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後期だ!(まだ始まってない)

161: 地味令嬢の反省とヤンキーお仕置き開始。

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うーんうーん。

思い当たる事、思い当たる事……。


そわそわモジモジチラチラしながら無い脳味噌フル回転にするも、イマイチ。

でも、多分、今日アレックスが出掛けてからだよね。

「ぁ、アレックス様……」

「溝鼠君に抱き締められたらしいじゃないか。」

考えあぐねて口を開けば、アレックスから答えが降ってきた。

抱き締め……あ、あれか。

何だよ、溝鼠野郎のせいで私、今、こんな怖い思いしてんのか。
次有ったら角材でボコる!
力一杯ボコってやる!

でも、抱き締められたのは、事実、だよね……。

再従兄弟でも、駄目なんだ。

まぁ、再従兄弟って結婚出来るもんね。そーだよね。お姉狙ってるもんね。

「御免なさい、アレックス様……。」

「何だ、しおらしいな。」

「だって、アレックス様めっちゃ怒ってる。それだけ嫌な思いさせちゃったって事でしょ?私が溝鼠をどう思ってるか、なんて関係ないです。悪い事しちゃいました。」

そう吐露した瞬間、堰を切った様に涙が出てくる。

「~~っ…ごめん…な、さ……ぃ」

こんな怒る位不快な思いをさせたと思うと、どうしようもなく哀しかった。

頭の片隅で、あんなのでこんなに怒られるの!?とか、
私悪くなくない?とか、
だって、再従兄弟だよ!とか主張しているヤツもいるけど、私の9割は全面降伏していた。

好きな人が嫌がる事をしてしまった。即ち絶望である、と。

好きって怖い。

いやもう、しっかり躾られてる?
もしくは依存?
両方?

兎に角、惚れたもん負けってヤツである。

はーーー。と息を吐く音がして見ると、アレックスが仕方無いな、という顔で溜め息を吐いて笑っていた。

「まぁ、反省してるみたいだし、この辺にしておくよ。」

その優しい言葉に、ほっと胸が軽くなる。そして

「じゃ、反省してるみたいだし、お仕置きは自分で選んで良いよ♪どれにする?」

いつの間にか綺麗に並べられたおぞましいアイテムたちに、心は地獄の底に叩き墜とされた。

ーーーー

ーーーーーー

カチャカチャと物が触れ合う音が響く。

先程マジックボックスを作っていた時と同様、私の顔は真剣そのものである。

「アレックス様…これ、は?」

「それ?お目が高いな、フェロー♡それは中で暴れる様に振動して、中イキ開発に一番のオススメらしいぞ♪」

「…へ、へぇ~、じゃぁ、この異世界ホヤは?」

「ほや?何だそれ。
 これは、商人一番のオススメで、兎に角色々すんごいらしいから、念の為耳栓か口枷をって言ってたな。」

「ゎー……。ソウデスカァ…。」

一通り全部説明を聞き終わってしまった……。


「選べないなら俺が選ん「これ!これにします!」

アレックスがホヤに手を伸ばしそうだったので、咄嗟に小さいキャンディイエローのナニカをひっつかむ。

何だっけ?これ、確か唯一、イマイチ良く判んない説明だったんだよね。カタがどうとか。

「ふーーん…。それか。オッケー。」

アレックスがナニカを掴んで、トイレに消えていった。


……?


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