上 下
131 / 354
後期だ!(まだ始まってない)

132: ★落城目前の地味令嬢、一思いに貫いてとヤンキーに啼いて懇願する。

しおりを挟む


え?全部?

まだ全部侵入って無かったの?



あ、でも確かに、全部侵入ったって言われなかったし、官能小説によくある、お尻とかにアレックスの肌が触れる、みたいな、そーゆー描写になりそうな事がなかった、気がする。



……ええ?!



戦慄く私を余所に、ペロリと一つ唇を舐めて、アレックスが上体を起こす。

何か言わなきゃと思ったが、その反動でナカが動いて、思わず仰け反ってしまう。


髪を掻き上げながら、そんな私を見下ろし、アレックスはそっと、結合部の上に手を這わす。

「ヒッ……ダメ、ァァ!や、め、てぇぇ……ぁぁぁっ!!」

こんな状態でクリまで触られたらと、焦ってアレックスを止めようとするが、その自分の動きと、アレックスが柔らかな丘に手を置いた刺激でうっかりイってしまった。

クックッとアレックスの低い笑い声が降ってくる。

「どーした?フェロー。まだ触る前だぞ?ココを触られる期待でイったのか?」

「ん……そ、んなワケな…ぃぅっ!」

期待だけじゃないもん、
ナカの自滅運動とそのえっちな掌の感触でやられたんですー。

と、心の中で悪態を吐いてる間に、アレックスがクリを捕まえる。

脊髄と脳味噌が真っ白に弾け、口から絶叫に近い嬌声が迸る。



ヒロイン、ゴメン。この世界のえっち舐めてた。マヂ無理。そら、あんな声出るわ。

次に又、うんざりするよーなヒロインの喘ぎ声が聞こえても、寛大な心を保とうと心に決める。


アレックスが、少しだけナニを引いて、くちゅくちゅと小刻みに揺する。

クリをナデナデ、ナカはくちゅくちゅと、揺らす様に前後させる。

何だか、助走をつけるようなその愛撫に、わよわよと肩が戦慄く。


クリとナカがもたらす連続する激烈で甘い快感に、体が縫い止められ、
呻くような声を歯の隙間から洩らすしか出来ない。

細かく前後しながら、アレックスが少しずつ進軍を開始する。

アレックスの先端が、甘い快楽をもたらすイイ所を擦りながら、その先、まだ拓かれていない道を進む。


なんて馬鹿なんだ!

全部入ってると思ってたなんて。


さっきのイイ所が、所謂Gスポットなら、
個人差があるだろうけど、ほぼ、所謂、先っぽだけ状態だったのでは??

嘘だろー?

嘘だ!

きっと私のGは奥の方にあったんだ。

頼む!そうであれ!!


そんな風に願われてるなんて微塵も感じてないアレックスが着々と進軍する。

ずちゅっと未開を拓いては、

ゆるゆる前後しながら少し戻る。


又、先程拓いた辺りを馴染ませて…

ずちゅっと未開を拓く。


一気にずっぷり侵入って来るのかと思っていたが、優しさだろうか。

此方としては、
ローマの大軍が三歩進んで二歩下がる行進で遠くから攻め入って来るようで、非常に戦々恐々とするのだが…。


ゆるゆる前後するナカの動きとクリを転がす快感が背骨を疾走り、脳天に突き刺さる。
破城槌とカタパルトで攻撃されてるよーな気分である。

我が城はもうボロボロだよ!
白旗振ってるのに跡形もなく、ペンペン草も生えないよーな土地にする気かね??

多分イってると思うんだけど、アレックスは眉間にシワを寄せて、ゆるゆるとした進軍の手を休めない。

お陰で私も上り詰めた絶頂から降りてこれない。

後どのくらいこの地獄を耐えたら良いんだろう?



もう、一思いに……。

そう思って、身を捩り、
快楽からくる涙を流しながらアレックスを見やると、ふっと、
アメジストの瞳が此方を射抜く。

もしかしたら、口に出して懇願してたのかもしれない。


アレックスの上体が私の上に重なり、アメジストの瞳が至近距離で私のアクアマリンの瞳を見詰める。

唇が唇に重なり、

アレックスに強く抱き締められた後、


ずん!と熱くて硬いアレックスの楔が私を奥まで貫いた。


絶叫も暴れる事も封じられて、

私はアレックスの腕の中でビクビクと体を跳ねさせ、

強張らせ、


意識を手放した。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

甘い誘惑

さつらぎ結雛
恋愛
幼馴染だった3人がある日突然イケナイ関係に… どんどん深まっていく。 こんなにも身近に甘い罠があったなんて あの日まで思いもしなかった。 3人の関係にライバルも続出。 どんどん甘い誘惑の罠にハマっていく胡桃。 一体この罠から抜け出せる事は出来るのか。 ※だいぶ性描写、R18、R15要素入ります。 自己責任でお願い致します。

(完結)私より妹を優先する夫

青空一夏
恋愛
私はキャロル・トゥー。トゥー伯爵との間に3歳の娘がいる。私達は愛し合っていたし、子煩悩の夫とはずっと幸せが続く、そう思っていた。 ところが、夫の妹が離婚して同じく3歳の息子を連れて出戻ってきてから夫は変わってしまった。 ショートショートですが、途中タグの追加や変更がある場合があります。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。

つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。 彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。 なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか? それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。 恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。 その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。 更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。 婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。 生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。 婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。 後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

勇者はいいですって言ったよね!〜死地のダンジョンから幼馴染を救え!勇者?いらないです!僕は好きな女性を守りたいだけだから!〜

KeyBow
ファンタジー
異世界に転生する時に神に対し勇者はやっぱいいですとやらないとの意味で言ったが、良いですと思われたようで、意にそぐわないのに勇者として転生させられた。そして16歳になり、通称死地のダンジョンに大事な幼馴染と共に送り込まれた。スローライフを希望している勇者転生した男の悲哀の物語。目指せスローライフ!何故かチート能力を身に着ける。その力を使い好きな子を救いたかっただけだが、ダンジョンで多くの恋と出会う?・・・

さようなら、家族の皆さま~不要だと捨てられた妻は、精霊王の愛し子でした~

みなと
ファンタジー
目が覚めた私は、ぼんやりする頭で考えた。 生まれた息子は乳母と義母、父親である夫には懐いている。私のことは、無関心。むしろ馬鹿にする対象でしかない。 夫は、私の実家の資産にしか興味は無い。 なら、私は何に興味を持てばいいのかしら。 きっと、私が生きているのが邪魔な人がいるんでしょうね。 お生憎様、死んでやるつもりなんてないの。 やっと、私は『私』をやり直せる。 死の淵から舞い戻った私は、遅ればせながら『自分』をやり直して楽しく生きていきましょう。

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

【完結】アッシュフォード男爵夫人-愛されなかった令嬢は妹の代わりに辺境へ嫁ぐ-

七瀬菜々
恋愛
 ブランチェット伯爵家はずっと昔から、体の弱い末の娘ベアトリーチェを中心に回っている。   両親も使用人も、ベアトリーチェを何よりも優先する。そしてその次は跡取りの兄。中間子のアイシャは両親に気遣われることなく生きてきた。  もちろん、冷遇されていたわけではない。衣食住に困ることはなかったし、必要な教育も受けさせてもらえた。  ただずっと、両親の1番にはなれなかったというだけ。  ---愛されていないわけじゃない。  アイシャはずっと、自分にそう言い聞かせながら真面目に生きてきた。  しかし、その願いが届くことはなかった。  アイシャはある日突然、病弱なベアトリーチェの代わりに、『戦場の悪魔』の異名を持つ男爵の元へ嫁ぐことを命じられたのだ。  かの男は血も涙もない冷酷な男と噂の人物。  アイシャだってそんな男の元に嫁ぎたくないのに、両親は『ベアトリーチェがかわいそうだから』という理由だけでこの縁談をアイシャに押し付けてきた。 ーーーああ。やはり私は一番にはなれないのね。  アイシャはとうとう絶望した。どれだけ願っても、両親の一番は手に入ることなどないのだと、思い知ったから。  結局、アイシャは傷心のまま辺境へと向かった。  望まれないし、望まない結婚。アイシャはこのまま、誰かの一番になることもなく一生を終えるのだと思っていたのだが………? ※全部で3部です。話の進みはゆっくりとしていますが、最後までお付き合いくださると嬉しいです。    ※色々と、設定はふわっとしてますのでお気をつけください。 ※作者はザマァを描くのが苦手なので、ザマァ要素は薄いです。  

処理中です...