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姉妹誘惑のお宿編

あいつ、お姉ちゃんの彼氏だから。②

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 ああ、ボクはいつもと違うんだ。
 太ももの内側を撫でられて、そう気づく。
 柔肌をすりすりされるだけで期待してしまい、胸を高鳴らせながら内側をとろりと溶けさせる。
 後ろから伸ばされている手は大きくて、大人だなと今さらに思う。社会人の徹は大人であり、異性であり、するすると太ももの上を手が滑って膝の裏に触れてきた。

 ああ、開かされる。ぐいと太ももを開かされて、とてもいやらしい恰好をさせられてしまう。彼には好きな人がいるのを知っているし、こんなことしたら駄目だと分かっているのに。

 けどそんな葛藤さえもすぐに溶けて消えてしまう。
 ふにゃっと揉まれたおっぱいは、なんかやらしーと思える形をしていたんだ。
 胴体だけは日やけをしておらず、そのせいで薄暗い部屋のなかにぼうっと浮かび上がるようだった。揉まれてゆく乳房がはっきりと見えて、指の隙間に鮮やかな朱色が見え隠れして、精液ごとクリッと撫でられる性的な光景になぜか恍惚とさせられる。

 揉まれて分かったけど全体的に張ったような感じがあり、いつもより形がはっきりしている。先端もそうで、ふっくらと女性的な膨らみを見せていた。それを助長するように指の腹に挟まれて揉みしだかれていくと、ふ、ふ、とすぐに息が乱れてゆく。

「ふう……っ!」

 膝の裏を支えられ、大きく脚を開いていたボクは、不意に触れてくるものを感じてさらに息を乱す。見下ろす先に、にゅち、と精液のついたアレが入り口に当てがわれているのが見えたんだ。
 わななきは首筋を伝ってゆき、ゾクンッと裸体を震わせた。

 もうすぐシちゃう。徹とシちゃう。
 首筋にキスをひとつ灯されたのは合図だったらしい。ぬ゛っと当てがわれていたものが挿入(はい)ってきた。
 とろとろに溶けたアソコに、ゆっくりと入ってくるそれは、だけどすぐに痛みを伝えてくる。ぷつっと薄皮を断ち切られたようであり、その痛みがほんの少しだけ頭を冷やし、また溶け切っていたはずの身体も固く縮こまる。

 ぐぐと開いていた脚を閉じようとするボクを気づかってか、徹の大きな手が撫でてきた。なでなでとおへそのすぐ下を撫でて子宮を元気づけてくる。そのあいだも挿入はわずかに続いており、じっくりと広げられていく言いようのない感覚があった。
 どる、どる、と段差のあるものが徐々に入り込む。
 まともに息を吸えないし、傷口を広げていくような痛みが頭をさらに冷やしてくる。こらえきれず背後にある首根っこへ後ろ手ですがりついた。

 まだ中学生では早かったかもしれない。
 当たり前なんだ。身体は成熟しきっていないし、女の子になるのはまだまだこれからなんだし。
 たぶん背は伸びるし、胸はもっと大きくなる。今だってクラスの子からじっと見られたりするんだし。

 は、は、と浅くて速い呼吸を繰り返す。
 酸欠になりかけているのか視界は歪んでおり、そして息苦しさに顔をあげると唐突に唇を吸われた。
 半開きの唇をかぽっと合わせる形になり、通算3度目のキスは唾液で濡れていて今までよりもずっと大人っぽいものになった。
 まだ早いかもという後悔を覚えていたところなので、いったん休憩という意味なのか挿入が止まってくれたのはありがたい。

 首を支えてくれたので、ちゃんとキスに集中できるようになった。
 こうかなと姉の姿を思いながら舌でねりねりと舐めて、こぼれた唾液が胸元に垂れゆく。フーフーと届く互いの鼻息はくすぐったいくらいであり、でもなぜかやらしい気持ちになってくる。

 あー、キスしてる。
 ぬるぬるして気持ちいいー。

 ぢゅ、ちゅ、と音を立てて唇の内側まで触れ合わせるキスは、正直なところかなり気持ち良かった。あったかい唾液まみれにされて、くるくると円を描いて舐めてから、かぽりとまた唇全体を合わせてくるのは……声が出そうだった。わななく舌を吸われており、ウッというくぐもった声にしかならなかったけど。

 いつものボクはもっと口うるさくて生意気で、すぐに手や足を出す。
 でもこのときはまったく違っていて、ぶるっと身体を震わせながら大人しくキスをされていた。くち、ちゅぽ、という音を立てており、大人のキスとはこういうものなんだなーと知ったんだ。

 ぽーっとしながら舌で舌を舐めていると、ふと気づくことがあった。
 固いんだ。ボクはまだ固くって、全身に力を込めてしまっている。手を固く握りしめているし、ついさっきは奥歯をぐっと噛んでいた。

 いったん唇を離してから、はーーと長い息を吐く。
 それから力を完全に抜くことにした。徹にぜんぶ任せて頼りきることにしたんだ。痛いのとか身体がぐったりしているのとか、実はだいぶ気持ち良かったりとか、情報が多すぎてどうしたらいいのかぜんぜん分からない。
 だからお願い、徹。初めてでも気持ちよくして。
 そう思い、くにゃっと全身の力を抜いた。抱き支えていた彼にはすぐ伝わったようで、怪訝な表情をしながらも赤子を相手にするように首を支えてからまた唇を合わせてきた。

 端から垂れる唾液をそのままに、吸われる舌に逆らわず、ぴくぴく震える身体をただ楽しむ。力を抜いて、リラックスして、ちゃんと慣れている彼に身体を預けるとだんだん全身がぽかぽかしてくるのを感じる。

 じんわり高まっていく熱は、彼から与えられるものだった。
 過敏な素肌を撫でながらずっと口づけをやめないのは、ボクをとろとろにさせたいからだ。上も下も粘液にまみれてして、エッチな気持ちにさせたがっている。
 気持ち良くなってねと伝わってきて、ああ、そんな単純なことなんだとボクは思う。心配なんてしなくていいし、今はただ身体をとろとろにさせればいい。

 まさぐり続ける指は、くりんと乳房の先を挟んできた。あう、という大人っぽい喘ぎ声ごと舌を舐められて、またひとつ過敏になるのを感じる。精液を塗りたくられて、そこから雄の匂いがした。

 これがいい、と思った。姉と間違われてエッチをするなんておかしいことだけど、初めてはこうがいい。大好きな彼のことだけをたくさん感じて、夢見ごこちでうっとりしながら初めてを失いたい。

 にゅるっという下腹部の感触に、ぴくんと顔を震わせる。
 再び彼の手は太ももの内側を撫でてきて、だんだん脚を開かせてくる。今度はもう抵抗する気持ちがまったくなくて、大きく足を開いても「なんかエッチな恰好」とぼんやり見ている余裕があった。

 そう思っていたときに、にゅぷっとまた下腹部から音がする。電気みたいなのが背筋に走って、そこから先はもう抵抗するものが何もなく、ずぶ、ぶ、と固くて太いものが挿入(はい)ってきた。

 う、う、もう馴染みかけて、る……。
 やっぱり大きいけど、ついさっきと違って粘液が溢れてくるほどだ。

 ぴたんと彼の腰が密着して、震える吐息をした。全部、挿入(はい)った。みっちりと詰まっており、形がぜんぶ分かる。押し広げられているのを感じるし、まったく動いていないのに汗が吹き出る。
 じっとしていてと瞳でお願いをして、汗に濡れた前髪を指ですくう。そして絶対に創作に使おうと思いながら自分の感覚をより鋭敏にさせていった。

 はあ、なんか変な感じ。
 どくっどくって脈打つのを直に感じるし、一体感があって彼が何を考えているのかちょっとだけ分かる。
 きゅうきゅうに締まったアソコはことのほか気持ちよくて、姉とよく似た甘い匂いを彼は嗅ぎたがる。首の後ろに鼻を当て、すううと徹は息を吸い込んだ。

 あー、嗅がれている。
 くんくんされて、それだけでボクと徹は興奮する。まだ年端もいかない子が乳首を膨らませており、開いた太ももからしとどに濡れた愛液を流している。ぴんと伸ばされたつま先は、セックスというのを知り始めていると彼の目からは映るだろう。

 にゅぽ、と淫猥な音がまた下腹部から響く。わずかにボクが腰を動かして、膣のなかの快楽を知ろうとしている動きだ。初めてだというのに瞳をぼんやりとさせており、極太のカリに引っかけられて喉をわななかせる。
 くぽ、くぽ、という音が早まった。こちらに合わせて彼もまた腰を動かし始めており、気持ちいい場所を探そうとしている気がした。
 何度となく姉との行為を聞いたり覗いたりしていたから分かる。徹はこれがうまくて、ちょっとでも気持ち良さを感じたら、しつこくそこを攻めてくる。

 そしてもうひとつ分かったのは、ボクと姉は同じ場所が弱いということだ。グッと天井の上に押しつけられて、ぐぐぐと奥まで撫でられるのは甘痒さと同時に電気がそこを走っているみたいだった。
 言いようのない感覚に耐えきれず、脚を開いて仰け反った姿勢のままピクピクした。ああ、これはする。ピクピクする。執拗に同じ場所をじっくり攻めてくるし、たぶんやめてと言っても彼は聞かない。ボクが気持ちいいと知っているから。

「おまんこ、どうなってるか分かる?」

 そのとき、ぼそおっと耳の奥まで響く声が聞こえてきた。
 ああ、やめて。想像させないで。とろとろのおまんこに、いま徹のおちんぽが、にゅぽにゅぽ音を立てていることを。
 ハーーと震えた息を吐くと、返事もしていないのに興奮していたことがバレてしまった。そんな気がする。

「ほら、すごい音してる。こっちも気持ちいいから指で触ろうね」

 へ? なにを触るの?
 そう思っているときに膝の支えを自分でするように誘導されてしまう。しっかと脚を抱えた姿勢で見下ろすと、彼の腕がするすると降りてゆき、股の暗がりに吸い込まれていく。

「あ、ダメェ……」

 そんな泣きそうな声をあげながら、暗がりからの刺激が訪れるのをドキドキしながら待つ。
 ねちっと粘液の音を立てて太い指に触られる。途端にキューンと子宮まで一直線の刺激が走った。

 はう、と声を漏らす。
 そこは女の子なら誰でも弱点の場所であり、あんな風にねちねち音を立ててまさぐられると勝手に太ももが震えてくるのを直に感じる。
 ああ、つま先がピンと伸びちゃう。愛液だくの過敏すぎる場所をつままれて、まだ中学生なのに仰け反ったまま熱い息が出ちゃう。出ちゃうよぉ。

 ほおお、と吐かれた息は自分でもはっきり分かるほど熱い。
 たらたら流れる汗は裸体を滑り落ちて、そこはもう中学生とは思えない身体つきになっていた。淫猥でいやらしくて、女性としての魅力をことさらに高めている。エッチな身体だ。こんなの同級生の子が見たら勃起しちゃう。

 きしきしと響くベッドの音は小さくて、自慰をするときより静かだと思う。だけど内側は別物で、まるで獣になったみたいに唸り声をあげたくなる。びっしょりと汗に濡れて、極太の段差がいいところに当たり、ビクッとまた仰け反る。
 うっ、声、出る……!

「おお、うッ!」

 びくびくと下腹部が震えて、もうやめて欲しいくらいなのに徹の手がそこを撫でてくる。水音はだんだん早くなってきて、もっと溶けるように誘導してくる。
 だめだよぉ、もうけっこう溶けちゃってるんだよぉ。

 両手で口を押さえながらボクはピクピクさせられっぱなしで、ちょっと癪だ。いつもふざけている徹からいいようにやられて、生意気な口をきくこともできない。

 そしてまたガラあきの脇下を舐められて、ボクのピクピクはさらに強くなる。みっちり詰まったアレはもう熱いくらいで、ぬ゛るっ、ぬ゛るっ、とさっきよりもずっと気持ちいい場所をしつこく刺激してくるんだ。こんなの狙われていると気づいても止められない。ぽたぽたシーツに垂れていく唾液に、僕はもう呆然としきっていた。

 はああー、はああー、とだらしのない息をすることが増えてきた。全身はすでに痺れており感覚が乏しい。気持ちの良さだけで頭のなかを占められており、経験豊富な彼にとろとろにされていくのをただ感じる。

 あれ、視界が白くなってく。
 なんだろー、これ。

 そう思っていた矢先に、びくんと下半身が揺らぐ。ベッドがきしむほどボクの身体が大きく震えて、ちょっとマズいんじゃと思うくらい腰が前後に動く。
 うッ、これ、イッてる!
 がくっ、がくんっと腰はなおも揺れていて、背筋をしっかり伸ばして仰け反ると彼の腕に抱き支えられた。

 ああ、動けない。
 おっぱいをしっかり握られたままピクピクすることしかできない。
 息もできなくて、ただ内側が小刻みに痙攣しているのを感じてから、反動のように長い長い息を吐いていた。
 あーー、スゴい。イッた。はあっはあっと聞こえてくる呼吸が、まるで自分のものとは思えないほど荒かった。

 自慰とまるで違うのは、じょわっと熱いものが内側で溢れてくる感じだと思う。それとオーガズムというのか、頭の奥でキンキン音がしそうなほどの気持ち良さを感じる時間がすごく長い。いまもそうで、内側がかなり小刻みに震えており、びく、びく、と彼のあれを締めつけている。

 ぼうっとした瞳で自分の身体を見ると、やっぱり爪先をピンと伸ばしたまま上下に揺れていた。それは達した余韻を完全に表しており、すごくエッチだなと思う。
 汗で濡れた前髪を指先ですくいながら、はあっとまた熱い息を吐く。
 正直、かなり良かった。最初はすごく痛いし無理だと思ったけど、壁を越えると別世界というか、内側への愛撫が気持ちよすぎた。

 こんな風になるんだなって驚いた。
 勝気なはずのボクはしっかり女の子にされてしまい、頑張ったねと頭を撫でられるだけで嬉しさがこみ上げる。撫でて撫でてと思うし、ふふっと子供みたいに口元が緩んでしまう。

 まだ真っ赤だしエッチな顔をしていると思うけど、彼になら見られてもいい。初めてでもちゃんと気持ち良くしてくれたお礼もしたい。
 だからベッドに手をつくとだるい身体をもちあげて、部屋のランプに顔を照らす。

 ぺたりと前髪を張りつけた僕はいつのまにかおさげが解けており、いつもよりたぶん大人っぽい顔をしていたと思う。
 すると薄暗い部屋には息を飲む音、そして呆然とした声が響いた。

「千夏ちゃん……」

 はい、千夏です。
 にっこり笑いかけてやると、そこには汗で濡れた徹、そして「んぅ」と声を漏らしながら身じろぎをする姉の姿があった。

 夏休みの中盤を迎えた東伊豆の貸別荘には、天童寺姉妹からの誘惑が渦巻いていたらしい。
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