EDEN ―孕ませ―

豆たん

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出産

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「よし、スイッチをオフにしてと――」

 搾乳機を止めた真柴は、アジャスターを取り外し吸い口と蓋を嵌めた哺乳瓶を雄から受け取る。雄は優輝の胸に吸い付く搾乳機を外し始めた。

「優輝くん、あったかくて立派なお乳がこんなに出たよ。後で父親に渡しておくね」

 浅い呼吸を繰り返しながら、優輝は真柴が差し出して見せた哺乳瓶に目を向ける。己の胸から搾られた母乳に複雑な感慨を抱いた時、金属筒がちゅぽんと音を立てて外された。

「…あっ、ん…っ」

 搾乳機から解放された乳首がぷるんと揺れる。突起の先に残る白い雫に、乳首の薄紅がより引き立って見えた。真柴はその雫を人差し指ですくい取る。

「――男子の母乳はねぇ、女のとはまったく違うんだよ。免疫力や栄養価が格段に高くて、たった一度の摂取でも赤ん坊を充分健康に成長させることが出来る。だけど一番驚くのは味なんだ。甘くてとっても美味しいんだよ」

 ペロリと指を舐める。舌の上でじっくりと味わい、彼はにこやかに笑んだ。

「すごく甘いね。君のお乳は、他の子達のとは別格の美味しさだな。癖になりそうだよ」

 後処理を終えた雄達が分娩台から離れる。ふうと息をついて、助産師は手袋を外しながら優輝に言った。

「初産だったけど、とてもスムーズなお産でしたね。産み落とす瞬間にイってしまう子なんて初めてですよ。社長の仰る通り、君は世界最高の名器男子になるでしょう。第二子の出産も楽しみです。今日も頑張って受精して下さいね」

「子宮内は1時間もすればまた妊娠可能な状態になるから」と説明して、スタッフルームへと戻っていく助産師。真柴は脇に控えた雄達の一人を呼ぶ。それは先程優輝を運んだ雄だった。

「初出産お疲れ様だったね。次の子作りタイムは朝9時からだよ。その前にいろいろとやることはあるけど、取り敢えずこの後は『フォロー』の時間だ。さっき運んでくれた雄くんに寝室へ連れ帰って貰って、ゆっくり愉しみなさい」


 来た時と同じように、また彼の胸に抱えられる。『フォロー』とは何なのだろうと真柴の言葉をぼんやり考えている間に、分娩室を出た雄は廊下を抜け、元の寝室に優輝を運んでいった。上掛けを剥いだベッドの上にふわりと下ろされる。

「……あ、あの…、『フォロー』って…何ですか…?」

 思い切って訊いてみる。だがやはり黙したままの雄は、ふいと背を向け壁際に移動した。どうしたのかと見ていると、矢庭に白衣を脱ぎ始める。裸になり、ビクリと背筋を緊張させた優輝の上へ伸し掛かってくる彼。

「――『フォロー』というのはな、こういうことだ」

 突如降ってきた低い声に優輝は目を瞠る。初めて聞いた雄の声と口調は、体格に見合った男らしいものだった。他の雄達もこんな感じで話すのだろうか。筋骨逞しい肉体と白衣姿とのギャップにも少なからず戸惑ってしまう。そんなことに気を取られていた優輝の身体が、ベッドの上で跳ねるように仰け反った。バンドを巻かれ勃起したままだったペニスを、雄が左手に握り込んで扱いたのだ。

「あうっ、あうぅっっ」

 漸く呼吸は落ち着いてきていたものの、出産や搾乳中に味わった淫靡な感覚がまだ身体に残っていた。そこに刺激を与えられ、全身が一気に熱く火照ってくる。

「次の種付けも成功するよう、1回でも多くイかせて卵子が出来易い状態にしておく必要がある。その為の『フォロー』だ。儀式の時はほんの10分くらいしか味わえなかったからな。朝までじっくり可愛がってやるよ。――だが、その前に栄養補給させて貰おうか。あんたの母乳でな」

 言いざま、雄は優輝の左乳首を口に含む。強く吸われて、優輝は「あぁぁっっ」と感じ入った声を上げた。

「――なるほど、確かに美味いな。他の奴等のとは段違いだし、社長が絶賛するわけだ。初出産後のフォローに当たってラッキーだったぜ。あんたの初ミルクは俺が頂く。たっぷり吸われた方が今後の母乳も出易くなるからな」

 優輝のペニスをゆるゆると扱き続けながら、雄の唇が乳首を食む。両方の突起を交互に吸い甘い母乳をコクコクと飲んでいく雄に、優輝は再び息を乱して肩も腰も震わせた。一心に乳を吸う裸の雄は、まるで大きな赤ん坊のようだ。充分に堪能し乳首から口を離した彼が、色付いた吐息を漏らす優輝の唇を奪う。侵入してきた舌に自分のそれを絡め取られて、喘ぐ声がくぐもった。

「んっ、んん…っ」

 雄の口内に残る母乳の味が、その舌を通して優輝にも伝わってくる。微かなそれは、本当に甘く優しい味だった。突起に感じる疼きと共に、我知らず温かい思いが胸に広がる。
 抵抗しようと思えば、今なら相手の舌を咬むことだって可能だ。だが、もう優輝にはそんな考えすら湧いてこない。正直、感じ始めるとそれだけで頭がいっぱいになり、余計な思考が入り込む余地が無くなるのだ。
 優輝の柔らかい唇を思うさま蹂躙して、雄は顔を上げる。息の上がった優輝を見て満足そうにニヤリと嗤い、己の口の端を舐めた。

「さて。エネルギーもチャージしたことだし、そろそろ本腰入れなきゃな。昨夜の奴にも負けないほど、存分にイかせてやろう」

 ペニスから後孔へと移動していく手の感触。蕾を撫でられ、優輝の全身がざわめいた。己の身体も人生も、その全てが変わった昨日――快楽に呑まれた自分が演じた恥態も、所々霞掛かってはいるものの脳裡にはっきりと残っている。『フォロー』と言えど、雄に犯されることには変わりないのだ。脈打つ怒張を突き入れられたら、きっとまた自分は正体を失くし、狂ったように悦がってしまうのだろう。
 具合を確かめるように数度蕾を押した指が、ツプリと中へ侵入してくる。出産直後で柔らかくほぐれた後孔は、何の潤滑剤も無しに雄の長い指を呑み込んでいった。すぐに二本、三本と増やされ内奥を掻き回されて、優輝の腰が切なげに揺れる。

「ああ…っ、あぁぁっっ」

 声を上擦らせる彼の喉元を舐め上げ、雄はヌルリと指を抜く。奔放に動かしていたそれは、透明な液体に濡れていた。

「入口はしっかりほぐれてるが、よく締まるいい孔だ。中ももうこんなに濡れて、突っ込むには最高のコンディションだな。調教の所為か一度孕んだ所為か分からないが、昨日より具合が良くなってるような気がするぜ。これが名器ってヤツなんだろうな」

 優輝の両腿をグイと割り開き、雄が屹立の先端を蕾に宛がう。その熱さに腰を引く間も無く、押し入ってきた太い怒張が狭い肉路をいっぱいに埋め尽くした。

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