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第5章 神の国を侵略した龍
神の国を侵略した龍 6
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ストーク号コックピット。隊長はヘルメットと一体になった無線機に話しかけました。
「橋本、そっちは?」
ヘロン号のコックピット。いつものように橋本隊員と倉見隊員がホース付きマスクとシールド付きのヘルメットを装着して座ってます。橋本隊員が応えました。
「いつでもOK!」
再びストーク号のコックピット。隊長の命令です。
「よーし、ジャンプ!」
ストーク号とヘロン号がふっと消えました。
ぶ厚い雲の下。ストーク号とヘロン号がこつ然と出現しました。眼下は渋谷のスクランブル交差点。たくさんのクルマが大破してます。中には激しく燃えてるクルマも。
ストーク号のコックピットの隊長が驚きました。
「な、なんだ、こりゃ!?」
道路の真ん中にアスファルトをえぐるような足跡があります。隊長がそれに気づきました。
「ん、足跡?・・・」
隊長の眼がその足跡を辿っていくと、道路のはてに巨大な生物の姿がありました。
「あれが怪獣か!?」
報道のヘリコプターが怪獣に近づきます。そのテレビカメラが怪獣を捉えました。
なんか西洋の龍て感じの怪獣です。側頭部には二股の角が1対生えてます。身体には大きな翼が生えてます。眼光鋭く、まだまだ壊し足りないって顔をしてます。
その映像に合わせ、テレビ局のアナウンサーの声が。
「10分前渋谷スクランブル交差点に突如出現した怪獣は、現在代々木公園の方に向かって進んでます。近くにお住いの方は、すぐに避難してください! もう一度お伝えします!・・・」
さらなる報道のヘリコプターが飛んできました。そのヘリコプターが怪獣に向かって飛行してるヘロン号の前に入りました。ヘロン号のコックピットの橋本隊員は、そのヘリコプターに眉をひそめました。
「くそーっ! なんなんだよ、こいつら!? 邪魔だっつーの!」
猛スピードでヘリコプターに突っ込んでいくヘロン号。そのヘリコプターの操縦者が横目で後方を見て慌ててます。
「う、うわーっ!」
ヘリコプターは間一髪でヘロン号を避けます。ヘロン号の橋本隊員は横目でそのヘリコプターを見て、
「けっ、そこで小さくなってろって!」
橋本隊員はコンソールのボタンの1つを押しました。するとヘロン号の腹のハッチが開き、ビーム砲の砲塔が現れました。これを見た報道ヘリコプターたちが色めき立ちます。
「ビーム砲の砲塔が現れました! テレストリアルガードの攻撃が始まります!」
ヘロン号がビーム砲を撃ちます。
「ビーム砲、発射!」
発射されたビームが怪獣の背中に命中。バキューン! ビーム炸裂。
ヘロン号の橋本隊員と倉見隊員は歓声を上げました。
「よーし、やったーっ!」
「へ、ちょろいもんだぜ!」
けど、怪獣は平気な顔をしています。
「ふっ、そんなもの、私に効くと思ってんの?」
橋本隊員と倉見隊員の顔色が暗転しました。
「き、効いてない?・・・」
報道ヘリコプターたちは残念な声。
「おおーっと、これは効かなかった模様ーっ!?」
怪獣は大きく口を開け、火焔を吐きました。
「死ねーっ!」
その火焔が怪獣の真上を通過したばかりのヘロン号の背後を襲います。倉見隊員は横目でその火焔を見て、
「やばっ!・・・」
報道ヘリコプターも心配そう。
「ああ、ヘロン号ピーンチ!」
が、同乗してる橋本隊員の顔には、かなり余裕があります。
「ふっ!」
ヘロン号は旋回し、ぎりぎりで火焔を交わしました。火焔は大空に、そのままぶ厚い雲を突き抜けていきました。
橋本隊員はふーとため息。
「や、やばかったあ・・・」
橋本隊員。
「おいおい、これくらいで慌てんなよ!」
「橋本、そっちは?」
ヘロン号のコックピット。いつものように橋本隊員と倉見隊員がホース付きマスクとシールド付きのヘルメットを装着して座ってます。橋本隊員が応えました。
「いつでもOK!」
再びストーク号のコックピット。隊長の命令です。
「よーし、ジャンプ!」
ストーク号とヘロン号がふっと消えました。
ぶ厚い雲の下。ストーク号とヘロン号がこつ然と出現しました。眼下は渋谷のスクランブル交差点。たくさんのクルマが大破してます。中には激しく燃えてるクルマも。
ストーク号のコックピットの隊長が驚きました。
「な、なんだ、こりゃ!?」
道路の真ん中にアスファルトをえぐるような足跡があります。隊長がそれに気づきました。
「ん、足跡?・・・」
隊長の眼がその足跡を辿っていくと、道路のはてに巨大な生物の姿がありました。
「あれが怪獣か!?」
報道のヘリコプターが怪獣に近づきます。そのテレビカメラが怪獣を捉えました。
なんか西洋の龍て感じの怪獣です。側頭部には二股の角が1対生えてます。身体には大きな翼が生えてます。眼光鋭く、まだまだ壊し足りないって顔をしてます。
その映像に合わせ、テレビ局のアナウンサーの声が。
「10分前渋谷スクランブル交差点に突如出現した怪獣は、現在代々木公園の方に向かって進んでます。近くにお住いの方は、すぐに避難してください! もう一度お伝えします!・・・」
さらなる報道のヘリコプターが飛んできました。そのヘリコプターが怪獣に向かって飛行してるヘロン号の前に入りました。ヘロン号のコックピットの橋本隊員は、そのヘリコプターに眉をひそめました。
「くそーっ! なんなんだよ、こいつら!? 邪魔だっつーの!」
猛スピードでヘリコプターに突っ込んでいくヘロン号。そのヘリコプターの操縦者が横目で後方を見て慌ててます。
「う、うわーっ!」
ヘリコプターは間一髪でヘロン号を避けます。ヘロン号の橋本隊員は横目でそのヘリコプターを見て、
「けっ、そこで小さくなってろって!」
橋本隊員はコンソールのボタンの1つを押しました。するとヘロン号の腹のハッチが開き、ビーム砲の砲塔が現れました。これを見た報道ヘリコプターたちが色めき立ちます。
「ビーム砲の砲塔が現れました! テレストリアルガードの攻撃が始まります!」
ヘロン号がビーム砲を撃ちます。
「ビーム砲、発射!」
発射されたビームが怪獣の背中に命中。バキューン! ビーム炸裂。
ヘロン号の橋本隊員と倉見隊員は歓声を上げました。
「よーし、やったーっ!」
「へ、ちょろいもんだぜ!」
けど、怪獣は平気な顔をしています。
「ふっ、そんなもの、私に効くと思ってんの?」
橋本隊員と倉見隊員の顔色が暗転しました。
「き、効いてない?・・・」
報道ヘリコプターたちは残念な声。
「おおーっと、これは効かなかった模様ーっ!?」
怪獣は大きく口を開け、火焔を吐きました。
「死ねーっ!」
その火焔が怪獣の真上を通過したばかりのヘロン号の背後を襲います。倉見隊員は横目でその火焔を見て、
「やばっ!・・・」
報道ヘリコプターも心配そう。
「ああ、ヘロン号ピーンチ!」
が、同乗してる橋本隊員の顔には、かなり余裕があります。
「ふっ!」
ヘロン号は旋回し、ぎりぎりで火焔を交わしました。火焔は大空に、そのままぶ厚い雲を突き抜けていきました。
橋本隊員はふーとため息。
「や、やばかったあ・・・」
橋本隊員。
「おいおい、これくらいで慌てんなよ!」
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