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第1章
08 お菓子作り
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いつものように、ラズベルトが午後のお茶会用のお菓子作りに勤しんでいると、どこからか視線を感じた。
厨房には料理人たちが大勢いて夕食の下ごしらえなどをしているが、ヘルマン家の料理人たちはラズベルトが厨房に居ても気にしない。もう慣れてしまっているのだ。珍しい物を作っていれば声を掛けてくるが、今はクッキーの生地を作っているところなので、珍しいものではない。
不思議に思ったラズベルトは顔を上げて、視線の元を探す。
視線の主はすぐに見付かった。
「え?」
予想外の人物だった。
「オルティースさん、どうしたんですか?」
レティシアが厨房の入り口から、こちらを伺っていたのだ。
「……っ」
ラズベルトの位置からレティシアは丸見えだったが、本人は隠れているつもりだったようで、声を掛けられて慌てているのが見てとれた。普段表情の起伏がそこまで大きくないレティシアが、焦ったようにキョロキョロと視線をさ迷わせる姿は、珍しかった。
ラズベルトは一旦作業を中断し、軽く手を洗うとレティシアに近づいた。
「どうしましたか?」
少し挙動不振なレティシアが落ち着くように、穏やかな笑顔でもう一度尋ねてみる。
「あ、その、貴方がどのようにお菓子を作っているのか気になりまして……」
盗み見るみたいになって申し訳ないですわと、小声で付け足された。
お菓子作りが気になったのか、ラズベルトの様子が気になったのかはわからないが、食事と午後のお茶以外は部屋から出て来なかったレティシアが、こうやって自ら出てきたことが、なんだか嬉しかった。
「良かったら、一緒に作ってみますか?」
なんて、と冗談だと付け加えようとする前に「宜しいの?」とやや食い気味にレティシアが返してきた。冗談のつもりだったし、高貴な令嬢に失礼だったかなとも思ったのに、予想外の返事でラズベルトは目を丸くした。
「あ、でも、私に出来るのかしら……」
ラズベルトの表情を見て、レティシアは何か勘違いしたようで、うつ向いてしまった。
「今日はクッキーを焼こうと思っているんですが、もう生地は出来ているので、型をくりぬいて焼くだけです。一緒にしましょう」
せっかくレティシアが興味を持ってくれたのだ。「やっぱり、良いです」と言われる前に、ラズベルトはもう一度、今度は冗談ではなく真面目に誘ってみた。
「ええ」
レティシアはフワッと笑い、少し濡れたラズベルトの手に躊躇うことなく自分の手を重ねた。
(今の表情、かわいいな……)
学園で見かけたレティシアは「百合のように凛とした」イメージで、年よりも大人びて見えた。そして、端から見ていても取っつきにくい雰囲気だった。
しかし、今ラズベルトに見せた笑顔は、年相応か、年よりも幼く見える屈託ない笑みだ。
(僕は、こっちの方が好きだな)
その笑顔を引き出したのが自分だということに、こそばゆさを感じた。
「これを生地に押し当てて型をくり貫いてみてください。こんな感じです」
「こうですの?」
ラズベルトが生地をくり貫く様子を見て、レティシアも同じように型を生地に押し当てる。
四角い型だけを使う予定だったが、せっかくなので、趣味で集めた型をいくつか出してきて、レティシアの好きな型でクッキーを作ることにした。
(意外と可愛らしいものが好きなのかな)
レティシアが選んだのは、ハート型とウサギ型だった。
「クッキーって、始めこんなに軟らかいんですのね」
レティシアは、型抜きした生地を不思議そうに眺めている。焼く前の状態を見るのは初めてなのだから無理はない。
「焼くと固くなるんですよ」
説明しながら、ラズベルトは手際よく型抜きを進めていく。慣れない手付きで型抜きをしながら、レティシアは熱心にラズベルトの手元を見ていた。
ラズベルトは、いつもより近いレティシアとの距離に、内心戸惑っていた。
「なにイチャイチャしてるの?」
気配なく聞こえてきた第三者の声に、レティシアが「キャッ」と声を上げる。
「……エル、気配消して近づかないでよ、危ないだろ」
ラズベルトは驚いた様子を見せないように、背後に立つエルハルトに文句を言った。
「確認してから声かけたから大丈夫」
「いや、大丈夫じゃないだろ。オルティースさん、驚いてただろ」
「あー、それは悪かった。いつもの調子で声かけちゃったんだよ」
軽い調子に手を合わせるエルハルトに、呆れたように溜め息を吐く。ラズベルトに対してだけなら、まあいつもの事なので良いのだが、今回はレティシアも一緒だ。
「レティシアさん、すみませんでした」
エルハルトも悪いと思ったのだろう、レティシアに対しては、きちんと真面目な表情と態度で謝罪をしている。
「いえ、少し驚いただけですわ。えっと、貴方は、エルハルト様?」
「はい。エルハルト・へルマンです。少し屋敷を留守にしていたので、お目にかかるのは初めてですね。気軽に「お義兄様」と呼んで下さい」
「いや、初対面からグイグイ行き過ぎ。『お義兄様』って呼ばれたいだけでしょ?」
「誰かさんは兄って呼んでくれないからな」
「だって、同い年だし、今さら……それよりも、何か用事があったんじゃないの?」
収拾が着かなくなりそうなので、ラズベルトは早々に話題を切り替えることにした。
「あー、そうだった! ラズに頼まれてたやつ収穫してきたから、夜に部屋行くって言いたかったんだ。そしたら、何かいちゃいちゃしてたから……じゃあ、そう言うことで、お邪魔虫は退散するな」
と、エルハルトは手を振って厨房から去って行った。ちゃっかり「俺のクッキーも残しといて」と言いながら。
「なんか、騒がしくてすみません」
突然現れて、言いたいことだけ言って去って行った。
「いえ、とても元気な方ですわね」
「元気が取り柄の男なので」
そう返すと、レティシアは面白そうに笑っていた。
「さて、気を取り直して、さっきの続きをしましょうか。あとは焼くだけで完成ですよ」
残りの工程はラズベルトがやったが、レティシアは、ずっと興味深そうに見ていた。
(端から見たら「いちゃいちゃ」しているように見えるのかな? いや、エルの感覚だから、少し大袈裟なだけたよな?)
エルハルトから言われた「いちゃいちゃ」という単語が脳裏を掠めたり、先程のやりとりで少し気になったこともあり、ラズベルトにとっては、悶々とした時間になってしまった。
厨房には料理人たちが大勢いて夕食の下ごしらえなどをしているが、ヘルマン家の料理人たちはラズベルトが厨房に居ても気にしない。もう慣れてしまっているのだ。珍しい物を作っていれば声を掛けてくるが、今はクッキーの生地を作っているところなので、珍しいものではない。
不思議に思ったラズベルトは顔を上げて、視線の元を探す。
視線の主はすぐに見付かった。
「え?」
予想外の人物だった。
「オルティースさん、どうしたんですか?」
レティシアが厨房の入り口から、こちらを伺っていたのだ。
「……っ」
ラズベルトの位置からレティシアは丸見えだったが、本人は隠れているつもりだったようで、声を掛けられて慌てているのが見てとれた。普段表情の起伏がそこまで大きくないレティシアが、焦ったようにキョロキョロと視線をさ迷わせる姿は、珍しかった。
ラズベルトは一旦作業を中断し、軽く手を洗うとレティシアに近づいた。
「どうしましたか?」
少し挙動不振なレティシアが落ち着くように、穏やかな笑顔でもう一度尋ねてみる。
「あ、その、貴方がどのようにお菓子を作っているのか気になりまして……」
盗み見るみたいになって申し訳ないですわと、小声で付け足された。
お菓子作りが気になったのか、ラズベルトの様子が気になったのかはわからないが、食事と午後のお茶以外は部屋から出て来なかったレティシアが、こうやって自ら出てきたことが、なんだか嬉しかった。
「良かったら、一緒に作ってみますか?」
なんて、と冗談だと付け加えようとする前に「宜しいの?」とやや食い気味にレティシアが返してきた。冗談のつもりだったし、高貴な令嬢に失礼だったかなとも思ったのに、予想外の返事でラズベルトは目を丸くした。
「あ、でも、私に出来るのかしら……」
ラズベルトの表情を見て、レティシアは何か勘違いしたようで、うつ向いてしまった。
「今日はクッキーを焼こうと思っているんですが、もう生地は出来ているので、型をくりぬいて焼くだけです。一緒にしましょう」
せっかくレティシアが興味を持ってくれたのだ。「やっぱり、良いです」と言われる前に、ラズベルトはもう一度、今度は冗談ではなく真面目に誘ってみた。
「ええ」
レティシアはフワッと笑い、少し濡れたラズベルトの手に躊躇うことなく自分の手を重ねた。
(今の表情、かわいいな……)
学園で見かけたレティシアは「百合のように凛とした」イメージで、年よりも大人びて見えた。そして、端から見ていても取っつきにくい雰囲気だった。
しかし、今ラズベルトに見せた笑顔は、年相応か、年よりも幼く見える屈託ない笑みだ。
(僕は、こっちの方が好きだな)
その笑顔を引き出したのが自分だということに、こそばゆさを感じた。
「これを生地に押し当てて型をくり貫いてみてください。こんな感じです」
「こうですの?」
ラズベルトが生地をくり貫く様子を見て、レティシアも同じように型を生地に押し当てる。
四角い型だけを使う予定だったが、せっかくなので、趣味で集めた型をいくつか出してきて、レティシアの好きな型でクッキーを作ることにした。
(意外と可愛らしいものが好きなのかな)
レティシアが選んだのは、ハート型とウサギ型だった。
「クッキーって、始めこんなに軟らかいんですのね」
レティシアは、型抜きした生地を不思議そうに眺めている。焼く前の状態を見るのは初めてなのだから無理はない。
「焼くと固くなるんですよ」
説明しながら、ラズベルトは手際よく型抜きを進めていく。慣れない手付きで型抜きをしながら、レティシアは熱心にラズベルトの手元を見ていた。
ラズベルトは、いつもより近いレティシアとの距離に、内心戸惑っていた。
「なにイチャイチャしてるの?」
気配なく聞こえてきた第三者の声に、レティシアが「キャッ」と声を上げる。
「……エル、気配消して近づかないでよ、危ないだろ」
ラズベルトは驚いた様子を見せないように、背後に立つエルハルトに文句を言った。
「確認してから声かけたから大丈夫」
「いや、大丈夫じゃないだろ。オルティースさん、驚いてただろ」
「あー、それは悪かった。いつもの調子で声かけちゃったんだよ」
軽い調子に手を合わせるエルハルトに、呆れたように溜め息を吐く。ラズベルトに対してだけなら、まあいつもの事なので良いのだが、今回はレティシアも一緒だ。
「レティシアさん、すみませんでした」
エルハルトも悪いと思ったのだろう、レティシアに対しては、きちんと真面目な表情と態度で謝罪をしている。
「いえ、少し驚いただけですわ。えっと、貴方は、エルハルト様?」
「はい。エルハルト・へルマンです。少し屋敷を留守にしていたので、お目にかかるのは初めてですね。気軽に「お義兄様」と呼んで下さい」
「いや、初対面からグイグイ行き過ぎ。『お義兄様』って呼ばれたいだけでしょ?」
「誰かさんは兄って呼んでくれないからな」
「だって、同い年だし、今さら……それよりも、何か用事があったんじゃないの?」
収拾が着かなくなりそうなので、ラズベルトは早々に話題を切り替えることにした。
「あー、そうだった! ラズに頼まれてたやつ収穫してきたから、夜に部屋行くって言いたかったんだ。そしたら、何かいちゃいちゃしてたから……じゃあ、そう言うことで、お邪魔虫は退散するな」
と、エルハルトは手を振って厨房から去って行った。ちゃっかり「俺のクッキーも残しといて」と言いながら。
「なんか、騒がしくてすみません」
突然現れて、言いたいことだけ言って去って行った。
「いえ、とても元気な方ですわね」
「元気が取り柄の男なので」
そう返すと、レティシアは面白そうに笑っていた。
「さて、気を取り直して、さっきの続きをしましょうか。あとは焼くだけで完成ですよ」
残りの工程はラズベルトがやったが、レティシアは、ずっと興味深そうに見ていた。
(端から見たら「いちゃいちゃ」しているように見えるのかな? いや、エルの感覚だから、少し大袈裟なだけたよな?)
エルハルトから言われた「いちゃいちゃ」という単語が脳裏を掠めたり、先程のやりとりで少し気になったこともあり、ラズベルトにとっては、悶々とした時間になってしまった。
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