死神はいかがですか

「あー、死にたい」

深夜2時半の住宅街で誰かが呟いた。

「同感だよ、僕も・・・死にたい」

真っ黒の長い外套を身につけて、肩には血で錆び付いた大鎌を掛けていた。
目深に被ったフードから覗くのは真っ白の骸骨。

正に死神。




「君を死なせてあげるから、僕を殺してみてよ?」
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