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王道のために暗躍する
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校舎を出て、生徒会室のある特別棟に向かう途中にあるオープンカフェに一ノ瀬君と共に来ていた。
「こ、これは敵情視察であって、別に俺は仲良くするつもりなんかないから」
「おっけーおっけー。何飲む?」
「あ、アイスミルクティー」
「じゃあ頼んでくるから空いてる席で待っててよ」
「あ、ちょっ、自分の分は自分でだすから」
「でも、俺が誘ったんだから奢らせてよ」
キリがなさそうだったので、少し強引に注文を取り、ミルクティーを2つ持って一ノ瀬の座る席に着いた。
「はい、ミルクティー」
「あ、ありがとう」
俺から恐る恐るといった様子でドリンクを受け取ると、少し視線を彷徨わせて、口を付けた。
良かった。取り敢えず会話は出来そうだ。
「それで、イチノセ君?親衛隊としては俺の存在が面白くないって話だったよね?」
「そ、そうだ!僕はお前なんか認めない!」
一ノ瀬は思い出したかの様に立ち上がって顔を真っ赤にして怒り出した。
「まぁ、別にそれでもいいけど、そういうのは俺じゃなくて稔本人に言ってもらわないと話が進まないんだよね」
「お前が誘惑したんだろ?!」
「それは違うから。でもまぁ、今はお試し期間的な?俺もあんまり稔の悲しい顔みるの嫌だし?とりあえず恋人未満友達以上なのかなぁと」
「そんなの、僕は認めないから」
一ノ瀬君はまだ沢山あるミルクティーを床に投げつけて走り去ってしまった。
ありゃりゃ、怒らせてしまった。
俺としては怒らせるつもりではなかったのだが。
今後いつ起こるか分からない王道イベントを控えて、誰とも付き合うつもりは無かったし、かと言ってこの前の様に酷い事されても堪らないので、どうにか理解者を増やしたかったのだが。
まぁ酷いとはいえ、2回目からは普通に気持ち良かったし、稔はきっと王道君とは会わないだろうから関係ないといえば何も関係ないけど。
「うーん、イチノセ君は何年生なんだろう。一回調べとかないとダメかなぁ、ちょっと面倒だなぁー」
俺は自分のミルクティーを持って生徒会へと向かった。
情報収集は後からでいいや。
とりあえず顔合わせイベント終わらせて、今後の予定を立てないと。
まだ早いけど、次回の生徒会の事もある。
それに稔の事も懸念材料だ。
俺のことを好きだと言った奴はいつも一緒に行動したがる。
稔の部屋で過ごした2日間は起きてセックスして、飯食って、DVD見てセックスして、風呂に入ってセックスしてと、何かにつけて盛ってた気がするし、ろくに行動出来なかった。
もう出るもん出なくても弄られて、奴は絶対に絶倫だ。
付き合い切れないね。
いっその事事俺が腐男子である事をカミングアウトでもして距離を取って貰うか?
ドン引きされて距離取って貰った方が良いかも。
あー、でもそうなるともう稔とセックス出来ないのか?
何だかんだ文句を言うけど、稔とのセックスは気持ちが良い。思い出しただけで体が熱くなりそうだ。
あんなに守っていた処女だって、一回ヤればこんなにも開き直れるなんて。人間分からないものだね。
なんか凄くショックだった気がするけど、今はなんであんなに泣いたのか分からないや。
「うーん、毒され過ぎ?」
本当、自分で言うのもなんだけど、節操ないよね。
「こ、これは敵情視察であって、別に俺は仲良くするつもりなんかないから」
「おっけーおっけー。何飲む?」
「あ、アイスミルクティー」
「じゃあ頼んでくるから空いてる席で待っててよ」
「あ、ちょっ、自分の分は自分でだすから」
「でも、俺が誘ったんだから奢らせてよ」
キリがなさそうだったので、少し強引に注文を取り、ミルクティーを2つ持って一ノ瀬の座る席に着いた。
「はい、ミルクティー」
「あ、ありがとう」
俺から恐る恐るといった様子でドリンクを受け取ると、少し視線を彷徨わせて、口を付けた。
良かった。取り敢えず会話は出来そうだ。
「それで、イチノセ君?親衛隊としては俺の存在が面白くないって話だったよね?」
「そ、そうだ!僕はお前なんか認めない!」
一ノ瀬は思い出したかの様に立ち上がって顔を真っ赤にして怒り出した。
「まぁ、別にそれでもいいけど、そういうのは俺じゃなくて稔本人に言ってもらわないと話が進まないんだよね」
「お前が誘惑したんだろ?!」
「それは違うから。でもまぁ、今はお試し期間的な?俺もあんまり稔の悲しい顔みるの嫌だし?とりあえず恋人未満友達以上なのかなぁと」
「そんなの、僕は認めないから」
一ノ瀬君はまだ沢山あるミルクティーを床に投げつけて走り去ってしまった。
ありゃりゃ、怒らせてしまった。
俺としては怒らせるつもりではなかったのだが。
今後いつ起こるか分からない王道イベントを控えて、誰とも付き合うつもりは無かったし、かと言ってこの前の様に酷い事されても堪らないので、どうにか理解者を増やしたかったのだが。
まぁ酷いとはいえ、2回目からは普通に気持ち良かったし、稔はきっと王道君とは会わないだろうから関係ないといえば何も関係ないけど。
「うーん、イチノセ君は何年生なんだろう。一回調べとかないとダメかなぁ、ちょっと面倒だなぁー」
俺は自分のミルクティーを持って生徒会へと向かった。
情報収集は後からでいいや。
とりあえず顔合わせイベント終わらせて、今後の予定を立てないと。
まだ早いけど、次回の生徒会の事もある。
それに稔の事も懸念材料だ。
俺のことを好きだと言った奴はいつも一緒に行動したがる。
稔の部屋で過ごした2日間は起きてセックスして、飯食って、DVD見てセックスして、風呂に入ってセックスしてと、何かにつけて盛ってた気がするし、ろくに行動出来なかった。
もう出るもん出なくても弄られて、奴は絶対に絶倫だ。
付き合い切れないね。
いっその事事俺が腐男子である事をカミングアウトでもして距離を取って貰うか?
ドン引きされて距離取って貰った方が良いかも。
あー、でもそうなるともう稔とセックス出来ないのか?
何だかんだ文句を言うけど、稔とのセックスは気持ちが良い。思い出しただけで体が熱くなりそうだ。
あんなに守っていた処女だって、一回ヤればこんなにも開き直れるなんて。人間分からないものだね。
なんか凄くショックだった気がするけど、今はなんであんなに泣いたのか分からないや。
「うーん、毒され過ぎ?」
本当、自分で言うのもなんだけど、節操ないよね。
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