お妃様は頑張れない

よしゆき

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お妃様は頑張れない

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 前世を思い出して気づいた。俺が今いる世界が白雪姫の世界だということに。
 ただし、登場人物全員男。継母のお妃である俺も男。白雪姫も男。男だけどドレスを着て、妃だ姫だと呼ばれている。わけのわからない世界だ。
 普通に女の子が好きな俺にとってはなんともつまらない世界だ。既に結婚してるし。王様はイケメンだけど、男が好きなわけじゃないから別に嬉しくもない。
 とにかく白雪姫の継母になってしまった以上、きちんとストーリーの流れに添って行動するべきなんだろう。
 だから俺は毎日魔法の鏡に問いかける。
 世界で一番美しいのは誰か?
 毎日毎日繰り返す。
 自分の容姿になんて全く興味がない。
 確かに今の俺は美人だ。女の子がいればそれなりにモテただろうが、男しかいないこの世界で顔がよくても特に嬉しくもない。
 楽しくもないこの日課を繰り返していたある日、遂に鏡が言ったのだ。

「この世で一番美しいのは白雪姫です」

 と。
 漸くこの日がきたのかと、俺は感慨に耽る。
 鏡に映し出される白雪姫は確かに美しい。男だけど。
 ともあれ、話を展開させるべく俺はこっそりと狩人を城に呼んだ。
 狩人も無駄にイケメンだ。顔つきも体格も精悍で男らしい。
 誰もいない部屋に二人きりになり、狩人に言う。

「お前に頼みたいことがある」
「なんでしょうか、お妃様」

 しかし、「白雪姫を殺せ」なんて、普通の神経を持ち合わせている俺には口に出せなかった。血は繋がってないけど一応息子……いや、姫だから娘になるのか? でも男だから息子でいいのか? とにかく、自分の子供なのだ。そもそも子供だろうと赤の他人だろうと、殺せなんて言えない。言いたくない。でも言わないと話が進まない。白雪姫が王子様と出会えない。

「お妃様?」
「え、えっと……あー、うーん……つまり、その……」

 もごもごと口ごもって何も言えなくなってしまう俺の手を、狩人ががっしりと掴んだ。

「お妃様、言わずともあなたの言いたいことはわかっています」
「えっ……」

 思わず顔を見ると、狩人は何故かはあはあと息を荒げていた。頬が赤くなって、ひどく興奮しているように見える。

「私に、その火照るお体を慰めてほしいのですね?」
「…………は?」
「だからこんな人気のない場所に呼び出したのでしょう?」
「…………はああ!?」

 あまりにも見当違いな事を言われて、すっとんきょうな声が漏れた。

「大丈夫です。私にお任せ下さい。お妃様のお体を私が全力で満足させてみせます!」
「ひぃっ!? なに言って、あっやだ、どこ触ってんだ、あっ、やだぁっ」
「ああっ、お妃様、なんてお美しい……! 私はずっとあなたをお慕いしていました!」
「やあぁんっ、やだっ、触るな、あっ、だめぇっ」

 箱入りお妃である非力な俺と、体をしっかり鍛えている狩人では体格も力もまるで違う。抵抗など簡単に捩じ伏せられて、あっという間に衣服を剥ぎ取られてしまった。
 力の差だけじゃなく、感じやすすぎる己の体にも問題がある。ちょっと触られただけで甘い声を上げてしまうのだ。どうなってるんだこの世界のお妃の体は。
 襲われているというのに、悦んでるみたいにちんこが勃ち上がって尻の穴が女の子みたいにぬるぬるに濡れて、中を指でぐちゅぐちゅに掻き回されると気持ちよくてわけがわからなくなって、必死に狩人の体にしがみついていた。

「そんなに力強く私の体に抱き付いて……! なんてお可愛らしい人だ!」
「んひぁあああっ」

 狩人は感嘆の声を上げて、俺の体を持ち上げた。所謂駅弁の体位で、ずっぶりと太いちんこを突っ込まれる。

「あひぁああっ、しゅごいぃっ、おくまでいっぱいぃいっ」
「ええっ、お妃様のおまんこが私のイチモツでいっぱいになっております! ああ、すごい、なんて名器だ……!」
「あんっあんっあんっああぁんっ、そんなっ、はげしっ、ずんずん、しちゃ、やああぁっ」

 足が浮いている不安定な状態で体を揺さぶられて、縋るように狩人の首に腕を回せば彼は更に興奮して激しくちんこで中を突き上げてくる。
 色々な事が起こりすぎてわけがわからないけど、一番信じられないのがこんな事をされて感じまくっている自分の体だ。無理やり犯されてるというのに、ちんこからぴゅっぴゅっと精液を漏らして感じ入っている。

「ああぁっ、だめ、だめぇっ、ちんこうごかさないでぇっ、あひぃんんっ、きもちいいのらめぇっ」
「私のイチモツがそんなに気持ちいいのですね……! もっともっと感じて下さい、王妃様……っ」
「ひっあんっ、あっあっあーっ、らめっ、おくぅっ、じゅぽじゅぽしないれぇっ」
「くっ……素晴らしいです、王妃様のおまんこの締め付けっ……腰が止まりません……!」
「ああぁっ、はげしいのぉっ、おまんこおかしくなっちゃぅぅっ」

 ぐぽんっぐぽんっと奥を繰り返し貫かれて、俺はただバカみたいな声を上げる事しかできない。

「ひはあぁぁっ、きもちいいっ、いくのとまんないぃっ」
「はあっはあっ、私もっ、もう……王妃様の中に出しますね……っ」
「ひっ、だめっ、なかにだしちゃらめぇぇっ」
「ぐっ、そんなに締め付けられたら……あっ、出ます、王妃様のおまんこに種付けしますっ」
「んゃあああっ、らめぇっ、あっ、あ────っ」

 制止の声も虚しく、胎内にびゅーっびゅーっと大量の精液を吐き出される。
 旦那以外の男に犯されて中出しされるなんて駄目なのに、体は悦ぶみたいに狩人のちんこにしゃぶりついてる。

「ああっ、すごいです、搾り取るような締め付けっ……こんなことされたら堪りませんっ」
「ひあっ!? やだぁっ、また、おっきくなってるぅっ」
「お妃様のおまんこが、私の精子を欲しがっているのですよ」
「ちがうぅっ、ほしく、なっ、あっあっあっあぁんっ」
「ほら、私のイチモツにちゅうちゅうと吸い付いてっ……好きなだけ注いで差し上げます……!」
「はひぃんんっ」

 再び抽挿がはじまって、俺はなす術もなくひたすら喘ぎ続けた。
 何時間ちんこを突っ込まれていたのか。狩人が満足して体を離してくれる頃には俺はもう足がガクガクだった。
 離れがたいと抱き付いてくる狩人をどうにか城から追い出し、俺はふらふらの状態で自分の部屋に向かう。
 早く風呂に入ってベッドで休みたい。

「あら、お義母様」
「ひっ……!?」

 突然後ろから声をかけられて、散々な目に遭ったあとだった俺は大袈裟にびくついてしまう。
 恐る恐る振り返ると、そこにいたのは白雪姫だった。白雪姫の名に相応しい、可憐な容姿。外見は完全に美少女だ。男だとわかっていても、対面するとどぎまぎしてしまう。
 そして白雪姫の顔を見て思い出した。自分が何の為に狩人を呼び出したのか。よく考えたら、大事な役目を果たしていない。狩人に白雪姫を殺せと命じなくてはならなかったのに。これでは話が進まないではないか。
 今更気づいて愕然とする。
 しかしあんな事があった後で、また狩人を城に呼ぶのは気が乗らない。かといって、他にどうすればいいのだ。

「お義母様?」
「ひっ、あ、な、なに……?」
「どうしたんですか、ぼうっとして」
「えっ、あ、いや、なんでも……じゃあ俺、部屋に戻るから……」
「待ってください」

 今後の作戦を練らなければ……と部屋に戻ろうとするけれど、白雪姫に腕を掴まれ引き止められる。見た目にそぐわぬ力強さだ。

「ど、どうした? 俺、急いでて……」
「その状態で城の中を歩き回るのはまずいんじゃありませんか?」
「へ……?」

 ポカンとする俺に、白雪姫はぐっと顔を近づけて耳元で囁く。

「お父様以外の雄の匂いをさせて……それでは、お義母様が不貞を働いたと言って回っているようなものですよ」
「えっ……!?」

 青ざめ硬直する俺を、白雪姫はすぐ近くにあった自分の部屋に連れ込んだ。

「ななななに変なこと言ってんだよ、おおお俺が浮気なんてするわけないだろ! お前の勘違い……っ」
「じゃあ、お義母様の体を確かめさせてください」
「ひぇっ!? ちょ、待っ、やめっ……!!」

 にっこり微笑んだ白雪姫は、有無を言わせず毟るように俺の衣服を脱がせていく。見た目は儚げな美少女のくせにやけに力が強くて、抵抗しきれず身に付けていたものを全て剥ぎ取られた。
 白雪姫は全裸になった俺の下半身に視線を向ける。

「あらぁ? お義母様、おまんこからなにか垂れてきてますけど?」
「ひっ、こ、これは……っ」

 さっき狩人に散々出された精液が尻の穴から垂れてきて太股を流れていく。一応掻き出したけど、まだ奥に残っていたのが落ちてきてしまったのだ。

「それ、精液なんじゃないですか? お相手はお父様じゃないですよね? お父様は今、仕事中ですし」
「ちが、違う! これは精液じゃなくて! お、俺の……俺の、お、お、おまんこから、出るやつで……っ」
「へええ……なら本当かどうか、お父様に確認しても問題ないですよね? お義母様はいつも太股までどろどろになるくらい、おまんこからいやらしい蜜を漏らすんですかって。おまんこから沢山蜜を漏らしながら城の中を歩き回ってましたって、報告しても?」
「そそそそんなの、ダメに決まってるだろ!」
「なぜですか? 浮気はしてないんでしょう? それならいいじゃないですか」
「ダメダメダメ! 絶対ダメ!」
「つまり、浮気したと認めるんですか?」
「う、ううぅ~……」

 詰め寄られ、言葉を詰まらせる。
 どうしよう。アレは浮気じゃなくて強姦だけど、だったらなんで強姦魔を罰する事なく帰したんだって話だし、だとしたら強姦されたって言っても信じてもらえない可能性が高くて、浮気したって事になってしまうかもしれない。そうなったら離婚だろう。俺は城を追い出されてしまう。
 俺にはまだやるべき事があるのに。狩人に白雪姫の暗殺を命じて、白雪姫に毒リンゴを食べさせるという大事な役目を果たせなくなってしまう。

「うっ、う、う、う、浮気、した、から……王様には、言わないで……お、お願い、なんでもするから!」
「ふーん。やっぱり浮気したんですね」
「した……。み、認めるから……だから、誰にも言わないで、バレたら、離婚されちゃう……!」
「そんなに離婚されたくないんですか?」
「されたくない!」

 少なくとも今はまだ、離婚されては困る。
 白雪姫はニヤリと悪辣な笑みを浮かべた。

「だったら、どうすればいいかわかりますよね?」
「へ……?」

 ぼけっとしているとベッドに押し倒された。

「ひっ!? な、なに……!?」
「男を誘うエロい顔して……今までこっちがどれだけ我慢してきたかわかりますか?」
「やっぁあんっ、ど、どこ、触って……っ」
「散々ちんぽイラつかされてきたんです、責任取って下さいね」
「ひゃぅぅんっ」

 いきなり乳首を摘ままれて、きゅうきゅうと捩られる。

「やっ、やだぁっ、やめ、いたいぃっ」
「そんな甘い声で痛いとか言われても全然説得力ないんですよ、この淫乱がっ」
「きゃぁんっ」

 はむりと乳首に歯を立てられて、鋭い刺激に体が跳ねる。痛いはずなのに背中がむずむずして、下腹部がじんじんして、ちんこがむくりと反応を示した。

「やらぁっ、あひんっ、ちくび、噛んじゃらめぇっ」
「ちんぽ勃たせて悦んでるくせに、なに言ってるんです? 乳首気持ちいいからもっと噛んでください、でしょう?」
「そんな、ちがうぅっ、気持ちよく、なんかっ、あっあぁんっ」
「僕に逆らうんですか? そんなことができる立場でしたっけ?」
「ひぅぅ……っ」

 言うことを聞かないと、浮気じゃないけど浮気した事をバラされてしまう。俺は白雪姫に従うしかないのだ。

「ちくびぃっ……きもちぃ、から……もっと噛んで、くださいぃっ」
「ふふ……。本当にお義母様は淫乱ですね」

 艶然と微笑み、白雪姫は俺の乳首に噛みついた。

「ひぁあんっ」
「エッロい乳首。噛まれて気持ちよくなるとか、お義母様の乳首は完全にマゾメス乳首ですね」
「あっあっあっあ~~っ」

 ぐりぐりと乳首を指で押し潰されて、甲高い声が漏れる。
 ていうか、白雪姫がこんな下品な事言っていいのか? 美しく優しいお姫様なんじゃないのか? そもそもなんで継母の俺が白雪姫にこんな目に遭わされなきゃなんないんだ?
 明らかにおかしな展開になっているのだが、それを止める術がない。

「あーあー、乳首痛くされておまんこくぱくぱさせちゃって……本当に男を煽るいやらしい体ですね」
「んひぃっ」

 ぐちゅんっと尻の穴に指を突っ込まれる。柔らかく綻んでしまっているそこは、痛みもなく白雪姫の指を飲み込んだ。

「おまんこドロッドロ……間男にどんだけ出されたんです?」
「ひっあんっあんっ、やっ、ぐちゅぐちゅ、しないれぇっ」
「そんなこと言って、お義母様のおまんこは美味しそうに僕の指を咥え込んで、ちゅうちゅうしゃぶりついてきますよ」
「やあぁっ、してないっ、ゆびやだぁっ」
「素直におまんこ指でぐちゅぐちゅされて気持ちいいって言わないと、お父様にバラしちゃいますよ?」
「ふっんぅぅう~~っ……きもち、いいっ」
「なにが?」
「ゆびぃっ、あっあっあっあんっ、ゆびでぇっ、おまんこぐちゅぐちゅって、あっあっ、それ、きもちいぃっ」
「もっとしてほしい?」
「して、してぇっ、もっとぉっ」

 うっかりそう言ってしまうと、白雪姫はニヤリと唇の端を吊り上げ指を抜く。そんな笑い方は白雪姫には相応しくないけど、顔がいいから悪い笑顔もドキドキするほど美しい。

「じゃあもっとして差し上げますね。僕のこれで」
「ひぃっ……!?」

 取り出された白雪姫のちんこは、姫に全く相応しくない凶悪なものだった。
 ていうかこれって俺が突っ込まれるってことで、じゃあ白雪姫ってタチなの? つまり王子様はネコってこと?
 なんて、今はそんな事を考えている場合ではなかった。
 脚を大きく広げられて、体を深く折り曲げられて。晒された尻の穴に白雪姫の太くて硬いそれが押し当てられて。

「んお────っ!!」

 ずぶんっと真上から一気に胎内を貫かれた。

「はっ、あー、すご、お義母様の中……っ」
「ひっあっあっあっあはぁああっ、らめぇっ、いくうぅっ」
「なんていやらしいおまんこなんですかっ……夫以外の男のちんぽ、こんなに嬉しそうに締め付けてっ」
「あんっあっあっあっひうぅっ、そんなぁっおっきいのでじゅぽじゅぽされたら、あっひぃんっ、おまんここわれるぅぅっ」
「夫以外の男の精子を欲しがるなんてっ、ホントに、なんて淫乱なお妃なんですかっ」
「ひはぁんっ、ごめ、ごめんなしゃいぃっ、あんっあんっ、らめっ、きもちいいっ、いくっいくぅっ」

 ずちゅっずちゅっと激しく胎内を犯されて、ちんこからはもうなにも出ないのに俺はいきっぱなしになっていた。
 気持ちいいという事以外、もう何もわからなくなっていく。

「こんな淫乱な体、僕がちゃんと見張ってないといけませんねっ、二度と他の男を誘えないように、僕が毎日おまんこに溢れるまで精液注いであげますから……っ」
「あひっぃいいっ、おくっ、きもちいぃっ、あっあっあっあ~~~~っ」
「ほら、欲しがってる精子、中でたっぷり出してあげますから、おまんこしっかり締めて……っ」
「はひぃっ、んっんっんひぁあああっ」

 体は勝手に白雪姫の言葉に従って、咥え込んだ肉棒をきつく締め付ける。
 白雪姫はずんっと腰を押し付けてきて、最奥に精液を吐き出した。

「はへぁぁっ、あついの、でてるぅぅっ」

 俺はあへあへとだらしない顔で注がれる体液を受け止めていた。腹に熱いものが溜まっていく感覚に、自覚はなくうっとりしてしまっていた。
 恍惚とする俺の顔を見下ろして、白雪姫はゴクリと喉を鳴らす。

「ふふ、そんなに嬉しいですか? 義理の息子に中出しされて」
「ふぁあ……?」
「腹の中を僕の精液でたぷたぷに満たしてあげますよ、お義母様……」
「ひぁっぁあああんっ」

 白雪姫は再び動き出す。俺はただ与えられる快楽に翻弄され続けた。
 いつの間にか気絶していたようだ。目が覚めると白雪姫のベッド寝ていた。隣ですやすやと眠る白雪姫を起こさないようベッドを抜け出し、浴室で綺麗に体を洗って部屋を出た。
 心も体もふらふらの状態で、俺は壁に手をつきながら懸命に自分の部屋に向かう。
 色々考えないといけない事があるけど、とにかく今は何も考えず自分のベッドでぐっすり眠りたい。
 自分の部屋のドアが見えると、そこが楽園なのではないかと思えるくらい嬉しかった。

「ただいま、俺の部屋!」

 勢いよくドアを開ければ、部屋の中に待ち受けていたのは仁王立ちの王様だった。

「ひぃっ……!?」
「随分遅かったな」
「えっ、あっ、ちょっと野暮用で……。王様は、どうして俺の部屋に……?」

 後ろめたさからうろうろと視線をさ迷わせてしまう。
 王様はそんな俺の顎を掴み、顔を近づけ目を合わせてくる。イケメンだから迫力が凄い。

「野暮用? そんなメスの顔をして、一体どんな野暮用だったのだ?」
「めっ、メス……!?」

 白雪姫といい王様といい、何なのだこの親子は。発言が王族とは思えない。

「そ、そんな顔してませんから! ちょっと城の中を散策していただけで……」
「ほう……そのメスの顔で城の中を歩き回って、男を誘惑していたのか?」
「ちちち違います! 俺はそんなこと……!!」

 ぶんぶんぶんぶんっと首を振り立てる俺を、王様は疑いに満ちた凶悪な笑顔で見下ろしてくる。

「どうかな? 本当に男を誘わなかったか徹底的に調べてやろう」
「ひえぇっ……!?」

 あっという間に着ていたものを脱がされる。というかこのドレス脱がされやすすぎないか?
 全裸にされてくるりと体を回された。俺は目の前のドアに手をつき、王様に背中を向ける体勢になる。

「お、王様……あっひぁんっ」

 つう……と背筋を指で辿られ、変な声を出してしまう。

「少し触っただけでそんな甘い声を上げるとは……今まで男に可愛がられていたせいで敏感になっているのではないか?」
「ち、ちがぁっ、あんっ、違いますっ、俺はもともと敏感で、あっひゃうんっ」

 王様の指がつつぅ……と肌を撫でながら下に下りていく。

「ん? ここがパクパクしているのはなんでだ? まるでつい先程まで男を咥え込んでいたかのようにぷっくり腫れているようだが?」
「あひぁっ」

 尻の穴を指の腹で擦られて、過剰に反応してしまう。

「んぁああっ」
「すんなり指を飲み込んで……こんなに柔らかくなっているのはどういう事だろうな?」
「ひんぅぅっ」

 浮気じゃないけど浮気がバレるのはまずい。どうにか誤魔化さないと。

「あっ、自分で……俺が、自分で弄ったんですぅっ」
「自分で?」
「さ、寂しくて……体が疼いて我慢できなくてぇっ……自分でしてました、ぁあっ、はしたなくて、ごめんなさいぃっ」
「こんなに柔らかくなるまで、自分で弄っていたのか?」
「はひぃぃんっ、あっあっ、なか、自分でぇっ、ぐちゅぐちゅしましたぁっ」
「なんていやらしいヤツだ! 妃としての自覚はないのか!?」
「あんっあっあっあーっ、ごめなひゃぁあっ、いやらしくて、ごめんなさ、あっあっあっ、ゆるしてぇっ」
「許されると思っているのか!? 妃がこんないやらしいまんこを持っているだなんて!」
「ひあぁっあっあっ、ごめんなしゃいぃっ、おねがい、捨てないでぇっ」

 俺は王様に顔を向けて、ぼろぼろ泣いて懇願した。離婚されてしまったら白雪姫という物語が成り立たなくなってしまう。
 王様は顔を顰め、ギラギラと情欲を孕んだ瞳で俺を睨み付ける。

「捨てるわけがないだろうっ」
「ひぉお────っ!?」

 強く腰を掴まれて、後ろから剛直を突き立てられた。王様の立派なものを奥深くまで捩じ込まれ、俺は一気に絶頂へと駆け上がった。

「はっ、へあぁっ、あっひぅんんんっ」
「私がっ、責任持ってお前のまんこを躾てやるっ」
「あひっひっあっ、おっ、しゅごっ、ぉおっ」

 ごちゅっごちゅっごちゅっごちゅっと激しく奥を突き上げられて、強烈な快感に喘ぐ事しかできない。
 王様の片手が俺の乳首をカリカリと引っ掻く。

「ひはあぁっあんっ、きもちいっ、あっあっあっあっ」
「乳首も少し赤くなって腫れているのではないか? 他の男に弄らせたのではないだろうな?」
「違っあっあっ、じぶんで、しましたっ、あぁっひっ、ちくびもぉっ、じぶんでいじりましたぁっ」
「まんこだけでなく、乳首もこんな風になるまで弄ったのか? なんていやらしい。これからは私がしっかり管理してやらないと……っ」

 王様は片手で乳首を弄りながら、もう片方の手でしっかりと俺の腰を支えて抽挿を繰り返す。

「あっあっあっひぁああっ、いいっ、おくぅっ、きもちいぃっ、いくいくいくぅぅっ」
「そんなにまんこをちんぽで擦られるのが好きか?」
「しゅきぃっ、おまんこじゅぽじゅぽぉっぉっおっひぃっ、しゅきれすぅぅっ」
「とんでもないちんぽ狂いだなっ。他の男を誘惑しないよう、私専用のまんこにしてやるからなっ」
「あひぃぃっ、王様ちんぽでおまんここわれりゅうぅっ」

 一際強く中を抉られたと思ったら、勢いよく精液が吐き出された。

「んあぁっ、でてるぅっ、おうしゃまのせーし……あっあっ、子作りされてるぅ……っ」

 熱い体液が腹の奥にじわじわと染み込むのを感じながら、ぶるっと体を震わせる。
 足がガクガクで立っていられなくなった俺の体を王様が抱き上げた。

「この程度でへばるなよ。お前のまんこに私のちんぽをしっかり覚えさせないとならないからな」
「ひぃぃ……っ」

 もう疲れきっているはずなのに、俺の尻の穴は王様の言葉に悦ぶようにきゅんと締まった。





 それからも、物語は一向に進まなかった。
 呼んでもいないのに狩人が城に忍び込んできて人気のない場所に連れ込まれ押し倒されたり、どうにか白雪姫を森へ連れ出し置き去りにしようとするけれど失敗して青姦されて終わったり、毎晩毎晩王様に躾と称してアレコレされたり。
 もうコレ話を展開させるの無理かも……。
 いつしか俺は諦めた。
 心の中で、顔も知らない王子様に謝った。





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