完結【R18】魔王様カッコイー！抱いて♡って思ったら、え、俺が勇者？！

18: 魔王、乗り込まれる。

「アッあぁ…♡だぁるさまっ♡ァッ…アアッ！？？ひぃ…ン！」

快楽に蕩けきった甘い喘ぎが大理石の室内に反響する。
可愛いリンデールが奥の奥を貫かれる快楽に墜ちてどれ程経つだろう。
くりくりした麦藁色の癖毛は少し伸び、よりくりくりと可愛らしく跳び跳ねている。

ふと、嫌なヤツの気配を感じ、我は腰の動きを止めた。

「ぁ……やぁだぁ……だぁるさま……んぅ……♡」

急に動きを止められたせいでもどかしげに身をくねらせる我が番を可愛く思いながら、指示を求めてやってきた部下にそのまま通すように命じる。

「ぁっ……ぁ、ぁ、はぁぅ……♡」

くちゅくちゅと淫らな音を立てて自ら腰を振る番の背中にそっと口付けすれば、嬉しそうな声が返ってくる。

その油断しきって蕩けきった可愛い若葉と菫の瞳に、悪戯心がむくむくと沸き上がった我は、リンデールの首輪にじゃらりと鎖を垂らすと、その顔を扉に向けさせて背面座位で激しく突き上げた。

「アッ！はぁぁっ！！だぁるさ「魔王！！覚悟しろぉぉ！！」うわぁぁぁぁ！？？アッ！？だめぇ！イっちゃ…だぁる！さまっ！イっちゃぅぅァアァァァ！！」



ふぅ……♡

バァン！と扉を開いて女神の息がかかった者達が雪崩れ込み、驚いたリンデールは思いっきり我を締め付けた。まぁ、気持ち良かったこと…。

余りに反応が可愛かったもんでつい更に激しく突けば、可愛いリンデールはイヤイヤと首を振りながら盛大にイキ晒し、白濁を撒き散らした。

未だヒクヒクと体を震わせ、真っ赤になりながら蹲る可愛い番の背を撫で、ずるりと我が一物を引き抜けば、麦藁色の髪の向こうから抑えきれない甘い声が微かに聞こえた。

「寝所に押し入るとは、野蛮な猿共め……。」

俺の言葉に、目を皿の様にして我が番の果てる姿を眺めていた集団がハッと我に返る。

「け、賢者ドンブフダー！参上！！魔王め！！勇者を捕らえたからといって諦める正義では無いのだ！！」

噛んだ…。

噛んだな、と賢者とやらを睥睨していると、もぞりとリンデールが手近のシーツを纏い、振り向きざまにキッ！と真っ赤な顔で睨んできた。何と可愛らしい…。我は思わず再戦を申し込みそうになったが、これ以上は本当に拗ねてしまいそうだから、笑いを噛み殺し、ぽこぽこと可愛い折檻を甘んじて受け入れた。

だが、それを見て勘違いしたらしき賢者は嬉しそうに叫んだ。

「おお！勇者よ！目が覚めたか！！儂が勇者の代わりに女神から聖剣と真名を預かってきたぞ！！受け取れ！！」

賢者が憎き聖剣をぶん投げ、何やら光の玉を頭上に作り出した。

「聖剣……。」

と、ぽそりと呟いたリンデールが、先程まで我に貫かれ、腰をガクガク震わせていたとは思えない動きで寝台から飛び出し、聖剣を掴んで光の玉をはたいた。
ベシッ！と賢者に当たった光の玉がそのまま賢者に吸い込まれていく。

「な、何をするんじゃぁぁぁ！！？えああ！！このダンブルダーのステータスが、勇者用の加護のせいで捻じ曲がってイクゥぅぅ！ラメェェェ！！魔力と知力が下がりゅぅぅ！！」

何だか髭面爺が甲高い叫びを上げて悶絶しているが、我が番は一切無視で聖剣を見つめていた。

ヒィィィィン……！

か細い金属音の用な音を響き渡らせ、勇者の手の中に収まる聖剣と、その刀身に凛々しい顔を映す我が番の組み合わせは、一枚の絵画の様に美しかった。

今度絵画にして廊下の突き当たりにでも飾らせよう。うむ。