腐男子会計の王道計画!

卯月

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王道のために暗躍する

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全身温かい微睡の中で、隣に眠る身体を抱き寄せた。
途端に身体に広がる感じたことのない違和感、痛みで、目を覚ました。
目の前には睫毛の長い瞳が閉じられて、金に近い髪がサラリと流れていた。
生徒会長、後藤 稔ごとう みのる

あ、あぁぁあああああっ!!!

そうだ、昨日俺は今まで健気に守っていた尻を、処女を、奪われてしまったのだ。
あ、あり得ない。この激痛はその時の名残か。
最悪っ!
身体を捩って会長から身体を離して起き上がる。

「いっつぅ」

痛い、主に尻がどうしようもなく痛い。
部屋を見渡して、自分の服を見つけると、そそくさと着用する。

そうだ。昨日はコイツと付き合う事になって、都築先輩があんな写真見せるから、すげー怒ったコイツに押し倒されて。セックスしたけど、なんかもう途中から記憶が無い。

鞄の中にノートPCが入ってること、スマホ持ってること、学生証も持っていることを確認する。

「おはよ」

ぎゅっと後ろから抱きしめるられる。
相手はもちろん会長だろう。

「あー、ゴトー会長、おはようございます」

俺の挨拶にムスッと唇を尖らして腕を掴まれ、正面から抱きしめられる。

「稔、だろ?なんでそんなに他人行儀にするんだよ」
「やー、なんでもナイっす」
「ちゃんと目を見て話せって」

あんなことがあって、俺としてはまだ状況を飲み込んで無いわけで。目なんか見て話せるなボケがっ!

「いや、俺、帰るんでー、離して貰えません?」
「何でだよ、一緒に飯食おうぜ?」
「遠慮しまーす」
「おいっ、待てって!」

スルリと擦り抜けて急いで部屋を出る。
まぁ、会長も全裸だったし、すぐには追い掛けて来ないだろうけど、急ぎ足で自室に向かう。
自室に向かう途中で何人かとすれ違って、強い視線を感じたけど。気付かないフリ。

急いでドアを開けて自室に入ると凄く安心する。
玄関で靴を脱いで、リビングのドアを開けると、ソファに座ってそれはもう気持ちの良い笑顔で手を振る都築先輩がおりました。
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