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本編

23.二人目の仲間④

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まずは私たちの能力やここに流れ着くまでの経緯
私達が奪取したコンテナの中身
ここの拠点周りの情報や私が聖女を
毒殺しようとしていない事などをルイードに伝えると
ルイードが事前に約束してくれていた情報を教えてくれた。

「まずは、あれから私達、王太子、聖女、ダン、私は目覚めた後
目の前の森に入りました。
森の概要など分からずに彷徨っていた感じですね
所有物もダンの剣と私の加護のペンダントくらいですね
加護の石に関しては簡易結界ランプを少し協力にした程度ですね
弱い攻撃くらいなら守ってくれますがね
能力に関しては、私の能力は転移の能力で一度行った場所に限りますが
一瞬で移動できます、検証は必要ですが手を繋げば
他人も一緒に移動できそうな感覚があります。
残り三人の能力ですが
聖女は先程話した様に他人を時間をかけて魅力する能力
聖魔法も使えると思うのですがかなり弱くなっているみたいですね

次に王太子ですが、王太子の命令を相手に従わせる事
そうでないと、あの断罪や今回の船旅もありえません
ただ条件があるのかここではあまり強い威力は無さそうです。
私もある程度自由に行動出来ましたしね

最後のダンですが不明です、能力がないか、気づいてないか、
あまり脅威となる能力では無いのか、
今まで遭難した後も能力を使った形跡がありません。
私と違って駆け引きで隠すとかは出来る人間ではありませので」

ここまで聞いて聖女と王太子の能力は本来であれば
かなり強力な能力であるが、現時点ではあまり驚異にならない様に思われる

「次に船に乗っていたコンテナですが全部で五つあります。
その内お二人が手にしたのは、今回の船旅用に運び入れたコンテナ
その銀色の神獣が入っていた船の持ち主が入れていた商売用のコンテナですね。
残りは、絵画、宝石、織物、陶器、多少日持ちする美食が少量、
地味だけど魔法で不浄の機能などがついた服などがはいった
豪商のプライベートコンテナ

豪華な着物と移動に便利なマジックカーペットが入ったコンテナ
ちなみにマジックカーペットは地面から数十センチ浮くくらいで
谷や深い川や海などは渡れません。

最後が詳しい情報は分かりませんが、薬草、農産物の種
後は商人が欲しがる様な能力が発現するらしい果物
これは、神獣と同じ位の値段でオークションで競り落としたらしいですね。

「神獣に能力発現の果物の密輸か外国と戦争でもしたいのか」
「さあ、しがない役人が王太子の命令に従っただけですからなんとも
最後にその神獣ですがフェンリルの赤ん坊らしいですよ。
一週間もすればダンと互角程度、一月もすれば貴方とダンでも叶わない
大きさもある程度自由に変えられて、知能も高く、
二君に使えないと言われているほど忠誠心も高く、氷の息吹を吐くそうです。
まあ伝説ですけどね、全てが嘘というわけでも無いでしょう。」

「とんでも無いな、所で今更だが王太子はお前とは一応幼馴染だろ?
こちら側について良いのか?」
「言ったでしょ、しがない役人と王太子様だって。
最近は私の進言を聞いてくれないどころか、疎ましくさえ思われているんですよ。
私が側にいた所で出来る事はありませんよ。
いっそと言う気持ちさえあるくらいです。」

こんな表情もするんだと思うくらい辛そうな表情をルイード様はしていた。
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