ミスをしたかもしれない」
「間を長くしても誤魔化されないから……っ!!」
「誤魔化すつもりなんて微塵もないよ。聞いて?」
「仕方にゃいわね! 聞いてあげないこともにゃいわ!!」
「ありがとう。あのね、どれだけミスをしようと、今までもこれからも俺たちの隊長はアイルちゃんだけだ。そして……今までもこれからも、アイルちゃんやルロちゃんの身に何が起きようと、俺が守るから絶対に“大丈夫”。それに、隊長に全ての責任を押し付けて非難するんじゃなくて、サポートをするのが俺たちの役割だろ? ね、ルロちゃん」
「はいっ!! その通りです!!」
「……っ!!」
「副隊長からの出しゃばったお願いだ。俺とルロちゃんのことを信じてくれないかな? 隊長」


 アイルちゃんは俺の言葉を聞いて一度なにか言いかけた口を閉じると、服の袖で涙を拭い唇の端を持ち上げこちらを見上げる。


「……仕方ないわね。隊長だから、あんたたちの『お願い』を聞いてあげる」
「ははっ、ありがとう」
「ありがとうございますっ!!」


 その笑顔を守るため、俺は今日も祈り続ける。
 どうか、バグ修正が来ませんようにと。


『――……大型アップデートにともなうメンテナンス予告。以下の時間に、メンテナンスを予定しております。○月✕日6時~17時予定。繝。繝ウ繝�リ繝ウ繧ケ中はゲームにアクセスできません。ユーザーの皆様に縺ッ大変ご不便をおかけ縺励∪縺�が、ご理解・ご協力の程よろしくお願い致します』
『レベルが38上がりました』
『クエスト:鬲皮視縺ク縺ョ驕�が発生しました。チャレンジしますか?』


→【はい】
 【いいえ】


 To be continued……?|
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