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第7章 魔法少女にはまだ早い

魔法少女にはまだ早い 9

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 EU教皇庁は毒島警部の処刑を命じました。事なかれ主義の警視総監はその命令を受け入れてしまったのです。
 謎の組織に襲撃される毒島警部。毒島警部そのものは強大な魔力があるから難なくその襲撃を跳ね除けることができますが、その魔の手は魔法課の別の刑事にも及ぶ可能性があります。
 いよいよ魔法課は妖魔組合ギルド日本支部の首領を活火山の内部の洞窟の熔岩の海の縁に追い詰めました。熔岩に落ちていく首領。
 すべてが片付いたと思われましたが、毒島警部はまだ終わってませんでした。自分が生きてる限り魔法課はEU教皇庁に狙われる可能性大。それを防ぐには、自分がこの世から消えないと・・・
 最大の敵を葬って浮かれてる魔法課。彼らの眼の前で毒島警部は信じられない行動に出ました。自分のこめかみに銃口を突き付けたのです。
「先輩、やめてください!」
「なんで警部が死ななくっちゃいけないんですか!?」
「私がいるとみんなに迷惑がかかるでしょ? 私はこの世から消えないと・・・」
 と言うと、毒島警部は拳銃を発射。毒島警部の身体は熔岩の海に落ちて行きました。
「警部ーっ!」
 魔法課の刑事たちは熔岩の海をのぞき込みますが、すでに毒島警部の姿はありませんでした。

 妖魔組合ギルド日本支部が崩壊したせいで静かな日々が戻りました。ジェニーもふつーの小学生に戻り、小3から小4に。
 小4になったタイミングで1人の少女がジェニーの家の側に引っ越してきました。見附可織。ジェニーと同じクラスに編入されました。
 見附可織はものすごい美人。あっという間にクラスの人気者になりました。
 そんなとき、妖魔組合ギルド日本支部が復活。ジェニーと八千代刑事だけになってしまった魔法課が出動するものの、毒島警部と天沼課長のいない魔法課はまったく相手にならず、2人は追い詰められてしまいます。
 絶体絶命! が、そこに覆面を被った謎の少女が現れ、敵妖魔はあっという間に片づけられてしまいました。
 これ以降、ジェニーと八千代刑事は何度も何度も覆面の少女に助けられるようになりました。ジェニーは仮面の少女に名前を問いますが、いつも何も応えず去って行きました。

 ここまでが既に少女が見ていたパトロール魔女ジェニー。ここからが今回新たに少女が視聴したパトロール魔女ジェニー。

 ジェニーはある日の下校時、妖魔に待ち伏せされました。そのときジェニーは無二の親友宮松優姫と一緒でした。
 ジェニーは自分が魔女であること。みんなのために魔法課で刑事をやってることは秘密にしてました。が、そんなことは言ってられない状況となりました。
 ジェニーは正義の魔女に変身。いつものように仮面の少女の助けもあり、妖魔を片付けることができました。
 けど、宮松優姫はジェニーに助けられたというのに、ジェニーを避けるようになりました。そればかりか、このことをクラスのみんなに、いや、町の人みんなに告げ口し、ジェニーは孤立してしまいます。
 唯一見附可織だけが声をかけてきてくれましたが、彼女も周りの眼が怖いらしく、あまり表だって話はしてくれません。
 けど、ジェニーは魔人や妖魔を退治していくうち、少しずつ信頼を回復していき、元の、いや、元以上の人気者になって行きました。それでも宮松優姫だけは、ジェニーに心を開いてくれませんでした。

 ついにジェニーと八千代刑事は敵アジトを発見。乗り込みます。が、2代目妖魔組合ギルドの首領は、今までの妖魔とは比べ物にならないほどの強さ。いつものように仮面の少女も応援に駆け付けますが、彼女も苦戦します。
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