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Xmas!! 旅だ!旅行だ!年末年始だ☆
295: 地味令嬢とヤンキーとドキドキ♡定例恋人イベント
しおりを挟むホテルを移った翌日、私達は朝からスキーを楽しみ、雪だるま作成や雪合戦(魔法使用のほぼ模擬戦)を楽しみ、あっという間にヘトヘトになった。
昼御飯を食べてジャグジーでまったりして、眠くなって2人で昼寝をした。
起きて、暫くはごろごろして、お茶飲んでココア飲んでエスプレッソ飲んで………_。お腹をたぽたぽにして、また露天風呂に入って、
ちょっと裸のアレックスに雪玉ぶつけて喜んでたらエッチなお仕置き食らってヒンヒン言わされて……。
日も沈んできたのでアレックスがくれたワンピースに着替えて、ケータリングディナーが作られていくのを2人で見つめた。
今、のタイミングは無理だな。食事、終わってから……。
二人きりの時のがいいよね。
や、アレかな?日付変わったタイミングで……が正しい??
何だかモジモジと考えてしまう。
アレックスを見れば、隣でゆったりとソファに身を沈め、足を組んで頬杖ついて、暖炉の火を見るともなしに見ていた。
今日はクリスマスイブ。
キリスト教なんてないのに、クリスマスはある。流石R18乙女ゲーの世界。此方は、英雄神の生誕を祝うお祭りです。
このホテルも、遊んでる間にいそいそとデカイツリーとキラキラオーナメントと魔法ランタン沢山とキャンドル沢山と宿り木沢山の飾り付けで部屋を彩ってくれてます。
ヒロイン達が向こうのホテルで何してるか知らないが、此方は今、プレゼントをどのタイミングで渡したら良いのか判らなくてドキドキしてますよ。
まさか今、アレックスも横で同じことを考えてるなんて思いもせず、私は料理が出来るまでの時間をジリジリとした気持ちで過ごした。
ターキーみたいな大きな鳥の丸焼きに綺麗なオードブルの数々。
根菜のポタージュ、時々会話の手助けをしてくれるシェフの話に耳を傾けながら、私達は楽しい時間を過ごした。
食事が終わり、ケータリングのシェフ達が片付けて帰ろうとするのに、ホテルの犬猫達がお零れ欲しさに群がってシェフが困り果ててるのを、生暖かく見守って、私達はとうとう訪れた2人だけの時間にドキドキしていた。
景色を楽しめる様に大きく作られた窓の向こう、根負けしたシェフ達がターキー擬きの骨をぶん投げて犬達が歓喜の声を挙げて走り去っていくのを尻目に、私はアレックスに肩を抱かれて暖炉の傍のソファに座り直した。
今か!
今だな!!?
ピンキーからそっと、プレゼントを出して、ソファと腰の隙間に捩じ込む。
アレックスの顔が近づいてきて、心臓がどうしてもドキドキしてくる。
先攻はアレックスだった。タイミング計りすぎて出遅れた!
いや、でも、こっちから切り出す勇気なかったからこれで良い!これで良いよ!
「フェロー………クリスマスプレゼント、受け取ってくれるかい?」
キターーー!!
私はアレックスが胸元から出して差し出すクリスマスらしい装飾のなされた封筒をそっと、受け取った。
封筒は、ちょっとホカホカしてた。
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