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後期だ!(まだ始まってない)
132: ★落城目前の地味令嬢、一思いに貫いてとヤンキーに啼いて懇願する。
しおりを挟むえ?全部?
まだ全部侵入って無かったの?
あ、でも確かに、全部侵入ったって言われなかったし、官能小説によくある、お尻とかにアレックスの肌が触れる、みたいな、そーゆー描写になりそうな事がなかった、気がする。
……ええ?!
戦慄く私を余所に、ペロリと一つ唇を舐めて、アレックスが上体を起こす。
何か言わなきゃと思ったが、その反動でナカが動いて、思わず仰け反ってしまう。
髪を掻き上げながら、そんな私を見下ろし、アレックスはそっと、結合部の上に手を這わす。
「ヒッ……ダメ、ァァ!や、め、てぇぇ……ぁぁぁっ!!」
こんな状態でクリまで触られたらと、焦ってアレックスを止めようとするが、その自分の動きと、アレックスが柔らかな丘に手を置いた刺激でうっかりイってしまった。
クックッとアレックスの低い笑い声が降ってくる。
「どーした?フェロー。まだ触る前だぞ?ココを触られる期待でイったのか?」
「ん……そ、んなワケな…ぃぅっ!」
期待だけじゃないもん、
ナカの自滅運動とそのえっちな掌の感触でやられたんですー。
と、心の中で悪態を吐いてる間に、アレックスがクリを捕まえる。
脊髄と脳味噌が真っ白に弾け、口から絶叫に近い嬌声が迸る。
ヒロイン、ゴメン。この世界のえっち舐めてた。マヂ無理。そら、あんな声出るわ。
次に又、うんざりするよーなヒロインの喘ぎ声が聞こえても、寛大な心を保とうと心に決める。
アレックスが、少しだけナニを引いて、くちゅくちゅと小刻みに揺する。
クリをナデナデ、ナカはくちゅくちゅと、揺らす様に前後させる。
何だか、助走をつけるようなその愛撫に、わよわよと肩が戦慄く。
クリとナカがもたらす連続する激烈で甘い快感に、体が縫い止められ、
呻くような声を歯の隙間から洩らすしか出来ない。
細かく前後しながら、アレックスが少しずつ進軍を開始する。
アレックスの先端が、甘い快楽をもたらすイイ所を擦りながら、その先、まだ拓かれていない道を進む。
なんて馬鹿なんだ!
全部入ってると思ってたなんて。
さっきのイイ所が、所謂Gスポットなら、
個人差があるだろうけど、ほぼ、所謂、先っぽだけ状態だったのでは??
嘘だろー?
嘘だ!
きっと私のGは奥の方にあったんだ。
頼む!そうであれ!!
そんな風に願われてるなんて微塵も感じてないアレックスが着々と進軍する。
ずちゅっと未開を拓いては、
ゆるゆる前後しながら少し戻る。
又、先程拓いた辺りを馴染ませて…
ずちゅっと未開を拓く。
一気にずっぷり侵入って来るのかと思っていたが、優しさだろうか。
此方としては、
ローマの大軍が三歩進んで二歩下がる行進で遠くから攻め入って来るようで、非常に戦々恐々とするのだが…。
ゆるゆる前後するナカの動きとクリを転がす快感が背骨を疾走り、脳天に突き刺さる。
破城槌とカタパルトで攻撃されてるよーな気分である。
我が城はもうボロボロだよ!
白旗振ってるのに跡形もなく、ペンペン草も生えないよーな土地にする気かね??
多分イってると思うんだけど、アレックスは眉間にシワを寄せて、ゆるゆるとした進軍の手を休めない。
お陰で私も上り詰めた絶頂から降りてこれない。
後どのくらいこの地獄を耐えたら良いんだろう?
もう、一思いに……。
そう思って、身を捩り、
快楽からくる涙を流しながらアレックスを見やると、ふっと、
アメジストの瞳が此方を射抜く。
もしかしたら、口に出して懇願してたのかもしれない。
アレックスの上体が私の上に重なり、アメジストの瞳が至近距離で私のアクアマリンの瞳を見詰める。
唇が唇に重なり、
アレックスに強く抱き締められた後、
ずん!と熱くて硬いアレックスの楔が私を奥まで貫いた。
絶叫も暴れる事も封じられて、
私はアレックスの腕の中でビクビクと体を跳ねさせ、
強張らせ、
意識を手放した。
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