30 / 74
本編
29.サバイバル生活 一週間程 ルシエル
しおりを挟む
「・・・・なあルイード」
「何ですか?」
「何で無人島で男女が遭難して王太子と騎士団長候補の親密度が上がっていくんだ?」
「何故と私に言われても
あ、今ダンが王太子に褒められて嬉しそうに頬染めましたよ」
「・・・もう、定期的に見に来なくても良いんじゃないか?
と言うより、見たくない。」
「そういう訳にもいきませんよ、私達が王太子を見失って
偶然にもルシエルさんが王太子に見つかったらどうなるかわかりますよね?
昔は異常にルシエルさんに執着していた王太子が昔以上に綺麗になってるルシエルさんをみたら
王族の子孫を残すんだとか言い出す未来しか見えませんね」
「・・・もういっそ殺してしまおうか。」
「・・・少し様子みですね、王国に帰った後を考えると
三人皆殺しにする必要があるんですが、王太子、婚約者の聖女、
団長候補が揃って死んでたら、断罪直後のルシエルさんと
その兄のデュークさんに間違いなく疑いがかかります。
まあ疑いではなくて、その時は実際にやっちゃってるんですけどね」
「本当に煩わしいな。
煩わしいといえば、ルシエルを抱いて移動すると言ったら、
お前が割り込んで来たから、ルシエルが遠慮しただろ、
兄妹特権の邪魔をしないで貰えるか?」
「その特権って小さな頃兄が妹をおんぶする的な事を言ってますよね?
流石に適用年齢範囲外ですね」
「だがこのままでは、ルシエルのか弱い足に傷が着くかもしれん。
妥協案として二人でルシエルを抱えるか・・・」
「それはもはや負けかけの騎馬戦の騎馬みたいな状況ですよね・・・」
・・・
・・
・
ーーー
無人島で攻略キャラ二人と騎馬を組む悪役令嬢ってなによ。
お義兄様に容姿を褒められてた時は、身内贔屓かと思っていたが
ルイードさんも加わって来て案外自分もいけるんじゃないかと思って来た。
無人島効果で、見慣れて来たらコイツも味があって行けるんじゃないかみたいな感じだとは思うけど。
だけどそう考えると色々恥ずかしい、今まで自分は攻略キャラのターゲットの
対象外だと思ってたから生き延び事だけを考えられた。
最近は朝一であの聖女の持って来たドレスを選ぶのが辛い・・・
そもそも今の状況が理解出来ない。
リリーナが私の事を悪役令嬢と言ってたらしいので
乙女ゲームなのは間違いないだろうが
私に割り当てられた悪役令嬢の役回りって何だろう。
あのヒロインのドレスを破くの?
無理、破くところがもはやないじゃない。
ヒロインというか、ゾンビゲームの雑魚キャラのゾンビ役で紛れているのが自然な格好だ。
色々設定が斬新すぎる、同人サークルの作ったゲームかしら
だとしても、島のお誕生日席にも行けないサークルだと思う。
一応そこそこ売れた某ゲームメーカーが作った乙女ゲームではあるが
転生ヒロインが違法薬物とか使いだしたのでシステムが破綻して
サバイバルゲームになっただけである。
「何ですか?」
「何で無人島で男女が遭難して王太子と騎士団長候補の親密度が上がっていくんだ?」
「何故と私に言われても
あ、今ダンが王太子に褒められて嬉しそうに頬染めましたよ」
「・・・もう、定期的に見に来なくても良いんじゃないか?
と言うより、見たくない。」
「そういう訳にもいきませんよ、私達が王太子を見失って
偶然にもルシエルさんが王太子に見つかったらどうなるかわかりますよね?
昔は異常にルシエルさんに執着していた王太子が昔以上に綺麗になってるルシエルさんをみたら
王族の子孫を残すんだとか言い出す未来しか見えませんね」
「・・・もういっそ殺してしまおうか。」
「・・・少し様子みですね、王国に帰った後を考えると
三人皆殺しにする必要があるんですが、王太子、婚約者の聖女、
団長候補が揃って死んでたら、断罪直後のルシエルさんと
その兄のデュークさんに間違いなく疑いがかかります。
まあ疑いではなくて、その時は実際にやっちゃってるんですけどね」
「本当に煩わしいな。
煩わしいといえば、ルシエルを抱いて移動すると言ったら、
お前が割り込んで来たから、ルシエルが遠慮しただろ、
兄妹特権の邪魔をしないで貰えるか?」
「その特権って小さな頃兄が妹をおんぶする的な事を言ってますよね?
流石に適用年齢範囲外ですね」
「だがこのままでは、ルシエルのか弱い足に傷が着くかもしれん。
妥協案として二人でルシエルを抱えるか・・・」
「それはもはや負けかけの騎馬戦の騎馬みたいな状況ですよね・・・」
・・・
・・
・
ーーー
無人島で攻略キャラ二人と騎馬を組む悪役令嬢ってなによ。
お義兄様に容姿を褒められてた時は、身内贔屓かと思っていたが
ルイードさんも加わって来て案外自分もいけるんじゃないかと思って来た。
無人島効果で、見慣れて来たらコイツも味があって行けるんじゃないかみたいな感じだとは思うけど。
だけどそう考えると色々恥ずかしい、今まで自分は攻略キャラのターゲットの
対象外だと思ってたから生き延び事だけを考えられた。
最近は朝一であの聖女の持って来たドレスを選ぶのが辛い・・・
そもそも今の状況が理解出来ない。
リリーナが私の事を悪役令嬢と言ってたらしいので
乙女ゲームなのは間違いないだろうが
私に割り当てられた悪役令嬢の役回りって何だろう。
あのヒロインのドレスを破くの?
無理、破くところがもはやないじゃない。
ヒロインというか、ゾンビゲームの雑魚キャラのゾンビ役で紛れているのが自然な格好だ。
色々設定が斬新すぎる、同人サークルの作ったゲームかしら
だとしても、島のお誕生日席にも行けないサークルだと思う。
一応そこそこ売れた某ゲームメーカーが作った乙女ゲームではあるが
転生ヒロインが違法薬物とか使いだしたのでシステムが破綻して
サバイバルゲームになっただけである。
0
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
【本編完結済】白豚令嬢ですが隣国で幸せに暮らしたいと思います
忠野雪仁
恋愛
良くある異世界転生の物語です、読む専でしたが初めての執筆となります。
私は転生した。
転生物語に良くある中世ヨーロッパテイストに剣と魔法の世界
イケメンの兄と両親、なのにチョット嫌かなりふくよかな私。
大陸の中でも大きな国家の筆頭公爵の娘に生まれ、
家族にはとても愛されていた。
特に母親と兄の溺愛は度を越している。
これだけ贅沢な材料を揃えているのに、
出来上がったのは、具沢山で美味しくも無く、それでいて後味にラードが残る様な残念豚汁の様な人生を引き継いだ。
愛の重さが体重の重さ、女神様から貰った特典で幸せになれたら良いなと奮闘する事にします。
最終的な目標は転生先の文化技術の発展に貢献する事。
ゆるーく、ながーくやって行きたいと思っていますが、何せ初の作品。
途中、シリアスな別の短編なども書いてみて色々試したいと思います。
【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する
みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。
逆行転生した悪役令嬢だそうですけれど、反省なんてしてやりませんわ!
九重
恋愛
我儘で自分勝手な生き方をして処刑されたアマーリアは、時を遡り、幼い自分に逆行転生した。
しかし、彼女は、ここで反省できるような性格ではなかった。
アマーリアは、破滅を回避するために、自分を処刑した王子や聖女たちの方を変えてやろうと決意する。
これは、逆行転生した悪役令嬢が、まったく反省せずに、やりたい放題好き勝手に生きる物語。
ツイッターで先行して呟いています。
【完結】「ループ三回目の悪役令嬢は過去世の恨みを込めて王太子をぶん殴る!」
まほりろ
恋愛
※「小説家になろう」異世界転生転移(恋愛)ランキング日間2位!2022年7月1日
公爵令嬢ベルティーナ・ルンゲは過去三回の人生で三回とも冤罪をかけられ、王太子に殺されていた。
四度目の人生……
「どうせ今回も冤罪をかけられて王太子に殺されるんでしょ?
今回の人生では王太子に何もされてないけど、王子様の顔を見てるだけで過去世で殺された事を思い出して腹が立つのよね!
殺される前に王太子の顔を一発ぶん殴ってやらないと気がすまないわ!」
何度もタイムリープを繰り返しやさぐれてしまったベルティーナは、目の前にいる十歳の王太子の横っ面を思いっきりぶん殴った。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろうにも投稿しています。
ナタリーの騎士 ~婚約者の彼女が突然聖女の力に目覚めました~
りつ
恋愛
リアンは幼馴染のナタリーに昔から淡い恋心を抱いていた。それは彼が成長して、王女殿下の護衛騎士となっても変わりはしなかった。両親や王女に反対されても、ナタリーと結婚したい、ずっと一緒にいたい……そう願い続けた彼の望みはようやく叶い、ナタリーと婚約することができた。あと少しで彼女は自分の妻となる。そう思っていたリアンだが、ある日ナタリーが王女に呼ばれ……
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
「次点の聖女」
手嶋ゆき
恋愛
何でもかんでも中途半端。万年二番手。どんなに努力しても一位には決してなれない存在。
私は「次点の聖女」と呼ばれていた。
約一万文字強で完結します。
小説家になろう様にも掲載しています。
《完結》国を追放された【聖女】は、隣国で天才【錬金術師】として暮らしていくようです
黄舞
恋愛
精霊に愛された少女は聖女として崇められる。私の住む国で古くからある習わしだ。
驚いたことに私も聖女だと、村の皆の期待を背に王都マーベラに迎えられた。
それなのに……。
「この者が聖女なはずはない! 穢らわしい!」
私よりも何年も前から聖女として称えられているローザ様の一言で、私は国を追放されることになってしまった。
「もし良かったら同行してくれないか?」
隣国に向かう途中で命を救ったやり手の商人アベルに色々と助けてもらうことに。
その隣国では精霊の力を利用する技術を使う者は【錬金術師】と呼ばれていて……。
第五元素エーテルの精霊に愛された私は、生まれた国を追放されたけれど、隣国で天才錬金術師として暮らしていくようです!!
この物語は、国を追放された聖女と、助けたやり手商人との恋愛話です。
追放ものなので、最初の方で3話毎にざまぁ描写があります。
薬の効果を示すためにたまに人が怪我をしますがグロ描写はありません。
作者が化学好きなので、少し趣味が出ますがファンタジー風味を壊すことは無いように気を使っています。
他サイトでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる