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第2部

その78 コゼットの衝撃の事実

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本物ヒロインが入学してその翌日私はルッソと久しぶりにガゼボでティータイムってた。


「最近は中々学園に行けずそしていとしの婚約者リリーに会えなくてどうにかなるところだったよ。」

「最近お忙しいみたいですね。」

「ああ、アレの行動が毎日のように来ては君たち姉妹を困らせているみたいだしね、それにアレの妹がここに入学して来たのは予想外だったが。」

「? 予想外だった?  どうしてですの?」


ティーカップをソーサーに乗せ疑問をぶつけた。


「彼女はコールド・マッシュルーム入りのシチューを食べて高熱で寝込んでいたんだが、それも完治して学園に行けるぐらい回復したんだが 彼女は元々この学園に来る予定ではなかったらしいんだ。」

「え、何故…」

「調べたところによると彼女…本物のコゼット・マーブルは10歳だった頃ある貴族の老夫婦の元で養子になっていた。」

養子?  養子になるって原作ではなかったと思う…どうして?


「養子に出されたコゼット・マーブルは隣国の学校に留学という形で入学するはずだったのだが先程言ったように入学直前で高熱で倒れ結局入学は出来なくなってしまった。」

「どうして?  体調不良で少し入学が遅れてしまっても問題は…」

「ああ、問題はないんだが 同時刻で偽物がこちらに入学しコゼット・マーブルとして名乗ってしまいあちらの耳に入り入学は取り消しだ。」

その時ふつふつと怒りが沸騰し始めた。
あの女知ってて邪魔してるよな…?    確実に…。


「とりあえずこれだけ証拠が揃っていればアレをすぐにでも…」

「いいえ、ルッソ様が手を下さなくとも大丈夫アレは勝手に自滅しますわ、それに 卒業パーティーでアレを断罪するのはどうでしょうか。」

「断罪… うむ、卒業パーティーは2年後だが?」

「いいえ、3年後の卒業パーティー…つまりアレが有頂天になって卒業しその後にある卒業パーティーにて断罪を決行するのです。」

「分かった、アレを3年も野放しにすると思う時間が長い…」

「大丈夫です、3年なんてあっという間ですから。」


ニヤリと笑って私はスコーンを食べた。


まあ、確かに3年は長いがあっという間に経つし、それにアレが問題さえ起こさなければ無事に卒業と同時に断罪ができるのである。 
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