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後期!
229: 地味令嬢と控目令嬢、2人だけの秘密とやらかしたヤンキー。
しおりを挟む目が醒めると、
珍しく、アレックスも私も裸で抱き合って、ベタベタの体で寝ていた。
どうやら、致した後、ほぼそのまま寝たらしい。
やぁだぁ、恥ずかし。
何だかカピカピしてたりじめっとしてるベッドごと、
私とアレックスをクリンナップする。
と、寝ていたアレックスがもぞりと動く。起こしちゃったかな?
「ゎゎ!」
そっと顔を覗き込んだ瞬間、伸びてきた手に捕まり、抱き締められる。
「おはよ。フェロー……。昨日は超気持ち良かったぞ♡」
うわぁぁ、めっちゃご機嫌だぁ。
ぎゅうぎゅう抱き締めながら、
チュチュチュチュチュチュチュ……と、マシンガンかな?
と思う勢いであちこちにキスを降らせてくるアレックス。
話し掛けようとして、唇を奪われて、
何も出来ずにひたすら落ち着くまで待った。
あれだ、めっちゃ激しいスキンシップを不機嫌顔でじっと我慢してる猫みたいなってる。
落ち着いたアレックス曰く、昨日のが凄く嬉しかったらしい。
うん。そんな顔してたね。私はもう懲り懲りだよ……。
「まだ足らないって思ったら、何時でも言ってくれよ♪
何回もするのは勿論、一回を持続するのも良いものだったな。」
「……やっとこさ次の授業で魔法を習いますので、そしたら、レベル上げに付き合って下さいね。」
ちょっとレベル差詰めないと、フェリたん死んじゃう。
「ああ、今年から魔法の実践を習うのが遅いんだよな。
去年結構な暴発事故があったから。」
「それで、もーすぐ魔法を習うからって皆が言うのに、
何時までたっても授業で魔法を習わなかったんですね。」
もう、お陰で焦れっ焦れだよー。
去年、暴発で自分の腕を黒焦げにした生徒が居たそうで、
その年で退職の実践派の先生も居なくなるしって、
新しい慎重派の先生がカリキュラムを全部見直したらしい。
暴発などしない位に、先に基礎知識を頭に叩き込むんだそーだ。
生徒によって、実践派が向くとか、慎重派が向くとかあるから、どっちもどっちだと思うけどねー。
なんてアレックスと話した次の日、
私は初めての実践授業が楽しみで、いつもより早く来てしまった!
だって、自分で試せないよーにバチバチに情報制限されて予習すら出来なかったんだもん!
そんな状況で半年も待つとか、辛かったー!
「あら、フェリシアさん、おはよう。」
控えめ三人組の1人、ミュゲ令嬢がやってきた。
今日は珍しく1人だ。
「あ、おはよう。2人は?」
「御手洗い行ってから来るって。あ、そうそう、
ねぇ、フェリシアさん、こないだなんだけど……。」
「ん?なーに?」
「何故だかオブシディアン公爵令息と中身が入れ替わってなかった?」
WOPOWPOW!!?
爆弾発言に、脳味噌が大砲の玉のように射出された気がした。
が、何とか無表情で耐えろ!フェリシア・ムンストーン!気合いだ!
「オブシディアン公爵令息……?」
「こないだね、薬草学の時。窓から見てたら手を振ってくれた金髪のご令息居たじゃない?」
「あ、ああ、あの人ね。うん、覚えてるよ。」
確かに手を振った振った。
「あの時、貴方、
おいおい、フェロー、俺はそいつらとは友達じゃないぞ?
ってとっても心配そうに見てたわよ?フェローさん?」
ハイーー!言い逃れ不可避ー!
ミュゲっち、何気に鋭いもんなぁ。
「ぁぁぁ、まぁ、ね。」
「付き合ってるの?」
「ま、そんな……感じ。」
「成る程ねー。大丈夫よ、
コンワラリヤさんとリンランさんは気付かなかったから。
後、手を振ってくれて有難う。
ちょっとキュン!てしたわ♡ フフフ……。」
「私はバレなかったのに……。」
そんな感じで、ヒソヒソと2人だけの教室でお喋りしてたが、
すぐにコンワラリヤ令嬢とリンラン令嬢、他の受講生達が入室してきて、
あっという間に授業となった。
何だか、秘密を共有する友人が出来てしまった。
けど、ま、いっか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
白豚令息もののBLを書き始めてます。
良かったら読んでみて下さい( ≧∀≦)ノ
地味令嬢は本編完結が3月の卒業パーティです。
豊穣祝祭期間は、
シルバーウィークとハロウィンと文化の日がくっついて、10月24日~11月6日の連休になった感じのお休みだと思ってください。
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