4 / 39
4: 羅武と賭けと指二本と追加の二時間と
しおりを挟む「うぅ……はぁ……ぁあっ…あっ!も、あぁっ!……!!」
「はぁ…可愛いよ、羅武。沢山イったね♡」
トゥイータで、緋狼に呟いてから3時間が経とうとしている。
賭けを持ち掛けられたのは夜中だったらしく、俺は、いつもイイネをしていた5時半に「さよなら」とだけ送信した。
といっても、変なことしないようにと、俺の指示で監禁野郎が操作したが。
当然の様に人のスマホのパスコードを入力したのは少し驚いたが、監禁されてる時点で何があってもおかしくは無いと思い、その点は黙って受け入れた。
いつも、俺がイイネをすれば、音量を最大にした通知音が連続で鳴り響いて、窓を少し開けていれば俺の部屋にまで漏れ聞こえていた。
俺が唯一、緋狼に交流を許された時間。
俺がイイネを送りきって、音が途切れてから緋狼は動き出す。
それがまるで、モーニングコールしてるみたいで、まだ、俺の事を何処かで好いてくれてるみたいで、1日の一番幸せな時間だった。
その時間に、送る。
「さよなら」だけなのは、今の彼なら、俺から別れを告げるような言葉にカッとなって、大歓迎だと、俺はとっくにサヨナラしてるとイイネを押す可能性が高かったから。
もっと他の言葉も考えたけど、俺に許されたのは緋狼への呟きだ。メッセじゃない。
他の人、緋狼のファンや芸能事務所の人達が見て騒ぐ可能性も考えると、これが精一杯だった。
頼む、緋狼…。イイネを押して……。好きなんだ。愛してるんだ。
此処から出たら、もう前みたいに付き纏わない。目立つ付き纏いは止めて、もっと目立たなくする。だから、まだ緋狼を好きでいさせて……。
制限時間は一時間。俺の願いも虚しく、イイネを押した通知音はならなかった。
「時間だ……敗けを認めるかい?」
監禁野郎の言葉に、俺はどうしても頷けなかった。
「頼むよ、…もう少しだけ……。」
俺の言葉に、監禁野郎は少し困った様に笑って、いいよ、といった。
俺のケツに指を一本入れる事を条件に。
そして、追加された一時間が過ぎても通知音はならなかった。
俺は指を二本に増やすことを条件に、もう一時間追加した。
監禁野郎の指は、ひんやりとした滑りを纏って俺のナカに入ってきた。
最初は違和感と排泄に似た感覚への、吐き気にも近い怯えしかなかったが、段々、慣れと共に怯えが消え、強烈な感覚だけが俺を苛んだ。
指が二本に増える頃、それはもう、純然たる快楽だった。
指一本の時から、時々体が跳ねる程の刺激がくる箇所があったが、
どうやらそこが前立腺と言うものらしく、指二本になった途端、監禁野郎は其処を執拗に責めだした。
ケツに指を出し入れされる違和感がなくなり、刺激を純然たる快楽として受け入れてしまってからの執拗な前立腺責めは強烈で、俺は何度も自分の腹に精液をぶちまけた。
監禁野郎はそんな俺をうっとりと眺め、腹の上の精液溜まりを指で掻き回しては、ぐちょぐちょと俺に聞こえるように音を立ててみたり、指に纏わりついた精液を舐めてみたりしながら過ごしていた。
そして、とうとう、追加の二時間も過ぎた。朝の八時半…。
俺はやっぱり頷けなかった。
監禁野郎は、判っていたよ、と言いたげで、やっぱり困った様に笑って言った。
「ねぇ、羅武。乳首にローター貼っつけて良いなら、後一日待って上げるよ?」
俺は直ぐ様頷いた。
0
お気に入りに追加
530
あなたにおすすめの小説
[R18]エリート一家の長兄が落ちこぼれ弟を(性的に)再教育する話
空き缶太郎
BL
(※R18・完結済)エリート一家・皇家に生まれた兄と弟。
兄は歴代の当主達を遥かに上回る才能の持ち主であったが、弟は対象的に優れた才能を持たない凡人であった。
徹底的に兄と比較され続けた結果グレてしまった弟。
そんな愚弟に現当主となった兄は…
(今回試験的にタイトルを長文系というか内容そのまま系のやつにしてみました)
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
大親友に監禁される話
だいたい石田
BL
孝之が大親友の正人の家にお泊りにいくことになった。
目覚めるとそこは大型犬用の檻だった。
R描写はありません。
トイレでないところで小用をするシーンがあります。
※この作品はピクシブにて別名義にて投稿した小説を手直ししたものです。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる