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先頭の設計士が掃けると、彼の背後にいた設計士も、同じように執務机に封筒(退職届)を叩きつけました。
「だいたいあの人がここを辞めたら、この設計事務所に一級建築士はいなくなります! 一級建築士のいない設計事務所なんてあると思いますか?」
実はここの設計事務所には複数の一級建築士がいたのですが、みんなこの常務のパワハラによって退職してました。明石父が最後の一級建築士だったのです。
それに対し常務は、ふてぶてしい態度を見せます。
「お前、バカか!? 今日本に一級建築士が何人いると思ってるんだ、ええ~!? 駅前に行って石を投げて当たったやつは、全員一級建築士だろ! そんなやつらを引っ張ってくりゃいいんだよ!」
なんという認識。一級建築士がそんなにいるはずがありません。たとえいたとしても、大半はどこかの設計事務所の下で働いてるはず。
ダメだ、こいつは! こんなくだらないやつの下で働いちゃ、こっちのキャリアに疵が付く・・・ その設計士もぷいっと振り向くと、部屋を出て行きました。
その次は事務員。彼も退職願と書かれた封筒を執務机の上に叩きつけました。次の事務員も、次の事務員も・・・
結局この事務室にいる社員全員退職願・退職届を提出。全員ドアを開け、事務室を出て行きました。
常務は怒り心頭に。
「こらぁ! お前ら、ふざけんな! 全員懲戒免職だ! 覚えてろよーっ!」
ここは姫がいる世界の宮殿。こちらも日中の時刻になってます。
そしてここは宮殿の中にある浴室。宮殿の中にある浴室としては狭く、少し地味。けど、宮殿の浴室らしく、それなりの大きさがあります。
今ここに2人の姿があります。1人は姫。もう1人はお側ご用人の侍女です。
姫は床にベタッと座ってます。長い髪をまとめ、それをヘアクリップで止めてました。侍女はその姫の身体を洗ってます。石鹸の泡が飛びます。
姫はその名の通り、美しい白い肌ですが、侍女の肌はそれ以上の美白でした。まるで宝石。
ただ、その背中には大きい魔法円が描かれてました。これは刺青か? 呪文のように見えます。
姫の甲高い声が聞こえてきました。
「あは、気持ちいいーっ! やっぱお風呂はいいなあ!」
侍女が質問します。
「またあっちの世界に行くつもりですか?」
「うん!」
「怖いですよ。私だったら2度と行きません。向こうの世界で左手奪われたんでしょ?」
姫は左二の腕の切断箇所を凝視して、
「ふふ、大丈夫、大丈夫。私にはマナの力があるから。このケガだってすぐに治したくらいだもん!」
侍女はその言葉を聞いて、心の中でつぶやきました。
「すぐに治したって・・・ 切断された腕は返ってこないんでしょ?」
姫は準一の顔を思い浮かべ、言葉を続けました。
「でも、あのときあの人からマナの力をもらってなかったら、私、絶対死んでた・・・
あの人のマナの力はすごいよ。あの人がいたら絶対やつらに勝てるよ! だから一刻も早くあっちの世界に行って、あの人をスカウトしてこないと!
でも、その前にお願い。また一緒に自慰しよ!」
なんとも衝撃的な発言が姫の口から出ました。とても12歳の少女とは思えない発言です。けど、侍女は平然と応えます。
「あは、わかりました」
そう言うと侍女は立ち、姫の身体から5mくらい離れ、姫同様床のタイルの床に直接座りました。どうやら2人は相手の自慰を見ながら、自分の自慰にふけるつもりのようです。
この2人、なんともすごい関係のようです。
「だいたいあの人がここを辞めたら、この設計事務所に一級建築士はいなくなります! 一級建築士のいない設計事務所なんてあると思いますか?」
実はここの設計事務所には複数の一級建築士がいたのですが、みんなこの常務のパワハラによって退職してました。明石父が最後の一級建築士だったのです。
それに対し常務は、ふてぶてしい態度を見せます。
「お前、バカか!? 今日本に一級建築士が何人いると思ってるんだ、ええ~!? 駅前に行って石を投げて当たったやつは、全員一級建築士だろ! そんなやつらを引っ張ってくりゃいいんだよ!」
なんという認識。一級建築士がそんなにいるはずがありません。たとえいたとしても、大半はどこかの設計事務所の下で働いてるはず。
ダメだ、こいつは! こんなくだらないやつの下で働いちゃ、こっちのキャリアに疵が付く・・・ その設計士もぷいっと振り向くと、部屋を出て行きました。
その次は事務員。彼も退職願と書かれた封筒を執務机の上に叩きつけました。次の事務員も、次の事務員も・・・
結局この事務室にいる社員全員退職願・退職届を提出。全員ドアを開け、事務室を出て行きました。
常務は怒り心頭に。
「こらぁ! お前ら、ふざけんな! 全員懲戒免職だ! 覚えてろよーっ!」
ここは姫がいる世界の宮殿。こちらも日中の時刻になってます。
そしてここは宮殿の中にある浴室。宮殿の中にある浴室としては狭く、少し地味。けど、宮殿の浴室らしく、それなりの大きさがあります。
今ここに2人の姿があります。1人は姫。もう1人はお側ご用人の侍女です。
姫は床にベタッと座ってます。長い髪をまとめ、それをヘアクリップで止めてました。侍女はその姫の身体を洗ってます。石鹸の泡が飛びます。
姫はその名の通り、美しい白い肌ですが、侍女の肌はそれ以上の美白でした。まるで宝石。
ただ、その背中には大きい魔法円が描かれてました。これは刺青か? 呪文のように見えます。
姫の甲高い声が聞こえてきました。
「あは、気持ちいいーっ! やっぱお風呂はいいなあ!」
侍女が質問します。
「またあっちの世界に行くつもりですか?」
「うん!」
「怖いですよ。私だったら2度と行きません。向こうの世界で左手奪われたんでしょ?」
姫は左二の腕の切断箇所を凝視して、
「ふふ、大丈夫、大丈夫。私にはマナの力があるから。このケガだってすぐに治したくらいだもん!」
侍女はその言葉を聞いて、心の中でつぶやきました。
「すぐに治したって・・・ 切断された腕は返ってこないんでしょ?」
姫は準一の顔を思い浮かべ、言葉を続けました。
「でも、あのときあの人からマナの力をもらってなかったら、私、絶対死んでた・・・
あの人のマナの力はすごいよ。あの人がいたら絶対やつらに勝てるよ! だから一刻も早くあっちの世界に行って、あの人をスカウトしてこないと!
でも、その前にお願い。また一緒に自慰しよ!」
なんとも衝撃的な発言が姫の口から出ました。とても12歳の少女とは思えない発言です。けど、侍女は平然と応えます。
「あは、わかりました」
そう言うと侍女は立ち、姫の身体から5mくらい離れ、姫同様床のタイルの床に直接座りました。どうやら2人は相手の自慰を見ながら、自分の自慰にふけるつもりのようです。
この2人、なんともすごい関係のようです。
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