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後期!
193: なりきりヤンキー地味令嬢は、喧嘩はアオハルだと嗤う
しおりを挟む一難去って又一難。
練武場を出て、旧校舎の裏側に差し掛かった辺りで、いかにも三下モブといった令息が二人歩いてきた。
ガムをくっちゃくっちゃさせている。
この世界、ガムもあるんかー。
てか、王都って何でもあるな。
いや、ムンストーン領がバターと小麦粉しかないんかな……。
此方に気付いた2人の目付きがヤバい。
ニチャァってしてる。
アレックスさん、普段どんな生活してますのん?
「ヤーデン……アイツらは?」
「げ、ルチル男爵子息とクォーツ男爵子息です。
いつも妙に坊に絡んで来てたヤツですよ。」
「ふーーん。」
毎度思うけど、アレックスはどしてやり返さないの?
「俺様、何かそーゆー奴等に反撃しちゃいけない決まりとかあったっけ?」
「……は?いや、坊はいつもめんどくさいから無視してステルス化に拍車掛けてましたけど……。ぉ、おれさま?…マジどーしたんすか?」
あ、なーるー。
つまり、いつものアレックスも、私の色眼鏡みたいに認識阻害とかを掛けてたからこんなにウザイことにはなってなかったのね??
たまに見つかってメンドイナーって思ってた程度だったのね??
だから、私にも特に注意事項が無かったワケだ。
でも、私の認識阻害は色眼鏡依存だし、
私、魔法の認識阻害とか出来ないし、
そら、目立って…皆来るわなぁ……。
庭園の真ん中ズンズン突っ切ったりしたもんなー。
等と一人合点がいっている間にも、ニチャニチャ野郎がのそのそと近付いてくる。
どっちがルチルでどっちがクォーツかしらんが、
両方栗色の髪に栗色の瞳。
左がくりくり癖毛の大柄ソバカスぽっちゃりで、
右が毬栗頭の中肉中背……、いや、少し筋肉ついてるかも。だ。
俺様の小指のマジックボックスを確認する。
紫の石が嵌まったピンキー。
そう、これはお互い自分のに交換しといたんだー。
サイズ調整出来るって素晴らしいね。
此方も歩いてるので、もうすぐお互い挨拶を交わす距離になるだろう。
何が楽しいのか、2人はニチャニチャ下卑た笑いを浮かべながら、こっちに来る。
イラッとすんな……。
まー、でも、特にムカついたの我慢しなくてよさそーだし、
丁度いーや、学園もので男子って言ったら喧嘩よね!!
よーし!俺様楽しんじゃうぜ☆
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