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第59話 断罪と針雨
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「ええい! 虚仮威しだ恐れるな! 撃てっ!」
各部隊の指揮官が号令を放つ。
ロッドは少し前と同じ様に〔サイコバリア〕で攻撃を全て無効化した。
「お返しだ」
(シュゴゴゴッ!)
攻撃してきた部隊に向け、展開している〔サイコニードル〕から数百本を撃ち返した。
指揮官と弓および魔法を放った者全てが、複数の〔サイコニードル〕に貫かれ、刺さった周辺の細胞がごっそり破壊される。
「ぎあーっ!」
「ぐわぁー!」
「ひぎいっ!」
〔サイコニードル〕に貫かれた者達は、身体中が大穴だらけになって苦しそうな声を上げ、やがて次々と絶命していった。
苦しんで死んでゆく仲間を見て、近くの貴族連合軍はパニック状態となる。
「ひいっ」
「な、何だ?」
「攻撃なのか?」
ロッドは軽くパニックとなっている貴族連合軍全体に向けて告知する。
「これから宣言通り、武装解除していない者には死を与える!」
宣言後、貴族連合軍の20% 程度が均等に死ぬように光の翼の片翼、〔サイコニードル〕の約半数を一挙に放出する。
〔思考加速〕を使い、ごく少数の武装解除した者を攻撃しないよう注意しつつ、〔遠隔知覚〕で感知した者を攻撃してゆく。
ロッドはこの多人数を認識しながらの〔サイコニードル〕射出を〔サイコニードル・レイン〕と定義した。
(シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)
「ぎゃああ!」
「いぎっ!」
「ぐぼぉ!」
「ぎゃっ!」
貴族達はまだ殺さない。
周囲は苦しみ死んでゆく貴族連合軍で、地獄絵図の様になっていた。
1回目の全体攻撃で生き残った者達は、半神の守護者の全体攻撃の威力を恐れ、多くの者が武装解除を行なった。
特に冒険者達はとても敵わないと見るや、殆どの者が武器を置いて跪いた。
ロッドはさらに貴族連合軍の20% 程度が死ぬように、残った〔サイコニードル〕全てで〔サイコニードル・レイン〕を発動した。
(シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)
「いやぁ!」
「があっ!」
「がぼぉ!」
「がっ!」
これで全体の40%である。
またもや苦しんで死んでゆく貴族連合軍。
貴族達は、兵が次々と大量に殺されてゆく事に愕然としていたが、半神の守護者と名乗る者の光の翼が全て無くなったのを見て、これ以上殺される事は無いと、一旦安堵するのであった。
ーー
2回目の全体攻撃で生き残った者達は、さらに多くの者が武装解除を行なった。
特に傭兵達の多くが武装解除を行なった。
絶対に勝てず、ただ殺されてしまうだけである事を理解したのである。
ロッドが貴族連合軍を見渡すと、半数以上の者が死ぬか武装解除を行っている事が分かった。
正確には〔サイコニードル〕で死亡した者が43%と武装解除した者が17%である。
■貴族連合軍内訳(サイコニードル・レイン2回発動後)
・貴族及び従者……51(死者0、武装解除0)
・騎士……840(死者312、武装解除5)
・兵士……5,014 (死者2,385、武装解除265)
・民兵……982(死者265、武装解除711)
・冒険者……62(死者5、武装解除55)
・傭兵……211(死者79、武装解除110)
・ならず者……3,035(死者1,357、武装解除512)
---------------------------------------------------
合計……10,195(死者4,403、武装解除1,658)
ロッドは自分の背後の左右に、再度、細く短い〔サイコジャベリン〕の縮小版、定義名〔サイコニードル〕を無数に発生させた。
「何っ! また翼のようなアレが生えたぞ!」
「げっ!」
「まさか!」
「このままでは全滅だ!」
「俺は逃げさせて貰うぞ!」
「私もだ! こんな事で命を掛けようとは思っていなかった!」
貴族達は反射守護者=ロッドの光の翼が無くなった事で安心していたが、再度何でもないように生えてきた、〔サイコニードル〕の集合体である光の翼を見て驚き絶望する。
「くうっ! 何者なんだ! こんな事が!」
大貴族も驚きを隠せず、自らの命の危機を感じていた。
ロッドはわざと小分けに発射して、無駄に死ぬ者をある種助けようと思っていたのだが、次で3回目となるのでそれももう良いかと判断した。
貴族を除き、武装解除していない残り全ての者が死ぬように、再生成した〔サイコニードル〕全てを使って〔サイコニードル・レイン〕を発動した。
(シュゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)
3回目となる全体攻撃で、苦しんで死んでゆく貴族連合軍。
ロッドは攻撃途中で武装解除を行った者は、情けを掛けて攻撃対象とはせず見逃す事にした。
騎士などはギリギリまで粘っていたが、最後は諦めて膝を折った。
■貴族連合軍内訳(サイコニードル・レイン3回発動後)
・貴族及び従者……51(死者0、武装解除51)
・騎士……840(死者748、武装解除92)
・兵士……5,014 (死者3,351、武装解除1,663)
・民兵……982(死者271、武装解除711)
・冒険者……62(死者5、武装解除57)
・傭兵……211(死者90、武装解除121)
・ならず者……3,035(死者2,344、武装解除691)
---------------------------------------------------
合計……10,195(死者6,809、武装解除3,386)
ロッドが見る限り、今生きている者は全て武装解除していた。
唯一貴族や大貴族達の一角のみ、攻撃対象から外されていたので無事である。
ロッドは貴族達のところまで〔念動力の翼〕で移動するのであった。
ーー
「お前たちがこの軍勢の指導者だな!」
ロッドは低空に漂い、貴族達に尋ねる。
「ひぃ! 化け物!」
「み、身代金を払う!」
「私もだ! 助けてくれ!」
「ひ~命は取らないでくれ!」
「金なら払うから、乱暴はやめてくれ!」
「そうだ! いくらでも払う! 助けてくれ!」
貴族達は個々に命乞いを始めた。
「ふん! 私を捕虜にして王国から金を巻き上げるが良い!」
大貴族はどうせ自分は殺せないだろう?という、高慢な態度でロッド言った。
「何か勘違いしているみたいだが、俺は断罪に来たと言ったはずだ。謝罪も賠償も無いのであれば、村々への略奪や殺戮を黙認していたとみなし、お前達全員を処刑する!」
ロッドが貴族達に宣言した!
「馬鹿な! お前は分かっていない! 私は王国の大貴族だ! 私を殺したりすれば王国が黙っていない! 親兄弟までが追われる事になるんだぞ!」
貴族達は怯えたが、大貴族は罪になるぞとロッドを脅す。
「分かっていないのはお前の方だ。王国の身分制度など俺には関係ない。もし王国軍が俺を倒そうとするのであれば、倒しに来た全員を皆殺しにするだけだな」
ロッドが淡々と話した。
「それで、お前は謝罪も賠償もする気は無いという事で良いんだな?」
ロッドが続けて大貴族に確認する。
「高貴な私が謝罪などするわけがなかろう! 」
大貴族が言い放つ。
「そうか」
ロッドは確認後〔サイコブレード〕を生成すると、大貴族に近付いて首を切り落とした。
(ゴロン……)
驚いたまま表情の大貴族の頭が床に落ち、首から勢い良く血が吹き出した。
「「「ひっ!」」」
貴族達は切り落とされた大貴族の首を見て、次は自分達の番かと怯えた。
恐怖で失禁している者もいる。
「お前達はどうするんだ? それと進軍中の略奪や殺戮に関与しているかどうかは、調べさせて貰うぞ。ああ、答えなくて良い」
ロッドはそう言うと〔念力〕で自分の手の延長となる、触手のような物をイメージして集中した。
少しすると青白い〔念力〕の光が一層強くなり、体から何本かの突起した青白く短い光が、徐々に触手状に伸びてゆく。
やがて長くなった青白い光の触手は、貴族達にたどり着き接触した。
ロッドはその状態で〔精神感応〕を使い、目論見通りに触手経由で読心する事を確立したのであった。
ロッドは光の触手が先っぽの方を指のように折り曲げられ、まるで手のように扱える事から、これを〔サイコハンド〕と定義した。
=============== 《サイコハンド》
〔念力〕を自分の身体から延長させ、まるで手のように扱える技である。
大きさと数は様々に調整可能であり、この〔サイコハンド〕経由で〔精神感応〕を使うと接触扱いとなり、接触した相手の考えを読み取る事が可能となる。
ロッドと過去に対峙している吸血鬼の君主が使った魔法〚死の腐食風〛が発生させる触手のような物からイメージした技であった。
==============================
「二人ほど殺戮に関与していたみたいだな」
ロッドがそう言うと、恐怖に目を見開いたままの貴族の首が、二つ床に落ちるのであった。
各部隊の指揮官が号令を放つ。
ロッドは少し前と同じ様に〔サイコバリア〕で攻撃を全て無効化した。
「お返しだ」
(シュゴゴゴッ!)
攻撃してきた部隊に向け、展開している〔サイコニードル〕から数百本を撃ち返した。
指揮官と弓および魔法を放った者全てが、複数の〔サイコニードル〕に貫かれ、刺さった周辺の細胞がごっそり破壊される。
「ぎあーっ!」
「ぐわぁー!」
「ひぎいっ!」
〔サイコニードル〕に貫かれた者達は、身体中が大穴だらけになって苦しそうな声を上げ、やがて次々と絶命していった。
苦しんで死んでゆく仲間を見て、近くの貴族連合軍はパニック状態となる。
「ひいっ」
「な、何だ?」
「攻撃なのか?」
ロッドは軽くパニックとなっている貴族連合軍全体に向けて告知する。
「これから宣言通り、武装解除していない者には死を与える!」
宣言後、貴族連合軍の20% 程度が均等に死ぬように光の翼の片翼、〔サイコニードル〕の約半数を一挙に放出する。
〔思考加速〕を使い、ごく少数の武装解除した者を攻撃しないよう注意しつつ、〔遠隔知覚〕で感知した者を攻撃してゆく。
ロッドはこの多人数を認識しながらの〔サイコニードル〕射出を〔サイコニードル・レイン〕と定義した。
(シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)
「ぎゃああ!」
「いぎっ!」
「ぐぼぉ!」
「ぎゃっ!」
貴族達はまだ殺さない。
周囲は苦しみ死んでゆく貴族連合軍で、地獄絵図の様になっていた。
1回目の全体攻撃で生き残った者達は、半神の守護者の全体攻撃の威力を恐れ、多くの者が武装解除を行なった。
特に冒険者達はとても敵わないと見るや、殆どの者が武器を置いて跪いた。
ロッドはさらに貴族連合軍の20% 程度が死ぬように、残った〔サイコニードル〕全てで〔サイコニードル・レイン〕を発動した。
(シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)
「いやぁ!」
「があっ!」
「がぼぉ!」
「がっ!」
これで全体の40%である。
またもや苦しんで死んでゆく貴族連合軍。
貴族達は、兵が次々と大量に殺されてゆく事に愕然としていたが、半神の守護者と名乗る者の光の翼が全て無くなったのを見て、これ以上殺される事は無いと、一旦安堵するのであった。
ーー
2回目の全体攻撃で生き残った者達は、さらに多くの者が武装解除を行なった。
特に傭兵達の多くが武装解除を行なった。
絶対に勝てず、ただ殺されてしまうだけである事を理解したのである。
ロッドが貴族連合軍を見渡すと、半数以上の者が死ぬか武装解除を行っている事が分かった。
正確には〔サイコニードル〕で死亡した者が43%と武装解除した者が17%である。
■貴族連合軍内訳(サイコニードル・レイン2回発動後)
・貴族及び従者……51(死者0、武装解除0)
・騎士……840(死者312、武装解除5)
・兵士……5,014 (死者2,385、武装解除265)
・民兵……982(死者265、武装解除711)
・冒険者……62(死者5、武装解除55)
・傭兵……211(死者79、武装解除110)
・ならず者……3,035(死者1,357、武装解除512)
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合計……10,195(死者4,403、武装解除1,658)
ロッドは自分の背後の左右に、再度、細く短い〔サイコジャベリン〕の縮小版、定義名〔サイコニードル〕を無数に発生させた。
「何っ! また翼のようなアレが生えたぞ!」
「げっ!」
「まさか!」
「このままでは全滅だ!」
「俺は逃げさせて貰うぞ!」
「私もだ! こんな事で命を掛けようとは思っていなかった!」
貴族達は反射守護者=ロッドの光の翼が無くなった事で安心していたが、再度何でもないように生えてきた、〔サイコニードル〕の集合体である光の翼を見て驚き絶望する。
「くうっ! 何者なんだ! こんな事が!」
大貴族も驚きを隠せず、自らの命の危機を感じていた。
ロッドはわざと小分けに発射して、無駄に死ぬ者をある種助けようと思っていたのだが、次で3回目となるのでそれももう良いかと判断した。
貴族を除き、武装解除していない残り全ての者が死ぬように、再生成した〔サイコニードル〕全てを使って〔サイコニードル・レイン〕を発動した。
(シュゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)
3回目となる全体攻撃で、苦しんで死んでゆく貴族連合軍。
ロッドは攻撃途中で武装解除を行った者は、情けを掛けて攻撃対象とはせず見逃す事にした。
騎士などはギリギリまで粘っていたが、最後は諦めて膝を折った。
■貴族連合軍内訳(サイコニードル・レイン3回発動後)
・貴族及び従者……51(死者0、武装解除51)
・騎士……840(死者748、武装解除92)
・兵士……5,014 (死者3,351、武装解除1,663)
・民兵……982(死者271、武装解除711)
・冒険者……62(死者5、武装解除57)
・傭兵……211(死者90、武装解除121)
・ならず者……3,035(死者2,344、武装解除691)
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合計……10,195(死者6,809、武装解除3,386)
ロッドが見る限り、今生きている者は全て武装解除していた。
唯一貴族や大貴族達の一角のみ、攻撃対象から外されていたので無事である。
ロッドは貴族達のところまで〔念動力の翼〕で移動するのであった。
ーー
「お前たちがこの軍勢の指導者だな!」
ロッドは低空に漂い、貴族達に尋ねる。
「ひぃ! 化け物!」
「み、身代金を払う!」
「私もだ! 助けてくれ!」
「ひ~命は取らないでくれ!」
「金なら払うから、乱暴はやめてくれ!」
「そうだ! いくらでも払う! 助けてくれ!」
貴族達は個々に命乞いを始めた。
「ふん! 私を捕虜にして王国から金を巻き上げるが良い!」
大貴族はどうせ自分は殺せないだろう?という、高慢な態度でロッド言った。
「何か勘違いしているみたいだが、俺は断罪に来たと言ったはずだ。謝罪も賠償も無いのであれば、村々への略奪や殺戮を黙認していたとみなし、お前達全員を処刑する!」
ロッドが貴族達に宣言した!
「馬鹿な! お前は分かっていない! 私は王国の大貴族だ! 私を殺したりすれば王国が黙っていない! 親兄弟までが追われる事になるんだぞ!」
貴族達は怯えたが、大貴族は罪になるぞとロッドを脅す。
「分かっていないのはお前の方だ。王国の身分制度など俺には関係ない。もし王国軍が俺を倒そうとするのであれば、倒しに来た全員を皆殺しにするだけだな」
ロッドが淡々と話した。
「それで、お前は謝罪も賠償もする気は無いという事で良いんだな?」
ロッドが続けて大貴族に確認する。
「高貴な私が謝罪などするわけがなかろう! 」
大貴族が言い放つ。
「そうか」
ロッドは確認後〔サイコブレード〕を生成すると、大貴族に近付いて首を切り落とした。
(ゴロン……)
驚いたまま表情の大貴族の頭が床に落ち、首から勢い良く血が吹き出した。
「「「ひっ!」」」
貴族達は切り落とされた大貴族の首を見て、次は自分達の番かと怯えた。
恐怖で失禁している者もいる。
「お前達はどうするんだ? それと進軍中の略奪や殺戮に関与しているかどうかは、調べさせて貰うぞ。ああ、答えなくて良い」
ロッドはそう言うと〔念力〕で自分の手の延長となる、触手のような物をイメージして集中した。
少しすると青白い〔念力〕の光が一層強くなり、体から何本かの突起した青白く短い光が、徐々に触手状に伸びてゆく。
やがて長くなった青白い光の触手は、貴族達にたどり着き接触した。
ロッドはその状態で〔精神感応〕を使い、目論見通りに触手経由で読心する事を確立したのであった。
ロッドは光の触手が先っぽの方を指のように折り曲げられ、まるで手のように扱える事から、これを〔サイコハンド〕と定義した。
=============== 《サイコハンド》
〔念力〕を自分の身体から延長させ、まるで手のように扱える技である。
大きさと数は様々に調整可能であり、この〔サイコハンド〕経由で〔精神感応〕を使うと接触扱いとなり、接触した相手の考えを読み取る事が可能となる。
ロッドと過去に対峙している吸血鬼の君主が使った魔法〚死の腐食風〛が発生させる触手のような物からイメージした技であった。
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「二人ほど殺戮に関与していたみたいだな」
ロッドがそう言うと、恐怖に目を見開いたままの貴族の首が、二つ床に落ちるのであった。
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