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出産
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しおりを挟む「やったよ、優輝くん! 可愛い男の子だ!」
感じ入る優輝の様子と出産の状況を見守っていた真柴の言葉で、漸く瞼を開く。目に入ったのは、助産師の両手に納まるほど小さな赤ん坊の姿だった。身長が20センチ程とかなり小さいが、未熟児などで無く見た目はちゃんと一人前の赤ん坊だ。男の証、豆粒のようなおちんちんもしっかり付いている。
臍の緒を切り軽く傷の処理をして、助産師は元気に泣くその子を雄の一人に預けた。部屋奥の専用シンクで産湯を使わせるらしい。助産師が他の雄に手伝わせ優輝の産後処置を済ませる間に、産湯で綺麗になった赤ん坊を抱えた雄が真柴の元へ戻ってくる。その胸へと渡された赤子を見て、乱れた呼吸を必死に落ち着かせようとしていた優輝は驚いた。ついさっきまで20センチ程度だった身長が、もう倍近くになっている。産まれてすぐの小ささにもビックリしたが、こんな僅かな時間で女性が産んだ赤ん坊と変わらない体格になったことが信じられない。優輝の驚きを察して、真柴は赤ん坊を抱き直しながら笑った。
「ね? 言った通り、小さく産まれて、すぐに大きくなっただろう? 男子が産む子供は、皆親思いのいい子達ばかりなんだよ。何はともあれ、第一子の出産おめでとう。君も『孕まされ男子』としての一歩を踏み出したね。これからもっともっと体を磨いて、より完璧な名器になれるように頑張るんだよ」
優輝は満面の笑みを浮かべた彼の顔を見る。昨日理不尽に凌辱された挙句の妊娠・出産。あまりの展開の速さに怒りや恨みを感じる暇も無く、自分が子供を産んだという実感も現実感も未だに湧いてこない。真柴に抱かれた赤ん坊を目の前にしていても、それが自分の子だと考えることは出来なかった。
「自分が産んだっていう実感がないようだね。でも、それでいいんだよ。この子達は皆父親側に引き取られていく。君と顔を合わせることは二度とないんだ。これから数え切れないほど子供を産む君が、1人1人を自分の子だと認識して強い思い入れを持ってしまったら、後が辛くなるだけだからね。さ、この子もそろそろ父親に引き渡そう」
真柴は、優輝の内腿を蒸しタオルで拭っていた白衣の雄に声を掛ける。よく見てみれば、それは昨夜優輝を調教し、初めての種付けを成功させたあの男だった。つまりこの赤ん坊の父親も出産に立ち会っていたというわけだ。彼は真柴から赤ん坊を受け取ると産着を着せ、大事そうに胸に抱いて分娩室を出ていった。それを見送った真柴が優輝の方へ向き直る。
「――にしても、受胎の時だけでなく、本当に出産の刺激でもイくなんて、この上なくいやらしくて最高だ。君はどんな状況でも感じるようになったんだねぇ。孕ませられるのをいつも待ち侘びてるって感じで、男心をくすぐるよ。――さて、寝室へ戻る前に、もう一つやらなきゃならないことがあるんだ。優輝くん、胸が張ってるんじゃないかい?」
そう言われれば、胸にこれまで感じたことの無い違和感がある。これが張っているということなのか分からないが、確かに乳首の辺りが窮屈な気がした。
「赤ん坊の免疫力を上げる為に、200ccの母乳を一度だけ与えることになっているんだ。乳量は少ないんだけど、出産したら男子も母乳が出るんだよ。直接母体と接触させるのは好ましくないから、哺乳瓶に入れた母乳を父親側に渡すようにしているのさ」
言いつつ優輝の乳首を摘む真柴。きゅっと力を入れると、乳白色の液体がプクリと先端から滲み出る。自分の身体の変化についていけない優輝だったが、赤ん坊に与えると聞き、漠然とした心持ちのまま考えてみた。――200ccの母乳。少ないようだが、男の自分には相当な分量に思える。哺乳瓶に入れると言っても、女性の乳房のように揉んだりすることも出来ない平らな胸で、一体どうやってそれだけの量を出せと言うのだろう。
「困ってるみたいだね。大丈夫、ちゃんと搾ってあげるよ」
そう言った真柴の隣に雄が何か器具のようなものを持って立っている。それを見た優輝は目を疑った。
「……そ…それ、何……?」
両端に妙な金属筒が付いた透明な管。その真ん中から更に短い管が伸び、先はカバーで覆われている。金属筒の形状から、優輝はそれがまるで牧場で使用されているある物のようだと思ったのだ。その予想は的中した。
「これは搾乳機だよ。家畜じゃなく人間仕様、それも男性の乳首に特化した物なんだ。この吸入口を乳首に押し当てるとね――ほら、こんなふうにぴったり吸い付くんだよ」
ピタリと肌に押し付けられた感触に「ひゃっ」と声が出る。もう一方にも着けられ、優輝の胸には二つの金属筒がピンと勃った状態で装着された。雄が短い管のカバーを外し、殺菌済みの哺乳瓶に取り付けたアジャスターに挿し込む。
「さぁ乳搾りを始めよう。君の初母乳の出はどうかなぁ」
真柴が愉しそうに搾乳機のスイッチを入れた。途端、両の乳首をムニムニと揉むような感覚が襲い、強く吸引される。
「あっ?! あっ、あぁっっ!」
口を衝く艶声。突起の付け根、乳輪の辺りから先端までを揉まれ、優輝の肩が震える。搾乳機の動きにすぐ反応を示した乳首から、温かな母乳が迸り出た。透明な管を通り、徐々に哺乳瓶へと溜まっていく。全裸で分娩台に座ったまま、乳首に器具を着けられ搾乳される優輝の姿態は、至上の卑猥さだった。
「うん、いい感じだね。勢いもあるし、量も200は問題なく取れそうだ」
管の中を流れていく母乳を見ながら満足そうに頷く真柴。絶え間無い乳首への刺激に「あっ、あっ」と身をくねらせる優輝の横で、雄が持つ哺乳瓶が満杯になっていった。
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