8 / 29
3
新しい快楽を R18
しおりを挟む「…ということがありまして」
「あぁ…! うあっ…つっ」
「あなたの兄上はとても面白い。道化師の才能が私よりあるようだ」
「あっ! や…!」
カイラスを揺れ動かしながらバクダスは言った。
カイラスは迫り来る快楽の波に身を委ねている。
「ねぇ、聞いていますか?」
「あぁっ…!」
強くカイラスの陰茎を握った。
去勢されていてもやはり他の場所より敏感であるようだ。
何度も揉みしだくうちに、カイラスの声がさらに高く鳴き出す。
「んあっ…やっ! あぁ…、や」
「このまま揉んだらどうなるんですかね?」
「やぁ…! あん…、あっ…」
「精子はもう造られないので、ずっとこのままなのでしょうか?」
「やっ…あぁぁ…!」
「試してみましょう」
「あぁあ…!!」
カイラスはまる楽器だ。
バグダスの想像を超えるほど華麗に音を奏でる。
今だって陰茎を握りつつ内ももを撫ぜると、声がさらに跳ね上がる。
心地いい音を何度も聞きたくなってしまう。
「あっあ…! や…! あぁああ…!!」
一際大きく跳ね、鳴いたカイラスにバグダスは満足そうに見つめた。
「達してしまいましたか。癖になるらしいですよ。それ」
「…は……は …」
浅い息を繰り返すカイラスの頬をなぜた。
中で達したのはもう数えきれないほど。
初めの頃は抵抗していたのに、今は随分従順になった。
バグダスは今、カイラスのすべてが愛おしい。
長年欲しかったものがようやく手にはいったのだから。
「カイラス」
「…んぁっ…ふ…」
「私を見なさい」
無理やりカイラスをこちら側にむける。
そして舌で無理矢理口をねじあけ、カイラスの口内を蹂躙する。
漏れ出るカイラスの苦しい声がバグダスを更に煽らせた。
「どうです、気持ちいですか?」
「あァッ!」
カイラスの乳首を爪ではじく。
これも最初は何も感じなかったというのに、ずいぶん敏感になったものだ。
バグダスはからかうようにカイラスの胸の突起を触る。
その動きに合わせてカイラスの声は鈴のようになる。
「カイラス様は胸がずいぶんお好きなようで。まるで女だ」
「あぁ…、はぁ…、」
「あぁ、そうだ。お土産があるんですよ」
バグダスの懐から出されたのは軟膏だった。
カイラスはその軟膏を一瞥すると、目をそらす。
無駄な抵抗はしないようだった、
一見すると変哲もない軟膏をバグダスはカイラスの胸の突起に塗る。
塗り終えた頃、バグダスは嬉しそうにカイラスに聞いた。
「ねぇ、これ、なんだと思いますか?」
「…………」
「これ、先代の王が実際に使用していた媚薬です。これを敏感な部位に塗れば、その部位は、ほら、こうやって」
「―――アッ!」
「ほおら、気持ちいでしょう」
バグダスは先ほどと同じようにカイラスの乳首をはじいた。
先ほどのような声とは違う。明らかな欲が声の中に漏れ出ていた。
「熱いでしょう。触ってほしいでしょう」
「…あぁ…! ふっ…あぁ…、やぁ…!」
カイラスを繋ぐ鎖の音がより一層激しくなった。
快楽から逃れようとするカイラスをバグダスは興味深く見ていた。
「カイラス、ここだけで達しなさい」
「む、りだ…、あぁっ―、や―、あっ」
「私が手伝ってあげますよ」
カイラスの胸はすでに平らな胸ではない。
バグダスの連日の調教で、突起はぷっくりと腫れ上がり、全体が緩やかに膨らんでいた。
胸で達することも可能だろう。
そう思い、媚薬を使ったが、もはや必要がなかったかもしれない。
バグダスはそう思い返し、突起をきつくつねった。
「――っ! あっ―! やぁ…! あぁぁっ!」
「…達したようですね」
カイラスは激しく身を捩らせた。
そのまま、糸が切れたように意識が無くなったのを確認すると、バグダスはカイラスの口元に唇を落とした。
カイラスの褐色の肌はさらに赤身を帯びている。
バグダスはその吸い付くような肌を触った。
3か月の監禁により、カイラスの細い体はさらに薄くなっている。
胸に手を当てるとカイラスの心拍音が手を通じてバグダスに届く。
「まだ、まだですよ、カイラス様。貴方が私の元に堕ちるまで…、まだ」
バグダスの愛しいカイラスはこんな簡単に堕ちたりしない。
孤高にたつカイラスをどう堕とすか。
慌てるな。時間はまだたっぷりあるのだから
0
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説


朔の生きる道
ほたる
BL
ヤンキーくんは排泄障害より
主人公は瀬咲 朔。
おなじみの排泄障害や腸疾患にプラスして、四肢障害やてんかん等の疾病を患っている。
特別支援学校 中等部で共に学ぶユニークな仲間たちとの青春と医療ケアのお話。



ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる