悪役令嬢は断罪されたい

よしゆき

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 テストを数日後に控えたある日の放課後。オリヴィアはシオンと一緒に図書室でテスト勉強をしていた。
 シオンは魔法の成績もトップクラスだが、頭もいい。オリヴィアは彼に教わりながら勉強を進めていた。

「おや、こんな時間まで残って勉強ですか? 感心ですね」

 声をかけられ顔を向ける。そこに立っていた人物を見て、オリヴィアは目を見開いた。
 この学校の魔法専門の教師であるエリア先生。攻略対象者の一人だ。
 これはシオンと彼を接近させるチャンスだ。シオンはまだファウストとエロイベントを発生させていない。少し親しくなった程度だ。
 ならばまだエリアがシオンの相手になる可能性はある。もしかしたら、ファウストよりもエリアの方が相性がいいかもしれない。二人を接近させ、様子を見てみるべきだ。
 
「エリア先生、こんにちは」
「ええ、こんにちは。そういえばもうすぐ筆記テストでしたね。勉強は捗っていますか」
「はい」
「では頑張ってください」
「ちょっと待ってください!」

 早々に立ち去ろうとするエリアを、些か大きくなってしまった声で引き止める。

「どうしました?」
「少し勉強を教えていただけませんか!?」

 つい不自然に力が入ってしまったが、特に不審がられることなく「いいですよ」と頷いてくれた。
 オリヴィアは席を一つずれ、エリアを自分とシオンの間に座らせる。

「この問題についてお聞きしたいのですが」

 とりあえず適当に質問する。エリアは丁寧に質問に答えてくれた。
 それから勢い込んでシオンに話を振る。

「そういえばシオン、新しく組み立ててる魔法がなかなかうまくいかないって言ってたわよね!?」
「え? ええ、はい……」

 急に声をかけられ、戸惑いつつもシオンは頷く。

「エリア先生に相談してみたらどう!? 先生は魔法の専門だもの! ねえ、先生!」
「もちろん、気軽に相談してくださって構いませんよ」

 エリアはにこりとシオンに微笑みかける。しかしシオンの反応はいまいちだった。

「いえ、いいです。魔法の組み立ては自分で考えたいので」
「そうですか。確かに、自分で考えて魔法を組み立てる、その過程が一番楽しかったりしますからね」

 ではそろそろ失礼しますね、そう言ってエリアは図書室を出ていった。
 オリヴィアはシオンの隣の席に戻る。
 そっとシオンの様子を窺った。なんだか、エリアに対してそっけない感じがした。今も、機嫌が悪いように見える。二人で勉強していたときはそんなことはなかったのに。

「シオン、もしかして怒ってる?」
「え、いえ、そんなことは……」
「私が魔法の組み立てのこと、勝手に口出ししたから? ごめんなさい、無関係の私がでしゃばることじゃなかったわよね」
「ち、違います!」
「余計なこと言って、ごめんなさい。今度から気を付けるわ」

 オリヴィアは肩を落とし、自分の迂闊な言動を反省した。オリヴィアがでしゃばらなければ、こんなことにはならなかったのではないか。オリヴィアのせいで、シオンと攻略対象者の貴重な接近のチャンスを潰してしまった。
 落ち込むオリヴィアに、シオンがおずおずと声をかけてくる。

「あの、オリヴィア様……もしかして私の説明って分かりにくいですか?」
「え? そんなことないわよ。寧ろとっても分かりやすいわ」
「ほ、ほんとですか……?」
「ええ。シオンに教えてもらうと、すんなり理解できるもの。ありがとう、シオン」

 にっこり微笑むと、シオンは照れたように頬を紅潮させた。

「そ、そんな……。エリア先生の方が、よかったり、しませんか……? 教師ですし……」
「いえ、全然。あ、でも、私に教えてばかりじゃシオンの勉強が捗らないわよね。ごめんね、シオンの勉強の邪魔しちゃって」
「全然! そんなことありません!」

 シオンはカッと目を見開いて否定する。その勢いにオリヴィアはビクッとした。

「そう……?」
「邪魔だなんて、そんなこと、少しも、微塵も、これっぽっちも思っていません! 寧ろオリヴィア様と一緒にいる方が断然勉強が捗ります!」
「それならいいのだけど」
「はい! これからも一緒に勉強しましょう!」

 シオンはぎゅっとオリヴィアの手を握る。しかしすぐにハッとして、真っ赤になって手を離した。

「す、すみません!」

 なんだかよくわからないが、恥ずかしがるシオンは大変可愛かった。






 テスト期間が終了した。テスト期間中はシオンの成績に影響が出かねないので控えていたが、テストが終わったので気兼ねなくエロイベント発生させるために動くことができる。
 そこでオリヴィアが用意したのがこれだ。学校に保管されている呪いのアイテムの一つ。触れた相手を亀甲縛りしてしまうロープだ。
 一見それほど長さもないなんの変哲もない赤いロープだが、人の素肌に触れると勝手に動き出し、体に絡みつき、にゅるにゅると伸びて亀甲縛りしてしまうのだ。
 なぜそんなものが校内に保管されているのか。それはこの学校が十八禁ゲームの以下略。
 亀甲縛りされるだけで、他にはなにもない。だが自分ではほどけないので、誰かに縄をほどいてもらうしかない。一度縛られるとその後一日は呪いが発動しなくなるので、ほどいてくれた相手に被害はない。
 これをシオンに触れさせ、いやらしく縛られてしまった彼をファウストに助けてもらう。今のところファウストが一番好感度が高いはずなので彼が適任だろう。
 そう考えてこの呪いのロープをこっそり拝借してきた。そして拝借してきてから気づいたのだが、どう使えばいいのかわからない。
 理想としてはシオンとファウストが二人きりのときに、シオンがロープに触れて呪いが発動し、亀甲縛り状態のシオンをファウストが助ける、というシチュエーションだ。
 しかし、どうやって彼らを二人きりにすればいいのだろう。二人を同じ時間に空き教室などに呼び出せばいいのだろうか。
 そして二人きりにできたとしても、どのようにシオンにロープに触れてもらえばいいのかわからない。目立つ場所に置いて二人がロープの存在に気づいたとしても、触るとは限らない。なにより、シオンより先にファウストが触れて彼に呪いが発動してしまうなんてことになったら大惨事だ。
 想像し、オリヴィアは青くなった。
 使えると思って持ってきてしまったが、これはきちんと計画を練ってから使わないと危険なアイテムだ。
 せっかく持ってきたけれど、これはひとまず保管場所に戻しておこう。
 オリヴィアはロープを持って保管してあった教室へ向かった。因みに素手で触れないようにきちんと手袋を嵌めている。
 廊下を歩いていると、正面からエリアがやって来た。

「やあ、コンテスティさん」
「エリア先生、こんにちは」
「こんにちは。…………おや? そのロープは……」

 エリアの視線がオリヴィアの手にあるロープに注がれる。
 しまった、と思った。冷や汗が吹き出す。
 教師であるエリアはこの呪いのロープの存在を知っている可能性が高い。勝手に持ち出したことがバレてしまう。

「あああの私、急いでいるのでこれで失礼します!」

 焦ったオリヴィアはその場から全速力で逃げた。廊下を駆け抜け、角を曲がったところで素早く教室の中へその身を隠す。
 息を整え、そっと廊下の様子を窺うが、エリアが追いかけてくる様子はない。呪いのアイテムを勝手に持ち出したことはバレてないようだ。
 ほっと肩の力を抜いた。
 見た目はただのロープだからと、剥き出しの状態で持ち歩くのはよくなかった。
 軽率な行動を反省するオリヴィアの手首になにかが触れた。
 見ると、ロープが制服の袖から入り込んでオリヴィアの肌に触れている。

「ええ……!?」

 ロープが重力に逆らって曲がっている。まるでロープが意思を持って動いているようだ。

「うそ、こんなの聞いてない!」

 自分から呪いを仕掛けにいくなんて。さすが呪いのアイテムだ。
 なんて、感心している場合ではない。ロープはしっかりとオリヴィアの素肌に触れている。
 ロープがしゅるしゅると伸びていく。伸びながら、オリヴィアの体に絡みつく。迷いのない動きで縛り上げていく。

「ま、ま、ちょ、待って待って待って!!」

 必死に制止の声を上げるが、もちろんロープは止まらない。呪いは既に発動してしまっているのだ。
 どうにかロープから逃れようともがくが、ロープが絡みついた状態ではうまく動けない。よたよたするオリヴィアは机に足を引っかけ、その場に倒れ込んだ。受け身も取れず思い切り体を打ち付けた。
 痛みに悶えている間に、ロープは呪いを完了させていた。
 倒れたまま自分の体を見下ろし、オリヴィアは愕然とした。
 制服の上からとはいえ、胸を強調するように縛られ、激しい羞恥に襲われる。
 自分で自分が恥ずかしい。こんな姿誰にも見られたくない。
 シオンにその恥ずかしい格好をさせようとしていたのだけど。しかも王太子の前で。
 縛られて立ち上がることもできなくなり、オリヴィアは床に転がったまま途方に暮れた。
 こうなってしまった以上、誰かに助けてもらうしかない。けれど誰にも見られたくない。しかし助けてもらわないわけにもいかない。
 こんなところを見られたら、どう思われるだろう。こんな卑猥な縛られ方をして、一人で床に転がっているのだ。そういうプレイの最中だと誤解されるのではないか。
 想像して、血の気が引いていく。
 自分でどうにかできないかと縛られたまま手足を動かし暴れてみるが、縄が余計に食い込み制服が乱れただけだった。
 はあはあと荒い呼吸を繰り返しながら、もじもじと太股を擦り合わせる。
 股間に食い込んだロープは、絶妙な力加減でオリヴィアを苦しめた。痛みを感じないギリギリの強さで、動かないロープにもどかしいような気持ちにさせられる。
 本当に放置プレイみたいな状況になっていた。
 そのとき、廊下から声が聞こえてきた。明らかにこちらに向かっている。
 オリヴィアは反射的に床を転がって机の影に隠れた。早く助けを求めなければならないのに、この姿を人前に晒す勇気がない。
 じっと息を潜めていると、ドアの開く音が聞こえた。二人分の足音が、室内に入ってくる。
 どうしよう、とオリヴィアは蒼白になった。思わず隠れてしまったが、こそこそしていると余計に変なことをしていたと怪しまれるのではないか。しかし今さら出ていくこともできなくなってしまった。
 一人が、オリヴィアの方へ近づいてくる。
 そちらへ顔を向けると、ちょうどやって来た人物が床に転がるオリヴィアに気づいた。
 二人の目が合った瞬間。

「へ、変態だー!!」

 現れた男子生徒はオリヴィアを指差して叫んだ。

「ち、ち、違……っ」

 大声を出され、オリヴィアは動揺する。止めたいのに、うまく声が出ない。

「変態だ! 変態がいるぞ! こんな変態はじめて見た!」
「どうしたんですか!?」

 変態変態連呼し騒ぎ立てる男子生徒の向こうから、もう一人もやってくる。
 その人物を目にし、オリヴィアは安心感から泣きそうになった。

「シオン~」
「オリヴィア様!? 一体どうしたんです!?」

 シオンはオリヴィアのあられもない姿を見ても引くこともなく、慌てた様子で駆け寄ってきてくれた。

「一体誰にこんなことを!?」
「これ、呪いのアイテムなの。触った相手を縛るっていう呪いのロープで、うっかり触ってしまったの」
「そ、それでこんなことに……?」
「お願い、ほどいて。一回呪いが発動したら、それから一日は無害だから触っても大丈夫よ」

 シオンはすぐにロープをほどいてくれた。
 シオンに支えられ、立ち上がる。

「ありがとう、シオン」
「いいえ」

 笑顔で礼を告げると、シオンははにかんだ。
 オリヴィアのあんな姿を見ても、シオンは誤解することなく助けてくれた。「変態だ」と叫ぶことしかなかった男とは大違いだ。
 オリヴィアは改めてその失礼な男に顔を向けた。そしてそれが誰だか気づき、目を見開く。無意識に名前を口にしていた。
 
「バルド……様……」
「ん? 俺のこと知ってるのか?」
 
 もちろん知っている。なぜなら彼も攻略対象者の一人だからだ。

「え、ええと、二人はどうしてここに……?」
「資料の整理を頼まれたんだ」
「偶然私とバルド様が別々の用事で職員室に居合わせて、通りかかった教師に用事を言いつけられたのです」

 バルドとシオンがそれぞれ説明してくれる。
 バルドはオリヴィアを見て言った。

「ちょうどいいから、お前も手伝ってくれよ」
「えっ……」

 オリヴィアは断りたかった。別に資料の整理を手伝うのが嫌なわけではない。
 この資料整理がシオンとバルドの交流イベントの可能性が高いからだ。オリヴィアがいなければ、二人きりで作業を行っていたのだ。会話をしながら楽しく作業を進め、二人の仲が深まるはずだったのではないか。だとすればオリヴィアの存在は邪魔でしかない。

「いいだろ、別に。呪いから助けてやったんだから」

 お前は助けてないだろ、こちらを指差して「変態だ」と喚いてただけだろ、と沸き上がる言葉をオリヴィアは飲み込んだ。逆の立場だったらオリヴィアもそう思うかもしれないけど、決して口に出したりしない。心の中で「変態だ」と思うにとどめておく。
 しかしバルドはそういう男だ。思ったことをそのまま口にする。良く言えば裏表がなく素直、悪く言えばデリカシーのない失礼極まりない男なのだ。
 ゲームをプレイしているときはあまり気にならなかったのだが、こうして実際に接するとかなりいらっとする。
 オリヴィアが頬をひきつらせていると、シオンがおずおずと声をかけてきた。

「オリヴィア様、気にしないでください。二人でできますから」

 やはりシオンは優しい。バルドと比べるとそれが際立つ。天使だ。
 しかしそう言われると、逆に断りにくい。助けてもらったのに一人でさっさと帰るのは気が引けた。
 オリヴィアはにっこりとシオンに微笑みかける。

「私も手伝うわ」
「いいのですか?」
「もちろん」

 オリヴィアが頷けば、申し訳なさそうにしながらも、シオンは嬉しそうだった。この可愛らしい素直さをバルドも見習ってほしい。

「じゃあはじめるか」

 バルドの言葉をきっかけに、各々が動き出す。
 長机の上に積まれた数十冊のファイルを、あるべき棚へと戻していく。
 ファイルを手に取り、番号を確認し、同じ番号の棚へ戻す。それの繰り返しだ。
 オリヴィアが何冊目かに取ったファイルは、棚の一番上の段にしまうものだった。背伸びをすれば届きそうだったので、目一杯足と腕を伸ばす。
 あともう少しというところで、後ろから伸びてきた手があっさりとファイルを棚に収めた。
 振り返ると、バルドが背後に立っていた。

「高いところは無理しないで俺に言えよ」

 にかっと笑い、バルドは離れていった。

「ありがとう、ございます……」

 助かるけれど、できればそういうのはシオン相手に行ってほしい。オリヴィアにされても意味がないのだ。
 気を取り直し、それからも黙々と作業をつづける。
 室内は無言だった。
 シオンとバルドは本当に恋愛ゲームの主人公と攻略対象者なのかと疑うほどに、同じ空間にいてもなにも起きない。会話もない。目も合わせない。
 オリヴィアがいるせいだろうか。せっかくのチャンスなのに、なにもなさすぎる。
 指先が触れ合ってどぎまぎとか、ふとした瞬間に視線が合ってドキドキとか、そういったことが全くない。
 このままでは、本当になにもないままに終わってしまう。
 仕方なくオリヴィアが口を開いた。なんでもいいから二人の仲が進展するきっかけを作りたかった。

「そういえば、バルド様は剣術の成績がトップなんですよね」
「そうだが、なんで知ってるんだ?」

 しまった、ナチュラルにゲームで得た情報を口にしてしまった。

「校内で噂になってますから! バルド様の剣の技術が素晴らしいと!」

 そんな噂を耳にしたことなどなかったが、バルドはあっさりと信じた。

「マジか!? だからお前も俺のこと知ってたんだな」
「ええ、そうです」

 嬉しそうなバルドに良心は痛むが目を瞑った。
 今度はシオンへと顔を向ける。

「シオンは魔法の成績がトップよね!」
「えっ、ええ、その、はい……」

 唐突に話を振られ、シオンは驚いている。
 オリヴィアはシオンとバルドを交互に見やり、言った。

「なんだか二人ってとってもお似合いね!」

 オリヴィアの言葉に、バルドは首を傾げた。

「そうか? 別にそうは思わないけどな」

 爽やかに、バッサリと切り捨てる。
 シオンはシオンで嫌そうに思い切り顔を顰めていた。
 確かにわざとらしいとは自分でも若干思ったが、ここまで二人に響かないとは。
 オリヴィアが下手なせいもあるかもしれないが、それにしても二人ともドライすぎないだろうか。もう少し歩み寄ってくれてもいいのではないか。
 エリアのときもそうだったが、会話すらままならないとはどういうことだろう。
 もしかして、シオンは既にファウストルートへ突入してるのだろうか。だから他の攻略対象者の好感度が上がらないのかもしれない。ファウストに好意を寄せているから、他の攻略対象者には見向きもしないのかもしれない。
 ならば、無理にファウスト以外の攻略対象者と仲良くなってもらう必要はない。これからはファウストだけをターゲットにすればいいのだ。
 そう結論付け、オリヴィアは会話をやめて作業に集中した。

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