一人分のエンドロール

 ある日俺【野元最乃-のもともの】は、一人の女性が事故死する場面に出くわした。
その女性の名前は【元伊織-はじめいおり-】といい、俺の職場のすぐ近くのカフェで働いている。
人生で一度あるかないか、そんな稀有な状況。
――だと思っていたのに。

 俺はこの後、何度も何度も彼女の死を見届けることになってしまった。

「どうやったら、この状況から逃げ出せるのだろう?」

 俺は彼女を死から救うために『その一日が終わるまでに必ず死んでしまう彼女』を調べることにした。

 彼女のために。
 ひいては、俺のためにも。
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